ライターとして活躍する幅を広げることができる資格・試験まとめ
ライターとして働く上で、資格や試験に合格していれば仕事を獲得しやすく、ライターとしての質を高められる資格が、たくさんあります。今回は、その中からWEBライティング能力検定とファイナンシャル・プランナーの情報をご紹介します。
WEBライティング能力検定(旧WEBライター検定)とは
実施機関について
一般社団法人日本WEBライティング協会が実施している検定試験です。この試験の勉強をすることで、ライティングに必要になる幅広い基礎的知識を身につけることができます。
この資格の本質は、誰が読んでもわかりやすく、効果的なライティング能力の技術を持っているか見定める試験です。また、就職や転職などの際には、履歴書に記入できれば評価の基準にもなります。
受験科目と評価方法について
受験科目は、国語、ウェブライティング、コピーライティング、メールライティング、SEO、論理・法律、炎上対策、Webライティングに関する文章(文章と言っても文字数は約300字程度です)の6科目になります。
この資格は、評価基準が他の試験とは少し異なり、問題に解答し、その点数に応じて1級から3級が認定される仕組みになっています。各級の詳細について見ると、1級は高度なライティング技術を持っていること、2級は一般的な仕事を行うのに支障が無い技術を持っていること、3級は必要最低限度の技術を持っていることが評価基準になっています。
資格の特徴
インターネットの普及とともに、ビジネスや仕事のやり方が大きく変化してきています。その中でも、どのような文章を作成するか、作成する文章の表現方法に関するライティング技術の在り様は、最も大きな課題に成りつつあります。そして、仕事をする上で、SNSやブログまで、信頼性の高い文章を書けることは幅広いジャンルで必要とされています。
具体例について
例えば、商品のキャッチコピーであったり、就職活動を行う際の履歴書の執筆であったり、ライターとして活躍する上で、一般常識や高度なライティング技術が必要になってきます。
もし、いい加減な情報や、無責任な発言をすると、ブログやツイッターが炎上してしまい、個人だけでなく、所属している企業や通っている学校にも大きな影響を与えてしまうからです。
そのようなトラブルを未然に防ぐためにも、Webライティング能力検定(旧Webライター検定)で、一般常識や高度なライティング技術を身に着けることは、大きな魅力でもあり、この資格の最大の特徴でもあります。
他にどんな仕事に活かせるのか
個人のホームページやブログのライター
ホームページでは、まず、何のホームページなのかを読み手にわかりやすく伝えなければなりません。そのため、長文での詳しい説明や同じ繰り返しは避け、情報をわかりやすく伝えられる文章の構成が必要になります。
企業の広報担当
広報の仕事は、業界、サービス等に関する情報を発信し、多くの人々に知ってもらい、その情報に良いイメージを持ってもらうことにあります。つまり、正確で、わかりやすい文章を書く必要性があります。
アフィリエイト
売れる商品の文章を考える時に求められるのは、商品の細かい説明ではなく、商品を使うと、どのような効果が出るのかについて書くことです。商品にくわしくない人にもわかりやすい文章を考える必要があります。
役に立つ場面
まず、資格を取得すると、ライターとして活躍する上で、信頼性が高いライティング技術を有していることの証明にもなります。
ライターの仕事は、与えられたテーマの中で、読み手が知りたいことは何かを考え、途中で飽きることなく、読み進められるような文章を書く必要があります。依頼の条件に合わせた文章においても、読み手の興味を引く内容を第一に考えて、文法的に正しい文章を執筆しなければいけません。
具体例について
例えば、ライターとして活動していると、同じテーマや類似のテーマでの仕事がいろいろなクライアントから来ることがあります。そのとき、前に執筆した記事を適当に変えて納品することはできません。著作権法違反となる可能性もあります。
この際にライターにとって重要なのは、クライアントが読み手である読者に何を伝えたいのかを判断するだけの能力を持っているかという点です。
試験の科目ついて
それぞれの科目の難易度について紹介します。
国語
敬語や丁寧語の使い方など、正しい文法などが出題されます。
ウェブライティング語
Webサイトやブログなど、ライティングの基礎が出題されます
コピーライティング・メールライティング
コピーライティングの歴史や基礎、メールやメルマガの書き方について出題されます。
SEO
検索エンジンの基礎知識、アルゴリズムや上位表示させるための知識について出題されます。
倫理・法律・炎上対策
法令についての基礎知識、炎上の予防法などについて出題されます。
論文
実際に文章を書いて、読み手がわかりやすいかどうかを判断する出題になっています。
ファイナンシャル・プランニング技能士とは
実施機関について
日本の国家資格の1種であり、一般社団法人金融財政事情研究会と特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が行う、認定試験の事です。
試験科目について
この試験は簡単に説明すると、幅広い金融関係のうち、以下の6つの分野を扱う、エキスパートの証明でもあります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
資格の特徴
幅広い分野を扱うこの資格は、取得することでさまざまな知識が身につき、ライターとして活躍する上で大きく仕事の幅を広げることができます。
具体例について
例えば、ライターの仕事はさまざまな分野の記事を執筆する必要もあるため、銀行や保険などの金融業界、不動産業界の記事を書く際に、非常に細かいことまで執筆することが可能になります。
他にどんな仕事に活かせるのか
どのような業界でも活かすことができる資格になっております。どのような職務を担当していても、経済や金融についての知識があることは、働く上で重要になってきます。
実際にこれらの見識があることで一種の信頼感につながるからです。そのため、企業によっては、資格の取得を促進したりする会社もあります。実際、ライターとして活動する中でも、金融や経済への理解が深いことは、メリットであっても、デメリットにはなりません。新たな仕事に繋がり、それが新しい人間関係を形成するきっかけにもなります。
役に立つ場面
この資格の知識があると、生活の中で節約や収入を効率よく行うことができます。具体的には、税控除の制度や、資産を増やす方法を判断することができるようになります。
一例を挙げると、生命保険などに加入している人は、所得税の保険料控除を利用することが可能になります。これを利用することで、課税所得が少なくなり、納付しなければならない所得税を減らすことができます。
試験の難易度
各級の試験内容によって、難易度は異なります。
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
比較的やさしい試験になります。そのため、受験者層が学生や社会人、主婦など幅広い人たちが受験しています。
ファイナンシャル・プランニング技能士2級
学科と実技試験があり比較的、難易度が高い試験となります。受験者層は社会人が多く、仕事の関係で受験する方が多い印象です。
ファイナンシャル・プランニング技能士1級
非常に難易度の高い試験になります。ちなみに、1級の合格率は10%前後という数字が出ており、10人に1人しか合格できないことを、意味しています。
ライターとして仕事の幅が広がる資格・試験のまとめ
以上のように、ライターとして仕事の幅を広げるには、読み手にわかりやすく伝える能力と専門的な知識が必要になってきます。
ライターとしてのこれからの活躍について
文章を書いても、読み手が学生か、社会人か、主婦なのかという点で、同じテーマでも執筆内容は大きく変化します。学生向けの内容を社会人に、社会人向けの内容を主婦の方が読んでも、それぞれが求めているものが異なります。
しかし、読み手がどんな層であっても、文章の内容の信憑性、信頼性が大切です。
ここまで紹介した資格を取得することで、ライターとしての経歴の長さに関わらず、自信を持って、仕事を請け負うことができるようになりますよ。
ライターの参考情報
平均年収 | 200万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 出版・報道 |
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