プロブロガーの給与・年収は?集客力次第で収益額が大きく変化するため不安定になりやすい
プロブロガーの年収には、様々な情報と憶測が入り乱れています。また、プロブロガーは「業界」という類のものではないため、あくまでプロブロガー自身が発表している年収を信用するしかありません。このページでは、プロブロガーの月収や年収について、判明している部分を解説します。
プロブロガーは収入をどうやって得る?
プロブロガーは、自分でインターネット上にブログを設置することからその仕事が始まります。ブログを設置したら、そこに記事を掲載し、さらに広告枠を設置します。
プロブロガーの収入は基本的に、この広告枠から発生するもので、ブログの設置や、記事の投稿だけでは収入になりません。コンテンツを制作して、それに合わせた広告を設置して収益を得るというビジネスモデルは、非常に現代らしいといえます。
プロブロガーの収益を支える媒体
プロブロガーが収益を生み出すしくみは、上にも述べたとおり「広告」がその役割を担います。広告には様々な種類があり、それぞれに収益となる広告の成果が異なります。そのため、同じ「プロブロガー」という仕事をしていたとしても、その収益には差があるケースも珍しくありません。
また、プロブロガーが広告で収益を得るためには、ブロガーの運営するブログへの読者の数、閲覧数も重要な鍵となります。こうした広告枠の種類、読者・閲覧数といった様々な要素がブロガーの年収を決定づけるのですが、以下にはプロブロガーが用いる広告の種類について解説します。
アフィリエイト
プロブロガーが用いる広告枠の種類のひとつに、「アフィリエイト」があります。これは、ブログ上で広告主が広告出稿している商品やサービスの広告を掲載し、そこから商品購入・サービス利用に至った件数、あるいは金額を実績として、対象代金のうちの数割を紹介報酬として得るという収益のモデルです。
商品やサービスを紹介しているブログを運営しているプロブロガーはこのアフィリエイト広告を採用しているケースが多くあります。また、サービスでは高額なものほど紹介料が高くなるために、そうした内容に特化したブログを運営するプロブロガーは少なくありません。
PPC広告
PPC広告とは、サイトやブログに表示された広告が閲覧者・読者にクリックされることで収益が発生するというタイプの広告です。こちらもアフィリエイト広告と同様に、ブログ記事に関連する広告を載せることで、読者や閲覧者の興味を惹き、クリックをしてもらえるように誘導することで収益に繋がります。
プロブロガーとしては、このように広告にうまく読者を誘導するための文章を書く文章力も求められます。
ブログと広告の関係性
このように、プロブロガーがその年収を生み出す元としては広告枠が挙げられるわけですが、プロブロガーがブログで用いる広告については、度々問題が提起されています。
つまり、ブロガーによって執筆された文章が、過度に広告出稿元の製品やサービスを推奨しているという場合や、やらせサイト・ブログによって商品やサービスを不適正に周知するといったようないわゆるステルスマーケティングの問題がそれに当たります。
こうしたステルスマーケティングと判断されてしまったブログは、基本的に読者数の減少や、それに伴う広告出稿の停止などといった不利益を被るケースがあり、それによってプロブロガーとしての存続が危ぶまれるケースもあります。
プロブロガーの年収水準はどれくらい?
ここまでに述べてきたように、プロブロガーの収益、つまり年収を決定づけるポイントとしては、広告枠の設置とその広告に対するクリックや成果の発生に対して支払われる広告費ということになります。つまり、一般的なサラリーマンなど、月額の「給与」というものがあるわけではありません。
これによって、プロブロガーは「多くの年収を生み出す人」と、「収益を生み出せない人」とが二極化しているという現状があります。ある程度の平均はあるものの、月数円~月数百万という金額までの幅があります。以下には、プロブロガーの平均的な年収について記載します。
プロブロガーの年収平均
プロブロガーの年収平均としては、360~500万円前後とされています。ただしこれはプロブロガー自身が自分のブログで申告している金額です。
また、あくまでこれは「平均」といえる金額の幅であり、プロブロガーの中でも、いわゆる「人気プロブロガー」と呼ばれる人々は、自身のブログで年収1,000万以上と謳っている場合もあります。
その一方で、数年間ブログを継続していても月に2~3,000円程度の収益しか得られていないという実例もあり、ここからもかなり年収の差があることがわかります。
いずれにせよ、プロブロガーを名乗れるのは月収30万円、年収360万円以上からというのが、おおまかな基準となっています。
プロブロガーの「年収」の考え方
プロブロガーの収入の元となるものは、上にも述べたように、自身のブログに掲載した広告枠から得られる収入となります。つまり、作業的にはブログ文章を投稿するのが仕事でありながら、業種的には「広告業」という括りとなります。
このため、文筆業を対象としている年金や健康保険などの組合には加入することができないのが一般的であり、その結果、国民年金や国民健康保険などに加入することになります。そして、基本的には各種健康保険や経費は自己負担となることに注意が必要です。
プロブロガーの立ち位置
プロブロガーは上記のように、「広告業」として、個人事業主という扱いになるのが一般的です。というのも、ブログを執筆することを業務としている企業は基本的にないためです。
個人事業主という働き方は、フリーランスという言葉とニュアンスが同じであるため、プロブロガーとなってフリーランスとしての独立を目指す方も増えてきています。その一方で、先に述べたように、ピンからキリまである年収の幅や、個人事業主であるからこそのデメリット、たとえば健康保険や年金制度など、課題も多い職種であるといえます。
プロブロガーとして収入を伸ばすには?
プロブロガーが収入を伸ばすためには、一般的なサラリーマンなどと同様に昇進して昇給を目指す、という方法が通用しません。そのため、プロブロガー自身がより広告収入を伸ばすことができるような方策を常に生み出し続ける、研究し続ける方法を取る必要があるといえます。
以下には、プロブロガーが年収を伸ばしていくための方法について記載していきます。
より成果報酬を高めるための広告を掲載する
プロブロガーがウェブサイトやブログに掲載する広告枠には、それぞれに異なる広告報酬の単価があります。広告収入を伸ばすためには、基本的に広告を掲載しているだけでは成果に結びつかず、従って年収にも結びつきません。効果的な広告の配置、テーマの選定をすることで広告からの商品購入やサービス利用につなげる必要があります。
しかし、いくら広告単価が高くても、あまりにも成果に結びつきにくいサービス、たとえばライフイベントに関する広告など、人生において何度も経験するわけではないようなサービスについての広告ばかりを選んでいれば、成果が発生せず年収は伸びないということになります。
一方で、単価が安く繰り返し購入されるような商品の広告であったとしても、それは確かに成果にはなりますが、単価が安いため大きな年収の変動に結びつけることは難しいということになります。
このあたりの広告の成果報酬を高めるためのバランスを取り、適切に調整していくことが、プロブロガーにとっての年収アップの効果的な方法の一つとなります。
より読者を集めるための工夫を行う
プロブロガーにとって、年収をアップさせるためには、まず一次的にはブログの広告へアクセスしてもらい、そこから商品購入やサービスの申し込みなどに結びつけることがその方法となります。
しかし、そのためにはまず、ブログへアクセスしてもらわなければ広告へのアクセスも増えないということになります。そのためには、ブログそのもののファンを増やし、広告アクセスに結びつく可能性のある「読者」の数を増やすための方策が必要となります。
読者を増やすために「炎上」を利用するプロブロガーも
近年、ブログやSNSを中心に「炎上」と呼ばれる現象があります。これは、あえて議論を呼ぶような話題を選んだり、あるいは批判・指摘の多そうなテーマ・意見を表明したりすることで多くの読者に拡散させ、それによってブログやSNSでの自分のページへのアクセスを増加させようとする行為の一種です。
俗に「炎上マーケティング」などとも呼ばれるこの方法を取るプロブロガーは少なくありません。ただし、あまりにも過激な発言や差別的発言などは、かえって読者を遠のかせてしまったりする危険性をはらむことから、いくら広告収入に結びつけるための読者を獲得できる可能性があるとはいえ、限度が肝心ということは間違いないでしょう。
プロブロガーの給与・年収まとめ
年収はピンからキリまで。いかにファンを作れるかが勝負
プロブロガーは、サラリーマンなどとは異なり、自分の生み出すコンテンツに対してのファンを獲得することによって収益を生み出すという方法で年収を生み出していく働き方です。
広告への効果的なアクセスや、注目を集める記事の書き方などによって年収をアップさせる可能性があるという、実力主義な世界です。
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プロブロガーの参考情報
平均年収 | 360万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 出版・報道 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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