車掌の給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

車掌の給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

車掌は、鉄道において、旅客の適切な乗降や周囲の安全の確認などに従事し、鉄道機関を円滑かつ安全に運行させるエキスパートです。責任の大きな仕事というイメージがありますが、給与はどのくらいなのでしょうか。今回は、車掌の平均年収や給与、年収を上げる方法などを紹介していきます。

車掌の初任給

新人車掌の初任給の平均は18〜20万円

新人車掌の初任給は、平均を取るとおよそ18〜20万円となっています。車掌の初任給は、JR各社や私鉄、地下鉄の会社によっても待遇は様々ですが、大学、短期大学、高等専門学校などを卒業している場合、概ねこのくらいが平均です。

例えば東京メトロが採用ページに載せている車掌(エキスパート職)新人(大卒・院卒・短大卒・2年制専卒・高専卒)の初任給は、月給にして18万円(180,200円)となっています。

また、JR西日本の場合、2017年度 京阪地区実績として銘打ってあり、待遇として提示されている初任給は、大学院卒19万円(190,652円)、大卒・専門卒(高度専門士)の場合だと18.3万円(183,612円)、短期大卒・専門卒・高等専門学校卒17.2万円(172,282円)というように、学歴によって細かく分かれています。

JR東日本の場合も学歴によって別れており、修士卒は22万円(220,340円)、大学学部卒21.2万円(212,290円)、短期大学・専門学校卒20.4万円(204,355円)というようになっています。これはJR各社の場合、国鉄時代には公務員扱いで、給与体系が国のシステムと同じになっていた名残ではないかと考えられます。

車掌の初任給は、民間の一般企業の新卒社員と同等か、学歴によってはそれ以上の待遇と言えるでしょう。あくまでもこれは基本給となり、これに通勤手当など、諸手当が付きます。なお、高卒で職に就いた場合は平均16〜18万円となるようです。

車掌職は、手当の厚さ、福利厚生の充実が特徴的

車掌は、鉄道会社に勤めています。インフラ事業であり、JRや東京メトロのように、かつては国営だった会社もあることから、給与待遇は高めとなっています。

また非常に責任が大きい分、手当や福利厚生が充実していて、基本給の他にも、通勤手当、扶養手当、社宅提供・家賃補助など住宅手当、財形貯蓄制度、共済会、各種保険完備や人間ドッグ費用負担など様々な恩恵があります。賞与も年2回、昇給も年1回あります。

基本給に様々な手当が乗るのは、公務員系、インフラ系の仕事の典型と言えます。勤続年数を重ねれば、それだけ手当も増えていくのがこうした業種の特徴でもあります。そして、全体的に見ると地方の鉄道会社よりも都市部の鉄道会社の方が、また中小規模の鉄道会社よりも大規模な鉄道会社の方が、給与は高くなる傾向にあります。

車掌の平均給与の統計

車掌の平均給与は37万円前後

厚生労働省の賃金構造基本統計調査を紐解くと、車掌の平均給与は37万円前後(372,200円)となっています。

サラリーマン全体の平均月額給与が35万なので、平均のやや上と言ったところでしょうか。概ね、年齢とともに平均給与は上昇していきますし、特に手当などの影響で30代後半以降の上がり幅が大きいので、平均よりやや高めを推移しています。

厚生労働省のデータや、国税庁の年齢別階層年収等の統計を参照し、年代別平均月額給与の統計を見ていきましょう。20〜24歳で平均27.8万円(278,900円)、25〜29歳で平均32.1万円(321,700円)、30〜34歳で平均35万円(350,300円)、とここまではおよそ3万円ずつの上昇となりますが、35〜39歳になると、平均40.1万円(401,700円)と一気に5万円上昇します。35歳を境に、役職等に就く人が増えることを反映した結果と考えられます。

また、そこから49歳まではかなり上げ幅は下がり、1〜2万円ずつの上昇となりますが、45〜49歳の平均月額給与と、50〜54歳の平均ではおよそ10万円平均が上昇しています。この差が最も大きい上げ幅となっており、これもまた役職に就任する人が増えることによるものと推定されます。

経験を積むことで給与は徐々に増えていく職業

車掌の初任給は平均レベル、あるいはそれより少し上といったところを推移していますが、勤続年数を重ね、経験とスキルを積むことで、徐々に給料は上がっていきます。先ほどの統計のデータを参照しても、明確に車掌は年齢が上がるごとに給与が増えていく職業であることがわかる結果となっています。

どんな業種でも似た傾向がありますが、車掌も多分に漏れず、最初は待遇がイマイチでも、自分のスキルアップ次第で収入を増やしていくことが可能です。特に公務員職に共通する特徴でもありますが、年2回ボーナスも支給されますし、各種手当が手厚いので、長く勤続し着実に技術を磨いていけば、自然と収入は増えていくでしょう。

これが車掌など公務員系の民営化企業における仕事の、収入面での大きな強みと言えるでしょう。

車掌の平均年収の統計

車掌全体の平均年収は、500〜600万円

厚生省や国税庁の調査データから、ここ10年分の車掌の平均年収推移を見ていくと、車掌全体の平均年収は500〜600万円となっています。

年によって多少の変動はあるものの、概ね550〜600万円の範囲を中心に、平均年収はその前後を推移しています。サラリーマン全体の平均年収がおよそ440万円であることを考えると、車掌の平均年収はかなり高い水準にあると言っていいでしょう。

車掌の年収は男女間で大きな差がある

車掌は男性が多いというイメージがある人も多いかもしれません。しかしJR西日本や京王線などを筆頭に、女性車掌も年々増えています。しかし、男性車掌と女性車掌のそれぞれの平均年収を見ていくと、男性車掌はおよそ550〜600万円前後に対し、女性車掌は400〜520万円前後となっていて、おおよそ100〜150万円の開きがあります。

鉄道会社は全般的に激務と言われていて、また、鉄道の運行状況に応じた交代制のシフト勤務であることが多いこと、不規則な勤務体制になりがちであることを勘案すると、男性車掌の方が体力的にも優れていますし、柔軟に勤務時間の変更なども対応しやすいので、女性は少し不利な職業と言えるかもしれません。

しかし年々女性の社会進出が進む中で女性車掌は増え続けており、ここ10年で平均年収が500万円に届く、あるいは500万円を超えることも珍しいことではなくなってきています。

また勤続年数の差も大きな要因です。男性車掌の平均勤続年数が15〜18年となっているのに対し、女性車掌は5〜8年となっていてその差はおよそ10年に及び、平均勤続年数はかなり男性より短めとなっています。

結婚や出産などで離職を余儀なくされることがどうしても多くなってしまうこと、男性の方が役職に就くことが多いことなど様々な要因によって、男女間の格差は大きくなっています。

車掌の年収は地域間でも大きな差がある

鉄道会社の給料は、地域別、規模別でも大きく差が出てきます。都市部の大手鉄道会社の場合だと、30歳で年収600万に達する例もありますが、地方の私鉄の鉄道会社では同じ30歳で年収400万円前後など、会社や勤務先によっても給与水準はバラバラで、鉄道運行状況や業績によっても左右されていきます。

ローカル線の場合だと、大手鉄道会社から委託を受けてローカル線の運行を維持している、いわゆる赤字路線も多いので、基本給が低めとなっていて手当も様々にあるものの単価が低く、年収も上がりにくいと言われています。やはり安定的に業績が上がる都市部の鉄道会社に比べると、収入事情も苦しいと言えます。

ですので、車掌職で高収入を得ようと思ったら、運用が複雑かつ長時間に及ぶ都市部のJR、あるいは都市部の私鉄・地下鉄に勤務し、経験とスキル、管理能力などを鍛え、役職に就くなどして出世するのが確実と言えます。

とは言え平均として比較的年収が高めの職業であり、インフラ事業であることから安定した雇用が望め、かつ住民の足としてどこの地域においても重宝される職業ですから、やりがいを持って仕事に取り組むことで、大きな社会的役割を担うことができます。

車掌の給料・年収まとめ

鉄道が交通の主要インフラである限り安泰、経験を積んで高待遇を

車掌は、交通インフラの中でも代表的なものである鉄道の、安定した安全運行に務める職業です。特にJRや東京メトロなど国鉄、営団が元となっている企業では、手当や昇給などが安定して行われるため、待遇は比較的良い職業と言えます。

しかし鉄道の運行には大きな責任が伴います。手当がその分手厚いですが、時に乗客の反発を招くなどストレスが大きい仕事でもありますし、時間帯も不規則です。役職に就けば大幅に年収は上がりますし、給与は経験に応じて昇給も望めます。経験が浅い時から、大きなやりがいを持って仕事に臨む気持ちが大切です。

車掌の参考情報

平均年収500万円〜600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種運輸・乗り物

統計情報 出典元:

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