通訳の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

通訳の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

状況に応じて異なる言語を変換する職業の通訳。二か国語以上を理解し同時に訳すことができる通訳の活躍の場は、ビジネスだけではありません。通訳のさまざまな仕事内容や、通訳の手法、通訳に求められるもの、通訳の仕事のやりがいなどをご紹介します。

通訳とはどんな仕事?

世界中で国際化が進んでいる現代で、通訳の仕事は需要の高い職業の1つです。通訳はあくまで音声で変換作業を行うことが基本です。書記言語を変換する作業は翻訳と呼ぶのが一般的です。

通訳の職業事態に資格はありませんので、名刺などのプロフィールに通訳と書いて名乗ることができます。しかし通訳の仕事は、ビジネス業界の会議や商談など、交渉や情報交換をする場において、重要な役割でもある職業です。

通訳の仕事は二か国語以上を理解し、同時に訳す仕事内容のイメージが強いですが、通訳には異なる仕事の進め方があります。通訳の手法には「同時通訳」「逐次通訳」「ウィスパリング」の3つの手法があるのをご存知でしょうか?この3つの手法とそれぞれの仕事内容を紹介します。

同時通訳とはどんな仕事?

同時通訳は、通訳の3つの手法の内の1つの「同時通訳」は、話している側の言葉を聞くと同時に、別の言語に訳す手法のことを言います。

逐次通訳とはどんな仕事?

逐次通訳は、話している相手の発言を切りの良いところで短く区切り、発言した分をまとめて通訳する手法のことを言います。

ウィスパリングとはどんな仕事?

通訳者が別室で対話している人をモニタリングして、通訳した内容を聞いている相手側に伝えることが、主な内容の同時通訳と逐次通訳ですが、ウィスパリングは通訳者が話し相手と聞く相手のいる場に立ち会う手法です。

通訳の仕事の具体的な内容

通訳の仕事は、会議通訳、商談通訳、エスコート通訳、コミュニティ通訳、放送通訳、通訳の案内業など様々な仕事内容があります。

エスコート通訳は、キャンペーンなどで凱旋した海外のスポーツ選手や著名人のスケジュールに合わせてイベントや、テレビのインタビューなどで通訳する仕事です。

コミュニティ通訳は、他国から渡ってきた外国人が、その地域の公共施設(福祉や医療、教育など)を利用する際に必要とされる通訳者です。コミュニティ通訳の多くはボランティアで形成されています。しかし、専門知識(医療や法律など)で通訳が必要なこともあるため、専門知識が必要になることもあります。

放送通訳は、海外で放送される速報や時事を視聴者に伝える通訳者のことをいいます。ほとんどは同時通訳と同じく、1度聞いて通訳することが多いですが、時差通訳することもあります。また、非常事態が起こった際に生中継を放送している中で通訳をする場合は、「生同時」と呼ばれます。

通訳案内業は、各国の観光地を案内する仕事が主な内容です。各地の歴史や文化などの社会を紹介することが多いため、通常の通訳とは違いオリジナリティに富んだ通訳ができる技術も必要になります。

別室で通訳を行うやり方や、話し手聞き手がいる場所に立ち会うやり方がある通訳の職業。同時通訳、逐次通訳、ウィスパリングの3つ手法別で仕事内容を紹介します。

同時通訳の仕事内容

同時通訳の仕事内容は、国際会議などの大規模な会議や記者会見といった、その場で外国語を聞き取り変換する仕事が主な内容です。

同時通訳には、相手の話を聞きながら通訳する高度な技術と集中力が必要とされます。大規模な会議では、正確な通訳を求められるので2~4人で10~15分毎に交代して進行していきます。

逐次通訳の仕事内容

逐次通訳の仕事内容は、さきほどの同時通訳よりも瞬発力を必要とされませんが、正確性と完成度の高い通訳を求められます。

逐次通訳は、ワークショップや商談、セミナーなど、正確な情報を相手に伝える場面での仕事が主な内容です。逐次通訳の仕事は、ときに同時通訳と逐次通訳の両方を依頼されることもあります。

ウィスパリングの仕事内容

囁くようなという英語の意味を持つウィスパリングの仕事内容は、先ほども紹介しました話し手、聞き手がいるその場で通訳する仕事です。通訳が必要な人の耳元で、他の人の邪魔にならない程の小さい声で通訳をします。

相手の耳元で通訳するやり方ではありますが、同時通訳の手法と同じ手法になりますが、通訳が必要な相手が1~2人など、少ない人数の場合の商談や会議がウィスパリングの手法を使う場合の主な仕事場です。

通訳に求められること

通訳には、ビジネス業界ではビジネスの知識、ビジネス以外でも高度な専門知識が必要になります。通訳者のプロとしてのマナーなどの知識も学ばなければなりません。

同時通訳の仕事には、通訳の仕事の中で花形の仕事内容ですが、専門分野や政治情勢に対する知識と、その知識に対する高度な語学力と集中力、リスニング能力が必要になる仕事です。その知識や正確性などから同時通訳は、通訳の中で世界中から注目を集める仕事内容です。

重要な会議などの通訳は15分ほどで交代だからと言っても、集中力を途切れされることなく、正確な内容を伝えなければいけないので、難度が高い内容です。同時通訳の仕事は、多言語地域になるヨーロッパで非常に需要が高いのも特徴と1つです。

逐次通訳は同時通訳とは違い、通訳する内容が1つ1つ途切れているので、通訳の作業としてはやりやすい手法です。やりやすさが特徴でもある逐次通訳ではありますが、その分正確な通訳内容を求められるので、語学の知識を学ぶ必要があります。

ウィスパリング通訳では、先ほども紹介しましたが、話し手と聞き手に立ち会い、通訳を行う手法なので、少人数の会議や少人数での商談、プレゼンテーションで活躍します。通訳する内容に正確性と、立ち合いの場で起こることに対して臨機応変に対応する柔軟性も必要になってきます。

通訳は語学力だけでなく一般常識や対人マナー、コミュニケーション能力も必要

通訳は語学力だけを高めたとしても、通訳者になるための準備でしかありません。通訳は目安として、実用英語検定一級程度が必要とされています。通訳者には、平均的な母国語を使う能力よりもさらに高い運用能力が求められるので、さまざまな話題、雑学も含めて柔軟に対応できる知識も必要です。

通訳の仕事は接客・サービス業でもあるので、場の雰囲気を読み取り適切な通訳をしなければいけないだけではなく、対人マナーや一般常識も学ぶ必要があります。会社の重役や政治家から会食など幅広い場で活躍する通訳の仕事なので、対人マナーを豊富に見つけることでより活躍の場が広がる可能性が高くなります。

通訳の仕事をするにあたって、語学力だけでなく一般常識や対人マナー、コミュニケーション能力も必要とされ、難しい職業の1つではありますが、通訳の仕事だからこそ体験できる達成感もあります。次に通訳の仕事のやりがいについて紹介します。

通訳の仕事のやりがい

通訳の仕事は、異国感同士での会話・コミュニケーションを円滑に進行させることが醍醐味であり、大きなやりがいでもあります。通訳者として言葉の通じない人たちの中に入り、意思疎通の手伝いをし、お互いの時間を有意義な物にできたときは大きな達成感を体感することができます。

企業に正社員として勤める通訳者であれば、大手の企業の会議の通訳の仕事を受けることもでき、またフリーランスでは自由度を活かして、幅広い場で活躍してスキルを身に付けることで今後の通訳者としての活動の場を広げることもできます。

通訳の仕事は誰かの役に立つことができ、通訳の力で人と人とをつなぐことができる仕事でもあります。国際会議などの重要な会議や、地域の福祉施設など幅広く活動することで、さまざまな知識を得ることもでき、通訳として自分が活躍する場を広げることができます。

通訳の仕事内容まとめ

いかがでしたか?資格がいらない通訳の仕事ではありますが、その分語学力だけではなく、母国語や一般常識の知識も豊富に学ぶ必要があります。

世界中で国際化が進む中、通訳の仕事は重要が高く今後も注目され続ける職業の1つになることでしょう。

通訳の参考情報

平均年収400万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種国際

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