詩人の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

詩人の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

詩人として働くためには特別な資格が必要ではありません。しかし詩人は詩の朗読会や販売イベントで詩を朗読する機会もあるので「朗読検定」の資格があると信用を得られるので仕事をするうえで有利に働きます。この記事ではその資格の内容、取得の方法、受験内容や受験資格、さらに資格取得に役立つ講座などを紹介します。

詩人の資格とは?

基本的に詩人として仕事するために特定の資格は必要ありません。

しかし、詩人は詩の販売イベントや朗読会などで詩を朗読する機会があるので「朗読検定」の資格があれば、上手な朗読を行うという信用を得られるため仕事を行う上で有益です。

「朗読検定」の資格の内容、試験の難易度、受験資格などを紹介します。

朗読検定試験とは?

朗読検定は、一般社団法人日本朗読検定協会が主催している民間資格です。

朗読検定は声を出す日本語表現のテストであり、朗読検定を受験すれば国語力や読解力が育まれ、声の魅力、語る力、表現力を向上させるためのアドバイスをもらうことができます。

朗読検定のレベル

朗読検定には、1級から10級までレベル分けがされています。各級で求められている能力はどれくらいの朗読レベルなのかを説明します。

等級 対象者
1級 大学生以上。朗読上級者向けのレベル
準1級 大学生以上。朗読上級者向けのレベル
2級 大学生以上。朗読中級者向けのレベル
準2級 高校生以上。朗読中級者向けのレベル
3級 中学2年生以上。朗読初心者から中級者向けのレベル
4級 中学1年生以上。朗読初心者向けのレベル
5級から10級 小学生

参考リンク:一般社団法人 日本朗読検定協会

アナウンスや司会業、朗読や声優、俳優などの経験が2年以上あれば3級もしくは準2級からの受験がすすめられています。朗読の仕事が未経験の人は4級からの受験がすすめられています。

詩人に役立つ「朗読検定試験」の概要

朗読検定試験の難易度、受験資格や試験内容、合格基準などを紹介します。

1級、準1級の難易度は非常に高い

朗読検定1級に合格するためには青空文庫朗読コンテストの予選を通過して本選に出場し、そこで会場審査員を含めて審査員全員の持ち点の90%以上を獲得しなければなりません。さらにそのコンテストで金賞を獲得しなければなりません。

数百人が参加するコンテストの中からわずか1名のみ選ばれるわけですからその難易度はものすごく高いといえます。

準1級も青空文庫朗読コンテストの本選に出場し、三賞(金賞・銀賞・銅賞)のどれかを受賞しなければ合格とはなりません。こちらもやはり難易度が高い試験です。

1級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

1級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。難易度が一番高い1級 朗読検定合格者は、朗読の達人と呼べます。

1級の受験資格

大学生以上

1級認定の条件

以下の条件を満たし、なおかつ朗読検定2級に合格する必要があります。

  • 青空文庫朗読コンテスト予選に参加し本選に出場
  • 本選で全審査員の持ち点の90%以上を獲得し、なおかつ金賞を受賞

1級の受験料(青空文庫朗読コンテスト応募料)

3,240円(税込)

準1級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

次に準1級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。1級に次ぐ準1級の合格者も、ハイレベルな技術をもつ朗読者です。

準1級の受験資格

大学生以上

準1級認定の条件

以下の条件を満たし、なおかつ朗読検定2級に合格する必要があります。

  • 青空文庫朗読コンテスト予選に参加し本選に出場
  • 本選で金賞・銀賞・銅賞のいずれかを受賞

準1級の受験料(青空文庫朗読コンテスト応募料)

3,240円(税込)

2級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

朗読検定2級は朗読検定認定の講師を目標にしている人や、プロもしくはセミプロ向けの試験です。2級試験は1級・準1級のようなコンテストでの入賞という方法ではなく、筆記試験・実技試験の結果で合否が決定します。

その2級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。

2級の受験資格

大学生以上

2級認定の条件

  • 朗読検定準2級に合格
  • 筆記試験および実技試験の両方で8割以上の点数を獲得
  • A検定・B検定それぞれに合格する必要がある

2級の受験料(A検定・B検定それぞれ)

12,960円(税込)

準2級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

準2級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。

準2級の受験資格

高校生以上

準2級認定の条件

  • 筆記試験および実技試験両方で8割以上の点数を獲得
  • A検定・B検定それぞれに合格する必要がある

準2級の受験料(A検定・B検定それぞれ)

大人:8,640円(税込)
学生:7,560円(税込)

3級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

3級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。

3級 朗読検定試験は中学2年生以上で受験可能となっており、2級や準2級のようなA検定・B検定の区別はありません。

3級の受験資格

中学2年生以上

3級認定の条件

筆記試験および実技試験両方で8割以上の点数を獲得

3級の受験料

大人:6,480円(税込)
学生:5,400円(税込)

4級 朗読検定試験の受験資格や出題範囲

4級 朗読検定試験は朗読初心者向けです。
4級 朗読検定試験の受験資格、出題範囲、合格基準、受験料などを紹介します。

詩人に役立つ資格取得につながる講座

詩人として「朗読検定」の資格があれば、詩の朗読会に参加した時など自信をもって仕事を行えます。最後に、この資格取得のサポートを行っている講座を紹介します。

ソフィアの森ボイスアカデミー

ソフィアの森ボイスアカデミーでは、朗読未経験の人向けのレッスン、司会やナレーターなど朗読経験者向けの個人レッスンを受けることができます。

声が小さい、滑舌が良くない、自信がないなどの悩みがあってもプロのナレーターがわかりやすくそして楽しく朗読技術を学べるように指導してくれます。

ソフィアの森ボイスアカデミーでは、練習の成果を人前で発表できるように、発表会やカフェでの朗読ライブ、朗読ボランティアなど様々な場を提供しています。

ソフィアの森ボイスアカデミーの代表、斎藤ゆき子氏は、日本朗読検定協会の認定プロフェッサーまたシニアリーダーであり、ご本人も朗読家として活動され、ドラマなどで俳優が朗読する時の朗読指導なども行っています。

このスクールで学べば、朗読検定合格のためのしっかりとしたサポートを受けることができます。

詩人の資格・試験まとめ

詩人に特定の資格は必要ではないが、朗読検定の資格があれば何かと便利

詩人を目指す上で特定の資格はいりません。資格がなくとも、素晴らしい詩を書いてそれが世間に認められさえすればプロの詩人として仕事を始めることは十分に可能になります。

しかし詩人として有名になった場合には、詩の朗読会や販売イベントなどで朗読する機会もあります。その際、「朗読検定」の資格があれば、自信をもって人前で朗読できるので、詩人の仕事の幅を広げるのに役立ちます。

朗読検定の1級、準1級は合格するのが難しいですが、3級・4級の初級、中級レベルなら朗読教室などで知識とスキルを磨いておけば十分合格を狙うことができます。

こうして詩人の仕事に役立つ資格を今から身につけておけば、詩人として有名になれる機会も増える可能性があります。

芸術家としてのセンスに資格という武器をさらに加えることで、プロの詩人としてさらに飛躍し、幅広い分野で活躍することができるでしょう。

詩人の参考情報

4級受験資格 中学1年生以上
認定の条件 筆記試験および実技試験両方で8割以上の点数を獲得
受験料 大人:4,320円(税込)学生:3,240円(税込)
平均年収150万円~300万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種出版・報道

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