通訳の資格試験とは?通訳に関する資格試験の概要と合格の秘訣

通訳の資格試験とは?通訳に関する資格試験の概要と合格の秘訣

通訳は資格が無くても仕事をすることが出来ます。しかし、通訳に関連する資格を取っておくことで、仕事の幅が広がり、通訳としてのスキルアップも可能になります。今回は、通訳が持っていると良い資格の通訳案内士、ビジネス通訳検定TOBISについてご紹介します。

通訳の資格とは?

通訳向けの資格として「通訳案内士」と「ビジネス通訳検定TOBIS」があります。どちらも取得しておくと仕事の幅を広げることが出来るので、通訳として仕事をしていく人は取得してみてはいかがでしょうか。

国家資格の通訳案内士

通訳案内士は日本で唯一の通訳に関連する国家資格です。通訳案内士の資格を取得することで、日本を訪れた外国人観光客に日本の観光地を案内すること(ツアーガイド)を、仕事として行うことが出来るようになります。

無料で案内する場合には通訳案内士の資格はいりませんが、お客様からお金をもらって案内する場合には通訳案内士の資格が必須になります。万が一無資格で外国人に有償での通訳案内をしてしまうと、法律違反になってしまうので注意しましょう。一部、無償でも資格が必要な場合があります。

試験は筆記試験と面接試験の2段階

通訳案内士試験は年齢、学歴、国籍など関係なく受験することが出来ます。1次試験である筆記試験は「外国語(選択)、日本地理、日本歴史、産業や政治経済及び文化に関する一般常識、通訳案内の実務」の5科目で合格基準点を超える点数を取れば合格となります。

外国語は「英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語」の10か国語から1つ選んで受験します。外国語、日本地理、日本歴史は100点満点中70点程度、産業や政治経済及び文化に関する一般常識と通訳案内の実務は、50点満点中30点程度が合格基準点になります。

2次試験である面接試験は「通訳案内の現場で必要となる知識に関する外国語訳、通訳案内士として求められる対応に関する質疑、プレゼンテーション」の3問構成で、合格基準点は7割です。

1次試験合格者のみ2次試験を受けることが出来ます。

民間資格のビジネス通訳検定TOBIS

通訳者が企業内で活躍するために必要な「ビジネス通訳のスキル」を客観的に評価する試験です。企業や団体に常駐して通訳するビジネス通訳者向けの試験で、ビジネス知識と通訳スキルを判断する材料に使われることが多いです。

ビジネスの現場で通訳をしたい人は、ぜひ取得しておきたい資格です。

TOBISには2種類の試験がある

TOBISには逐次通訳試験と同時通訳試験の2種類があります。どちらの試験も日本語から英語、英語から日本語への通訳をして、その結果をもとに級で評価されます。

まず、逐次通訳試験は、ビジネスの現場を想定した逐次通訳スキルを評価する試験で、逐次通訳スキル、英語力、ビジネス知識が問われます。結果は合格・不合格ではなく2~4級の評価で判定します。

同時通訳試験は、ビジネスの現場を想定した同時通訳スキルを評価する試験で、同時通訳スキル、英語力、ビジネス知識が問われます。合格するとTOBIS1級資格を取得できます。1級資格を取得できれば、どこの企業や団体でも通用するレベルとして認めてもらえます。

TOBISの受験資格

通訳案内士試験は受験資格に制限がありませんでしたが、TOBISには受験資格が細かく設定されています。

通訳業務の経験がある人、通訳を目指して勉強中の人は「逐次通訳試験」、過去2年以内のTOBIS試験で2級を取得した人だけが受験できる「同時通訳試験」、さらに、通訳業務の経験があり、かつ同時通訳の実務経験が2年以上あるor同時通訳の専門訓練を修了した人は「両方受験」が可能になります。

通訳案内士試験の難易度・合格率

通訳案内士試験の難易度はやや高い

通訳案内士試験の難易度はやや高くなっています。特に1次試験では地理や歴史、一般常識など語学以外の知識も問われるため、0から勉強しなければならない人もいて、難しく感じる人が多いです。

2次試験では、新しく「通訳案内の実務」という科目が追加されたばかりなので、こちらの科目の対策方法に関する情報が少なく、対策が難しい可能性もあります。

通訳案内士試験の合格率は15~25%

通訳案内士試験の合格率は年度によって差が大きくなっています。合格率が約15%の年もあれば、25%の年もあります。また、選択言語によっても合格率が異なるため、合格率が変動しやすい試験でしょう。しかし、全体的に合格率は低く、難関試験の1つと言われています。

TOBISの難易度・合格率

TOBISの難易度は徐々に難しくなる

TOBISは4級から1級まであり、級が上がるごとに難易度も上がっていきます。4級、準3級は比較的簡単なレベルで、3級、2級は普通レベル、1級は難関レベルとなっています。

TOBISの合格率は2~25%

TOBISの合格率は級が上がれば合格率も低くなります。2~4級の合格率は15~25%程度ですが、1級の合格率は2%前後と1桁台です。1級試験は100人中数人しか受からない計算になるので、かなり難易度が高いことが分かります。

その他の通訳関連資格

TOEIC・英検など英語に関する資格

通訳は英語でコミュニケーションを取る場面も多いので、英語に関する資格は取っておいた方が良いでしょう。通訳として仕事をしていくためには、TOEICや英検で満点を取れるくらいの英語力を身につけておく必要があります。

英語以外の外国語の資格

通訳は英語以外にもさまざまな言語を使う機会が多いため、英語以外の言語の資格も取っておいた方が良いです。

外国語の資格を取得していると、通訳案内士試験の外国語科目が免除される可能性もあります。

通訳の資格が取れる学校

日本外国語専門学校

日本外国語専門学校では、通訳案内士資格取得も目指せる通訳ガイド専攻があります。通訳だけでなく、観光ガイドも出来る通訳のプロを養成するコースです。

普通の通訳養成学校と違うところは、ガイドとしても成長できるように日本の伝統文化を学んだり、実際に外国人にガイドを行う実習授業があるところです。座って講義を受けるだけでなく、実習を通して通訳案内のスキルアップを目指したい方におすすめの学校です。

通訳案内士予備校

通訳案内士予備校は、通訳案内士試験の合格を目指す予備校です。語学だけでなく、地理歴史や一般常識問題の対策講義もあるため、効率的に合格を目指すことが出来ます。英語の講義は3つのレベルに分けられているので、自分のレベルに合わせた講義を受けることが出来ます。

通学だけでなく、インターネットで講義を視聴することが出来るので、近くに学校が無い人でも試験対策をしっかり行うことが出来ます。

富士通訳ガイドアカデミー

富士通訳ガイドアカデミーは通訳案内士試験受験専門校となっていて、通訳案内士試験の合格を目指す人のみが通う学校です。通訳案内士試験の合格者も多数輩出している実績のある学校で、合格ノウハウが詰まった講義を受けることが出来ます。

1次試験と2次試験それぞれの対策が出来るだけでなく、1日英語漬けの通訳ガイド研修にも参加できるため、試験対策と合わせて通訳ガイドの実践も行うことが出来ます。

試験対策だけでなく、通訳案内士として働きだしたときに備えて研修に参加できるところがとても魅力的です。

通訳の資格まとめ

通訳は資格が無くても仕事はできるが、資格があると仕事の幅が広がる

通訳として働くだけであれば資格が無くても仕事が出来ますが、さまざまな仕事を経験したり、通訳としてスキルアップするためにも、資格を取得しておいて損は無いでしょう。格があることで、自分の通訳スキルを証明することも出来ます。

通訳が取っておくと良い資格はいくつかあるので、自分のキャリアアップに役立ちそうな資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

通訳の参考情報

平均年収400万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種国際

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