花火師の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

花火師の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

綺麗な花火を打ち上げる花火師という職業にあこがれを持つ人もいるでしょう。職業として目指す上で気になるのが給与面。その花火師の給料ですが、一般企業やほかの職種と比べて低いことが多く、副業などを行う人もいるようです。本記事では、花火師の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

花火師の初任給

日本の夏の風物詩である花火。それらを打ち上げているのが花火師です。そんな花火師に憧れる人もいるでしょう。しかし、仕事である以上、どのくらいのお給料をもらえるか気になるところ。

今回は花火師の給料について紹介していきたいと思います。

新人の花火師であると10万円~15万円

花火師の初任給は、およそ10~15万円前後とされています。これは、給与の水準としては非常に低いものです。華やかな花火を上げることが主な仕事内容ですが、給料自体は低い水準となっています。

また、下積みの時代が非常に長いのもこの職業の特徴です。そのため、低水準な給与が長く続き、経済的に困窮してしまう場合もあるそうです。

転職をした場合も、前職の経験は考慮されない

一般企業の場合であれば、転職の際に前職の経験や給与水準が反映される場合が多いです。しかしながら、職人の世界である花火師の場合は、前職の経験が活かされないので給料は初任給からという場合が多いです。

そのため、サラリーマンとして働いていた人の場合は、生活環境が大きく変わってしまうでしょう。特に経済的に打撃を受けてしまうことは否めません。家族を養っている場合には、自分だけではなく家族の問題にもなっていきます。

花火師に転職をしたいと考えている方は、そのあたりをよく考えてから実行に移すのが良いでしょう。

土木関係の業者に就職するという道

このように花火師として独り立ちをしていくということは非常に厳しい事情があります。また、転職に関しても同様です。そこで、花火師を副業として始めるという人も多数存在します。

特に、土木会社の社員は花火師と仕事の知識が共通する部分が多い職業です。また、夏などの花火シーズンの繁忙期には、一時作業員としてお手伝いをすることもあるそうです。

そのような形で、夏の花火シーズン以外は土木作業員として働き、夏のみ花火の打ち上げに携わるという働き方も可能です。経済的な安定を目指すという方は、このような働き方を目指すと良いでしょう。

花火師の平均給与

給与水準は基本的に低いが、就職する企業によっても大きく異なる

まず、前提として知っておいてほしいことは、就職する企業や会社によって給与水準は大きく異なってくるという点です。

特に小規模の花火事業者は、会社によって給与面や待遇面が大きく異なりますので、入社前に求人や面接などでしっかりとチェックをする必要があるでしょう。

平均給与はサラリーマンよりも少ない

先ほどから記述している通り、花火師の給与水準は非常に低いです。花火師の20代前半の平均給与は、およそ15.8万円ほどです。一方、通常のサラリーマンの同年代の平均給与は21万円ほどとなっています。数字だけ見てみても給与水準の違いが分かるでしょう。

また、女性に関してですが、近年では女性の花火師の活躍も増えています。男社会であることに変わりはありませんが、花火師は実力で全てが評価されます。そのため、女性であるからと言って給与が低くなることは少ないようです。

ボーナスや季節手当が大きい

月給面で見ると花火師の給料はかなり低いです。しかしながら、臨時の収入が多いのが花火師の特徴でもあります。ボーナスもそうですが、花火大会が集中する夏の手当てが非常に多いです。

夏は、設営や機材の搬入などで残業をすることも多いです。そこで発生する残業代も大きな収入源となるでしょう。また、会社によっては夏に季節手当が出ることもあります。このような夏に得られる収入で経済的水準をアップすることも可能です。

こうなると、夏は残業が続くのかというネガティブなイメージも付きそうですが、繁忙期を超えた秋に遅い夏休みを取る会社もあるそうです。上手に働く場所を選べば、忙しい時に思い切り働き、余裕があるときに休むという働き方もできそうです。

花火師の平均年収

年齢と経験によっても年収は大きく異なる

下積み時代の月給が低いことは先述しましたが、年収の方も下積み時代は低くなってしまいます。その後も、一般的な企業に比べてお給料の上がり方は低いと言えるでしょう。

平均年収は300万円前後

国税庁のデータを基に算出すると、花火師の平均的な年収は300万円前後となっています。しかしながら、こちらはあくまでも平均値です。経験や年齢実力によって大きく年収は異なります。

例えば、50代まで花火師として勤めあげた場合でも、年収水準が300万円まで届かないということは大いにあり得ます。

地域によっても年収は異なる

年収に関しても言えることなのですが、会社のある地域によっても水準が大きく異なります。

花火大会の多い京阪神地区や首都圏などの地域にある会社の方が、給与は高くなる傾向があります。有名な花火会社のある都道府県でもそこまで水準は高くなく、やはり人口の規模が重要となってきそうです。

厚生労働省のデータから算出したものを参照すると、東京都が439.6万円。大阪府が376.8万円。名古屋市を抱える愛知県が345.4万円と、他の地域よりも高めなのが分かります。

20代の平均年収は200万円弱

20代の頃の給与は、非常に低い点は何度も説明をしていますが、実際年収に表すとどのくらいなのでしょうか。国税庁のデータを参考にすると、花火師として働く20代の平均年収は、200万円前後とされています。

一般のサラリーマンの平均年収は、20代前半でも280万円前後。後半ともなれば300万円を超えてきます。一般的な職種から見ても給与の水準が低いということは否めないというのが現状のようです。

働き盛りの30代の年収も水準は低め

花火師の特徴として年齢を重ねても、お給料の上がり方が鈍いという点が挙げられます。30代においても給与水準はやはり低いことは否めないようです。具体的な数字を表すと、30代の前半から後半合わせても、20代とあまり変わらない200万円前後となっています。

数字で見た場合、同世代の平均年収がおよそ300万円代中盤ということを考えると、やはり経済的に厳しい状況に陥る可能性は高いかもしれません。

ただ、若手のうちから有名花火師として活躍することができれば多くの年収を手にすることも可能です。

50代でも年収が上がるかは、実力次第

花火師の中で一番給与水準が高いのが50代となります。それでも、およそ250万円前後が相場となります。

また、一般企業に勤めるサラリーマンの50代の平均年収が500万円以上ということを鑑みても、著しく低い水準であることは50代においても否めないでしょう。

花火師の給与・年収まとめ

花火師は基本的には定収入な職業だが、すべては努力と実力次第

花火師として活動をして行く上では、実力が伴わないと収入も低水準のままとなり、経済的な余裕も生まれないでしょう。

また、収入面を安定をさせながら花火師としても働きたいという場合は、土木関係の会社に就職するのも手です。普段は土木作業員として活動をしながら、花火に携わるという働き方もできます。

いずれにしても、本業として安定して生計を立てるような職業とは言い難いため、自分の身辺を良く整理しながら考えることが大切です。

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花火師の参考情報

平均年収250万円~350万円
必要資格
  • 煙火消費保安手帳
資格区分 免許
職業職種その他

統計情報 出典元:

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