プロゴルファーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

プロゴルファーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

国内外問わずテレビやニュースでよく見聞きするプロゴルファー。とはいえ名前が知れ渡るほどの有名なトッププレイヤーは氷山の一角に過ぎません。この記事では、現実的に言ってプロゴルファーの仕事内容はどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。

プロゴルファーとはどんな仕事?

プロゴルファーと聞くと大抵多くの人は、タイガー・ウッズ選手や石川遼選手などの有名な選手が思い浮かぶでしょう。

高額な賞金を稼ぐことのできる、華々しいイメージが強いプロゴルファーですが、実際にその仕事内容はどのようなものなのでしょう。実はプロゴルファーと呼ばれている人たちには、2種類の職種が存在しています。それではひとつずつ紹介していきます。

ツアープロ

まず、世間一般にプロゴルファーとして認識されているのは、「ツアープロ」と呼ばれる人たちです。先ほど挙げたような、テレビの中継やニュースでよく見聞きするプロゴルファーです。

ツアープロはその名の通り、ゴルフのツアートーナメントに出場して、優勝を目指し戦う選手たちです。良い成績を残せば高額な賞金を得ることができ、それがいわば給与となります。

ツアープロは狭き門!

しかし周知のように、個人戦であるゴルフの世界で名を上げることのできる選手はごく一握りであり、ツアープロになるのは狭き門と言えるでしょう。実際、ツアープロとしての賞金だけで生計を立てることができるのは、賞金ランキングの上位60位から70位の選手だけのようです。

現在国内でプロゴルファーと呼ばれる人は約3000~5000人ほどで、その中でツアープロは100人に満たない数だと言われています。

ツアープロまでの長い道のり

ツアープロと呼ばれるのは、レギュラーツアーに出場して競技する選手のことです。レギュラーツアーに参加するには段階を踏まなくてはなりません。ツアートーナメントの出場権を手に入れるためには、QT(クオリファイティングトーナメント)という予選会を通過しなくてはならないのです。

なおかつQTには、ファーストQT、セカンドQT、サードQT、ファイナルQT、というステージが設けられており、これらすべてを通過する必要があります。結果的にファイナルQTで90位タイ以上の成績を残すことができた選手だけが、翌年度のツアートーナメントに出場する資格を得られます。

プロゴルファーと呼ばれる人たちの中には、こうしたトーナメントに参加することを目指しつつプロ活動をしている人がいます。

ティーチングプロ

プロゴルファーの中には、ゴルフの技術を指導し新たな選手を育成する「ティーチングプロ」として働いている人たちもいます。「レッスンプロ」とか「インストラクター」などとも呼ばれています。

ティーチングプロはプレイヤーとしての技量だけでなく、指導者としての教える能力と資格を身に着け、おもにゴルフ場や練習場でゴルフクラスや個人レッスンを行ない、生計を立てています。中には独立してゴルフ教室を開いている人もいます。

ティーチングプロの実情と今後の需要

ティーチングプロになる人の中には、もともと指導者になることを目指していた人もいますが、その他にツアープロになるのを目指してQTに挑戦中の選手もいるようです。さらには、ツアープロとしての一線を退いた選手や、実力や経済的な面での限界によってツアープロを目指すことから路線変更した人たちがいるようです。

近年全体的な少子化や、若者のゴルフ人気の低下もあり、ゴルフプレイヤー人口が減少傾向にありますので、よりレベルの高い新人選手を発掘し育てるためにも、ティーチングプロの役割は重要です。この20年余りでゴルフの競技人口は著しく減少しています。その数字はピーク時代の3分の2以下とも言われています。

そして、ゴルフ人口の多くを占めている団塊の世代が高齢になっていることを考えると、ティーチングプロ自体の人数も減少していくことが考えられます。したがって今後さらに新しいティーチングプロの需要も高まっていくと言えるでしょう。

プロゴルファーの仕事の具体的な内容

プロゴルファーにはツアープロとティーチングプロの2種類があることがわかりましたが、それぞれの仕事内容は具体的にどのようなものなのでしょうか。

ツアープロの仕事の具体的な内容

まずツアープロの仕事内容を見ていきましょう。トーナメントに参加して競技を行うことがツアープロの仕事と言えますが、試合以外にはどのような活動をしているのでしょうか。

ツアープロのスケジュール

一例として、ひとつの試合にかかるのが一週間だとして、ツアープロの活動内容を考えていきます。

1日目 試合会場の都市へ移動
2日目 コースチェック、練習ラウンド、レンジやパッティンググリーンでの練習・トレーニング
3日目 プロアマ出場、コースチェック、練習・トレーニング
4日目 予選初日
5日目 予選2日目
6日目 決勝
7日目 決勝、次の開催都市へ移動

こうした活動予定の例を見るだけでも、ツアープロの仕事内容はかなりハードなことがわかるでしょう。

このような日程の試合が年間26~38試合開催されるようです。試合と試合の間にも、練習を積んでレベルアップしていく必要があります。プロスポーツ選手としての体力づくりや体調管理には日々の食事やメンテナンスも欠かせません。

こうしたことを考えるなら、ツアープロの仕事内容には生活全般が関わってくると言えるかもしれません。

ティーチングプロの仕事の具体的な内容

指導者としての立場のティーチングプロの仕事には、具体的にはどのようなことがあるのでしょうか。

アマチュアゴルファーのティーチングプロ

ティーチングプロのほとんどはアマチュアを教えることが多いでしょう。ゴルフ場や打ちっぱなし練習場で、初心者にクラブの扱い方やスイングの仕方などの基礎から教えることもあります。

そうした際には、自分がプレイするときに必要な感覚だけでなく、プレイの技術をわかりやすく言葉にして伝える必要があります。またゴルフの競技ルールやコースの説明や、スポーツ理論を教えることも含まれるでしょう。

個人で独立してゴルフスクールを開いている場合には、それに加え練習場の整備や道具の管理、経理やレッスンスケジュールの管理などの事務作業など、仕事内容は多岐に渡るでしょう。

ツアープロの指導

ティーチングプロの中には、ツアープロのコーチを務めている人もいます。選手がトーナメントで良い成績を残すため、プレイの精度を上げていけるようにサポートします。

普段の練習でその選手の特徴をよく観察し、長所や短所を見極めて適格なアドバイスをすることが求められるでしょう。また試合の際にも選手に寄り添い、必要なケアをすることもあります。

近年ゴルフトーナメントは国内よりも国外の方がより広がりを見せているので、ティーチングプロとしても国際的な活躍の場が増えていくかもしれません。また国内では女子のトーナメントの方が充実してきているため、活動の場や指導方法を調整していくことも必要だと言えます。

プロゴルファーの仕事のやりがい

プロゴルファーの仕事のやりがいは、何といっても自分の好きなことを仕事にできるということでしょう。

ツアープロであれば、トッププレイヤーとして活躍できれば一番ですが、そうでなくとも日々の地道な努力が実り、トーナメントで良い成績を残すことができれば十分やりがいがあると言えます。

またティーチングプロであれば、指導者として次世代にゴルフの楽しさや技術を伝えていけることはプロゴルファーとしての喜びであるに違いありません。中には世界で活躍するようになるトップアスリートを見出し育てることに貢献できる人もいるかもしれません。

ゴルフは他のスポーツに比べ選手生命が長く、比較的年齢に関係なく続けていくことができる競技です。指導者としてであれば、高齢になってもゴルフを仕事として楽しんでいくことができるかもしれません。

プロゴルファーの仕事内容まとめ

プロゴルファーには、現役選手としてトーナメントに出場し競技を行うツアープロと、指導者として新しい選手を育成し、初心者にゴルフの基礎を教えるティーチングプロの2種類が存在します。ツアープロとして良い成績を残し、賞金で十分な生計を立てることのできるプロゴルファーはごくわずかであり、かなり狭き門であると言わざるを得ないでしょう。

それに比べると、ゴルフを教える側のティーチングプロとしての仕事には様々な活動の場があります。ゴルフ人口が減少している今だからこそ、ゴルフの楽しさややりがいを後世に伝える良い指導者が求められていると言えるでしょう。

プロゴルファーの参考情報

平均年収200万円~3000万円
必要資格
  • トーナメントプレーヤー(TP)
  • ティーチングプロ(TCP)
資格区分 民間資格
職業職種スポーツ

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