花火師の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
花火師の仕事は、打ち上げだけではありません。花火の企画・製造や、商品の売り込み、イベント会社への交渉など、仕事内容はさまざまです。夏以外にも、花火師の行うべき仕事は非常に多くあります。本記事では、花火師の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します
花火師とはどんな仕事?
夏のお祭りなどで、花火を打ち上げることが、花火師の仕事と思っている人も多いと思います。確かに、それも仕事のうちですが、そのほかにも扱う業務は多数あります。
花火を製造、打ちあげるのが主な仕事
まず仕事の一つとして皆さんが想像しているように、夏祭りやイベントなどに赴いて、花火を打ち上げることが業務の一つとなります。
また、その会場に花火を打ち上げるための設備を搬入したり、終了後に撤去をしたりするのも、仕事の一つとなります。
花火を製造するのも、花火師の仕事です。特に花火師として独立をして活動をして行くためには、この製造に関して力を入れていくことが重要となります。
企業によって守備範囲は異なる
花火師は、煙火事務所に所属して働く形になります。簡単に言えば、これが会社となります。当然、会社によっては守備範囲も違うので、打ち上げ専門の会社であったり、製造だけを専門にしたりする会社もあります。
このような事情もあるので、会社を選ぶ際にはその会社がどのような範囲の仕事を取り扱っているのか、これをしっかりと見極めていくことが必要となります。
土木会社が期間限定で打ち上げを行うことも
さきほど説明した通り、花火師は基本的に「煙火事務所」で働く人を指した言葉です。
花火の製造に関していえば、この事務所に所属している人が中心となって行いますが、夏季などの打ち上げの繁忙期には、土木事務所の職員がヘルプとして働きに来るということもあります。
花火師は、同年代の他職種と比べて給料が低いという側面があります。そのため、普段は土木作業員として働きながら、夏のみ花火師として活動をする人も多いようです。
花火師の具体的な仕事内容
では、花火師の具体的な仕事内容を説明していきましょう。打ち上げシーズンの夏と、それ以外の季節では、やはり忙しさも異なるようです。
花火の企画
花火大会や、学園祭などのイベントで花火を打ち上げる際に、どのような段取りで花火を打ち上げるか、どのような種類のものを打ち上げるか考えます。ここではデザインセンスなども問われてくるので、非常に難しい仕事と言えるでしょう。
渉外や交渉も仕事の一つ
企画したものをイベントの主催者に正確に伝える。こちらの作業も花火師が行う仕事でもあります。また、自らが作った花火を、他の打ち上げ会社に売り込みに行くこともします。
職人の花火師とは言え、一般的なサラリーマンと同じような営業活動も仕事内容の一つとなります。
花火の製造・販売
花火師の中で核となる仕事内容です。自身の火薬の知識や、デザインセンスなどをフル動員して、感動的な花火を作り上げるのが業務となります。また、市販の手持ち花火などを作るのも業務内容の一つとなります。
オールシーズン仕事がある
花火製造を専門としている会社の場合であれば、少し事情は異なりますが、打ち上げ作業を行う会社の場合であれば、夏は花火の打ち上げ作業が業務の中心となります。そのため、じっくりと花火を作るという時間を設けるのが、難しくなってしまいます。
このような形態の事務所では、秋から春にかけて花火を作ることが多いようです。オールシーズン通して花火師として活躍をしたいという方は、花火を作成できる技術をしっかりと磨くことが重要となるでしょう。
9月以降に遅い夏休みをとることも
上記したように、花火師の繁忙期は夏。そして、製造を行う方はオールシーズン働くことになりますが、夏が明けた9月や10月に長期休暇を取る人が多いようです。また、会社ごと長期の休みに入ることもあるそうです。
下積みを経て上級の花火師になるか、前述した営業形態の会社に入社できれば、繁忙期に働いて閑散期にゆっくりと休むという働き方ができるでしょう。
花火の打ち上げ
こちらも、花火師の基本的な業務の一つとなります。実際に花火会場に出向き、球を込めて、夜空に向かって打ち出す作業です。
大規模な花火大会であれば、何万発もの花火を打ち上げることになるので、それを1時間ほど続けるスタミナや、重いものを持ち上げるパワーなどさまざまな要素が必要となります。
夏祭りだけではなく、学園祭や結婚式など働く場所はさまざまです。そのような場所に機器を搬入したりすることも仕事の内容となります。やはり、体力を持っておくことは非常に重要となるでしょう。
近年では打ち上げにプログラムを使うことも
近年では、イベントなどでただ単に花火を打ち上げるだけではなく、音楽やライトの演出に合わせて花火を打ち上げることが多いです。時には、噴水の水に合わせて打ち上げを行うものもあります。
複雑な演出を人間による手作業で行うことは実質的に不可能です。その際に使用するのが、パソコンによるプログラムです。専用のソフトなどで、この音楽が鳴った時にはこの花火、このライトの色の場合は連続して花火を上げる、などを指示できます。
昨今の花火師はこのプログラムを自分自身で組んでいる人も多いようです。そのため、近年ではパソコンでプログラムを組むということも重要な仕事内容の一つであると言えるでしょう。
花火師の仕事のやりがい
花火師は他の業種に比べても、給料水準が低いという面もあり、また作業もかなり重労働なものが多いです。そんな中で、花火職人として働いていく人が多いのは、やはり大きなやりがいがあるからです。
ではそんなやりがいとはいったい何なのか、説明をしていきましょう。
少ない人数で観客を感動させられる
花火師のやりがいは、なんと言っても打ち上げた花火を観客の皆さんに喜んでもらったとき、これが何よりの喜びだそうです。特に、大きな会場で行う花火大会であれば、観客の数は数千人を超えます。
そのような環境下で、お客さんの方から歓声が聞こえてきた際には、非常に大きなやりがいを感じるそうです。お客さんが喜び、そして感動をする様。やはり、お客様を相手にする仕事というわけですから、そのレスポンスが一番のやりがいに繋がるようです。
少人数の場合でもやりがいが
大規模な会場ではその分大きな歓声をいただけるわけですが、小規模な会場でもやはり大きなやりがいを感じられるようです。小規模な会場だとお客さんとの距離が近いため、その感動の声がダイレクトに伝わるそうです。
大規模な会場であると、お客さんとの距離がどうしても遠くなってしまうので、歓声のみしか聞こえない場合が多いです。しかし、小規模な会場であれば、「綺麗だった」「すごい高くまで上がった」など、ダイレクトな完成を聞くことができます。
大規模な会場でも小規模な会場でも、やはりお客さんからの反応。これが、一番のやりがいにつながるようですね。
花火師の仕事内容まとめ
花火に関する業務全般を行う
花火師の活動時期は、一見夏だけのように見えます。会社の営業形態によっては夏のみという会社もありますが、秋冬も花火を作るために仕事をしています。
また、花火師の仕事は打ち上げ製造だけではなく、花火を打ち上げるためのプログラム構築や、企画・営業など業務内容は多岐に渡ります。
花火師は業務の内容が重いですが、その分やりがいも大きいです。花火が大好きだという方は、ぜひ花火師を目指してみてはいかがでしょうか。
花火師の参考情報
平均年収 | 250万円~350万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 免許 |
職業職種 | その他 |
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