大学職員になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

大学職員になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

大学職員は、大学に雇用されて働く様々な人々の総称です。その仕事は部署によって非常に多岐に渡り、部署によってはっきりと適性や求められるスキルが異なる多様性の高い職業と言えるでしょう。今回は、大学職員に向いている人の適性や、必要な能力、あると有利となる資格についてご紹介します。

大学職員になるには何が必要?

第一に「大学という場所」そのものに合うかどうかが最も重要

大学という場所は、小学校、中学校、高等学校など他の教育機関とも、市役所や都庁など自治体の役所とも、民間の企業とも異なった、非常に特殊な場所として知られています。自由な教育の場として社会や警察も介入しにくく、かつては閉鎖的な場所でもありました。

学生の自治が重要視されている場所であることから、大学で働く人は一般社会と少しずれてしまう人も少なくないようです。それゆえに非常に手ぬるく楽な仕事とも言われますが、大学ならではの独特な風習などもあり、それがしがらみとなってしまうことで部署によっては逆に仕事がハードであったりもします。社会からある程度隔絶された場所というイメージがまだまだ強いため、独特な空気感が全く合わない人もいます。

また社会や競争からある程度隔絶された自由な場でもありながら、事あるごとに書類提出をしなければならないお役所的な気質もあり、自由を好む大学教授などにはそれを面倒がって書類を出さなかったり、他部署が求める体裁で書類を提出しなかったり、トラブルもつきものです。

ですので、大学という場所の空気感や価値観のバランスをよくわかっている人でないと、戸惑うことが多い仕事です。大学職員にかつて同じ大学の学生だったOB・OGが多いのも、そのためであるということができるでしょう。

他部署との連携力、交渉力を持っておくことが大切

先述の通り、大学という場所はある程度自由な空気が流れがちな場所ですので、様々な部署がそれぞれ的確に連携していかないと、組織がまともに流れて行きません。大学職員は安定した高収入が得られる仕事で、長期的な就業も可能な年功序列系の空気がある職場ですので、時にはまともに仕事をしない人もいます。

自治がある程度保障された自由な場所だからこそ、それを運営していくのは大変なことです。公務員ではないのでクビもあり得なくはないとはいえ、仕事を迅速にこなすことを嫌う人も、ある程度平気で勤続できてしまう場所でもあります。

学生や教授をはじめとして、悪く言えば自分勝手でマイペースな人が多い環境で、数多の部署で仕事が動いていくわけですから、相応の連携力、トラブルや問題が起きてしまった際の渉外対応力、交渉力も重要になってきます。

大学を通して「未来や社会に貢献したい」という気持ち

大学は、勉学を重んじるアカデミックな組織であると同時に、将来広く社会に貢献し、日本の社会を担うような人材を育てる役割もある機関です。そのために一定程度の学生の自治、自由が保障されています。そうした環境を維持していくことが、大学の内的な役割であると同時に、優秀な人材を広く社会に輩出する教育機関としての社会的役割でもあります。

学生にとっては、学校という場所は勉学のみならず、社会に出る前に自治を学び、自己管理を学ぶ場所でもあります。そうした若者の将来に対する選択肢を増やしてあげることも大学の大切な仕事ですし、大学という機関そのものも、その様々な教養を活かして、地域社会のみならず広く社会に貢献していくことを年々求められています。

そうした場所を運営、管理していく大学職員には、社会貢献にやりがいを感じられる人材が今後ますます求められていくでしょう。

大学職員に向いている人、適性がある人

表立って活動するより、裏方として人を支えたい人

大学は学生を筆頭に、ある程度自治と自由が保障された環境として知られています。主役は教育の主体客体の関係にある学生や教授などで、日々勉学に励む学生、講義を行う講師や教授の活動を、影から支えるのが大学職員の仕事です。

そのためには、予算を獲得し設備を整え、問題なく教育機関が回るように努めることが大切です。時には面倒がられ、疎んじられることもあるでしょう。しかし手続きを円滑に進め、できる限り学生や教員に自らの本分に専念してもらえるためには仕方のないことで、泥を被るのも裏方の役割です。

文句を言われながらも人のために尽くせる人、裏方で人を支えたい人に、大学職員は向いています。部署によっては直接的に学生や教授と関わらない大学職員もいますが、そうした職員の日々の活動が大学を支えています。

コミュニケーション能力が高い人

大学という場所は先述している通り、非常に自由で自治に任せる校風のところが多く、だからこそそういう環境の運営に携わる人は大変な苦労を強いられます。しかしその環境をうまく回し整えていくために、数多くの部署が存在し、それらが円滑に連携していくことで、大学は大きな問題なく運営されています。

定期的に訪れる繁忙期(大学の繁忙期は入試シーズン〜入学シーズンであることが多い)にも広く大きな組織が問題なく運営できるためには、各部署が適切にコミュニケーションをとっていく必要があります。そのため、コミュニケーション能力の高い人が大学職員には求められています。

また、大学という場所はある程度開かれた教育機関であるため、1日だけ講座を受けにくる地域の人々や、オープンキャンパスを訪れる高校生、学園祭や研究等の取材に訪れるマスコミなど、様々な人間が出入りする空間でもあります。

そうした人々を迎え入れる窓口となる大学職員は、適切なコミュニケーションが取れることはもとより、清潔感のある服装や礼儀正しい立ち振る舞いもしっかりできる必要があります。

管理能力があり、面倒見の良い、世話好きな人

大学職員は、時に直接的に学生から様々な相談を受ける立場でもあります。履修相談から、日々の悩み、就職など将来に関する相談まで、様々な悩みを持つ学生が窓口に訪れます。その際に、学生のことを一番に考え、親身になって相談に乗ってあげられる、世話好きな人は、大学職員として不可欠な存在です。

自分自身の学生時代の経験をもとに、対策や反省点などを提供できる人生の先輩的な役割を担うことも時にはあるでしょう。そうしたアドバイスをしっかり行うことで、頼りになる存在となることが大学職員の務めのひとつでもあります。

また、管理能力が欠如しがちな学生や講師、教授陣の尻をしっかり叩いて、問題が起きないように導いていくことも大切な役割です。なので、管理能力をしっかり持っていて、かつ面倒見の良い人は、大学職員になればその適性を十二分に発揮できるはずです。

大学職員になるための学校等

大学職員になるのは、大学卒業以上の学歴を持つ人が多い

大学職員になりたいと思う、また実際になれるのは、大学卒業以上の学歴を持っている人がほとんどです。なぜならば大学職員は非常に人気の高い職種であり、国立大学法人で3〜8倍、私立大学で100〜200倍という超高倍率の狭き門となっています。

そうした中で採用試験を突破するのは、高い学力と適性を持った人になりますので、大学卒業以上の学歴、学士号以上を持つ人が大半となってきます。なので、大学職員になるのであれば、まずはしっかり勉強し、大学卒業以上の学歴を持つことが肝要です。

学生として関わるのみならず、修士、博士などを経ることで、より深く大学という場所の空気感、価値観などを知ることも、大学職員志望者にとって大切な経験となりますし、大学に長く所属することで大学職員採用への道が開けることも、さほど珍しいことではありません。

また、技術系、図書などの専門性の高い仕事に関わる資格は、その多くが大学で単位を取ることで得られる免許制であることが多いです。そうした面からも、大学に通っておくことはかなり有利になります。

語学スキル、PCスキルなど資格取得者も多い

語学やPCに関する資格をとっておくことも、大学職員志望者にとって有利に働きます。昨今は大学構内システムや諸手続きのデジタル化、IT化も著しく、また留学生の受け入れなど国際化、グローバル化も物凄い勢いで進んできています。こうした時代の背景から、語学やPCのスキルがあると大学職員になってからも大きく役立ちます。

TOEIC、TOEFLなどの語学検定、MOS(Microsoft Office Specialist)などは独学でも取得できますが、通信講座やダブルスクールなどで資格取得に向けて勉強できる環境も整っていますので、語学やPCのスキルを磨きたい人は、そうした専門学校などに通うのも良いかもしれません。

大学職員になるには?まとめ

未来ある学生を育て、大学という機関を育てる仕事

大学職員は、理事会や経営会議など、重要な方針決定の場にも大きく関わる仕事です。学生が精一杯勉学に励めるように環境を整え、育てるのみならず、時代とともに移り変わる社会の中で大学という教育機関を長く継続させ、かつ新たな試みを取り入れることで大学そのものを育てる仕事と言えるでしょう。

時代に沿った戦略も今後ますます重要視される中で、自分を投げうって組織や学生達を支え、発展させていくという気概がますます求められていくでしょう。

大学職員の参考情報

平均年収600万円〜700万円
必要資格
  • 国立大学法人等職員採用試験
資格区分 試験合格
職種教育・保育

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