コラムニストの給与・年収は?無収入の可能性も、本の出版などによる印税収入で成功するケースも有る

コラムニストの給与・年収は?無収入の可能性も、本の出版などによる印税収入で成功するケースも有る

コラムニストは、雑誌や新聞などのメディアに自らの主張を込めた文章を書く仕事です。コラムニストは作家よりも記者に近く、独自の主観が求められます。今回は、コラムニストの平均年収や、年収アップの方法などを紹介していきます。

コラムニストの初任給

新人コラムニストの収入は、基本的には新人賞の副賞賞金のみ

コラムニストとして仕事を始める為には、新人評論賞等のコンテストに応募し賞を獲得するか、コラムニスト募集のコンペティションに応募して採用されるか、いずれかのプロセスが必要です。

例えば小説家の場合は新人賞を獲ることでデビュー作が出版されますが、コラムニストとして1年目の場合、収入源は、主に新人賞の副賞賞金、そして雑誌連載が決まればその原稿料、となります。

副賞賞金は、新人賞の場合、10〜50万円が主で、比較的高い賞でも100万円前後。小説に比べると、文章が短く、賞金も少なめです。短編小説の新人賞と同じく、コラムの新人賞の場合だと、文章量が短いので、小説家のように受賞後即デビュー作の出版、というようにはいきません。書き下ろしの評論やコラムを加えて出版する場合もありますが、あまり多くはありません。

新人コラムニストの収入は、月換算で10万円前後

本を出すまでには、一般的には雑誌の連載を持たなければなりませんが、あくまでも新人賞は応募作品の出来を競うもので、必ずしも雑誌の連載を確約するものではありませんし、仮に新人のうちに雑誌連載が決まっても、小さな業界紙で、掲載料が無料という場合もあります。

幸運に著書の出版が決まったとすると、書き下ろしも含めてのコラム集という形になります。もし1年目で本の出版ができれば、副賞賞金以外の収入が得られることとなります。

出版社にもよりますが、新人の場合、印税は1冊につき価格の5〜8%程と言われています。小説家のデビュー作の初版発行部数の平均が8,000部と言われておりますが、コラムの場合はそれより下回る場合が多いです。

仮に5,000部を出版し、印税8%、デビュー作単価が1,000円であったとすると、1,000円×0.08=1冊あたり80円×5,000部で、印税は40万円となります。副賞賞金と合わせると、年収はおおよそ90〜140万円となります。

概算ですが、新人コラムニストで副賞賞金以外の収入がない場合、月換算で1〜10万円ほどとなります。本が出版されれば多少は増えますが、それでも年収200万に届きません。

サラリーマンを始め、会社に雇われて働く職の初任給に比べるとはるかに低い水準です。そもそも定期的な給与も発生しない業界なので、新人のうちは仕事を取れないとほぼ無収入と言っていいでしょう。

印税のパーセンテージによってはもっと収入は低くなりますので、新人コラムニストとしての収入は、原稿料が発生する雑誌連載を持たないとかなり厳しい数字と言わざるを得ません。

コラムニストの平均給与

コラムニストの給与である原稿料は原稿用紙の枚数換算となる

コラムニストの収入というのは、雑誌に連載を持てるか、本を出せるか、そしてそれが売れるかどうか、によってかなり左右されます。

コラムニストが雑誌で連載を持った場合、所定の原稿料が支払われます。原稿料は、原稿用紙換算で支払われ、実績を積んだ知名度の高いコラムニストほど高い原稿料をもらう事ができます。

コラムニストで言うところの「給与」とは、この「原稿料」を指します。原稿料は原稿そのものに対して都度支払われるものであり、正確な統計が取られているわけではありません。では、原稿料の平均的な相場は一体いくらくらいなのでしょうか。

コラムニストの原稿料は原稿用紙1枚あたり1,000〜2万円が相場

一般的に、コラムニストの場合、原稿用紙1枚あたり1,000〜2万円が相場と言われています。また、新人の場合ですと、原稿用紙1枚あたり1,000〜3,000円ほどの原稿料で仕事をすることになります。

原稿を月に原稿用紙100枚分書いたとして、新人の場合10〜30万円の収入となります。文芸誌のコラム連載の場合、原稿料は1枚あたり2,000〜5,000円が平均と言われていますので、100枚で20万〜50万円の収入になります。

コラムニストは小説家と違って、一つ一つの案件の文章量が少ない分、大量の案件を引き受けることが可能な点です。小説家で月に100枚書くのは至難の業ですが、コラムニストの場合、案件の絶対数さえ増やせば、月に100枚書くことも不可能ではありません。

新人のうちから連載を持つ事ができれば御の字ですが、新人の場合、コラムや穴埋めなど、単発の執筆も多いです。継続案件ではないので、月あたりの仕事量も安定せず、実入りも少ない仕事が多いのが難点です。

原稿料はあくまで実際に印字された文章にしか発生しない

コラムニストのように原稿用紙換算でお金を貰う仕事の場合に気をつけなければならないのは、報酬はあくまでも実際に採用されて印字された文章に対してしか発生しない、ということです。

これはエッセイスト、小説家、フリーランスの記者、ライターなど他の物書きにおいても同様に言えることです。修正や差し戻しが発生した場合、こうした追加の労力に対しては、報酬は発生しません。

そもそも原稿そのものがボツになることも多々あります。物書きというのは有用な成果においてしか報酬が発生しない結果主義の業界で、何度修正しようが、報酬は決定稿の文字数を原稿用紙換算したものに対してしか発生しないことを重々覚悟する必要があります。

物書き全般に言えることですが、掛けた労力そのものに対しては一切報酬が発生しない、厳しい世界です。それでも意欲を持って取り組まないと、いい文章は書けません。並大抵の覚悟ではやっていけないでしょう。

コラムニストの平均年収

コラムニストの平均年収は、200〜400万円

コラムニストの年収は、平均200〜400万円と言われています。明確な統計はないため、これはエッセイスト、小説家、ライターも含めた物書き全体の推計となりますが、口コミなどを見ても、概ね他の物書き業と同程度の平均と言われています。

サラリーマンの年収の平均に比べると大きく落ち込みますし、人によって大きな差があり、仮に人気コラムニストであったとしても、書けなくなると途端に無収入になる可能性があります。保証のない職業ですので、人気の有無にかかわらず、無収入になる可能性が常に尽きない、厳しい職業と言えるでしょう。

実績を積み、知名度が大きくなれば、基本となる原稿料が増えるのはもちろんのこと、講演料などの副収入も得ることができるようになります。しかしコラムのみで食っていける人はごく少数で、また人気コラムニストとそれ以外の二極化が極端に進んでいます。

人気コラムニストはサラリーマンの平均を大きく超え、それ以外の大多数はサラリーマンの平均より遥かに低い収入しか得ていない、という極端な二極化が見られるため、多くのコラムニストは兼業で、文章のみが持ち味の人は配偶者や家族の稼ぎに頼らなければ食べていけないのが現状です。

他の分野で有名になってからコラムニストになる人も多い

コラムニストは、人間性や独特な専門性が生きる仕事なので、他の物書きに比べて、もともと兼業が前提という側面が強いという特徴があります。

そのため、物書きを専門にしている人ではなく、芸能人やタレント、声優、俳優、ミュージシャン、大学教授、カウンセラー、CDショップ店長、格闘家、スポーツインストラクターなど、様々な経歴を持つ人が、コラムニストとしてコラムを書いていることも少なくありません。

コラムを書くために文章を志すよりも、実は異色の経歴を積み重ねるほうが、コラムニストへの道に近かったりもします。競取りや株などを実行したり、海外を旅したり、動画配信を行ったり、自分を売り込める強みを兼業で身につけながら、コラムニストを目指す人もいます。

こうした側面から、他の物書きに比べると、物書きでありながら必ずしも文章力は厳密には問われない仕事とも言えます。伝えられるコンテンツさえ魅力的であれば、なんでもありなのがコラムニストの利点でもあり、難点でもあります。

知名度が上がれば、TV出演や講演などで副収入も望める

コラムニストは特に、自分の意見や主張が色濃く反映される文章を書くという性格上、知名度が上がるとコメンテーターとしてテレビ出演など文章以外の仕事も多く舞い込んでくるようになります。

文章に豊かなキャラクター性があり、一癖も二癖もあるコラムニストは、メディア映えするとしてテレビやラジオへの出演を求められる可能性も高まります。その他、新聞、雑誌、専門誌などのインタビュー対応や、コラムの監修、講演会やセミナーの依頼など様々な仕事が舞い込み、飛躍的に収入は増えていきます。

コラムニストが目立つのは、こうしたメディア出演などの際も、臆することなく自分の意見が言えるからです。文章以外の仕事も積極的に受けて顔を売り、メディアにおいても特定の分野におけるご意見番のような立場を確保できれば、安定して高収入を得ることが可能となります。

メディアにも良く出演するコラムニストは、年収も抜きん出て高い人が多いです。こうした意味ではコラムニストも、漫画家や小説家や芸能人と同じ、人気商売ということができるでしょう。

電子書籍やWebメディアなど、新たな仕事の場も増えつつある

コラムニストとして年収を増やすためには、時代とともに生まれる新しい発信の場を見つけることも大切です。

特に近年では、Web上に公開されたブログが人気を呼び、それがきっかけでコラムニストとして雑誌に連載が持てたり、ブログそのものが書籍化されたり、時代に応じた新たな発掘も積極的に行われています。「ブロガー」発のコラムニストは、今も増え続けています。

また、コラムニストに転身しなくとも、ブログに広告を埋め込むことで、ブログそのものが収益を生む場となっているケースも多いです。ですから、コラムニストは兼業で、本職はあくまで「ブロガー」のままという人も少なくありません。

amazonなどで個人が電子書籍の出版を気軽に行えるサービスも出てきています。amazon社のKindleセルフ出版(KDP)を使って電子書籍を出版すれば、印税率は最大70%にも上ります。紙の本の印税率は高くても10〜12%が主流ですから、遥かに高い利益率で本を出版できるのです。

また、Webメディアでコラムを書くコラムニストも増えています。こうしたインターネットを主軸とした媒体を使ってコラムを発信し、取りまとめたコラムを電子書籍として出版することで、大きな利益を手にするロールモデルが今後増えていくことはほぼ間違いないと言われています。

コラムニストの給与・年収まとめ

コラムニストは人気が命の商売!新たな時代を見据えた活動を

コラムニストを専業にして高収入を得られる人はほんの一握りと言われています。しかし兼業であっても、文章やコラムのネタに生きる兼業を行うことで、生活に根ざした確度の高いコラムを発信することが可能になりますので、専業でないことが逆に活きる場合も多い世界です。

これからの時代は、小説家もエッセイストも、より個人事業化していくと考えられます。新たな時代の動きを常に注視することで、一人一人の生活に適した収益モデルを構築していくことが大切です。

コラムニストの参考情報

平均年収200万円〜400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種出版・報道

統計情報 出典元:

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