プロダクトデザイナーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
プロダクトデザイナーになるために必ず取得しなければならない資格はありません。実力や学歴を重視する非常に厳しい業界です。プロダクトデザイナーになるには専門学校や大学でデザインについて勉強し、就職試験を受けるのが王道のルートです。
プロダクトデザイナーの資格とは?
プロダクトデザイナーに受けなければならない資格試験はない
プロダクトデザイナーとして就業するために必ず取得しなければならない資格や受からなければならない試験は特にありません。しかし、プロダクトデザイナーは仕事自体の専門性が高いため、未経験の求人募集はほとんどないのが現状です。
プロダクトデザイナーを目指すのであれば美術系の専門学校や大学で勉強し、就職するのが一般的なルートです。プロダクトデザインを専攻できる学科やコースを選択しているとなお良いでしょう。
プロダクトデザイナーを目指す人が合格しなければならない試験はいくつかあります。まず、プロダクトデザインを学ぶために大学や専門学校を受験するのであれば、入学試験に合格する必要があります。
より有利に就職活動を進めるためにプロダクトデザイン業界で多くのデザイナーを輩出している有名大学に入学を希望する学生も多く、そのような有名大学を目指す場合、競争率は高いです。
次章では、プロダクトデザイナーに役立つ資格について紹介していきます。
プロダクトデザイナーに役立つ資格「プロダクトデザイン検定」
日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が認定を行っている「プロダクトデザイン検定」は現役のプロダクトデザイナーだけでなく、プロダクトデザイナーを目指している人やデザイン教育に携わっている人、商品開発に関わる仕事をしている人などが活用できる検定です。
プロダクトデザインだけでなく本質的なデザインの役割と価値への理解を深めることができるため、デザインに興味がある人にもすすめられる民間資格です。
プロダクトデザイン検定には1級と2級があります。受験資格は特になく、いきなり1級を受けても問題ありません。デザインについて勉強している人やプロダクトデザインの基礎から勉強している人は、2級から受けた方が順序良く学習できます。
プロダクトデザイン検定は1級・2級ともCBT方式(コンピュータ上で問題提示および解答を行う)で行われる、4択問題で、実技などはありません。デザインやプロダクトデザインの座学・基礎知識を固めたい人、理解を深めたい人向きの試験といえるでしょう。
「プロダクトデザイン検定」の合格率と難易度はどれくらいか?
1級と2級の合格率をあわせても7割以上の人が合格しているため、公式テキストでしっかりと学習すれば合格は決して難しくない資格です。また、試験は全国で常時行われており、仮に落ちたとしても再挑戦しやすいです。受験することで今後の仕事に生かせるプロダクトデザインの知識を再確認できるでしょう。
その他のプロダクトデザイナーに関連する資格
「色彩検定」でプロダクトデザイナーとして色彩の理解を深め、仕事の幅を広げる
色彩検定は文部科学省後援の公的資格です。プロダクトデザイナーになるために必ず取得しなければならない資格ではありません。しかし、デザインと名のつく仕事をする限り、色の組み合わせや表現したい状況に応じてカラーリングする色彩感覚を完全に切り離すのは難しいです。
プロダクトデザイナーになるため、大半の人は美術系・デザイン系の専門学校や美術大学に通います。授業のカリキュラムの中に色彩に関する基礎知識を取り入れている学校も多いかもしれません。
色彩検定は一般的に浸透しつつあるため、取得することで一定レベルの色彩に関する知識を持っていることをアピールできるメリットがあります。また、学校で学んだ内容以上に色彩に関して理解を深めたい方や、デザイナーとしてカラーリングも仕事に取り入れていきたい方にはおすすめの資格です。
色彩検定には1級~3級があります。どの級からでも受験することは可能ですが、自分のレベルに合った級を受験すると良いでしょう。最も新しいデータによると3級の合格率は75%程度、2級は67%程度、1級は43%程度です。
2級・3級ではマークシート形式の筆記試験のみですが、1級では2次試験で実技試験も受ける必要があります。1級では色彩実務担当者として色彩設計に携われるレベルの知識・技術が問われます。プロダクトデザイナーとして色彩検定を受験するのであれば、プロとして1級を目指すことをおすすめします。
また、最近ではUC(ユニバーサルデザイン)級が新設されました。ユニバーサルデザインとは年齢や性別、障害の有無を問わず利用できるデザインのことです。特定の色の組み合わせが判別しにくい人は日本国内だけでも一定数いるといわれています。また、加齢により色を識別する視機能が衰えることが多いです。
このような特性に配慮した色覚の多様性に関する知識を深めることができるのがUC級の特徴です。プロダクトデザインにもユニバーサルデザインをコンセプトとした製品は数多く存在するため、今後のアイディアの出し方やプロダクトデザイナーの業務に直接良い影響を与えるかもしれません。
プロダクトデザイナーに役立つ資格などを学べる学校
「神戸電子専門学校 インダストリアルデザイン学科」で実務に即した勉強をする
インダストリアルデザイン学科では自動車など大きなものから小さな日常雑貨までさまざまな物をデザインできるプロダクトデザイナーを目指すことができます。そのほか、3次元CADエンジニアや製品企画・開発にかかわる職業を希望している人におすすめの学校です。
在学中には産学連携プロジェクトを経験することができ、学内のコンペで勝ち抜いたデザインが商品化された事例もあります。また、企業との共同企画でキッチンツールの商品化に取り組んだり、雑貨のグッズデザインの授業でデザインを担当した学生が自ら注文を受けた数量を生産するなど、在学中からデザイナーとしての意欲や能力を高めることができます。
2年制のカリキュラムの中で、製品の企画・プランニングからデザイン・設計まで、製品を開発する一連のスキルを身に付けることができます。1年次では基礎を固めるために3次元CADや設計の基礎を固め、スケッチ造形表現や材料・加工に関する専門知識を学びます。2年次からは実践に即した開発スキルを学びます。就職後にも役立つような設計やプレゼンテーションの能力を伸ばします。
「神戸電子専門学校 インダストリアルデザイン学科」では毎年ほぼ100%の就職率を誇るなど、高い就職実績をあげています。就職先としては有名な重工業の会社やおもちゃメーカーなど、さまざまな場所で卒業生が活躍しています。
高い就職率の理由は入学時から就職をサポートする、学校全体の姿勢にあります。例えば、正規授業の一つに「キャリアデザイン」の科目が導入されています。早い段階から就職に向けて学生の意識を高めることで、短い学生生活の中で就職に向けた準備を進めることができます。
プロダクトデザイナーの資格・試験まとめ
本記事で解説したとおり、プロダクトデザイナーになるために必ず取得しなければならない資格試験はありません。
美術系・デザイン系の専門学校や大学で勉強したのちに、製品作りを行うメーカー企業やプロダクトデザイン事務所に就職するのが王道のルートです。そのため、希望の就職先に近づけるような大学や専門学校に進学し、プロダクトデザイナーに役立つ資格を取得し、専門知識を身につけることが大事です。
プロダクトデザイナーの参考情報
平均年収 | 500万円〜800万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 広告・デザイン・アート |
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