客室乗務員の現在の給与・年収は?過去と違う客室乗務員の給料事情

客室乗務員の現在の給与・年収は?過去と違う客室乗務員の給料事情

客室乗務員と聞くと給与・年収は好待遇なのではないかと思われがちですが、現在の給与体系は過去とは大きく変わっています。空の旅を快適に過ごしてもらう時間を提供する客室乗務員の給与・年収についてご紹介します。

客室乗務員の初任給

多くの航空会社は契約社員からスタートだった

客室乗務員の初任給はとても低いことをご存知でしょうか?新卒は正社員として働ける客室乗務員の仕事かと思いますが、航空業界は1994年からJALやANAの国内線は契約社員雇用を開始しました。国内線に続き、外資の航空会社まで契約社員雇用の採用が広まりました。

客室乗務員として入社したとしても3年間は契約社員として時給制で勤めるしかなく、航空会社によって時給に差がありますがANAは訓練期間中の時給は1,000円、JALは訓練期間中の時給は933円となっていました。訓練期間が終了したあとはANAでは1年目で時給が1,235円、JALでは1年目で時給1,133円となっていました。

この時給に加えて乗務時間に応じて「乗務付加手当」が支給されます。こちらも時給換算で乗務時間当たり約700円支給されます。また地上で業務に携わる場合は乗務にならないため、乗務付加手当は支給されません。そのため客室乗務員の初任給は厳しく、月収約16万円以下の客室乗務員は多くなっています。

外資系の航空会社に就職したとしても上記の時給、またはさらに低い時給で業務を行うこともあるため、客室乗務員の初任給は好待遇を見込めることはできない状況でした。しかし2014年にANAが客室乗務員の正社員雇用の採用をきっかけに、2016年にはJALが正社員雇用で採用する動きが始まりました。

ANAは2014年4月1日から正規雇用採用を始めた

2014年の4月1日からANAは客室乗務員としての新卒採用を正社員雇用として採用を始めました。客室乗務員の待遇の改善の動きにより、契約社員の時給制から月給制へと変わりました。しかし正社員雇用とはいえ試用期間が設けられており、学歴により初任給が異なります。

ANAの四大卒の初任給は約18万円となり、さらに乗務時間に応じた手当が支給されますが、試用期間中は本給14.9万円となっています。

院卒の場合の初任給は約18.8万円となり、試用期間中は本給15.7万円となっています。短大や高専、専門卒の初任給は約17.2円となり、試用期間中は14.1万円となっており、四大卒・院卒・短大や高専・専門卒の給料には職務調整手当3万円が含まれております。

JALは2016年4月から正規雇用採用を始めた

2016年4月から客室乗務員正社員雇用を開始しました。これまで在籍されている契約社員も全て正社員化し、同年に入社した新入社員も全て正社員として採用しました。

新卒の初任給は四大卒や短大卒、専門卒で約18.7万円になっており、加えて乗務手当が支給されます。

外資系の航空会社の初任給

ANAやJALと違い、外資系の航空会社の中には契約社員採用になることが多いのが現状です。契約社員として働くため時給制あるいは低めの基本給に加え、時給が支払われる給与体制になることが多く、給料が安定しないのが特徴の一つです。ANAやJALの初任給よりも少ない給料が支払われることがあります。

ANAやJAL、外資系航空会社のどれも客室乗務員の初任給は約20万円を切ることがあり、手取りに換算すると約15万円しか残らないこともある厳しい職業でもあります。客室乗務員の初任給は低い傾向ではありますが、正社員として採用され訓練期間が終わることで給与は変わるのかご紹介します。

客室乗務員の平均給与の統計

平均給与額は44.6万円

厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によりますと、客室乗務員の平均給与額は44.6万円となっています。所属する客室乗務員の規模によって平均給与に差があります。

客室乗務員が100名~999名の事業所の場合の平均給与額は31.1万円となっており、1,000名以上の規模の事業所の平均給与額は41.4万円となっています。10名以上の規模の事業所では平均給与額は40.1万円となっています。10名~99名規模の事業所では26.6万円支給されています。

上記の平均給与額は女性の客室乗務員の金額ですが、企業によって採用されていない場合もありますが客室乗務員として男性も活躍されています。

客室乗務員が100名~999名の規模の事業所、10名以上の規模の事業所のどちらも平均給与額は33.6 万円となっています。

航空会社それぞれの待遇(ANA)

大手航空会社の一社であるANAの客室乗務員の待遇を見てみましょう。

諸手当は家族手当・住宅手当・土日出勤手当・乗務手当・深夜労働手当などが支給され、昇給は4月に年1回あり、賞与は2017年の実績では夏と冬に年2回支給されております。

休日は年間126日月間で約10日あり、年次有給休暇や懐妊・育児休職、リフレッシュ休暇などがあります。通勤補助費も支給され、福利厚生も充実しており女性が長く勤め続けられるように、産休育休制度はもちろん、子育て期間中の方に短時間勤務制度を導入されております。

航空会社それぞれの待遇(JAL)

ANAと同じく大手航空会社のJALの待遇を見てみます。JALでは基本給に加え乗務手当などの別途手当が支給されます。昇給・賞与もあり通勤費用も支給されます。

休日は乗務便に応じて変形労働時間制(シフト制)により決まります。そのため土日祝日仕事が入ることもあります。休暇については年次有給休暇や産前・育児休職制度、配偶者転勤動向休職制度や介護休職制度、慶弔特別休暇などの制度を導入しています。

JALでは育児支援制度として小学校へ就学前のお子様を養育する社員に対して、深夜勤務の免除や体調崩したお子様の看護休暇、所定労働時間を超えて就業させない制度などが充実しています。JALには寮や社宅制度もあるため訓練生の期間、給与が厳しいときには家賃を抑えて勤務することができます。

客室乗務員は初任給・給与は決して多くは支給されない職業ではありますが、女性が多い職業であるため、産休・育児休暇制度を導入し福利厚生がしっかり整っている航空会社が多いです。客室常務委員として就職先を決める際は、福利厚生が充実しているのかどうかを調べて就職活動を行うことも大切なことといえるでしょう。

客室乗務員の年収統計

客室乗務員の平均年収は約400万~500万円前半あたり

厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によりますと、平均年齢40.9歳での平均年収は656.5万円となっています。

事業所の規模によっても客室乗務員の平均年収に差があります。客室乗務員が100名~999名規模の事業所に勤めている客室乗務員の平均年収は約367万円となっており、1,000名以上の規模の事業所では平均年収が約513万円、10名以上の規模の事業所の平均年収は約417万円となっています。

客室乗務員で1,000万円の年収は過去の話

これまでご紹介してきましたが客室乗務員は初任給から決して多くは支給されず、平均年齢34.1歳で平均年収が544万円となる傾向にあります。

また客室乗務員は年齢とともに年収が上がり40代以降の年収は比較的にかなり高くなっていますが、過去の給与体系が影響しているためであるため、今後も統計データのような年収になるとは言い切れません。

賞与はあるのか?

数多くある企業の中には賞与を支給しない会社もありますが、航空会社には夏と冬の年2回賞与をもらうことができますが、賞与の内容は前年度の企業の業績によって変動します。平均で120万円のボーナスが支給される企業もあります。

日本の女性の平均年収は279万円となっており、この数字を比較すると客室業務員の給料事情は多くもらっているように見えますが、現在の客室乗務員の給料はバブル期の1,000万円の年収の頃の面影はなく、格安航空会社との競争時代に入り今後も客室乗務員の給料は下がる傾向にあります。

客室乗務員の給料・年収まとめ

厳しい業務内容に合わない給料

客室乗務員の仕事はお客様に空の旅を快適に過ごせる時間を提供するために、多国語を用いして接客する職業です。ときに急なアクシデントが起こったとしても落ち着いて柔軟に対応を求められます。

客室乗務員には年齢制限があり30代40代までに制限している企業もあります。長時間のフライトには時差が伴うため、自身の生活リズムが崩れる大変な職業でもある客室乗務員の給料は、見合った給料なのかこれからも注目されるでしょう。

客室乗務員(CA)の参考情報

平均年収400万円~600万円
必要資格
  • 客室乗務員採用試験
資格区分 試験合格
職種旅行・ホテル

統計情報 出典元:

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