納棺師の資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説

納棺師の資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説

納棺師の仕事は「おくりびと」と呼ばれることもあり、故人をこの世から送り出し、悲しむ遺族に寄り添う仕事です。葬儀の場で納棺師の仕事を見たという方の中には、納棺師の仕事に憧れを抱く方もいることでしょう。この記事では、納棺師に冠する資格試験や試験の難易度、オススメの学校などをご紹介します。

納棺師の資格とは?

特別な資格がなくても納棺師になれる

納棺師の仕事をするのに必須の資格は必要なく、学歴も関係ありません。納棺師として働く方のほとんどが、葬儀会社などに就職したあとに納棺師の知識や技術を身に付けています。ただし、葬儀会社に就職した場合、葬儀全般に関する仕事を担当するため、必ずしも納棺師の仕事だけをする訳ではありません。

葬儀にまつわる仕事は、葬儀の打ち合わせや事務、葬儀会場の設営、葬儀進行など多岐に渡ります。就職する企業規模にもよりますが、1つの葬儀に対して担当者2~3名で葬儀全般を取り仕切ることになります。地域によっては担当者1名で対応するところもあります。

さらに、1日に数組の葬儀を担当しなくてはならないため、1人で複数の仕事をこなさなくてはなりません。

葬儀特有の礼節や常識を身に付けるには資格よりも実践

葬儀の内容や儀式は、亡くなられた方の宗派によって異なります。そのため、宗派ごとに異なる儀式の手順や納棺方法などに気を配らなくてはいけません。また、故人と遺族の別れの場である葬儀では、悲しむ遺族を前に適切な言葉遣いや心配りをする必要があります。

一般的なサラリーマンが身に付ける社会的マナーや常識よりも、さらに厳粛な対応が求められるため、一人前の納棺師として対応できるまでに研修や修行期間を設ける企業がほとんどです。

また、納棺師の離職率は80%と非常に高くなっています。納棺師に憧れて就職し、実際に特殊な仕事内容を経験すると、自分自身が納棺師に向いているのかどうか早い段階で明確になります。

納棺師として活躍する方の中には異業種から転職する方も多くいます。ある程度の社会経験を積まれた方の方が、納棺師の仕事ぶりを実際に見ており、その特殊性を把握しているため、理想だけではなく現実を理解して働くことができるでしょう。

納棺師の技術力を示せる「納棺師認定試験」

これまでお伝えしてきたように、納棺師として働くのに必須の資格はありません。ただし、プロの納棺師として、一定以上の知識と技術を保有していることを証明するため、もしくは、納棺師としての実力を試すために「納棺師認定試験」の資格を取得することをオススメします。

これは、日本納棺師技能協会が主催する資格試験で、納棺師の技術力向上を目的として平成25年に新設されたものです。納棺師認定資格に合格することで、日本納棺師技能協会から顔写真入りの認定証を発行してもらうことができます。

また、この資格試験は、一度合格すれば終わりというものではありません。納棺師としての知識と技術をアップデートするために、3年に1度の更新制となっています。

この納棺師認定資格を保有するメリットとして、就職活動時に日本納棺師技能協会から就職支援を受けることができます。これから納棺師として働きたい方や転職を考えている方にとっては有益な資格となるでしょう。

なお、納棺士認定試験の資格内容などは公式サイト上にも掲載されていませんので、納棺士認定試験を受けたい場合、詳細を運営事務局宛に問い合わせをするしかないようです。

納棺師認定試験の難易度

納棺師認定資格の難易度や合格率は公表されていません。また、平成25年に新設された新しい資格試験であるため、これから受験者数が増えていくことが期待される資格試験です

新しい資格試験だからこそ、受験者数が少ないことが予想されるため、しっかりと事前準備をすることで合格する可能性が高まります。この納棺師認定試験に合格することで、協会からの就職サポートも得られるため、取得して損のない資格試験となるでしょう。

葬儀全般の知識と技能が身に付く資格「葬儀ディレクター」

葬儀ディレクターの資格は、葬儀ディレクター技能審査協会が主催するもので、葬儀のスペシャリストとして豊富な知識と高い技術力を示すものです。民間団体が認定するため民間資格ではありますが、厚生労働省が認定する試験内容であり、難易度に応じて一級と二級にわかれています。

この葬儀ディレクターの資格は、納棺師としての業務内容を問うものではなく、葬儀全般を問う試験内容となっています。納棺師を目指す方にとって、葬儀ディレクターの資格は直接関係のない資格に思われるかもしれません。

しかし、納棺師として働く場合、納棺の仕事だけではなく葬儀全般の仕事に携わることになります。そのため、実践の場で直ぐに役立てることのできる資格です。

葬儀ディレクターの資格は平成7年に新設されており、過去に3万人以上が取得しています。現在では、葬儀関係者の約3~4割の方が葬儀ディレクターの資格保持者となっており、即戦力として活躍されています。

葬祭ディレクターの資格試験詳細

1級葬祭ディレクター

受験資格 葬祭に関する実務経験が5年以上あること、または、2級葬祭ディレクターに合格後2年以上は葬祭に関する実務を有する者となります。
試験内容 すべての葬儀における相談、会場設営、運営などについて、的確な知識と技能を有しているか学科試験と実技試験で審査します。
行うことのできる葬儀 個人葬、社葬
受験料 54,400円

2級葬祭ディレクター

受験資格 葬祭に関する実務経験が2年以上ある方が対象となります。
試験内容 個人葬における相談、会場設営、運営などについて、一般的な知識と技能を有しているかを学科試験と実技試験で審査します。
行うことのできる葬儀 個人葬
受験料 39,000円

なお、1級・2級ともに学科試験のみ、実技試験のみという受験形態を選択することができます。実技・学科試験のいずれか一方のみ合格した場合は、3年以内に同じ級を受験する場合に、もう一方の科目が免除されます。

葬儀ディレクターの難易度

葬祭ディレクターの合格率は、2級が70%前後、1級が50~60%となっています。葬祭ディレクターの受験資格には、実務経験が数年以上必要となるため、受験者は一定レベル以上の実力がある方ばかりとなります。つまり、実務経験があっても、2級の場合は約半数の方が不合格になるということです。

等級 合格率
1級 50~60%
2級 70%前後

日常的に葬儀に関する業務を行っていても、必ず合格できるという訳ではないため、試験に合格するには、ある程度の努力が必要となるでしょう。

納棺師の資格が取れる学校

おくりびとアカデミー・納棺師コース

期間

6ヶ月

定員

10名

特徴

夜間制(19:00~22:00)の講義であるため、葬儀関係の会社で働きながら学ぶことができます。納棺師として、所作や衣装、メイク、遺体処置などといった基礎的な知識や技術を習得することができます。

学費

1,296,000円

さくらの納棺・専門技術育成コース

期間

日帰りコースから特別コースまであるため、詳細は個別に問い合わせることになります。

定員

マンツーマンによる講習や2名~10名の複数名で受講する方法があります。

特徴

医療・介護職の方を対象にしたコースと復元納棺師コースにわかれています。医療・介護職の方向けコースでは、看取り後の対応方法について指導を受けます。また、復元納棺師コースでは、納棺師としての基礎と復元の技術を学ぶことができます。

東京観光専門学校・葬祭ディレクターコース

期間

2.5年間

特徴

1年目は葬儀の基礎や関連する法律、ビジネスマナーなどを総合的に学びます。2年目は就職に向けて、葬祭の知識をさらに深めていきます。また、1年目からインターンシップを実施しており、実際に葬祭場の現場を体験することができます。

在学中に2級葬祭ディレクターの資格取得が可能です。卒業後は、葬祭ディレクターや納棺師として活躍することが期待されます。

納棺師の資格・試験まとめ

納棺師に必須の資格はない!知識と技術力を習得するのに資格取得と専門学校がオススメ!

納棺師として働くのに必須の資格はありません。葬祭関係の企業に就職することで、納棺師として働くことができます。ただし、葬祭場の仕事内容は幅広く、葬儀全般を担当するため、必ずしも納棺師の仕事をするとは限りません。

納棺に関する知識だけではなく、葬儀全般に関する知識と技術を習得できる資格試験を受験することも必要です。また、専門学校で葬祭全般を学ぶこともオススメします。

納棺師の参考情報

平均年収300万円~600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種葬祭・宗教

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