棋士の給与・年収は?平均400~1000万円だが、トップレベルになると桁違いの収入になる!

棋士の給与・年収は?平均400~1000万円だが、トップレベルになると桁違いの収入になる!

将棋や囲碁のプロ棋士になるとどれくらいの給与や年収を稼ぐことができるのでしょうか。タイトルを複数獲得するなどトップレベルの棋士の中には1億円を超える年収を得ている人もいます。また、将棋は対局料と賞金が収入のメインですが、囲碁のプロ棋士の場合は日本棋院から基本給が支給されます。

プロ棋士に初任給は存在する?

将棋のプロ棋士になった場合、成績でクラス分けされ対局料が変わる

日本の将棋界を仕切っている日本将棋連盟は以前、プロ棋士に対して賞金とは別に月々給料を支払い、成績に応じてボーナスを出すことがありました。しかし、日本将棋連盟が公益法人化されたことから、月給制は廃止となりました。そのため初めて将棋のプロ棋士になった月に、初任給という形で給料をもらうことはありません。

現在では、対局料とタイトル戦や公式棋戦での賞金がプロ棋士の主収入となっています。対局料はその人の実力によってクラス分けされるほか、対局の重要度や注目度によって金額が変化することがあります。連覇達成なるかどうかなど、重要度が高ければ対局料が増額されます。

実力により下記のように5つのクラス分けがされており、良い成績を収めると一つずつ昇級し、連敗が続くなど成績が悪いと一つずつ降格されます。数字が在籍している棋士の人数です。日本将棋連盟は対局料について詳細なことを明かしておらず、はっきりとした金額は不明でした。平均で15~50万円の間に収まる金額ではないか、といわれています。

A級 10名
B級1組 13名
B級2組 24名
C級1組 39名
C級2組 49名

C級からA級になるには最短でも5~6年はかかるといわれています。成績が良かったとしても飛び級することはなく、一つずつ上がっていきます。1年に1期行われ、昇級・降級が決定し、順位が決まります。昇級できるのは毎回各組で2~3人です。

デビューから4年連続で昇級し、A級まで登った棋士は歴代で2人しかいません。昇級するのがいかに難しく厳しいかわかります。プロ棋士になった場合、C級2組からのスタートになりますので一番低い対局料になることが予測されます。そのほか、注目の対局がある場合は上乗せされます。

対局料はプロ棋士にとって月給のような位置づけになっています。例えばトーナメント戦の場合、初戦で負けてしまうことが続くと対局数が極端に少なくなってしまう可能性があります。将棋の八大タイトルは竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦です。

この中で名人戦についてはリーグ戦、つまり総当たり戦で戦うことになっています。そのため、一定の対局数をこなすことができ、対局料の安定につながっているようです。

囲碁棋士の場合の初任給ある?基本給と対局料や賞金で収入が変化する

囲碁のプロ棋士になった場合、日本棋院からもらえる基本給と対局数や対局成績によって変動する変動給が支払われるようです。日本棋院は基本給と対局料について詳細なデータを公開していません。

基本給に関しては前年の成績を加味して少しずつ上がっていくようです。対局料については勝っても負けてももらえますが、当然、勝ったほうが金額が上がります。そのほかタイトルを獲得したり棋戦で好成績を収めた場合に賞金が出ます。

プロ棋士の平均給与はどれくらい?

将棋のプロ棋士は一般的な会社員程度の給与?どんな副業があるのか

対局料を日本将棋連盟が公表していないため、正確な数字はわかりません。しかし、副業なども含めると、一般的な会社員程度の給与があるのではないかと言われています。

日本将棋連盟ではプロ棋士派遣の斡旋を行っていて、一部が収入になっている?

日本将棋連盟では棋士による出張指導、大会審判、詰将棋作成の斡旋をしてくれます。例えば四段のプロ棋士に大会の審判のお願いすると64,800円の謝礼金で派遣してくれます。

これは派遣を頼む側が支払うお金なのでこのまま直接棋士に入るわけではおそらくありません。しかし、何割かは棋士の収入になるのではないかと推測できます。ちなみに棋士の派遣は女流棋士でも可能です。

奨励会の対局だけでは収入が不十分と感じるプロ棋士の中には、講師や講演を引き受ける、イベントに出演する、本を出版や将棋に関するコラムを書くなどして副業をしている人もいます。その収入も契約内容や仕事内容によって異なりますので一概にはいえないでしょう。

囲碁のプロ棋士の給与はどれくらい?対局以外にはどんな仕事をしているのか

日本棋院も対局料を公表しておらず、明確な給与の統計は不明です。1年間の間にどれだけ結果を残したかによって次の年の基本給も変化します。年収が低い棋士でも生活していけるレベルの年収を稼いでいることが予測できます。

囲碁のプロ棋士が目指すのは七大タイトル、さらにほかの棋戦もありますが、すべてに参加資格があるわけではありません。また、トーナメント戦であれば初回の対局で負けてしまうと、それ以上続けられません。

ほとんどのプロ棋士が、少ないときは月1回、多いときは週2回程度の対局を行うことが多いようです。また、スケジュールが開いている時は講師として囲碁を教えたり、土日は囲碁のイベントへの参加や、アマチュア大会での審判を行う人も多いです。

プロ棋士の年収統計はどれくらい?

将棋のプロ棋士の年収はどれくらいか?一般的な会社員と同等位と予測される

月々の給与や対局料が公表されていないので将棋のプロ棋士の全体の統計も不明です。しかし、C級2組のクラスが低いプロ棋士を含めても400~1000万円の間で推移している棋士がほとんどではないかと推測できます。

将棋 2017年「年間獲得賞金・対局料ベスト10」トップスリーはいくら?

将棋のプロ棋士全体の年収統計は発表されていません。しかし、日本将棋連盟が「年間獲得賞金・対局料ベスト10」を毎年公開しています。ベストスリーの獲得賞金は以下の通りです。

順位 棋士名 タイトル 年間獲得賞金
1位 渡辺明 棋王 7,534万円
2位 佐藤天彦 名人 7,255万円
3位 羽生善治 竜王 5,070万円

名前の横に書かれた棋王、名人、竜王というのは2017年にタイトルを獲得したということです。重要な対局をいくつもこなしたり、タイトルを複数獲得するなど賞金が重なった場合は年収1億を超える年もあります。しかし、タイトルの優勝賞金など支払われる賞金についても公表していないことが多いです。

現在約160人ほどいる将棋のプロ棋士のなかで年収を上げるためには勝ち続けるしか方法はありません。そのため、1000万円以上の年収を稼ぐプロ棋士は全体の1割ほど、15~16人程度ではないかという推測もされています。「年間獲得賞金・対局料ベスト10」に入るプロ棋士たちはずば抜けて高い年収であると言っていいでしょう。

平均は一般的な会社員と同程度の年収か?トップレベル棋士ははけた違い

囲碁棋士の月々の給与額や対局料が公表されていませんのではっきりとした統計はわかりませんでした。しかし、囲碁棋士のなかでタイトルの最終予選にたどり着けるトップレベルの棋士が年収1000万円ほどではないかと推測されています。

さらに、タイトル戦などで優勝できず、惜しくも準優勝や入賞にとどまった場合や予選優勝でも、タイトルによっては賞金が支給されるのではないかともいわれています。対局料や基本給である程度収入を安定していることを考えると、囲碁のプロ棋士も年収400~1000万円ほどに収まる人が多いのではないかと推測できます。

囲碁のプロ棋士2017年の賞金各時金額、トップは1億円を優に超えている

2017年、賞金獲得金額が一番高かったのは井上裕太プロです。金額にして1億5000万円をこえているといわれています。

囲碁には棋聖戦・名人戦・本因坊戦・天元戦・王座戦・十段戦・碁聖戦の七大タイトルがあります。2017年の井上裕太プロはこの七大タイトルをすべて獲得しました。1億円を超える年収のプロ棋士のすごさがよくわかる功績となりました。

囲碁は中国・韓国でも親しまれるゲーム。国際戦はあるが強豪国ばかり

また、囲碁は中国や韓国でも活発に行われており、囲碁人口は日本の10倍はいるといわれています。国際戦も開催されており、日本の棋戦より国際戦の方が賞金は大きくなりますが、中国・韓国は囲碁に強いため、太刀打ちできる日本人棋士はほとんどいないようです。

棋士の給与・年収まとめ

将棋・囲碁のトッププロ棋士になるとけた違いの収入額になる

将棋・囲碁のプロ棋士の給与年収ははっきりとした統計が出ていません。

しかし、講師やアマチュア大会の審判などの副業を含めると年収400万円~1000万円前後に収まる人がほとんどで、一般的なサラリーマンと同程度の収入があるのではないかといわれています。

その一方で、タイトルを複数獲得する、連覇するなどプロ棋士のトップに立つ棋士たちは年収が1億円を超えることもあります。

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棋士の参考情報

平均年収400万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種スポーツ

統計情報 出典元:

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