大工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

大工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

大工という職業は、木造建造物の基礎工事に大きく関わります。しかしながら大工には様々な種類があるため、担当する工程や建造物の形式に応じて、様々な仕事があります。時には建物に留まらない仕事をすることも。今回は、大工に向いている人の性格的適性や、求められる能力、有利となる資格についてご紹介します。

大工になるには何が必要?

手先が器用であることが第一

大工は、一般家屋など比較的大きな建物の基礎を担う大事な仕事です。一般の家屋を担当する大工を家屋大工と呼びますが、壁や天井や床、棚やドアなど基本的な内装の形作りを担当する造作大工、家具作りを担当する家具大工など、小さな物を作る大工もいます。

小さなものも大きなものも、適切に組み上げていくためにはまず手先が不器用では話になりません。しっかりと組み上げていくための手先の器用さや、人並み以上の空間認識能力が重要となります。

的確な段取りを組むのも大工の大事な役割

一般家屋に関わるのは大工だけではありません。土地の基礎的な土台や足場をつくる鳶職、屋根を作る屋根工、内装を仕上げる内装工など、様々な職人の分業によって一つの家ができ上がります。

大工は、家屋の主要な基礎工事を司る役職のため、その家の全ての工程の段取りをうまく組み、他の職人の施工が滞りなくうまくいくように、適切な手順で作業を進める必要がありますし、他の職人への引き継ぎもしなければなりません。

作業として担当するのは住居の構造の基礎のみですが、頭の中では他の職人が担当する全ての工程を想定して、完成図を組み上げておく必要があります。それだけ大工の役割は大きく、基礎工事というのは家にとって大事な工程なのです。

計算能力や、時系列にのっとった論理的思考力が必要

大工の仕事は、ただ骨組みや基礎を組み立てるだけでは務まりません。決められた設計図や図面通りにうまくいけばいいですが、やはり人間の仕事なので、そう簡単にうまくいかない場合ももちろんあります。

そうした時、現場の状況を巨視的に俯瞰しつつ、問題点を的確に理解し、どこをどう変えていけば設計の意図通りにうまくいくのかを、プロセスも含めて計算できる能力が大工には求められます。方々に対して代替案を提案するためには、数字やデータなど、確実性の高い論拠が重要になります。

時系列を意識して論理的に物事を考え、また実際に行動を進めることができる能力が、大工には求められます。

大工に向いている人、適性がある人

家づくりは様々な職人との連携・コミュニケーションが重要

家は大工一人で完結できるものではありません。設計士、現場監督、鳶職、内装工、左官、インフラ関係の整備士など様々な人々の協力が不可欠な仕事です。

大工が現場を取り仕切ることも多くあり、基礎を担う大工が家を作る全ての工程を想定して基礎を作る必要があります。建築士の資格を取り、設計から建築に携わる大工もいますが、その場合も様々な職人との連携が大切です。

基礎工事と他の工程がちぐはぐでは、まともな家は完成しません。現場監督とのやりとりも現場を取り仕切る大工が行うことが多いです。適切に段取り通りに工事が進むために、他の職人や現場監督と的確な連携、密なコミュニケーションを取れる事が何よりも大事です。

例えば文化祭の出店の際に教室をどう改造するかを真っ先に考え出し、的確な指示を出してきたような人は、大工に向いています。

肉体派だが頭も切れる、文武両道な人

大工は重い資材を運んだり、組み立てたりする肉体労働のイメージが強いのではないでしょうか。もちろん、その側面も大きく、大工はハードワークと言われます。基本的には朝が早く夜が早い仕事ですが、悪天候による工程の遅れを残業して取り戻したり、段取りを遅くまで残って検討したりして、現場作業以外の業務も様々にあります。忙しい時にはろくに休みが取れない場合も多いです。

大工の仕事はそうしたハードワークに耐えられる体力が重要なイメージがあり、「ガテン系」と俗に言われることも多い仕事です。しかし、先述したように段取りをうまくとることや、幅広い視野で物事を眺められる能力も重要です。身体が使えてかつある程度頭もいい人が、大工に向いています。

近年では、ITやPCの発達によって、大工自らがCAD(製図ソフト)などを使用して図面を書いたり、照明をはめ込むための穴あけの場所を想定して天井の資材を設計するために高度な計算を行ったりといった、数学的な能力を発揮することも、現場作業を円滑に進めるために重要視されてきていて、「頭のいい大工」がますます求められています。

東大生や早稲田大、慶應大学を出た高学歴の大工志願者のみを採用するような建設会社も生まれているくらいです。

問題解決能力や提案力、交渉力のある人

計画通りに全てうまくいけば万々歳ですが、そうもいかないのが人間です。建築士、工務店などはデスクワークで設計などを行いますが、現場で作業を行ってみるとどうしても設計通りに上手くはまらないなど、細かいところから大きいところまで、問題が起こる可能性はいつでも付きまといます。

問題が起きた時に、建築士や工務店、時にはお客様(施主)に対して、なるべく図面に近い形での代替案を提案できる提案力、どうしてもうまくいかない場合に現場の意見をちゃんと言える交渉力が大工には求められます。施主、建築士等の意図を汲んで、なるべくその意図を活かせる形で大工が代替案を出せると、より現場に即した形で物事を円滑に進めることができます。

また大工というのは待遇が悪くなりがちでうまいように日当や年収が上がらないこともある職業です。自分の懐を豊かにするためにも、しっかりと上の人間と金銭交渉もしていかねばなりません。そうした意味でも、交渉力は重要になります。

悪い待遇のままハードワークを続けていると、うまく行くはずの人生もうまく運べなくなり、いつか破綻してしまうでしょう。

大工になるための学校など

出世や独立を望むなら、大学、高等専門学校、高等学校に進むべき

中学卒業と同時に親方に弟子入りして、現場でひたすら腕を磨いて行く職人としての大工も多いですが、もしある程度勉強ができるようであれば、親方に弟子入りする前に、大学、あるいは高等専門学校や高校、の建築関係の学科に進み卒業しておくと、より上位の出世コースに乗るために必要な資格を取る際に有利になります。

例えば設計を行う「一級建築士」や「二級建築士」、より責任の大きな主任者として現場を回して行く「木造建築物の組立て等作業主任者」など、より責任の大きく重要な仕事を行うために必要な資格は、学歴があればあるほど有利です。

高校でもいいので、高等教育機関をちゃんと出ておくことが、未来の出世に繋がります。出世や独立など現場の大工以上のキャリアアップを望むのなら、できる限り進学はしておくほうがいいでしょう。大卒で有資格者であれば、大手ゼネコン勤務も夢ではありません。

より実践的な教育を受けるなら専門学校への道も

状況によっては、専門学校に進むのも選択肢としてありです。大学とはまた違った、現場に即した実践的な教育を受けることができます。専門学校の建築学科でも、二級建築士や一級建築士、木造建築士などの資格取得のための知識もしっかり学ぶことができますし、学校によってはインテリアや設計、リノベーションなど特定の分野に特化した教育を受けることもできます。

また、専門学校では就職実績を大事にする傾向があるので、就職斡旋も積極的に行ってくれます。専門学校から工務店などへの就職、または親方への弟子入りを行う大工志望者も少なくありません。

大工になるには?まとめ

最新技術も意識し、よりハイスペックな大工を目指しましょう

例えば木材の切り出しなど、かつては大工が担当していた仕事を機械が代替するようになってきています。今後自動化、機械化の波はますます進んで行くでしょう。

機械やロボット、デジタル技術など最先端の技術発展がますます進む中で、大工には最新技術をうまくオペレートできる能力も重要になってきます。肉体や手先の技術のみならず、頭も使えるハイスペックな大工が今後重要視されていくはずです。

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