市議会議員の給与・年収は?給与や年収の金額を徹底解説!

市議会議員の給与・年収は?給与や年収の金額を徹底解説!

みなさんは市議会議員がいくら稼いでいるのかを知っていますか?市議会議員は市の発展のために政治的な活動をしている人たちです。政治家と聞くと高給取りなイメージを持ちますよね。しかし、どれくらい稼いでいるのかを説明できる人は多くありません。そこで、今回は市議会議員の給料とその他給付金について解説します。

市議会議員の収入は『議員報酬』と呼ばれる

市議会議員の収入は『議員報酬』と呼ばれます。通常の給料と同じく、月一で支払われることが多いです。

市議会議員の議員報酬はどのくらい?

市議会議員の議員報酬は全国平均で40万円前後です。議員というだけあって百万円単位でもらっていると考えがちですが、我々が想像するほど高収入であるとは言えません。

市議会議員の議員報酬は市によって大きく変わり、規模が大きい市や自治体になるほど金額が高い傾向にあります。これは、議員報酬は我々が支払った税金によって賄われるのが理由です。人が多い大都市になるほど、当然集まる税金は多くなります。議員に支払われる報酬は、税収の量によって増えるのです。

さらに、市議会議員の議員報酬は年功序列ではなく、全ての議員が同一で同じ収入であることも特徴です。長期間市議会議員として活動しても、議員報酬が増えることはありません。また、学歴によって報酬が変化することもありません。議員報酬は学歴や年齢に関わらず、税収によって皆等しく支給されます。

議長・副議長になると報酬が増える

議長や副議長になると議員報酬が増えます。これらの役職は議員の中から選ばれ、彼らの代表になることが求められます。責任もそれだけ重いため、報酬が増えるというわけです。

議長の報酬の平均は約50万円前後になります。40万円前後の通常議員よりも約10万円ほど多く支給されることが多いです。

議員報酬については自治体の条例に従う

議員報酬の金額や扱い方は、各自治体の条例によって決まります。そのため、市は議員の報酬を決める権利を持っているということです。自分の給料を自分で決めていると言えば分かりやすいでしょうか。

しかし、それでは過剰な報酬が支払われる可能性があると疑われるため、市は議員報酬額を公開しているところが多いです。市民は、これらの報酬額を監視しておく必要があると言えるでしょう。

本業は別にある方が多い

市議会議員一筋で収入を得ている方はあまり多くありません。市議会議員とは別に本業を抱えている方が多いです。例えば、とある企業の社長を兼任しつつ市議会議員も務める…といったパターンです。特に経営者は時間を作ることが容易なので、このパターンは非常に多くなります。

また、市議会議員は特別職として扱われ、通常の公務員としては扱いません。会社に勤めたり副業をしながら市議会議員を行うことも理論上は可能です。しかし、通常の職業では時間を作ることは難しいため、市議会議員と兼任は物理的に難しくなります。

市議会議員は活動にも費用がかかる

市議会議員には活動するのに何かと費用が必要です。後ほど述べる『政務活動費』が別途で支給されますが、支給額には限度があります。

政務活動費を大きく上回る費用がかかる活動の場合、残りの額は自分で負担しなければなりません。秘書を雇う場合はさらに人件費が発生します。さらに、選挙活動でも費用が必要になります。

  • 供託金(無責任な選挙を防ぐために一時的に支払うお金)
  • 人件費
  • 広告費
  • 印刷費

これらの費用を合計すると、約200~800万円必要になると言われており、市議会議員になるだけでも相当のお金や時間が必要になることが分かります。

議員報酬も税金を支払わなければならない

議員報酬も例外なく税金を支払わなければなりません。報酬は税金を引いた分が支払われます。また、国民保険料なども税金同様支払う必要があるため注意してください。

市議会議員に退職金はない

市議会議員には退職金がありません。一般的な職業であれば、退職金が支払われます。しかし、市議会議員は雇われているわけではないため、退職金もありませんし失業保険も受けることはできません。仮に任期中に議員を辞任してもお金はもらえないことに注意してください。

議員だからお金持ちというのは間違い

議員になるだけでも相当なお金が必要になることが分かりました。先ほども述べましたが、政治活動や選挙を行うだけでも負担はとても大きいです。国会議員であればともかく、市議会議員だけで収入を得るのは基本的に難しいと言えるでしょう。

また、お金持ちであったとしても、金銭トラブルなど抱える可能性は否定できません。負債を抱えて破産といったケースも報告されています。市議会議員になるには、お金の勘定ができる人でなければなりません。

市議会議員の平均議員報酬の統計は?

市議会議員の年の平均議員報酬は約600~800万円と言われています。地域や自治体によって一年間の報酬は変わりますが、規模が大きい自治体ほど報酬額は多いです。

例えば横浜・神戸・福岡といった大都市の平均議員報酬は、年間1,000万円を超えることが分かりました。北九州や京都・札幌なども続いて平均報酬が高いです。

しかし、下位の市では報酬が300万円以下のところもあります。ちなみに、日本で一番年の議員報酬が少ないのは北海道夕張市で260万円です。

期末手当が存在する

期末手当とは、年に2回支給される報酬のことを指します。主に6月と12月に支払われることが多いです。一般企業で言うボーナスと言えば分かりやすいでしょうか。期末手当の計算は自治体によって変わりますが、通常の議員報酬の約2~3倍ほど支払われます。

一年でもらえる議員報酬の約30%が期末手当から支払われた額になるパターンが多いです。

市議会議員の生涯収入はどのくらい?

市議会議員が生涯で稼げる金額は正確にどのくらいかは分かりません。というのも、市議会議員は任期が4年間であり、それ以上の年数を活動するためには選挙に当選しなければなりません。

仮に議員報酬が年間700万円で4年間市議会議員を続けると、総額2,800万円になります。億以上の報酬を得るには、4回も当選しなければなりません。市議会議員で一生稼いでいこうとは思わない方が良いでしょう。

議会手当が高い大都市ほど当選率が低くなる

議会手当が高い大都市では、当選する確率が非常に低くなります。大都市の住民の数は非常に多く、市議会議員に立候補する方も比例して多くなります。立候補者の質も高く、当選は狭き門です。

一方、地方の人数が少ない自治体であれば、大都市に比べて当選しやすいと言われています。

給料とは別にお金が支給されることもある

市議会議員には、議員報酬とは別に以下のお金が支給されます。

  • 政務活動費
  • 議長交際費

これらは一体どのようなお金なのでしょうか?

政務活動費

政務活動費とは、市議会議員としての活動をする際に経費として支給されるお金のことです。

市議会議員として活動をすると、様々な費用は発生します。それを補うために政務活動費が支給されるのです。政務活動費は自治体によって金額が変わりますが、年間約20万円くらいになります。支払い方は2ヶ月ごとの支払いや一括払いなど様々です。

政務活動費も議員報酬同様、市民の税金から賄われているため使い道は気をつけなければなりません。近年、政務活動費の不正問題が問題になっており、領収書の改竄や偽造などが報告されています。使い道も問題視されており、活動費を私的に使用するなどの問題も無視できません。

議長交際費

議長交際費とは、議会や市政の円滑な運営のため・議長や副議長が市の代表として対外的な活動を行う際に発生する経費のことを指します。使い道は以下の通りです。

  • お祝い
  • 香典
  • 記念品
  • 式典などの会費

議長交際費は必ず『執行状況』として公開しなければなりません。執行状況は市のホームページで簡単に確認することができます。

参考リンク:呉市 呉市議会 議長交際費

市議会議員の給与・年収まとめ

市議会議員の給与について、以下のようにまとめられます。

  • 市議会議員の平均月収は40万円前後である
  • 収入は多いが、出費も多いため手取りは少ない
  • 本業と兼業している人が多い
  • 任期中しか報酬はもらえないため、市議会議員だけで生きていくのは難しい
  • 政務活動費や議長交際費が別に支給されるが、不正受給などで問題になっている

収入を得るよりも、市を改革したいという気持ちがある人の方が市議会議員に向いていると言えるでしょう。

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市議会議員の参考情報

平均年収260万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種法律・政治

統計情報 出典元:

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