溶接工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

溶接工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

弥生時代から存在する技術である溶接を行う「溶接工」。さまざまな材料をくっつけることで加工するのが仕事となる職種ですが、溶接工になるには何が必要になるのでしょうか?そこで、今回は溶接工なるために必要なことをはじめ、向いている人や溶接工になるための学校についてご紹介していきます。

溶接工になるには何が必要?

溶接工になるには専門的な知識と高度な技術は必須

電気や火の熱を使って複数の材料を溶接し、1つの材料へと加工する溶接工になるには、作業をする上で必要となる機材や、使用する材料の材質などの専門的な知識が必須となります。

さらに、機材を安全に使用するにあたって、高度な技術が求められる職種でもあります。そのため、溶接工に就いたからといって知識や技術を持っていなければ、仕事をすることができません。

職種や業界によってはやる気のある人材が採用されることがありますが、溶接工はやる気だけなれる職種ではないので、まずは溶接工になるにあたっての知識と技術を学べる学校に通う必要があるでしょう。

溶接技能者としての資格を取得する

溶接工になるには専門的な知識や高度な技術が求められるだけでなく、専門的な資格の取得も必要となっています。そんな溶接工になる方に向けた資格にはさまざまなものがありますが、特に有名となっているのが「アーク溶接」「ガス溶接」の2種類があります。

アーク溶接の資格は学科と実技の受講、ガス溶接の資格は講習の受講と学科・実技の受講で取得可能となっています。これらの資格を取得することで溶接技能者であることを証明することができるので、溶接工を目指すのであれば必ず取得しておきましょう。

また、その他にも「プラスチック溶接」「チタン溶接」「ステンレス鋼溶接」など、さまざまな資格が存在します。入社する企業はもちろん、担当する業務内容によって求められる資格が異なります。幅広く活躍できる溶接工になるのであれば、これらの資格も取得しておくと良いでしょう。

仕事によって受けるリスクを理解しておく

溶接工になるには、仕事によって受けるリスクをきちんと理解していくことも大切です。アーク溶接では強い紫外線を出す機材を使用するため、誤って機材から放出される光を直視してしまうと、目を焼いてしまう恐れがあります。

もちろん、作業中は専用のゴーグルを着用しますが、溶接工をされている方の中には光を直視したことで目に障害を受けた方もいるようです。また、目だけでなく肌も紫外線によるダメージを受けるため、日焼け対策が必須といわれています。

日焼け対策をせずに作業を行った場合、顔や首回りの皮が剥けてしまいますし、強い紫外線を長期間浴びていると非常に危険です。他にも、アーク溶接で発生する煙を吸い込んでしまうと、「塵肺」になる可能性があるといわれています。

作業中は専用のマスクを着用するのですが、息苦しさを感じるという理由からマスクなしで作業をされる方もいます。これはとても危険なので必ず着用するべきです。また、溶接の仕事なので、火傷をしてしまうことが多く、作業中の体勢によって腰痛や手が腱鞘炎になることもあるといわれています。

溶接工になるにはこのようなリスクもきちんと理解することが大切ですし、着用や対策が義務づけられていることは必ず守ることが大切になります。

溶接工に向いている人、適性がある人

体を動かすことが好きで体力に自信がある

日頃から体を動かすことが好きな方や体力に自信のある方は、溶接工に向いているといわれています。というのも、金属の切断やハンマーを使った作業など、とてもハードな仕事内容となっています。

他にも、長時間の立ち仕事やかがんだままの体勢、場合によっては朝早くから夜まで作業を行うことがあります。肉体労働となる職種なので、体を動かすことが好き、または体力に自信があるという方は、溶接工を目指してみてはいかがでしょうか?

さまざまな事態を想定できる用心深い性格

溶接工は金属を溶かす機材を使用する仕事なので、常に危険が付きまとう職種となっています。そのため、さまざまな事態を想定できる用心深い性格の方は、溶接工として適性があるといえるでしょう。

上記でも紹介した通り、作業中に火傷をしてしまうことがありますし、場合によっては火傷以上の被害を受ける可能性もゼロではありません。最悪の場合は機材によって大怪我をしてしまうこともあるので、用心深い性格の方であれば常に安全面を意識して作業ができるので、溶接工に向いている人といえるでしょう。

高い集中力を持っている

上記でもお伝えしたように、溶接工の仕事はとても危険な作業を行う職種です。そのため、用心深さだけではなく、高い集中力を持っている方は適性があるといえるでしょう。というのも、同じ体勢で長時間の作業を行っていると、疲労から徐々に集中力が切れてしまい注意力散漫になってしまいます。

用心深い性格の方でも集中力が切れてしまうと危険ですので、どんな状況でも高い集中力を保つことができる方は溶接工に向いているでしょう。ですが、集中力を保つのはとても大変なので、維持できる工夫ができる方であれば、より向いている職種ではないでしょうか?

ものづくりや細かい作業が好き

溶接工は溶接によって材料同士を繋ぎ、新しいものを作る仕事です。そのため、ものづくりが好きな方であれば、向いている職種といえるでしょう。また、溶接工の仕事では小さなものから複雑な形状のものを溶接することもあるため、細かい作業が好きな方や手先が器用な方も向いているといわれています。

ちなみに、日本は溶接技術において高度な技術を持っている国なので、場合によっては伝統的な職人技を身に着けることができる職種となっています。好きなものづくりを仕事にしたい、ものを作る技術を高めたいという方は、溶接工になってみてはいかがでしょうか?

溶接工になるための学校・教室

知識と技術を身につけられる専門学校

溶接工になるには専門的なことを学ぶ必要があります。そのため、溶接工を目指すのであれば、専門的な知識や技術を身につけられる専門学校へ通うことをおすすめします。学科では溶接工としての知識を学ぶことができますし、実技を行うことで必然的に技術が身につきます。

また、専門学校では資格を取得することができるので、卒業後は溶接関係の会社に就職することができるでしょう。専門学校なら溶接の知識を全く持っていない方でも1から学べるので、ぜひ専門学校に通ってみてください。

自宅で学ぶなら通信講座もおすすめ

自宅で溶接工になるための勉強をされたい方は、通信講座を利用してみてはいかがでしょうか?通信講座なら学校に通う必要がなく、送られてくる教材で自宅でもしっかりと溶接工になるための知識を身に着けることができます。

しかし、専門学校のような実技による勉強ができないため、未経験者の方であれば専門学校へ通うことをおすすめします。ですが、すでに溶接工をされている方で、「高い知識を持った溶接工になるには」と考えている方であれば、自宅でも勉強できる通信講座はとてもおすすめです。

飛び込みで溶接工に就くのもアリ

学校や教室に通う方法ではありませんが、1つの手段として飛び込みで溶接工に就くという方法もあります。実際の現場で見習いとして働きながら、溶接工に必要な知識と技術を学ぶことができます。

もちろん、資格がない状態では実際に作業を行うことはできません。ですが、実際の現場である程度の知識を付けることができますし、実技に関しても仕事以外の場で学ぶことができます。ある程度学んだら資格を取ることができるので、見習いとして飛び込みで溶接工に就くのも1つの手段として覚えておくと良いでしょう。

溶接工になるには?まとめ

専門的な知識や資格は必須。健康的で用心深い人などは向いている職種

溶接工になるには専門的な知識・技術に加え、溶接技能者としての資格が必須となります。そのため、専門の学校で必要な知識と技術を学び、アーク溶接やガス溶接といった資格取得が必要になります。

ですが、資格を取得できれば溶接工になることができますし、高度な技術を身に着けることができます。紹介した「向いている人の性格」に当てはまる、または「手に職を付けたい!」と考えている方は、溶接工を目指してみてはいかがでしょうか?

溶接工の参考情報

平均年収400万円~500万円
必要資格
  • アーク溶接作業者
  • ガス溶接作業者
資格区分 国家資格
職業職種建築・不動産

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