e-Sportsキャスターの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説
近年はe-Sportsの分野で活躍したいと考える人材が増えています。その中でe-Sportsキャスターとしてキャリアを積もうと考える人も少なくありません。実際にe-Sportsキャスターとして働いた場合、どの程度の収入を確保できるのでしょうか。その実態についてご紹介します。
e-Sportsキャスターの初任給
初任給は20万円から25万円前後
e-Sportsキャスターとして働く場合、一般的な初任給は20万円から25万円程度です。個人や会社によってはこれ以上の初任給を得られることもありますが、基本的な新卒の給料としては20万円から25万円程度が妥当でしょう。
一般的にはゲーム会社やイベント会社、e-Sports関連の事業を手掛ける会社に就職してe-Sportsキャスターとしてのキャリアを歩み始めます。キャスター以外にも複数の職種を選択することもできるでしょう。
学歴の違いによって初任給が変わることもあります。まずは会社の募集要項を確認した上で待遇を含めた条件面の確認を行うことがポイントです。
会社への就職が一般的
上記でも触れましたが、e-Sportsキャスターとしてのキャリアを積むためには会社へ就職することが一般的です。
個人のスキルや経験次第では、個人事業主やフリーランスのような形で仕事を獲得することもできますが、未経験やそれほど経験がない場合は会社に就職してキャリアを積むことが重要です。
一定の経験を積んだ上で独立したり、会社を立ち上げたりすることは可能です。まずはどこかしらの組織や会社に所属して、先輩社員や上司から学べるものを積極的に取り入れましょう。
時給や業務委託のケースもある
会社員になる場合、正社員として就職することもできますが、アルバイトのような形での採用になることもあります。アルバイトから経験を積み、スキルや実績を評価された上で正社員の座を勝ち取ると言った可能性も十分にあり得ます。
その場合は時給制での仕事や日給での支払いとなることもあるでしょう。e-Sportsキャスターという仕事自体が比較的新しい仕事であり、会社としても人材の判断をしたいと考えることがあります。
業務委託の形式を採用して、e-Sportsイベントがあるたびにキャスターとしての契約を結ぶという形もあり得ます。
いずれにしても、まだまだ発展途上の分野であり、採用形式が定まっていないこともあります。e-Sportsキャスターとしてステップアップしたい場合は、どんな形でも良いので現場経験を積むことが重要です。
e-Sportsキャスターの平均給与の統計
平均月収は28万円前後
e-Sportsキャスターの平均月収は約28万円前後です。厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータによると、他に分類されないもののサービス業の平均月収は約28万円となっています。
e-Sports自体が新しい分野であり、全体として平均月収や年収が公表されているわけではありません。特にe-Sportsキャスターとして活躍する人材はまだまだ少ないこともあり、給与面の幅は部分はこれから定まっていくでしょう。
自身の活躍次第で大きく上昇させるチャンスもある仕事であり、将来性のある職業だと言えます。
キャスター以外の仕事をこなすことも
e-Sportsキャスターのメインとなる仕事はe-Sportsイベント当日の司会進行などですが、それ以外の仕事をこなすことも少なくありません。イベントがない時は、プロゲーマーのマネジメント的な役割をこなしたり、スポンサー企業との打ち合わせを行ったりすることもあります。
ファンを魅了するための司会を行うために、自らゲームを行って知識の習得に励むこともあるでしょう。SNSでの情報発信やイベント当日に向けた会場設営など、裏方的な役割をこなすこともあります。
そうした多くの仕事をこなしながらスキルや実力を磨くことが大切です。そうすることで次第に周囲からの評価が高まり、徐々に待遇面も良くなることが期待されます。
プロゲーマーほどの収入は期待しにくい
e-Sportsキャスターとしても数千万円単位の年収を稼ぐチャンスは十分にあります。一方で、一流のプロゲーマーの中には数億円単位の年収を稼ぐ方もいます。
日本でもトッププレイヤーとなれば1年で数億円程度の収入を得る人もおり、そうした状況を夢見てe-Sportsの世界に飛び込みたいと考える方もいるでしょう。
しかし、キャスターとして働く場合はプロゲーマーほどの収入は期待しにくいことを押さえる必要があります。あまり夢ばかりを見過ぎて現実の厳しさを目の当たりにするのは良くありません。
e-Sportsキャスターとして働く場合はe-Sportsキャスターの中で一流を目指せるように頑張ることが重要です。最初は一般的な会社員と同等の給料になることもありますが、そこから徐々にステップアップすることを目指しましょう。
アナウンサーから転向する例も
e-Sportsキャスターとして活躍する人材の中にはテレビ局のアナウンサーから転向する人もいます。テレビやラジオなど、メディアでのアナウンス経験を活かしてe-Sports業界に飛び込むチャンスも十分にあるということです。
e-Sports自体が歴史の浅い分野であり、まだまだこれから多くの関係者やスタッフを必要とされることでしょう。これまでの社会人経験を活かして活躍するチャンスも十分にあるので、興味があれば積極的にチャレンジすることがおすすめです。
給与や年収を上げる方法
e-Sportsキャスターとして給与や年収を上げるためには、さまざまな取り組みや努力を怠らないことが重要です。最初のうちは難しいことも多い仕事ですが、経験を積むことで徐々にスキルアップや待遇面の向上にも期待できます。
待遇を改善するための具体的な方法について確認しましょう。
イベントでの経験を積み自身の評価を上げる
まずはe-Sportsイベントでの経験を積みながら自身の評価を上げることがポイントです。e-Sportsイベントは全国各地で開催されていますが、キャスターとして仕事をできるのは限られた人たちだけです。
司会進行やMCを任された場合は、その1回1回のチャンスを確実にものにする意識で仕事に当たることが重要です。
e-Sportsイベントの成功はキャスターの実力次第で左右されると言っても過言ではありません。それぐらいの高い意識をもって仕事に当たることで、周囲からの評価も次第に高まっていきます。
さまざまなゲームの知識を身につける
e-Sportsキャスターとしての評価を高めて待遇改善につなげるためには、さまざまなゲームの知識を身につけることも大切です。司会を行うイベントのゲームに関する知識がなければ思ったような進行ができません。
ゲームのルールやキャラクターの特徴、魅力や勝負のポイントなど、さまざまな点を総合的に理解することでファンに対してわかりやすく伝えることができます。
e-Sportsとして実施されるゲームは数多くあります。それら1つ1つの知識を身につけることも給料アップのための秘訣です。
アドリブ力を磨く
アドリブ力を磨くこともe-Sportsキャスターとしてステップアップするために必要なポイントです。e-Sportsイベントではトラブルが発生することも多く、試合中に機材のトラブルや通信障害が起こることも珍しくありません。
場合によっては30分から1時間程度試合が中断することもありますし、それ以上の中断になることもあります。
その際に必要とされるのがe-Sportsキャスターのアドリブです。キャスター自身のトークやアナウンス、選手とのやり取りを含めて会場にいるファンを飽きさせないための時間を作り出すことが重要です。
トラブルが起きた時こそ、e-Sportsキャスターとしての腕の見せ所です。そうした部分で評価を勝ち取ることで、少しずつ大きな仕事を任せてもらえるようになります。
SNSを利用した宣伝活動
収入アップを目指す上では、SNSを利用した宣伝活動も欠かせないポイントです。プロゲーマーも自身のYouTubeチャンネルなどを開設して、ゲームの解説や自身のブランディングなどを行っていますが、e-Sportsキャスターとしても同じような志を持ってe-Sports業界を盛り上げることが大切です。
e-Sportsに関する情報をより多くの人たちに届けることによって、市場全体の隆盛が期待できます。市場が拡大すれば、その分入ってくるお金も規模が大きくなります。
そうしてe-Sports全体として規模を拡大させることがポイントです。そのために、TwitterやInstagram、YouTubeやFacebookなどのSNSを積極的に活用してe-Sportsの認知度を高めることが有効です。
e-Sportsキャスターの平均年収の統計
平均年収は380万円前後
厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータを参考にすると、他に分類されないもののサービス業の平均年収はボーナスも入れた中で約383万円です。
これはe-Sportsキャスター単体での平均年収ではありませんが、1つの目安として参考にできる年収です。まだまだ歴史の浅い分野であり、これからの市場動向や価値の認知次第で大きく年収を上げるチャンスも十分にあります。
高年収を稼ぐチャンスもある
e-Sportsキャスターとして高年収を稼ぐチャンスも十分にあります。特にテレビアナウンサーから転向してきた場合などは、数千万円単位の年収を得ることも夢ではありません。
実際にテレビ局のアナウンサーからe-Sportsキャスターとして働くための会社を立ち上げた方もいます。自身で会社を立ち上げたり、これまでのキャリアをそのまま活かせるような形をとったりすれば、平均よりも大きく稼ぐ可能性が広がります。
個人事業主として活躍するチャンスも
多くの収入を得たい場合は個人事業主として働くこともおすすめです。会社員のような安定感はありませんが、イベントごとのスポット契約を結ぶことで実質的な収入を増やすことも可能です。
最初は会社員として経験を積み、一定のキャリアを詰めたらフリーになるという考え方もあります。この辺はテレビアナウンサーと同じような考え方です。
経験や実績を積み周囲からの評価が高まれば、1回あたりの契約単価も高められるでしょう。そうしたチャンスを狙って日々向上心を持って仕事に取り組むことが重要です。
独立して会社を立ち上げる
年収を上げることや自分の思ったような仕事をしたいと感じた場合は、独立して会社を立ち上げることもおすすめです。
e-Sportsに関する人材を募集して、e-Sportsキャスターの他、プロゲーマーやイベントスタッフ、マネージャーやコーチなどを採用するのも良いでしょう。e-Sportsに関わる1つの組織として独立すれば、自身がトップとして経営権を握ることができます。
会社の規模を大きくしたり売上を増やしたりすることで、自身の年収も際限なく高められるでしょう。e-Sportsキャスターやe-Sportsに関わる人材として高みを目指すのであれば、経営側に回ることも選択肢の1つです。
e-Sportsキャスターの年収・給与まとめ
e-Sportsキャスターとしての年収は自分次第上げられる!
e-Sportsキャスターはまだまだ歴史が浅く、これから大きな成長が期待できる職業です。これはe-Sports全体に言えることですが、歴史が浅い分、どちらに転ぶかわからないという感覚もあります。
世界規模で見れば業界全体の成長性は大きなものがあり、今後も右肩上がりで成長することが見込まれています。そうした可能性のある業界でe-Sportsキャスターとして働くことは十分に価値があります。
現時点でe-Sportsキャスターとして働く人材は多いわけではなく、自身の活躍次第で年収を上げるチャンスも広がっています。未経験の方やこれまでの社会人経験を活かしたいという方も含めて、e-Sportsキャスターという仕事に積極的にチャレンジしてみると良いでしょう。
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e-Sportsキャスターの参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | マンガ・アニメ・ゲーム |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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