人材派遣会社社員になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説
人材派遣会社社員になるために特別な資格は必要ありません。特定の学部や学科が求人条件になることはほぼなく、文系理系を問わず就職することはできます。また、新卒採用以外にも中途採用や契約社員、パート社員など雇用の形は様々です。本記事では、人材派遣会社社員になるために求められる適正、向いている人の特徴などについてご紹介します。
人材派遣会社社員になるには何が必要?
人材派遣会社に就職しなければならない
大手の人材派遣会社は毎年新卒者を対象に採用をしており、新入社員はまず総合職として採用されることになります。総合職として入社した社員は会社内で研修や教育を受け、営業や人材コーディネーターなどの部署につくことになります。
就職するには自分の熱意や適性をアピール
人材派遣会社で働くために試験や資格を求められないので、未経験者や特に資格を持たない新卒者でも就職することは十分可能です。
人材派遣会社で働く上で有利に働くキャリアコンサルタント関連の資格は、受験するために実務経験を求められることが多いので、入社前にそれらの資格を求められるということはほとんどありません。
就職するには、人材派遣業界で働きたいという熱意や後述する適性があることをアピールするのが良いでしょう。自己アピールが必要なのは他の業界と変わりありません。
派遣会社の特性によって求められる学歴も変わる
人材派遣会社が派遣する社員というと、会社の事務を担当するデスクワーカーのイメージが強いかもしれませんが、事務系だけでなく製造業や医療・福祉、教育系などでも人材派遣業は活躍しています。会社によっては、そうした専門分野に絞って人材派遣ビジネスを行っていたりもします。
人材派遣会社に就職する上では、その派遣会社が得意としているのはどんな分野なのかについて下調べをしておいた方がいいでしょう。製造業専門の人材派遣会社なら工業系の知識や学歴を持っていたほうが有利です。
中途採用や契約社員などの雇用形態もある
社会人経験のある人を対象にした中途採用の場合は、それまでの経験をいかして活躍することができます。人材派遣業は未経験でも営業職や各業界の専門知識があれば人材派遣ビジネスに経験を活用できます。
また、人材派遣会社でも契約社員やパート社員の求人を出しているところは多く、オフィスワーク未経験者でも応募できる求人もあります。働く部署も営業から人材コーディネーター業など様々なので、人材派遣業で働きたいという人は転職エージェントサービスに登録して求人を調べてみてはいかがでしょうか。
人材派遣会社社員に向いている人、適性がある人
人と関わることが好き
人材派遣の仕事は派遣社員や派遣先の社員など多くの人と関わり、話す必要があります。
登録した人材と面接を行う、応募者のスキルや要望を聞いて適した職場を見つける、営業に行ってクライアント企業の要望を聞き、新しい事業の提案をするなどと他人相手に話をする機会が多いのが特徴です。人と話すこと、関わることが好きな人が向いています。
また、人材派遣会社にとっては人材が商品ですから、人間に対して興味関心がある人が望ましいでしょう。求職者の要望や持っているスキルを把握するためには人の話をよく聞かなければいけませんし、相手に「この人はちゃんと自分の話を聞いてくれる」と思わせなければマッチングはうまくいきません。
柔軟な問題解決能力がある
産業構造が変化する中、これからの人材派遣業は労働力のミスマッチを改善させることが望まれます。そのためには、これまである業界で働いていた人を別の業界に就職させるなど柔軟な対応が必要です。
企業と求職者の悩みを同時に解決するためには、高い問題解決能力が問われます。クライアントの話をただ聞くだけでなく、相手が本当に必要としているものは何なのかについて考えなくてはいけません。
ストレスに強い
人材派遣会社は人を商材として扱う仕事です。人というのは一人ひとり気性が違いますし、マニュアル通りの対応をすれば同じ答えが帰ってくるというものでありません。ちょっと自分の思った通りにならなくらいでイライラしてはいけません。
また、クライアントや派遣した人材からクレームを受けて対応・処理をするのも仕事のうちです。人材派遣会社社員として働く上では、どうしてもストレスのかかる状況からは逃れられません。ストレスに耐えて別のところで発散したり、かかるストレスをやりすごしたりとストレスに耐性があった方が良いでしょう。
マナーが身についていて、他人に好感をもたせることができる
人材派遣会社社員は多くの人と接する機会があるので、相手を不快にさせない振る舞いが求められます。また、電話をかけたりメールをしたりすることも多いので、ビジネスマナーを身につけなければいけません。
他にもハキハキとした喋り方をする、清潔感のある見た目を常に維持するなど他人に好感をもたせる日頃の振る舞いも大切です。こうした配慮を日常的にできる人は人材派遣会社で働くのに向いています。
パソコンの扱いが得意
人材派遣会社社員は報告書や会議・プレゼンで使う資料など様々な書類を作成する必要があります。WordやExcel、PowerPointなどを使わなければ仕事ができません。
入社後からでも身につくスキルではありますが、就職前から習熟していた方がスムーズに仕事ができるでしょう。
人材派遣会社社員になるための学校・教室
人材派遣会社社員向けの学校はない
弁護士や医師と違って人材派遣業界向けの大学や専門学校は特にありません。ほとんどの企業では求人の条件に特定の学部や学科を上げることはなく、文系理系問わず、どんな学部出身でも人材派遣会社に就職することは可能です。
キャリアコンサルタント関連の資格取得を目指す教育機関はある
人材派遣業界で働く上で有利に働くキャリアコンサルタント関連の資格はいくつかあります。
キャリアコンサルタント国家資格などは、受験するために厚生労働大臣が認定した講習を受けなければいけません。ここでは厚生労働大臣の認定を受けた教育機関を紹介します。
特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会
キャリアコンサルティング協会は2003年に設立されたNPOで、キャリアカウンセラーの技術向上やキャリアカウンセリングの普及を推進するために活動しています。
アメリカで生まれたキャリアコンサルティングのトレーニングである「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」を運営しており、2016年に厚生労働大臣からキャリアコンサルタント養成講習に認定されています。
学校法人大原学園
大原学園は社会人向けに資格取得を目指した幅広い講座を開講していますが、国家資格キャリアコンサルタント養成講習も行っています。
ウェブ通信で知識を身につける自宅学習と実践演習を行う教室通学の2つのカリキュラムからなっており、自宅学習70時間、教室通学85時間の教育で資格取得を目指します。
厚生労働省が定めた能力要件をオリジナルの教材で学習することができ、養成講座を終えた人向けに無料の試験対策セミナーも実施されています。
人材派遣会社社員になるには?まとめ
特に必須となる資格はなく、人材派遣ビジネスも様々なのでなる道は多い
人材派遣会社社員になるには、特に資格は必要とされません。採用の際に経験や出身学科はあまり重要視されず、文系理系を問わず就職することが可能です。新卒・未経験者向けの採用以外にも中途採用や、契約社員、パート社員など雇用の形は様々あります。
人材派遣ビジネスが活躍する業界は事務系だけでなく製造業、医療・福祉、教育系など様々な分野に進出しています。人材派遣会社によっては特定の業界を専門に事業を行っていたりするので、これまで人材派遣業に縁がなかった人でも経験を活かして人材派遣会社に就職することもできます。
人材派遣会社に興味がある人は転職エージェントサイトに登録するなどして、求人を細かくチェックしておくと良いでしょう。
人材派遣会社社員の参考情報
平均年収 | 400万円~500万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 企業 |
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