小学校教師になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

小学校教師になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

小学校教師に限らず、教師になるためには「教職免許」を取得する必要があります。ほかにも、実際に小学校で働くためにクリアしなければならない課題は多いです。ここでは小学校教師になる方法やその流れについて解説しています。

教員免許を取得する

小学校教師になるには、小学校の教員免許を取得する必要があります。ここで、さまざまなパターンの教員免許取得方法をご紹介します。

教員免許取得を取得する方法

高校を卒業してそのまま教員免許の取得を目指す場合は、教職課程のある大学や短大い入学し、所定の科目を履修して教員免許取得を目指します。

教員免許は4年制大学では1種免許状を、短大では2種免許状を、大学院で取得した場合は先週免許状と、それぞれ3種類の教員免許を取得することができますが、指導内容においては変わりありません。

また、これらの3種類の中では1種免許状の取得が一般的です。

教職課程で勉強すること

教職課程では、教職につくにあたり必要となる法律や心理学、歴史などの「教養」と、小学校で教える4教科などの「専門科目」を学びます。

教養

教養は、「教養原論」と「教育心理学」の2つに分けることができます。

教育言論では、小学校の学級経営や指導要領、日本や世界でこれまでどんな教育が行われてきたかという教育の歴史や、教育に関する法律について学びます。

教育心理学では、児童の心に寄り添った教育や指導を行うために必要な心理学を学びます。カウンセリングや心理テストについて、そのほか保護者との関わり方についても勉強します。

専門科目

専門科目では、小学校で行う各項目の指導方法について学びます。

小学校では国語、算数、理科、社会、体育、音楽、家庭、図工、生活、英語といった科目がありますので、それぞれの科目の授業計画の作り方や、どのように授業を進めていけばよいかといったことを勉強します。

教育実習

教養や専門科目を勉強した後に、それらのまとめとして「教育実習」を行います。教育実習では、約1ヶ月間実際に学校に通勤し、指導教官から授業の進め方や学級運営について学びます。

教育実習に行く学校は、自分の母校であることが多いです。母校で実際に授業を行い、学級運営をしながら児童たちと関わりながら、小学校教師の仕事を肌で感じ、学びます。

社会人から教員免許取得を目指すには

高校卒業時に教育課程のある大学に進学せず、一度は社会人として働いたけれど、やはり小学校教師を目指したい。

こうした社会人経験者が小学校教師を目指すことも可能です。

大学で必要な科目を履修して単位を取得する

教育課程ではなくとも、大学や短大を卒業している人は、教育課程のある大学で必要な科目を履修し、単位を取得することで小学校教員資格認定試験の受験資格が得られます。

高卒で大学に行っていない人は、教育課程のある大学で学び、1種免許状もしくは小学校教員資格認定試験の受験資格を得ることになります。大学を卒業している人は、一から大学に通って勉強をしなくても「科目履修生」という形で必要な単位のみを取得することが可能です。

大学で勉強しなければならない人も、一般受験で大学に行かずに通信制の大学に設置されている教育課程で学ぶことができますので、社会人からでも十分小学校教師を目指すことができます。

小学校教員資格認定試験

4年制の大学や大学院の教育課程で学んだ人は、そのまま専修免許状もしくは1種免許状を取得することが可能です。

短大の教育課程で学んだ人や、社会人から小学校教師を目指す人は、必要な単位を取得した後に「小学校教員資格認定試験」に受験し、合格する必要があります。

教員採用試験に合格する

実際に小学校教師として働くには、教員採用試験に合格しなければなりません。教員採用試験は資格ではなく、一般企業の採用試験のようなものです。

教員採用試験とは

小学校教員資格認定試験は「教師の仕事ができる資格」なので、合格したからといって自動的に小学校教師として仕事ができるわけではありません。

教員採用試験は各自治体で行っている小学校教師の採用試験で、千葉県の小学校で働きたい場合は千葉県の教員採用試験を、岩手県の小学校教師として働きたいのであれば岩手県が開催する教員採用試験を受けることになります。

教員採用試験に合格すると、各自治体の教育委員会で配属される小学校を決めます。教員採用試験合格後に希望を伝えることは可能だといわれていますが、どの程度希望を考慮してもらえるかはわかりません。ただし、居住地や配偶者の有無、扶養者の有無などは優先されるといわれています。

公立小学校教員は地方公務員

小学校には国公立と私立がありますが、公立の小学校教師は「地方公務員」になります。

であれば、教員採用試験のほかに公務員試験も受けなければならないのでは、と思う人もいるかもしれませんが、教員採用試験に合格した人は、公務員試験を受ける必要はありません。

国立小の場合は地域によっても異なるようですが、現在国が管理をしている小学校というのはないので、公立小から国立小に配属されるケースもあれば、その逆のケースもあるようですが、教員採用試験に合格して新卒で国立小に配属されるケースは少ないようです。

私立の場合は、その私立小学校の教員募集に直接応募する形になります。

小学校教師のやりがい・魅力

小学校教師に限らず、教員は大変な仕事だといわれていますが、その分やりがいも魅力も大きい仕事です。

ここで、小学校教師のやりがいや魅力について考えてみたいと思います。

子どもの成長に深く関われる

小学校の児童にとって、担任など教師はとても大きな存在です。小学校教師を目指すにあたり、自分の恩師に影響を受けたという人もいるほどなので、その存在の大きさがうかがい知れると思います。

子どもと関わり、その子どもが自分の指導によって成長し、その経過を間近で見ることができるのは、まるで自分の子どもを見ているかのようです。

もちろんたくさんの児童を公平に指導しなければなりませんが、学級がひとつの家族のような、深いつながりでお互いが成長していくことができる点に、大きなやりがいと感じられると思います。

安定した収入が期待できる

公立小学校で働く場合は地方公務員となりますので、就職にあたり安定性を重視する人にとって、小学校教師はとても魅力のある職業だといえます。私立小学校は公務員ではありませんが、私立小学校の教師を経て公立小学校で働くという人も少なくありません。

勤続年数を重ねれば、さらに安定性が高まり、収入も上がっていきますので、安定性を求めて小学校教師を目指す人も多いです。

小学校教師の仕事で辛いこと

小学校教師の仕事は朝早くから出勤して、準備などで夜遅くまで業務を行わなければならないことも多いので、かなりのハードワークです。

自分の時間が持てない、やることが多くて寝る時間もないなど、業務量に辛さを感じる小学校教師は多い様子。しかし経験を重ねて慣れてくると、授業準備などもスムーズに行えるようになるようです。

そのほか、最近は「モンスターペアレント」といわれる必要以上に学校教育に介入しようとする保護者が増えてきたため、こうした保護者への対応に苦慮するという小学校教師もいます。

小学校教師に向いている人・適正

小学校教師はほかの業種と比較すると特殊な仕事なので、向いている人とそうでない人に分かれると思われます。

小学校教師に向いているタイプはどんな人でしょうか?

子どもが好き

小学校教師を目指す人は、やはり子どもが好きという人が多いです。ただ子どもが好きというだけだと、「思っていたのと違っていた」ということにもなりかねませんので、小学生くらいの年齢の子どもが好きという人だと、楽しく働けると思います。

例えば、同じ子どもが好きという理由で保育士や幼稚園の教諭を目指すという人もいて、小学生と比べると年齢がかなり低いので、子どもの反応も仕事内容も大きく変わってきます。

7歳から12歳くらいまでの子どもと接する人が好き、という人が望ましいですね。逆に、この年齢の子どもが嫌いという人だと、いくら授業計画をしっかり立てることができる人でも、楽しくやりがいを持って仕事をするということは難しいかもしれません。

公平な判断ができる

小学校に限らず、教師を目指す上で、子どもが好きということよりも重要な要素だといえる「公平な判断ができる」こと。何100人もの児童がいる小学校では、それぞれの児童の個性も本当にさまざまです。

おとなしくて聞き分けのよい子もいれば、活発でガキ大将タイプの子もいるでしょう。こうしたさまざまな個性をもつ児童に対し、自分の好き嫌いを出すことなく平等に接することができないと、児童に大きな影響が出てしまいます。

特に高学年になると、自分が教師に好かれているか、そうでないかということを敏感に感じ取りますので、えこひいきしてしまうようなことがあっては絶対にいけません。児童同士がケンカをしたり、いじめに近いことがあった場合も、両方の話を聞いて冷静に判断できる思考能力と判断能力は、教師として児童の指導にあたる上でとても大切です。

小学校教師になるにはまとめ

小学校教師を目指すにあたり心得ておきたいこと

小学校教師として仕事をする上で、自分はしっかりやっていると思っても、児童のことをきちんと見ることができていない、偏った考え方をしてしまうということがどうしても発生します。

なにか悪いことをした児童がいたとしても、素通りできない事情があるのかもしれない。一見よい子に見える児童のほうが、見えないところで悪いことをしているかもしれない。

自分のものさしだけで児童を見るのではなく、幅広い視点で観察することで、「なぜそうなっているか」という原因を突き止めることができます。視点を広く持つということは、小学校教師として児童に指導をする上でぜひ心得ておきましょう。

さまざまな経験はどこかで必ず役立つ

例えば、趣味がテニスだったり、読書だったり、美食を楽しむことなど、小学校教師の仕事とはまったく関係のないことだったとしても、児童とコミュニケーションを取る上でこれらの経験が役立つことがあります。

授業にまったく関係のない、人生についての質問を受けることもあるでしょうし、海外旅行や将来の夢を実現するにはどうすればよいかという相談を受けることもあるでしょう。
自分自身がさまざまな経験をすることは、児童と関わる上で役立つときがあります。

常にいろいろなことに興味をもち、ぜひさまざまなチャレンジをしてください。

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