銀行員になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説
大学生の就職先として花形とも言える職業の1つに銀行員があるかと思います。銀行員になるために必要な資格などは特にありませんが、企業や個人のお金を預かる責任感のある仕事ということもあり、就くためには人一倍誠実さが求められる職業です。本記事では、銀行員になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。
銀行員になるには何が必要?
なるためには、まず大卒資格を得ること
銀行員になるには資格などが課せられることはなく、何よりも必要なことは就職活動で内定を獲得することにあります。基本的には大学の就職活動の新卒採用が主で、総合職での採用にて入社するのがオーソドックスです。
銀行というと自分の近くにある支店などを思い浮かべることが多いでしょう。しかし、銀行には日本の銀行の総まとめである日本銀行、大手都市銀行、そして各都道府県にある地方銀行があります。
日本銀行や大手都市銀行ならばMARCHに代表されるような大学、地方銀行ならば地元大学の卒業生が多く就職している傾向にあります。
銀行員に求められる資格は多い
銀行員は特定の国家資格や免許などは必要ありませんが、お金を扱う職業ということもあって専門的な知識は求められます。そのため、就職する際もしくは入社後に資格試験を通して知識を蓄えることになります。
銀行員に求められる資格の1つが、「ファイナンシャルプランナー」です。ファイナンシャルプランナーは日本FP協会が運営する民間資格で、ライフプランや金融、証券、保険・年金、不動産、税金などの金融全般の知識を問う試験となっています。
窓口対応では来店した人から年金や不動産などに関する質問なども受けることがあるため、こうした資格があるほうが重宝されます。
ファイナンシャルプランナー以外にも銀行員に求められる資格が「銀行業務検定試験」と呼ばれるものです。銀行業務検定試験は経済法令研究会が企画している検定試験で、銀行・保険・証券等の金融機関を対象に開催されています。
試験内容は多岐にわたっており法務、財務、外国為替、金融経済に止まらず年金、資産に関するアドバイザーなど合わせて21系統35種目に渡ります。銀行によっては昇進条件としてこの試験を課しているところがあり、銀行員として働いていくには重要な試験となっています。
近年では語学能力にも注目
近年は日本においてもグローバル化が進んでおり、銀行をはじめとする金融業界でも海外との取引や窓口対応でも外国人を相手にすることは増加しています。また、資産運用においても国内で外貨預金や海外の株式投資を選ぶ人も増えており、語学能力に止まらず海外に関する知識も求められています。
こうした情勢を踏まえると銀行員として働くには海外の知識も必要であり、最低でも語学力は身に着けておくことが望ましいでしょう。TOEICをはじめとする実用英語検定を受けるなど、国内だけでなく国外を視野に入れておくほうがいいでしょう。
銀行員に向いている人、適性がある人
仕事に実直で丁寧な人
銀行員として働くために求められることが、業務に対して実直に対応する人です。銀行はどのような業務においてもお金を扱うため、窓口対応だけでなく事務作業に置いても常に数字のチェックが求められます。その数字に対して徹底的にチェックを行える実直で丁寧な人が向いていると言えるでしょう。
銀行の事務作業においてはミスが許されず、数字の記入が雑で何を書いているのかわからないと仕事になりません。こうしたミスが出ないように細かく丁寧に対応できる人のほうが、適性があると言えます。
経営に関心がある人も適正あり
銀行員には「貸付業務」という業務があり、これは企業や個人経営者に対してお金を融資するという内容です。
もちろん貸す限りは返済してもらう必要があるため、企業や個人企業を訪問して経営状況をチェックし、その上で経済状況をふまえて貸付の判断を行います。そのため、経営などに興味があればその知識を吸収しながら仕事ができます。反対に、すでに経営に関する知識を持っていれば、その知識を生かして貸付業務などに対応できます。
責任を持って仕事に従事できる人
銀行員は信頼されることが重要であるため、どのような業務においても責任感を持って接することが求められます。顧客からお金を預かって運用するのは企業だけでなく窓口で預かるものもあり、これらどのシーンにおいてもコミュニケーションが求められることを忘れてはいけません。
銀行員と聞くと固いイメージを抱きがちですが、窓口などでは親切・丁寧な対応が求められるため、コミュニケーション能力がものを言います。
また、企業とのやり取りになると扱う額も大きくなり、そうしたお金のやり取りには責任感と共に信頼が求められます。大手銀行だと仕事が細分化されて担当するものだけこなすこともありますが、やはり各部署との連携においてはコミュニケーションが重要になってきます。
また、お金の扱いだけでなく、近年では情報漏えいなどの問題も取り沙汰されることも多く、個人情報の保護に対する問題についても真摯に向き合う必要があります。こうした問題に対してもしっかり取り組める人が銀行員には向いています。
銀行員になるための学校・教室
前提として大学卒業を求められることが多い
銀行員になるには銀行に就職する必要があり、その前提として大学生の新卒採用で入社してキャリアをスタートするのが一般的です。そのため、大学卒業資格は取得しておく必要があります。
また、銀行は金融や経済、税務、不動産などの知識が求められることもあり、学部としては経済学部・商学部・法学部の人が多い傾向にあります。
最近では上記の学部に加え、金融業界にも押し寄せるグローバル化の波もあり、国際学部出身者を採用する傾向も強くなっているようです。もしくは、AIの導入などソフトフェアや数字への適性を踏まえて理系学生を取る場合もあります。
資格は取っておいて損はない
銀行に就職するために資格は特に必要ありませんが、採用においてはファイナンシャルプランナーや簿記検定などの資格は取っておいたほうが有利と言われています。
また、近年の国際化に合わせて語学能力も求められる場面もあるため、TOEICなどのテストもあると有利になると言われています。他にも住宅ローンや金融面へのアピールとして、宅地建物取引士の資格もあった方がいい場合もあります。
簿記に強い専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス
銀行をはじめさまざまな企業において数字の計算はどの場面でも求められます。特に、経理は会社の財務状況・営業成績を把握するために重要な仕事で、銀行員になればより数字による判断を迫られる場面が多くなります。
そのため、数字の見方をしっかりと身に着けておく必要があります。そうした数字の見方をしっかりと学ぶことができるのが「専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス」です。
「専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス」では数字の見方を学びつつビジネスの基本である数字の読み解き方や利益の上げ方、その利益を使った事業活動への投資などが詰まった簿記を学びつつ、「日商簿記検定試験2級」を習得できるカリキュラムになっています。
簿記は銀行員だけでなくさまざまな職種で使えるのが特徴で、取っておいて損はない資格です。また、「専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス」ではパソコンスキルも補えるカリキュラムを用意しており、マイクロソフト オフィス スペシャリスト検定の合格も目指すことができます。
銀行員になるには?まとめ
大卒資格に加え、数字をしっかり把握できる能力と生真面目さが求められる
銀行員になるには特別な資格は必要なく、基本的には経済学部などを卒業する大学生が新卒採用として銀行に入行するのが一般的です。
また、銀行員は企業や個人のお金を預かるという責任感のある職業なので、誠実さと実直さが求められます。
銀行員の参考情報
平均年収 | 600万円~800万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 金融 |
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