皇宮護衛官の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

皇宮護衛官の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

天皇皇后陛下をはじめ皇族を守るという責任の重い任務が与えられている皇宮護衛官。公安職国家公務員で給与や年収は保証されており、さらに将来的に見ても安定した職業と言えます。本記事では、皇宮護衛官の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

皇宮護衛官の初任給

皇宮護衛官の初任給は平均以上の金額

皇宮護衛官は待遇としては公務員と同じであり、公安職俸給表に則って給料額は算定されることになっています。皇宮護衛官の初任給は、およそですが大卒で24万円前後、短大・高卒でおよそ20万円前後となっています。

この初任給は東京都特別区内に勤務する場合を考慮して算出されており、また公務員は年度によって給与も変わってくるので一概には言えませんが、2019年時点でみれば大きな額をもらっていると十分に言えるでしょう。

また、厚生労働省が発表している「平成28年賃金構造基本統計調査」の結果では、大卒の初任給平均20万3,400円ということを考えると、皇宮護衛官の初任給は十分であると考えられます。

学歴によって初任給は違っても給与は着実にアップ

社会に出ると大卒と高卒によって給与額が変わることは多々あり、その後の収入においても学歴の差が致命的な差につながることもあります。皇宮護衛官も初任給においては差があるものの、昇任までに影響することはありません。

公務員には階級が存在しており、皇宮護衛官にも巡査などの形で存在しています。この階級は所定の年数を勤務し続ければ自然と上がるようになっており、その階級になれば昇任試験を受けられます。この場合においては学歴など関係なく、実力次第となります。

また、階級だけでなく役職も仕事による査定となるため、努力次第で皇宮護衛官の重要なポジションになれる可能性も出てきます。

働き方も警察官に比べるとクリーン

皇宮護衛官は基本的に4交代制のシフト制を採用しており、このあたりは警察官などの働き方と変わりありません。また、24時間勤務の当番も含まれており、深夜に及ぶ仕事は想像以上にハードです。

しかし、警察官などと比べると残業・休日出勤になることはほぼなく、プライベートも事前に申請さえしておけば比較的充実したものになると言われています。

また、皇宮護衛官の中には同職同士で結婚する夫婦も多く、男女において出世などに差が出ることもないと言われており、比較的クリーンな職場環境だと言えます。

皇宮護衛官の平均給与

皇宮護衛官の平均給与はおよそ36万円前後

皇宮護衛官は公務員の一員であるため、給与額については公安職俸給表に従って算出されることになっています。公安職俸給表をもとにすると、平成29年度の皇宮護衛官の平均給与はおよそですが36万円前後になります。

この額は当時の皇宮護衛官全体の額にて算出されたものになっており、すべての年齢の人がこれだけの給与をもらっていたわけではありません。平成29年度において皇宮護衛官の平均年齢は41.2歳で、およそ36万円前後をもらっているのは40代以上ということになります。

また、この基本給与の中には皇宮護衛官の手当が含まれており、扶養手当や俸給の特別調整額、地域手当、住居手当などになります。これらの手当てを合計するとおよそ5万円前後となっており、給与の大部分を占めるのがわかります。

年齢別に見ると給与はどれぐらいもらえる?

皇宮護衛官の給与はほとんどが年功序列のような形で定まっており、初任給は心もとないかもしれませんが、勤続年数が上がれば自然と上がるようになっています。長く仕事を全うすることで評価される体系になっているといえるでしょう。

たとえば、試験に合格して配属されたときの給与は、高卒から大卒までを平均するとおよそ20~24万円前後となっています。

勤続年数が15年を超えてくるといよいよ30万円も超え始め、20年以上になれば大卒生はおよそ37万円の給与額となっています。

このような形で皇宮護衛官の給与は年々増加していく形になっており、35年以上になれば高卒から大卒の人たちすべてが40万円以上の給与が支払われるようです。

育休なども充実している皇宮護衛官

近年では雇用制度の見直しもあって結婚・出産などこれから夫婦になる人達にとっても働きやすい環境つくりが進んでいます。その影響もあり、女性の皇宮護衛官も増加傾向にあります。

基本的に皇宮護衛官は国家公務員ということもあり、結婚や出産に関する休暇などは整備されています。また、育児休暇についても皇室行事と重ならない限りは年次休暇も取りやすくなっており、育児だけでなくプライベートも充実させながら仕事に集中できる職と言えます。

皇宮護衛官の平均年収

皇宮護衛官は勤続年数によって安定した年収が望める

皇宮護衛官の給与は公安職俸給表に則って徐々に増加しているため、年収についても安定した額が期待できます。実際に皇宮護衛官の平均年収はおよそ630万円前後と発表されており、ボーナスも年2回は支給されるとのことです。

年収を年齢別に見てみると、28歳以上32歳未満だとおよそ400万円、36歳以上40歳未満になってくるとおよそ550万円、44歳以上48歳未満になってくるとおよそ690万円の年収になります。

もちろんこの通りの額とはいきませんが、ハードな仕事に十分見合う上に、安定して年収が増えると考えると理想的な条件がそろっていると言えます。

将来的な身分保証も魅力の1つ

皇宮護衛官は国家公務員ということと皇族を護衛するという職業ということもあり、他の職業以上に身分が保証されています。そのため、社会からの信頼も高く、将来に渡って安心感を持てる職業です。

また、昨今の日本不況もあって公務員も削減方向にある中、皇宮護衛官は元々の採用数が少ないこともあって削減される可能性は少ない職業です。また、任務の特徴からして大幅削減も難しい役職のため、給与の減額などはあったとしても突然の解雇というリスクは少ないと考えていいでしょう。

今後も無くなる可能性は少ない皇宮護衛官

皇室という日本の中でも重要な存在を守る皇宮護衛官は、日本の中でも無くてはならない職業の1つです。そのため、皇宮採用試験では毎年一定人数を採用し、常に万全の体制を整えることに努めています。こうした側面から考えると、皇宮護衛官は無くなる可能性が低い職業と言えます。

また、皇宮護衛官は所定の配属先だけでなく能力や適性、希望に応じて皇宮護衛官の中でやりたい仕事に挑戦することも可能です。長い目で見てもキャリアアップなどがしやすい環境も整えられており、長く続く皇族の歴史を皇宮護衛官として支えることができます。

皇宮護衛官の給与・年収まとめ

公務員として安定した収入が得られる皇宮護衛官

公安職国家公務員である皇宮護衛官は、初任給が短大・高卒でおよそ20万円前後、大卒でおよそ24万円前後と一般企業と同程度か、それ以上になっています。

また、公安職国家公務員のため年々給与が増えるようになっており、それに伴い年収も増加するので非常に安定性がある職業です。

安定した生活の基盤を得ることで、より皇室の安全をしっかりと守り、責任が大きい仕事をこなしていくことができるようになるでしょう。

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皇宮護衛官の参考情報

平均年収400万円〜700万円
必要資格
  • 皇宮護衛官採用試験
資格区分 試験合格
職業職種保安

統計情報 出典元:

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