彫金師の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

彫金師の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

彫金師の仕事は金属を鏨(たがね)という専門工具で彫り美しい金属の装飾品を生みだすことです。ジュエリーやアクセサリー、金属製食器やインテリアなど、彫金で生み出される作品の分野は幅広いです。この記事では、彫金師の具体的な仕事内容、やりがい、仕事の魅力などを紹介します。

彫金師とはどんな仕事?

彫金師は金属に彫金加工を施すのが仕事です。
「彫金」とはその字の通り、金属に彫刻を施すことです。鏨(たがね)という専門の道具を使いわけ金属を彫り繊細で美しい彫刻を施します。

彫金師が手掛ける金属には、金・銀・銅・プラチナ・チタンなどがあります。彫金師はジュエリーやアクセサリー、金属製食器を制作したリ、インテリア、仏具、建築物などの装飾用金具を制作します。仏壇・仏具の金属装飾を作る彫金師は「錺金具師」(かざりかなぐし)と呼ばれています。

ジュエリー制作で必要とされるヤスリがけ、ロウ付け、石留めなどの工程は「飾り職」と呼ばれる職人の仕事です。しかし最近では、ジュエリーやシルバーアクセサリー制作に関係するこれらの工程も「彫金」と呼ばれるようになりました。

彫金教室では、金属を彫る技術だけでなく、金属の塊からジュエリーを作る工程すべてを「彫金」として教えています。現在の彫金師としての仕事には、ジュエリーやアクセサリーの制作、彫金教室で講師としてジュエリー制作の技術を教える仕事などが含まれています。

現在の彫金師の主な仕事は次の3つになります。

  1. ジュエリーやアクセサリー、金属製装飾品の制作
  2. ジュエリーやアクセサリーなどのリペア
  3. 彫金教室の講師

ジュエリーやアクセサリー、金属製装飾品の制作

彫金師として企業に就職するなら新しいジュエリーやアクセサリーの原型を制作したリ、実際の商品を制作したりします。仏壇・仏具メーカーや金属製食器メーカーの彫金師は、仏壇・仏具に必要な金属装飾品の彫金、金属製食器の彫金を仕事として行います。

ジュエリーやアクセサリー制作を専門的に行う彫金師ならば、個人やメーカーから依頼を受けて、オリジナルのジュエリーやアクセサリーを制作するという仕事もあります。

ジュエリーやアクセサリーなどのリペア

彫金師として培った知識や技術を活かしてジュエリーやアクセサリーのリペアを行うこともあります。指輪のサイズ直しや金具の修理をします。依頼があれば、お客様の持っている金やプラチナを溶かして新しいデザインのジュエリーを制作することもあります。

彫金教室の講師

彫金師としてのキャリアを積み重ねていけば彫金教室での講師として活躍する機会もあります。趣味でジュエリーやアクセサリーを作りたいという生徒さんに彫金の技術だけでなく、ジュエリー制作に必要な全般的な知識や技術を講義します。

彫金師の具体的な仕事内容

彫金師の大まかな仕事を紹介しましたが、さらに具体的に彫金師がどんな仕事をするのか次に解説します。今回は特に、彫金師のジュエリーやアクセサリー制作に特化した具体的な仕事内容を紹介します。

手作りのジュエリーを制作する

彫金師の仕事として現在最もポピュラーなのが、金属からジュエリーを作り出すという仕事です。金属の塊からジュエリーやアクセサリーを作り出すには「鍛造」という工程が必要です。

鍛造には3つの工程があります。

  1. たたく。地金をリズミカルに絶妙の力加減で叩き、地金を伸ばし手形を整える
  2. 曲げる。力を入れて地金を曲げてサイズと形を整える
  3. 削る。地金を削って形を整える

こうして地金を鍛えサイズを整えてから、それにダイヤモンドの石を留める、彫金を施して美しくデザインするなどの作業を行っていくことになります。鍛造の工程を踏まえて、それから彫金師の技術を活かした工程が積み重ねられ、手作りの繊細で美しいジュエリーやアクセサリーが出来上がるというわけです。

彫り留め

ジュエリー制作の工程の中に、「彫り留め」という作業があります。彫金師の腕の見せ所となる部分です。お客様からの注文があれば指輪のサイドにダイヤモンドなどの石を埋め込むように留めるという作業です。

石の大きさに合わせて鏨(たがね)で金属を彫ります。埋める石のサイズは1.0mmほどの小さいものもあり、細かな技術と高度な集中力が求められる作業です。注文によってはいくつもの石を彫り留めする場合もあります。石の大きさ・幅・高さなどはそれぞれ異なるので、それぞれの石のサイズを見極めて石を埋めていきます。

埋める石が多いほど時間がかかる仕事になりますが、石をしっかり保持させるためのこの工程は、ジュエリーの価値を高め、お客様にジュエリーへの愛着を抱いてもらうためのとても大切なものです。

模様彫り

ジュエリー制作の中で彫金師が行う別の作業の中に「模様彫り」があります。まさに彫金師としての名前にふさわしい仕事の分野です。鏨の種類を使い分け、金属に繊細で美しい彫刻を施していきます。普通の大きさの鏨ではできない細かい作業などは、職人が自分で専用の鏨を作り仕上げることもあります。

どの場面で、どの鏨、どのように使うかの判断は、熟練した職人のみが行えるまさに匠の技です。

彫金師の仕事のやりがい

彫金師として働くことにはどんなやりがいや魅力があるのかを次に紹介します。

お客様から喜んでもらえる

彫金師はお客様からのオーダーを受けてオリジナルのジュエリーやアクセサリーを制作します。お客様の要望やどんなシーンで付くのかなどを綿密に聞き出し、それをデザインや彫刻に活かします。

完成品をお客様に見ていただくまでは多少の不安もありますが、いざ完成したジュエリーをお客様が見た時に「思っていた以上のものができた!」「着け心地が良くて、着けているのを忘れるくらい」などの感想を聞けるのが、彫金師の仕事のやりがいです。

またジュエリーやアクセサリーはプロポーズや結婚記念日などの大切なイベントのプレゼントに選ばれます。お客様の人生における大切なイベントを演出する道具として自分の作品が選ばれるというのは、彫金師の仕事に誇りを持てる理由となります。

職人としてさらに成長できる

ジュエリーのデザインや、石の留め方、彫金の技術など彫金師として仕事するようになってからも、学ぶべき分野は数多くあります。お客様から注文されるデザインも毎回同じではありません。場合によってはこれまで作ったことがないようなものを作らなければならない場合もあります。

お客様の求める要望に対応したリ、時代の流れに調和した作品を世に送り出したりするためには、日々研鑽を続ける必要があります。彫金師としての知識や技術に磨きをかけることができるというのもこの仕事の魅力の一つです。

長く続けられる

彫金師として企業に勤めた後、独立することもできます。また彫金教室の講師としてジュエリー制作の技術を人に教えることもできます。職人に定年はありませんから、健康が続く限り現役の彫金師として働き、後継者を育成することもできます。

職人として一人前になるまでのある程度の年月がかかりますが、その後も長く続けられるというのは彫金師の仕事の魅力です。

彫金師の仕事内容まとめ

彫金師はお客様に喜ばれるというやりがいのある仕事

彫金師の仕事は、彫金の技術を用いて、ジュエリーやアクセサリーの制作、金属製食器に装飾を施したり、仏壇仏具の金属製の飾りを作ったりします。彫金師としてオリジナルのジュエリーを制作することもあれば、リペアの仕事、彫金教室での講師の仕事などもあります。

繊細で美しいジュエリーやアクセサリーは人の心を喜ばせることができます。人の人生の大切な思い出に華を添えることができます。彫金師として手に職をつけ、それを一生涯の仕事にしてみるのはいかがでしょうか。

彫金師の参考情報

平均年収300万円~400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種広告・デザイン・アート

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