神職の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
特殊な仕事の1つ、神職。神を守る華やかでのんびりのイメージがある職業ですが、意外とハードで体力も必要になります。今回はこの記事で神職の勤務先や、仕事の特徴や魅力などについてご紹介します。
神職とはどんな仕事?
神社を守っていくのが神職の仕事
神職は神社を常に清廉な環境に保つことで訪れる人が不自由なく参拝できるようにするのが仕事です。神社の維持管理を行う事も神職の大切な仕事の1つです。
神社には1日に多くの人が訪れるので、参拝者の対応や物販や祈祷を行います。神社の清掃や修繕も神職の大切な仕事として毎日欠かさず行います。
文化を後世に伝える担い手
神職は神道に宗教家として接しているので、結婚式で挙げられる祝詞や地鎮祭でも一般の人ではない神道文化の担い手である事が分かります。神職はこの伝統を後世に伝えていく仕事です。加えて、一般の人に難しい神の道の歴史や儀式も広く伝えていく事も、重要な職務の1つ。
教育者としての一面も
神職の仕事として生計を立てることが難しい場合もあり、人によっては学校で教鞭をとっている人もいるのです。
教職員の副業は禁止ですが、例外もあり神職も含まれています。中には幼稚園を併設して教員を兼任している神職もいて様々です。伝統や礼儀を重んじる神職の仕事が教育現場で生かされる事も多く、有意義なことと考えられるでしょう。
残業が多く休みも少ないケースが多い
神職は地域の歴史文化を通じて文系のエキスパートとして、休みは多いイメージがあると思います。実際には長時間労働が常態化していて、働く場所にもよりますがハードな一面もあります。そもそも給与待遇を求める場所ではないのです。
専門書や研究を神職の仕事をしながらだとかなりハードになる事は間違いないでしょう。それでもそこに美徳を感じて続けられることが神職に適性があると考えられます。
神職の仕事は意外とハード。体力が必要
神職は落ち着いてまったりとしたイメージがあるかと思いますが、長時間労働が必要となる為に日々の仕事でも体力が必要になります。加えて神社の清掃や修繕、物販や祈祷など幅広い仕事内容は慣れるまではかなりハードです。力仕事もあるので、基礎体力が必要な職業です。
大晦日は眠らないで仕事をする
神職の仕事で一番忙しいのが大晦日から三が日にかけてです。特に大晦日から元旦にかけては眠る間も無く仕事をしなければいけません。臨時でアルバイトを雇う神社もある程で多忙を極めると言えます。
神職の給料レベルは低めの傾向
勤務場所の神社の規模にもよりますが、給料はほかの職業に比べ低い傾向が多いようです。一般的には15万円前後の給与からスタートし、年収250〜300万円といわれています。神職としての経験を積んで役職が上がれば年収もある程度はアップする可能性もある仕事です。
神職の具体的な仕事内容
神職の仕事は神社を守る事に尽きます。
一般的には神社の掃除をしているイメージが強いですが、下記の一覧を見ても神職が行う仕事は様々です。
- 清掃
- 修繕
- 物販
- 祈祷
清掃や物販以外に神職がする仕事
神職の仕事は清掃や物販以外にも多くの仕事があります。神職として経験を積む事で出来る仕事の幅は広くなります。
朝拝で心身を清める
神職の仕事として最初に行う事としては朝拝でお祓いを受けて心身を清めます。本殿の戸を開いて神前を整えてお供えをする事で、一日の平和と安寧を祈る目的が朝拝にはあります。6時頃に出勤して7時前には朝拝を行うのが一般的であり、神職の朝はとても早いものになります。
地鎮祭の準備
神職の仕事の1つに依頼を受けた地鎮祭をするための準備もあります。地鎮祭を行う現場は、それぞれ異なるので車に祭壇や用具、お供え物を積み込む作業があります。また依頼者と地鎮祭打ち合わせを行う事も大切な仕事の1つです。
地鎮祭は新築時に行われることが多いので希望の場所に訪れて現地で行うので長距離の移動をしなければいけない場合もあります。
清掃から始まって清掃に終わる
神職の仕事の1つとして清掃がありますが、その清掃の仕事はしっかりと行わなければいけないので長い時間掃除をしなければいけない場合もあります。
神社は神様を祀るための場所なので清浄な環境が必要で、1日中本殿や境内の清掃をする必要があります。清掃をしながらでも破損や汚損しているところを見つけて自分で修繕する事役割の1つです。場合によっては朝から終わりまで掃除をする事も。
人々に助言をする事も
神職の仕事は清掃や物販はもちろん事、細かい事まで多岐に及びます。神社には毎日と言って良い程に悩みを抱えた参拝者が訪れます。参拝者に応じた安全祈願や交通安全祈願などをして、声に耳を傾けて助言をする事もあります。
下積みからはじまる神職の仕事
神職の仕事はとても特殊なので最初か神職の仕事をさせてもらえる事はないでしょう。神職になるには階位が必要になりますが、それでも最初は神社の掃除など綺麗に保つ事が仕事になるでしょう。神職の仕事をすべて出来るようになるには長期的な学びが必要になります。
神職の仕事のやりがい
神を守り続ける責任のある仕事
神社は全国で多くあり、当たり前のように存在しています。そんな神社ですがそれぞれ古来より人々を守ってきた神が祀られているのです。神が祀られている神社を守るのが神職の職務です。
受け継がれたものを次の世代に繋げる使命を神職が担っているのです。神職はしきたりも守って職務に励み、大変ではありますが長い期間で守られてきたものを大切にして次の世代に伝えていくことにやりがいを感じることが出来ます。
人々に感謝される喜びのある仕事
日本で住む人は祭祀を経験したことがほとんどだと思いますが、神職は多くの祭祀を運営して先頭で祈願します。人と神をつなぐ存在として直接感謝の気持ちを伝えられる事も多い仕事です。
各種祭祀の中でも厳かな雰囲気で行われる結婚式は大きな感動に包まれます。人々の感謝をダイレクトに感じることが出来る神職の仕事はやりがいの大きい仕事です。
社会に貢献できる仕事
神職という仕事は神社に祀られている地域の平和と安寧を守る側面もあり、祭祀の際には補助要員として尽力します。一年で行われる祭は地域の活性化を促す事も多いです。神社は全国にあり、地域社会への貢献が神職のやりがいの1つにつながっていると言えます。
神職の仕事内容まとめ
神職は人のために神社を守る仕事
神社を守り次の世代に繋げていくのが神職としての仕事で、清掃や修繕、物販など幅広く行います。経験を積む事で出来る仕事も増えていきますが、神社を守ろうとする気持ちが必要になるでしょう。のんびりとした仕事に見えて体力も使うハードな面もある事も特徴と言えます。
神職の勤務先は神社になりますが、年末の大晦日から三が日にかけては忙しくゆっくり年越しを過ごす事は難しいかもしれません。ですが人々に感謝を伝えられ、社会に貢献出来る事は何よりのやりがいに感じられるはずです。
神職・神主の参考情報
平均年収 | 250万円~300万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 民間資格 |
職業職種 | 葬祭・宗教 |
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