キャリアコンサルタントの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
キャリアコンサルタントは学校やハローワーク、派遣会社などで個人のキャリア形成をサポートする仕事です。仕事内容はキャリアに関する悩みを聞いたり、適性を見極めて仕事を紹介したりします。相談者へのカウンセリングはどのような心構えで臨み、どのような能力を必要とされているのでしょうか。
キャリアコンサルタントはどんな仕事?
就職や進学など、仕事に関するキャリアの悩みを聞き、解決に導くプロ
キャリアコンサルタントの仕事は個人のキャリアの形成をサポートする仕事です。
仕事や就職、転職、進路などについて話を聞き、アドバイスをしたり解決の手段を提案したりすることで解決へと導きます。中には相談者の希望を聞き、どのような人物でどのような仕事が向いているのかカウンセリングを行ったうえで、仕事を紹介することもあります。
身近なところにキャリアコンサルタントがいる!どんな場所で活躍する職業か
キャリアコンサルタントが働く場所としては仕事の仲介を行う人材派遣・人材紹介会社や、企業内カウンセラー、人事課や社員教育担当として一般企業で仕事をすることもあります。
ハローワークや、若年層の能力向上や就職促進を目的としているジョブカフェ「若年者就業支援センター」などの公的機関で相談員として求職者の相談を受けていることもあります。また、求職者だけでなく求人を持ってくる企業の対応をすることもあります。
大学・高校・専門学校など教育機関でもキャリアコンサルタントが必要とされることがあります。例えば進路についての悩みを聞いたり、将来どのような仕事に就くか話を聞いたり、どの学科でどのような勉強をし、どんな資格を取ればいいかなど将来への道筋を示すこともあります。
大学では就職ガイダンスや、エントリーシート・履歴書の書き方、面接を受ける時のマナーなど実践的なことを指導することもあります。
キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは名前以外に違いがあるのか?
求人を見ているとキャリアコンサルタントの募集と同時にキャリアカウンセラーの募集をしていることがあります。
キャリアコンサルタントを名乗れるのは2016年から始まった国家資格を保有している人だけです。キャリアコンサルタントの国家資格を取得するためには、指定の養成講座を受けてから試験に合格する必要があります。
仕事内容はキャリアカウンセラーとほぼ同じと言ってもよいでしょう。業務内容の違いははっきりと決まっておらず、キャリアカウンセラーとして実務経験を積んだ後、キャリアコンサルタントの資格を取ることもあります。
一般企業は正社員、教育機関などは契約・派遣社員として働く人が多い傾向
キャリアコンサルタントの働き方は様々で、派遣会社などでは正社員として働くことも多いです。また一般企業に勤めている人事関係の社員が勉強をしてキャリアコンサルタントになることも少なくありません。学校などの教育機関では正社員の求人より契約社員・派遣社員での求人募集が多い傾向があります。
キャリアコンサルタントの具体的な業務内容
キャリアについての悩みを聞き、適性を判断して仕事を紹介する
キャリアコンサルタントと一言で言っても、どこで働くかによって仕事内容は大きく変わってきます。相談者も学生や求職中の人、自分より年上のビジネスマンなど、働く場所によっても大きく異なります。キャリアについて悩んでいる人の相談に乗るのがメインの仕事と言えるでしょう。
例えば、もっとステップアップしたいがどんな道があるのか、今の会社のままで良いのかなど、将来のことを考えて成長したいと思っている人たちに、アドバイスをすることもあります。
中にはパワハラや職場でいじめにあい転職しようか悩んでいる、仕事が忙しすぎてプライベートな時間が取れない、というようなメンタルヘルスや仕事の勤務体制に関する相談を受けることもあります。心理学などのカウンセリング関係の知識や、社会保障、労働に関する法律の知識を持っていると適切に対処でき、幅広い相談に乗ることができます。
派遣会社や人材紹介会社では、話を聞くことで面接に近い役割を果たすこともあります。どのような仕事を希望しているか、どのような職務経験があるのか、どのような性格でどんな仕事内容が向いているのかなど、相手と話すことで判断しなければならないこともあります。
就業場所によって、企業に営業をして求人の仕事を取ってくる必要があることも
フリーランスとして独立してキャリアコンサルタントの仕事をしている人や、就業場所によっては、求人先を見つけるために営業活動を行うことがあります。
カウンセラーとしての良き相談相手だけではなく、営業マンとしての話し方や信頼感を与える態度などの営業のコミュニケーション能力も必要とされます。営業活動が行えるキャリアコンサルタントの方がより仕事の幅広がると言ってもよいでしょう。
キャリアコンサルタントのやりがいとは?
自分の人生経験やキャリアを生かして、カウンセリングを行うことができる
カウンセラー要素のある職業にはだいたいあてはまることですが、相談者の気持ちに共感できるほうが親身なアドバイスをしやすいです。キャリアコンサルタント自身の人生経験を仕事に生かせるのはこの仕事のやりがいの一つと言えます。
例えば転職回数が多い人は時にネガティブな印象を与えることがありますが、さまざまな企業を内部から見て、実際に働いた経験があること自体貴重な体験です。いろいろな業界について知識が広まるチャンスでもあります。さまざまな業界や企業で働いた経験はキャリアコンサルタントにとってプラスに働くことがあるのです。
さらにキャリアは仕事のみでなく人生全体に関係してくることです。例えば結婚や離婚によって転職をしたり仕事を始めたりする人も多いです。家族の子育てや介護をしながらキャリアについて悩むこともあります。独立しフリーランスとして活動するか迷っている人の相談にのる場面も考えられます。
仕事以外の人生経験も含めて生かすことができる職業だと言えるでしょう。
さまざまな業界や職業との人と出会い、話をすることができる
キャリアコンサルタントの仕事は相談者や求職者など、キャリアに関して悩み、これから決定しようとしている人の話を聞くことです。さまざまな仕事をしている人やさまざまな立場の人と出会うことができます。
普段交流することのない業界の人や職種の人とも出会い、じっくり話せる機会も多いです。多種多様の人と話をすることは、自分自身の価値観や視野が広げることにつながりますので、多くの人との出会いはキャリアコンサルタントにとってやりがいの一つです。
業界や職種、心理学、社会の仕組みについて知識を広げることができる
キャリアコンサルタントは多方面の業界の相談者や企業の人と交流することがあります。話の流れを理解し、親身になって相談に乗るためにはそれなりの知識や教養が求められます。仕事をすればするほど多方面への知識や教養を広げることができるのは、キャリアコンサルタントのやりがいの一つと言えるでしょう。
例えばメンタルヘルスやカウンセリング技術を学んで仕事に生かすキャリアコンサルタントは多いです。相談者の中には過酷な労働環境やライフワークバランスが取れず、悩んでいる人もいます。精神的に落ち込んでいる人に対してどのような対応を求められるのか、知っていないとカウンセラーの仕事は務まりません。時には医療の力を借りるために受診勧奨するなど、見極めるための判断力も必要とされます。
職業や業界についての知識も、キャリアコンサルタントの仕事をこなすうちに身についてきます。文献や聞いた話だけではわからないリアルな業界の現実を知ることで、幅広い知識と現状を踏まえたアドバイスができるようになります。キャリアコンサルタントとして働くことで社会人としての実力がついてきます。
キャリアコンサルタントの仕事内容まとめ
キャリアコンサルタントの仕事は、就職、転職、進路やキャリアアップなどに悩む人の相談を受け、サポートすることです。悩みの相談に乗ることも多いので、カウンセラーとしての要素も強いです。
また、話をすることでその人の性格や能力を見抜く観察眼や、適性を判断してどのような仕事や進路が向いているのかアドバイスする判断力も必要とされる職業です。活躍の場が広がっている注目の職業です。
キャリアコンサルタントの参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | オフィス |
キャリアコンサルタントの関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします