海運会社社員になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説
海を介して様々な国と取引を行い、製品・資源・エネルギーなどを船舶で輸送する海運会社。そんな海運会社社員になるためにはどのようなことが必要となるのでしょうか。本記事では、海運会社社員になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。
海運会社社員になるには何が必要?
海運会社社員になるためには適応力が必要
海運会社社員に一番必要となってくる能力は適応力であると言えるでしょう。
海運会社社員は、海外に行ってさまざまな国や人種、言語の人たちと関わることになります。そこでは、今まで自分が暮らしてきた文化とは異なる文化を持つ人たちと価値観を共有していかなくてはなりません。
また、会社の都合により海外で暮らしていかないといけないこともあります。その際には、相手のことを思いやる気持ちや、その文化に適応をしていく必要があります。海運会社社員にとってまず何より必要なのは適応力です。
コミュニケーション能力も必要となってくる
配属される部署にもよりますが、海運会社社員の仕事の中で、相手と直接会って話をする場面や、メールや電話などで商談をする機会は非常に多いです。そのため、社会人としてのコミュニケーション能力も業務をする上で必要となってきます。
もし、海運会社社員を目指す学生さんであれば、普段のアルバイトなどで敬語の使い方であったり、上司との話し方などを意識したりしながら働いてみると、コミュニケーション能力の向上につながるかもしれません。
業務上、特に必要とされるのが英語力
コミュニケーション能力も必要な能力の一つなのですが、そのコミュニケーションをとるために、英語力が必要となってきます。特に海外でビジネスパーソンと仕事をする際には、基本的に英語で会話をする必要があります。
基礎的な英語力が身についていないと、いざ仕事をしようとした時にあたふたして何もできない、なんてこともあり得ます。海運会社社員を目指す方は、早いうちから英語力を伸ばす努力を行うのが良いでしょう。
ビジネスレベルの英語力とはいかないまでも、外国の方とスムーズにやり取りできるレベルの英語力は身につけておきたいところです。
常識的な協調性も必要となる
協調性も適応力から生まれる能力です。仕事をする上では、多くの人と関わることがあります。その人との関わりを自分にとってプラスと思い、積極的にコミュニケーションをとることができれば、自分にとってのビジネスチャンスにもなります。
協調性をもって、相手の立場を考えてしっかりと気配りができる能力が、海運会社の社員として必要となってくるでしょう。
海運会社社員に向いている人、適性がある人
責任感を持てる人
海運会社社員にとって責任感を持つことは、適応力の次に重要な要素と言っても過言ではありません。海運会社社員として働く場合、一つのミスが大惨事につながる場合もあります。
海上職の場合であれば、造船や船の操作、さらに陸上で業務を行う人でも航路の設定や安全管理などを怠ってしまうと、大きな事故につながってしまいます。
しっかりと自分の仕事に責任感を持ち、慎重に仕事を進めていける人が、海運会社社員としての適性があると言えるでしょう。
プレッシャー耐性も重要な適性
いくら責任感を持って、慎重に仕事を進めることができたとしても、毎日が失敗の許されない厳格な日々では、当然、プレッシャーも身を持って感じることになるでしょう。
その際に、心を折らずに強い気持ちをもって働ける人は、海運会社社員としての適性があると言えます。
海外や世界に関心のある人
海運会社社員は、物流業界の中でも特に「世界」と関わることの多い職業です。そのため、活動の範囲は世界レベルに広がり、さまざまな人々と関わることになります。
一見大変なことのようにも見えますが、世界に関心があり、グローバルな舞台で活躍をしたいという方には、もってこいの労働環境です。
今まで学んできた英語能力を生かしたい!自分が今まで使っていた海外の製品は、どのように作られ、日本に入ってくるのか知りたい!など、海外に大きな関心のある方、またそのような意欲がある方には向いている仕事であると思います。
向上心を持っている人
厳しくも楽しいフィールドで働いていく上で、向上心を持てないと仕事をしていくのは厳しい面もあるでしょう。特に、自分自身の英語力が思っていたよりも上達しない、まわりとのコミュニケーションを取るのが難しいなどと言ったこともあると思います。
その際に、へこたれることなく上に突き進んでやろうという気概を持てる人が、この海運会社社員という職業に適性があると言えるでしょう。
順序だてが上手な人
また、物事の順序をうまく立てて、確実に計画を実行できる人も適性があると言えます。海運会社社員は、非常に多忙な毎日を送ることになります。その中で、学習をすることはとても多くあります。
例えば、先述しているような英語であったり、コミュニケーションの取り方であったり、海上職の方であれば船の操縦方法など安全な航海をする方法なども覚えなければいけません。
多忙な毎日の中でこれらを効率よく覚えていくには、計画を立てて効率良くやっていかなければなりません。このように、海運会社社員は計画性のある方が適性のある職業ともいえるでしょう。
海運会社社員になるための学校
海運会社社員に必要な資格は、陸上で働くか、海で働くかによって異なってきます。
陸上で働く場合には、特に必要な資格は無いのですが、海上で働きたい場合には資格が必要となってきます。資格取得が有利になる大学等もありますので、海上で働きたいという人は必ず大学選びも慎重に行うようにしましょう。
また、陸上で働く場合にも4年生の大学を出ておいた方が圧倒的に有利なので、大学には通っておいた方がベターです。
海洋学部に進むのがおすすめ
海上職に就きたい場合におすすめしたい学部は海洋学部です。こちらでは、海上職に必要な資格である「海技士」の資格を取るのに優位になります。海技士の資格を取るためには乗船経験が必須となります。
そのため、実習授業で船に乗ることのできる海洋学部は、うってつけの学部と言えるでしょう。日本の大学で海洋学部がある主な大学はこちらです。
- 東海大学
- 国立清水海上技術短期大学校
- 東京海洋大学
特におすすめの大学は?
上記3つの大学の中で特におすすめの学校が、国立清水海上技術短期大学校です。
こちらの大学では、海技士の資格に必要な知識や航海経験を短期間で取得することができるので、早くから海上で働きたいという希望を持っている方には、非常におすすめな大学です。
理系に進んでおくと有利
海上職を目指す場合、入社後に研修を設けている会社も存在します。そのような会社に入社する場合には、事前に資格を取得する必要は無いのですが、やはり事前の知識を持っておくのが大事です。
そのため、知識の関連性のある、理系の特に工学部系の学科に進むのが良いかもしれません。
海運会社社員になるには?まとめ
意識を常に高く持ち続けられる人におすすめ
海運会社社員は、とにかく高い意識を持ち続けられる人が適性のある職業と言えるでしょう。また、コミュニケーション能力が高い人にも適性があると言えるでしょう。
自らの意見をしっかりと発言しつつも、周りの人々に気を配り、調和ができる、英語力がある、そんな人物になるのが海運会社社員として働くための近道です。
そのためにも、普段からアルバイトや学校などで人との関わりを増やす、英会話を勉強するなどの努力をするのが良いでしょう。
海運会社社員の参考情報
平均年収 | 600万円~800万円 |
---|---|
必要資格 |
|
資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 企業 |
海運会社社員の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします