スタントマンになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

スタントマンになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

危険なシーンを専門的に演じるスタントマンになるにはどんなスキルを身につければよいのでしょうか?今回の記事ではスタントマンに必要な要素や適性について紹介します。さらにスタントマンになるための学校や教室選びの方法についてもまとめました。

スタントマンになるには何が必要?

なによりも体力は不可欠

スタントマンになるにはいくつかの必要な要素がありますが、まずはどんなスタントでもこなすことのできる体力を持ち続けることは大切です。

派手に見える仕事ですが、スタントマンのおもな仕事は、映画やドラマのアクションシーンなどで役者の代わりに危険なシーンを演じたり殴られたりすることです。敬遠されがちなアクションを引き受けて作品を完成させることが、スタントマンに求められる役割のため、どんな役でもこなすことのできる強靭な体力は不可欠です。そのため毎日のトレーニングは欠かせません。

ただし、スタントマンには筋骨隆々の体力は求められていません。役者の代わりに役を演じる場合には、視聴者が違和感を覚えないように、役者とほぼ同じ体格でなければなりません。そのためただ鍛えるのではなく、体型を意識した体作りをしなければなりません。役者との体格差がある場合にはダイエットをすることもある職業です。

向上心がスタントマンの仕事を支える

スタントマンとして働くためには、飽くなき向上心を持つことも重要です。スタントマンはどんな役でも、求められれば演じなくてはならない職業だからです。

スタントマンとしてデビューするためには、スタントに関するさまざまな知識や技術を習得しなければなりません。股割りからスタートして、アクション演技の練習やマット運動、武術やダンスのレッスンや時代劇の殺陣の練習、スキーやスノーボードについても勉強します。

スタントマンとしてのデビューした後についても、スキルアップは欠かせません。最初は車にはねられるスタントや階段落ちなどのスタントをこなしますが、慣れてくれば高所からの落下や火だるまなどの危険なスタントも任されるようになります。スタントマンには、どんな役でも演じられるようになりたいという向上心が必要です。

コミュニケーション能力も重要

スタントマンになるためには、コミュニケーション能力を磨かなければなりません。スタントマンとして働くための重要なこととしてケガを防止することがあげられます。

ロープアクションやカーアクションなどでは、1人のミスによって大きな事故を招くこともあります。そのため、チームワークで作品を作り上げることを意識して、自分の役割をしっかりと認識しつつ周りに合わせながら演じることも必要です。

演技力も大切な要素

スタントマンに必要な要素として演技力が挙げられます。スタントマンは危険なことをするのではなく、リアリティーのある演技をしなければなりません。

階段から落ちるシーンを演じる時には、単に高いところから落ちるだけではなく、安全に配慮しながらもできる限り自然に落下するように演技しなければなりません。スタントマンになるには演技に関する専門的な知識や技術が必要です。

スタントマンに向いている人、適性がある人

運動能力の高い人

スタントマンに向いている身体的特徴として、運動能力の高さがあげられます。体力は筋力や持久力などの人間が元々備わっている能力ですが、運動能力は体を上手に動かすことのできる能力を指しています。

スタントマンは常に自分の限界を理解して、迫力のある演技をしなければなりません。運動能力が高ければ危険なスタントでも上手に演じることができるでしょう。

反射神経が良い人

スタントマンに向いているもう一つの身体的特徴として、反射神経の良さがあげられます。反射神経とは刺激に対して瞬間的に反応できる能力のことで、スタントで起こりうる危険を素早く回避するためには必要な能力です。

反射神経が良ければ、スタント中に予想外のトラブルが起きた時でも上手に回避してケガを防止できます。反射神経は神経ではなく、何らかの刺激の信号に対して筋肉に直接反応させる動きのため、鍛えることが困難です。そのため生まれつき反射神経の良い人はスタントマンの素質があるといえます。

集中力がある人はスタントマンに向き

スタントマンになるために有利な能力として集中力があげられます。集中力とは、一つの事柄に注意を集中させる能力のことです。スタントには高い場所から飛び降りたり、炎に包まれたりするスタントやバイクや車を運転して激しいカーチェイスや事故を演出するスタントがあります。

どちらのスタントについても常に危険と隣合わせで、わずかな判断ミスや気の緩みが大事故につながることもあります。そのためどんな状況でも完璧に演技をするための集中力は非常に大切です。

ダンスや武術などの技能もスタントマンの仕事に役立つ

スタントマンには良い演技をすることも求められます。時代劇や現代劇での殺陣やジャズダンスなどが含まれる演技では、強靭な体力だけでなく技術力や演技力が必須です。

スタントマンのスクールや学校でも学ぶことはできますが、専門的にジャズダンスやタップダンス、中国拳法や空手などを学んだことのある人は、幅広いスタントを任されることになるでしょう。

スタントマンになるための学校・教室

スタントマン養成所で学ぶ

スタントマンになるためのスクールや学校に通えば、同じスタントマンを目指す仲間と一緒に学ぶことができるため、スタントの技術を学ぶためのモチベーションを高めることができます。

スタントマンなるための方法として、スタントマン養成所などがあげられます。養成所ではスタントマンに必要な殺陣やカースタントの基礎知識、ワイヤーアクションや爆破アクションの基礎知識、スタントを成功させるための安全管理、アクションショーやヒーローショーでのショーパフォーマンスの知識や技術を身につけることができます。

オーディションを設けている養成所もある

養成所によってはオーディションを開催しているところもあります。スタントマンに必要な体力や運動能力を審査して、合格した人だけが養成所で通うことができます。有名な養成所の場合では審査基準がかなり高いところもあります。合格率は低くなりますが、レッスンを受けてスキルを習得すればスタントマンとしてデビューすることも可能です。

専門学校で学ぶ方法もある

スタントマンになるための別の方法として、専門学校で学ぶことがあげられます。ダンスの専門学校やアクターの専門学校では、スタントマンとして必要な基礎体力や演技力を身に付けることができます。

専門学校の中には、プロの俳優やダンサーによる演技の指導や実際の舞台に出演する実践的なカリキュラムを用意しており、卒業後にスタントマンとしてのデビューするためのスキルを習得できます。

海外への留学もできる専門学校もある

さらに海外のダンススクールやアクタースクールと提携している専門学校もあり、海外留学を通してスタントマンに必要な演技力や表現力を、世界レベルの環境の中で習得できます。

スタントマンになるには?まとめ

スタントマンになるには体力や向上心が重要

スタントマンになるには、どんなスタントでもこなすことのできる強靭な体力と危険なスタントも行いたいという向上心は重要です。さらに、ケガなく安全な演技をするためにはコミュニケーション能力や集中力も必要です。

未経験でもスタントマンになることは可能ですが、基礎体力や演技力を身につけることは大切です。より魅力的にスタントを見せるという部分においても、向上心が重要になる仕事だと言えるでしょう。スタントマン養成所や専門学校で演技の基本を学べば就職や現場で有利になる可能性があります。

スタントマンの参考情報

平均年収400万円~700万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種芸能

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