ブロックチェーンエンジニアになるにはどんなスキルが必要?適性がある人の特徴も紹介!
プログラミングやエンジニアに興味がある方の中にはブロックチェーンエンジニアとして働きたいと考える人がいるかもしれません。今後の需要拡大が見込まれる職業であり、成長性も見込めます。今回は、ブロックチェーンエンジニアになるために必要なスキルや特徴についてご紹介します。
ブロックチェーンエンジニアには誰でもなれる?
未経験からでも十分になれるチャンスがある職業
ブロックチェーンエンジニアには未経験からでもなれるチャンスがあります。何か特別な資格が必要なわけではなく、学歴や職歴なども関係ありません。ブロックチェーンを扱う知識やスキルが求められる職業であり、実践的な場で活躍できるかどうかが問われます。
ブロックチェーンエンジニアをはじめとしたエンジニアはプログラミングや開発スキルを磨き続けることで活躍できます。特にブロックチェーンエンジニアは比較的新しい職業であり、未知のことも多い分野です。
自ら新しい知識やスキルを取り入れて成長する意識があれば、誰もがチャレンジできる仕事です。
ブロックチェーンエンジニアとは?
ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーンに関する業務や開発、研究を行うエンジニアのことを指します。ブロックチェーンエンジニアとして新たに採用されることもありますが、既存のエンジニアがブロックチェーンを活用したシステム開発に取り組むこともあります。
資格がなくても働くことは可能ですが、以下のような資格を持っているとより大きな仕事を任されることがあります。
- ブロックチェーン技能検定
- 暗号通貨技能検定
まずは最低限必要な知識やスキルを身につけつつ、資格取得に挑戦することもおすすめです。
共通言語や基礎を身につけることが重要
ブロックチェーンエンジニアとして働くためには、共通言語や基礎を身につけることが重要です。「イーサリアム」や「ビットコイン」、「スマートコントラクト」や「分散型アプリケーション」など、ブロックチェーンを扱う上で前提となる専門用語や仕組みについて理解する必要があります。
プログラミングスキルもそうですが、共通言語や専門用語について理解していないと、会議を行う際に話についていけません。基礎的な知識がないと開発もできないので、まずはブロックチェーンの仕組みや専門用語の意味を理解することがポイントです。
「JavaScript」や「Solidity」などを扱うスキルが必要
ブロックチェーンエンジニアになるためには、「JavaScript」や「Solidity」などの言語を扱うスキルが必要です。開発する暗号通貨の種類によって使用するプログラミング言語も異なります。
担当するシステムの言語を使用できなければ仕事にならないので、一定程度の知識やスキルは身につけておきましょう。仕事を通して身につくスキルもありますが、基本的な仕組みやデータベースの考え方などは理解しておく必要があります。
ブロックチェーンエンジニアはまだまだ少ない
ブロックチェーンエンジニアはまだまだ少ないのが現状です。ブロックチェーン自体が比較的新しい技術であり、日本社会全体として暗号資産がそれほど普及していない現実もあります。
開発の難易度が高いことも影響しており、一定以上の開発スキルや開発経験を持つエンジニアでないとなかなかブロックチェーンエンジニアとして活躍できません。
ブロックチェーンエンジニアを求める企業や組織は増えており、今後の需要も多く見込まれています。ビジネスで役立つ金融の知識や暗号に関する知見、英語力などを磨きつつ、ブロックチェーンエンジニアを目指すことは悪くありません。
ブロックチェーンエンジニアに向いている人、適性がある人
実際にブロックチェーンエンジニアを目指す上では、内面的な特徴を含めて適性を確認することが重要です。未経験からでも目指せる職業ではありますが、一定の知識やスキルが求められることは間違いありません。
まずは簡単なプログラミングから挑戦してみることも選択肢の1つです。そうした流れの中でブロックチェーンエンジニアを目指すことも悪くありません。具体的にどういった人がブロックチェーンエンジニアに向いているのか確認しましょう。
ソフトウェア開発に関するスキルがある人
ブロックチェーンエンジニアとして活躍する上では、基本的なソフトウェア開発スキルが欠かせません。
アプリケーションの開発経験やソフトウェアの開発経験がある人の方が新しい技術を習得しやすいでしょう。ブロックチェーンを扱うためには分散型データベースに関する知識やスキルも必要であり、相応の経験が求められます。
自分自身がどの程度の開発スキルや経験があるのか確認してみると良いでしょう。
ブロックチェーンに関する知識がある人
ブロックチェーンとは何か理解していなければ実際の業務で取り扱うことも難しくなります。
現時点でブロックチェーンに関して知識がない場合、少なくともブロックチェーンに対する興味や関心がなければ仕事として行うのは難しいと考えた方が良いかもしれません。
反対に現時点で知識やスキルがなくても、「ブロックチェーンについて知りたい」、「いろいろと調査して自分なりの理解度を高めたい」といった気持ちがある方は適性があります。
新しい知識やスキルを習得するためには、相応の興味関心があった方が効率的に学べるでしょう。
暗号や暗号資産に関する知識がある人
ブロックチェーンを使ってビットコインやイーサリアムといった暗号資産の開発を行うことも少なくありません。
暗号という点では、ハッシュ関数や電子署名、公開鍵暗号といった技術も求められます。暗号資産や暗号に関する知識やスキルを身につけなければ、ブロックチェーンエンジニアとして活躍することはできません。
知らないことやわからないことは専門書やインターネットなどを活用して自分で調べることも重要です。暗号技術はすぐに情報が更新されるので、最新の技術を身につける術も求められます。
複数のプログラミング言語を使える人
複数のプログラミング言語を使える人もブロックチェーンエンジニアの適性があると言えるでしょう。
実際に開発を行う際も、暗号資産の種類やサービスに応じて使用する言語が異なります。具体的には以下のような言語を取り扱えると仕事でも役立ちます。
- C++
- Go言語
- JavaScript
- Solidity
- C# など
ビットコインの開発では「C++」を利用しますし、イーサリアムの開発では「Go言語」を活用します。JavaScriptのスキルはエンジニアとして活躍するために欠かせないものであり、ブロックチェーンエンジニアとしても必要です。
1つの言語しか取り扱えないとできる仕事の幅が狭まってしまうので、複数言語のスキルを持っておくと良いでしょう。
新しい知識やスキルの習得が苦にならない人
ブロックチェーンエンジニアは比較的新しい職業であり、まだまだ未知の部分も多くあります。言語や暗号情報に関しても日々情報が更新されており、常に最新情報にキャッチアップするスキルが求められます。
「新しいことを知りたい」、「他のエンジニアが知らないことを自分で調べてみたい」といった好奇心にあふれている人の方が仕事も前向きに取り組めるでしょう。
調査能力が高い人
エンジニア全体に言えることですが、ブロックチェーンエンジニアとして活躍するためには調査能力が欠かせません。その点において、調査能力が高い人も適性がある仕事です。
暗号やプログラムに関する情報、ライブラリやアプリケーション技術など、自身が知っている情報だけでは対応できないことも多くあります。
自分が知らないことやわからない情報をいかにして収集するかという点も、ブロックチェーンエンジニアとして活躍する上では欠かせないスキルです。インターネットや専門書などを活用して、欲しい情報を取得できるスキルがあると仕事も進めやすくなります。
すぐに正解を求めようとしない人
ブロックチェーンエンジニアとして働く上ではすぐに正解を求めようとしないことも重要です。プログラミング自体が複雑なものであり、ブロックチェーンという新しい技術を活用する上では困難を極めることも少なくありません。
時には何時間コードを書いていても上手くプログラムが組めないこともあるでしょう。そういった場合でも投げ出すのではなく、どうすれば上手くいくかを考えて実践する力が必要です。
すぐには上手くいかないことを前提として働ける方は、ブロックチェーンエンジニアとしても大成する可能性があります。
ブロックチェーンエンジニアになるための学校や講座
実際にブロックチェーンエンジニアになるためには、どういった学びをすれば良いのでしょうか。すでにエンジニアとして働いているという方は独学で新しいスキルを身につけることも十分に可能です。
これからプログラミングを学びたい、エンジニアとして活躍したいという方は基礎的な知識やスキルを身につけることが求められます。複数の選択肢があるので、具体的な学びの方法について確認した上で行動に移しましょう。
オンラインスクール
ブロックチェーンエンジニアやエンジニアとしての知識やスキルを身につける上では、オンラインスクールに入学して講義を受けることがおすすめです。オンラインスクールであれば自宅でも学習可能ですし、社会人の方が仕事の合間をぬって勉強することもできます。
スクールによって習熟度やレベルに合わせたカリキュラムが組まれているので、自身に合うレベルを見つけた上で勉強すると良いでしょう。
セミナーや勉強会への参加
ブロックチェーンに関するセミナーや勉強会に参加してみることもおすすめの方法です。ブロックチェーンに関しては、「入門セミナー」のような形で定期的にセミナーが開催されることもあります。
セミナーや勉強会に参加することで役立つ情報が得られることもありますし、一緒に学ぶ仲間に巡り合えることもあります。1人で勉強すると行き詰まってしまうという方でも、一緒に切磋琢磨できる仲間ができれば困難を乗り切れる可能性も高まります。
自分自身に刺激を与えるという意味でも、セミナーや勉強会に参加することはおすすめです。
テックアカデミー
ブロックチェーンの学びに関してオンラインスクールを選択する場合は、「テックアカデミー」がおすすめです。テックアカデミーではブロックチェーンコースを開講しており、ブロックチェーンの基礎や暗号通貨の仕組み、フィンテック業界の情報などを学ぶことができます。
セキュリティーの仕組みやトークンの作成、ウォレットの仕組みなどを含めて学習できるところがおすすめです。
ブロックチェーンコースだけではなく、JavaコースやScalaコース、Pythonコースやフロントエンドコースなど、その他のプログラミングに関するスキルを習得するコースも用意されています。プログラムについて基礎からしっかり学びたいという方にもおすすめです。
無料で学べるサイトの活用
ブロックチェーンに関しては無料で学べるサイトも充実しています。特に以下のサイトはおすすめです。
上記のサイトの内容を理解できれば、ブロックチェーンの基礎は十分に習得可能です。特にPoLはブロックチェーンの概要や暗号技術の仕組みなど、項目ごとにカリキュラム化されているので学びやすいでしょう。
他にもブロックチェーンに関するサイトは数多くあるので、自分に合ったサイトを見つけて知識やスキルを身につけることがおすすめです。
独学でも十分チャレンジ可能
独学でも必要な知識やスキルを身につけることは十分に可能です。上記で紹介したサイトを活用して学ぶのも良いですし、下記の書籍を活用して学ぶことも有効です。
- 「今さら聞けないビットコインとブロックチェーン」 大塚雄介(著)
- 「ブロックチェーン 仕組みと理論 サンプルで学ぶFinTechのコア技術」 赤羽喜治、愛敬真生(著)
- 「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」 アンドレス・M・アントノプロス(著)
上記の本はブロックチェーンやビットコインに関してわかりやすくまとめられているので、1冊購入して読んでみることもおすすめです。本を読むことで体系的に必要な知識を習得できます。
プログラミングスキルに関しては独学で習得できる部分も大いにあります。趣味で何かプログラムを作ってみたり、アプリケーションを作ってみたりするのも良いでしょう。
常にブロックチェーン技術やプログラムに触れていることで、自然と身につくスキルも少なくありません。
ブロックチェーンエンジニアになるには?まとめ
ブロックチェーンやプログラミングを「好き」になることから始めよう
ブロックチェーンエンジニアになるために何か特別な資格が必要となるわけではありません。それでも最低限求められる知識やスキルがなければ仕事として行うことは難しいでしょう。
ブロックチェーンエンジニアとして活躍するために求められることは数多くありますが、とにかく「ブロックチェーンやプログラミングが好き」という気持ちを大切にすることがポイントです。エンジニアの中には趣味の延長で仕事をしているという感覚の人も少なくありません。
「好きだからやっている」という感覚になれると成長や飲み込みも早くなります。日々更新される新しい情報にキャッチアップし続けることが求められます。そのために、まずはブロックチェーンについて好きになることから始めてみると良いでしょう。
ブロックチェーンエンジニアの参考情報
平均年収 | 500万円~1000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | コンピューター |
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