溶接工の資格・試験とは?溶接工として欠かせない資格はアーク溶接作業者・ガス溶接作業者
溶接工の資格はどのような資格があるのかご存知でしょうか。溶接工の資格といっても、さまざまな資格があり試験内容も多様です。そこで、このページでは溶接工の資格について詳しく紹介します。どのような資格を取得した方が良いかを紹介しているのでぜひ参考にしてください。
溶接工の資格とは?
溶接工の資格はさまざまな資格があります。そのため溶接工でどのような仕事をしているかによって取得する資格も変わります。それでは溶接工に必要な資格について紹介しましょう。
資格の種類が多い
溶接工の資格は種類が多いという特徴があります。簡単にまとめると次の通りです。
- アーク溶接作業者
- ガス溶接作業者
- ガス溶接作業主任者
- 溶接管理技術者
- 溶接作業指導者
- アルミニウム溶接技能者
- ボイラー溶接士
- PC工法溶接技能者
- チタン溶接技能者
- ステンレス鋼溶接技能者
- プラスチック溶接技能者
このように資格の種類が豊富なので溶接工で全ての資格を取得することはとても難しいといえます。それではどのようにして資格取得をすれば良いのでしょうか。
溶接工のキャリアによって資格を選ぶ
溶接工の資格は多くあるため、どのような溶接工になるかによって取得すべき資格は異なります。そのため溶接工になる際は自分がどのような溶接工になりたいのかをイメージして資格を取得しておくと良いでしょう。また、次のような流れで溶接工に関する資格を取得していくことをオススメします。
基本的な資格を取得する
溶接工として欠かせない資格が、アーク溶接作業者の資格です。この資格を取得しておけば溶接工としての第一歩を踏み出すことができます。
アーク溶接の中でもガス溶接は溶接工として働く上で必要不可欠な資格です。アーク溶接と合わせてガス溶接の資格を持っていると、溶接工としての基礎的な部分はカバーすることができます。合わせて資格を取得するようにしましょう。
難易度の高い資格を取得する
基礎的な資格を取得した後は、難易度の高い資格を取得するようにしましょう。
例えば基礎的な資格を取得した上で、アルミニウム溶接技能者やPC工法溶接技能者などの資格を取得すれば専門性を高めることができ、溶接工として仕事が全くないというケースを回避することができます。
溶接工の資格を取得するのであれば、難易度の高い資格を取得して自分のキャリアに活用することをオススメします。
溶接工の資格の難易度・合格率
溶接工の資格はどの程度の難易度があり合格率はどの程度なのでしょうか。ここからは溶接工の資格難易度について紹介していきます。
基礎的な資格の難易度
アーク溶接作業者の資格は難易度が最も低く、研修を受けることで資格を取得することができます。
試験がなく、資格を取得するためには数日間の研修を受けることが必要になります。溶接の仕事では命を危険にさらす仕事でもあるので細心の注意が必要です。そのため研修では危険を回避するための方法を学びます。
講習期間は、3日間で講習費は15,000円〜25,000円程度で受けることができます。学習する必要がないので簡単に取得できるという点が良いといえます。また就職した後に会社から取得するように勧められることもあります。このような場合は資格に必要な費用を会社に負担してもらえるので、費用を気にせず資格取得することも可能です。
アーク溶接作業者と同じ程度の難易度の資格は、ガス溶接作業者の資格です。こちらもアーク溶接と同様、講習を受けることで資格を取得することができます。これらの資格は講習を数日間受けることで資格を取得することができるので、ぜひ積極的に取得するようにしましょう。
上級資格取得の流れ
基礎的な資格は講習を受けるだけで取得が可能であることがわかりました。一方で上級資格はどのような流れで取得することができるのでしょうか。代表的な資格を例にとって紹介していきます。
アルミニウム溶接技能者
アルミニウムを専門に扱う溶接工に必要な資格です。この資格を取得するためには、1ヶ月以上のアルミニウムの溶接技術を身につける必要があります。基本的な資格であればアーク溶接作業者のように取得することが簡単です。
しかし専門級を取得するとなると、3年以上実務経験があり実技試験を突破しなければなりません。合格率は発表されていませんが、実技と知識がしっかりあれば取得することが簡単な資格といえます。
溶接作業指導者
溶接工としてキャリアを積み重ねていきたいという方には、溶接作業指導者の資格が必要になります。この資格を保有していると、溶接を行う作業員に指示を送ることができ、溶接設計を行うことが可能で今まで以上に難しい仕事をこなすことができるようになります。
資格取得に必要な条件は25歳であること、3年以上の経験があり、溶接作業者の資格を保有していることが条件になります。講習を受けることで資格を取得することができるので、ステップアップをしたい方はぜひ取得するようにしましょう。
溶接管理技術者
溶接工の中で最も難しいといわれている資格が、溶接管理技術者の資格です。この資格の特徴は、保有していると溶接工を管理するだけでなく溶接施工の工程を管理することができます。資格には2級と1級があり、それぞれ出題された問題に対して70%以上取得する必要があります。
合格難易度は、2級が50%、1級が30%と難易度が高いという特徴があります。また筆記試験だけでなく口述試験もあるので、実践的なことを理解していなければ試験を突破することが難しい資格であるといえます。
溶接工として長期間経験し、溶接工の知識を蓄えることができれば溶接工としてステップアップをする最短の方法でもあるので、ぜひ取得を目指すようにしましょう。
その他の溶接工に関連する資格
溶接工は基本的な資格以外にどのような資格を取得しておくと良いのでしょうか。溶接工が取得しておくべき資格について紹介していきます。
ボイラー溶接士
ボイラー溶接士の資格を取得していれば、ボイラーの修理や製造をする際に役立てることができます。この資格は生産工場や発電所、機械工場などで活躍することができる資格でもあるので、仕事の幅を広げたいと考えている方は取得することをオススメする資格です。
半自動溶接技能者
トーチと呼ばれる加熱器具を用いた溶接方法を行うことができる資格です。この資格を持っていると自動車工場、建設現場で活用することができます。
このように取得しておいた方が良い資格は多くあります。それぞれに共通していることが「現場で役に立つかどうか」ということです。現場に役立てそうな資格であれば多く保有しておいた方がさまざまな場所で活躍することができるので、ぜひ多くの資格を取得しておくようにしましょう。
溶接工の資格が取れる学校
溶接工の資格を取得するためには、どのように学習をすれば良いのでしょうか。専門学校はあるのでしょうか。詳しく紹介しましょう。
工業系の専門学校で学ぶ
最も多い方法が、工業系の専門学校で学習をするという方法です。専門学校の授業を受ければ資格を取得していくことが可能です。専門学校は1年、2年とコースが分かれているので、自分が希望しているキャリアにあった学校に通うようにしましょう。
講習会に参加する
溶接工の資格では、問題の対策などを行う講習会を開講しています。講習会は資格を認定している協会が開催しているので、効果的な試験対策を行うことができます。講習会に通いながら資格を取得している方も少なくないため最短ルートで取得したいのであれば、実践経験を積みながら独学で学ぶことをオススメします。
溶接工の資格・試験まとめ
溶接工は資格を取得した方がキャリアアップにつながる
溶接工の資格は他の職業に比べて取得するものが多いため全ての資格を取得することは難しく、取得することができたとしてもかなりの期間勉強をする必要があります。
しかし多くの資格を取得していると溶接工として幅広い現場で活躍することができるので、キャリアアップをしたい方はさまざまな資格を取得するようにしましょう。
溶接工の参考情報
平均年収 | 400万円~500万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 建築・不動産 |
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