家具職人になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

家具職人になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

家具職人はデザイナーや自分がデザインした家具の図面から木材を使って家具を組み立てる仕事です。デザイナーでもありクリエイターでもあるこの仕事に必要な能力、向いている人の持つ特性、家具職人になるための学校などをこの記事では紹介します。

家具職人になるには何が必要?

家具職人は、自分や家具デザイナーが引いた図面から、材料を切り出し、削り、組み合わせ、塗装して家具に仕上げていくという仕事を行います。

機械化や自動化による大量生産の家具が一般化しているなかで、家具職人の作り出す家具は、そのクオリティの高さやデザインの美しさによって使う人の心に感動を与えます。

まずは、この仕事にどんな能力が必要なのか解説します。

家具職人には知識が必要

職人とはいえ勉強と無関係というわけではありません。以下の点に関する知識が必要です。

  • 図面
  • 木材
  • 木材加工
  • 道具とその使用方法
  • 塗装

家具職人にも勉強が必要

家具を作るには図面を読んでそれを理解し、形にしていく必要があります。ですから図面を読めるようにならなければなりません。自分で家具をデザインし、家具を作りたいと思うならなおさらこの面での知識は必須になります。

家具職人は用途や使用する場所などを考慮に入れて材料となる木材を選びます。ですから木材に関する知識も必要です。さらに、木には、木目があります。板の木目が走る方向のより、縦方向に強いのか、横方向に強いのかなどの違いが生じます。

また、木目にそってノミの刃を入れるなら簡単に割れてしまうことがあります。こうした木の持つ性質を知り、それを加工する際に活かす技術も必要です。

さらに木材加工には、木材加工用機械だけでなく、のこぎり、かんな、げんのう(かなづちのこと)など様々な手で使う道具が必要です。これらの使い方や手入れの方法も勉強しなければなりません。最終仕上げで塗装を行うので、塗装に関する知識も必要です。

集中力と根気が必要

家具職人の仕事には集中力と根気が求められます。例えば、引き出しを閉めるときに、スっと閉めることができるように側板の部分を数ミクロンの単位でかんなで削ったりします。おおざっぱに仕事をすれば引き出しはガタガタになりますから、精度の高い仕事をするには、集中力と根気が求められます。

家具が完成するまではこうした細かな作業が延々と続くわけですから、集中力と根気強さは求められる資質と言えます。

道具を大切にする

家具職人の職人技を支えているのは、手入れの行き届いた道具です。のみやかんなの刃を研いでおかないと、きちんとした仕事はできません。道具を大切にする姿勢も求められます。

のみを使う作業

木工家具で使われる板と板の接合は、釘やネジを使うこともあれば、釘やネジを使わずに接手や組手と言われる方法で接合することもあります。

こうした組手を作る際に必要なのが「のみ」という道具です。のみは刃の幅が広いもの、細いものといくつも種類があり、用途や場所により使い分けます。しかし、のみの刃がしっかり研がれていないときれいな組手は作れません。

かんなを使う作業

木製家具の手触りはすべすべしていて心地よいものです。あの心地よさは木材をかんなできっちり削って表面を滑らかにしているからこそ生まれるものです。

かんなの刃もきっちり研いでいなければ、木材を削ったときに表面が凸凹になったり、削りかすが分厚くなったりします。木材家具の仕上がりの美しさはかんなをきちんと手入れしているからこそ生まれるものです。

家具職人に向いている人、適性がある人

家具職人に求められる能力や特性を紹介しましたが、それらを参考にどんな人が家具職人に向いているのか紹介します。

ものづくりが好きな人

家具職人は図面を読んで、木材を切り、削り、つなぎ合わせ、塗装して家具に仕上げます。最終的な出来上がりをイメージしながら、たくさんの工程をこなしていきます。加えて作業で使う種々の道具も自分で手入れしなければなりません。

また、中には図面の段階から自分で家具をデザインして家具を作るという家具職人もいます。こうした点を考えるなら、ものづくりが好きという人は家具職人の仕事に向いていると言えます。

コツコツ作業が好きな人

家具製作はコツコツ作業の積み重ねです。例えば、箪笥を作る場合、引き出しをたくさん作らなければなりません。

ガタガタせずにスッと閉まるような引き出しを数個作る工程だけでも、コツコツと作業をこなしていかなければなりません。コツコツ作業が苦にならず結果を出せる人は、家具職人向けの適性があります。

手先が器用な人

接手や組手の作成する、家具に飾りの彫刻を施すなど、作業では手先の器用さが求められることもあります。ですから手先が器用な人も適性があります。

先輩から素直に学べる人

先輩職人から多くを学ぶのも家具職人です。ですからこの仕事に就く前からこうした気質が備わっていれば、家具職人として就職した時も役立つでしょう。

責任感のある人

納期がある仕事なので、丁寧な仕事をする必要があるとはいえ、納期を守るようにしなければなりません。ですから、そうした面での責任感や予定管理ができるという適性も必要です。

体力のある人

立ち仕事がほとんどの家具職人です。大きな木材を運んだりする必要もあります。ですからある程度の体力も必要です。

家具職人になるための学校・教室

家具職人になりたいと思うならどんな学校で勉強すればいいのかを最後に紹介します。

以下の学校で家具製作に関する技術を学ぶことができます。

  • 工芸科の高校
  • 職業能力開発校
  • 専修学校

工芸科の高校

家具製作の技術を学べる高校も日本にはいくつかあります。

例えば東京都立工芸高校や大阪市立工芸高校のインテリア科では、インテリアに関係するものとして家具製作に関する知識や技術を学ぶことができます。北海道おといねっぷ美術工芸高等学校の工芸科でも木工に関する基礎を学ぶことができます。

こうした木工を学べる学校で基礎的な知識や技術を身に着け、家具製作会社などに就職し家具職人を目指すことができます。

職業能力開発校

いくつかの都道府県の職業訓練所にある木工科やインテリア木工科で、家具職人になるために必要な知識や技術を学ぶことができます。

家具職人になるためには資格が必要というわけではありませんが、家具職人として技術があることを証明する「家具技能士2級」の資格がありますが、職業能力開発校の1年のカリキュラムを履修することで、その試験の受験資格を得ることができます。

大阪府、奈良県、東京都、福岡県などいくつかの都道府県に木工科もしくはインテリア木工科のある職業能力開発校があります。

職業能力開発校と普通の学校の違い

職業能力開発校は、職業能力開発促進法に基づき都道府県などの自治体が設置する厚生労働省所管の施設です。そこで特定の職業に必要な専門的知識、技術・技能を習得することができます。

各都道府県に設置されている職業能力開発校の呼び方は様々あり、「高等技術専門校」という呼び方や、大阪では「高等職業技術専門校」、東京では「職業能力開発センター」と呼ばれています。

ちなみに普通の学校(小学校・中学校・高校・大学等)は文部科学省の管轄になります。

専修学校

いくつかの専修学校でも家具職人に必要な知識や技術を学ぶことができます。専修学校では、大学や普通の専門学校よりも特定の職業に関する技術を身に付けられる教育機関です。

家具職人を目指しているなら、プロダクトデザイン科や木工芸科のある専修学校を探して入学することができます。

京都伝統工芸大学校

京都伝統工芸大学校には木工芸専攻という学科があります。京指物(きょうさしもの)の伝統的な手法で生み出される家具を作り出す技術を学ぶことができます。指物とは金物の釘などの接合部品を使わずに、木と木を組み合わせる組手という技法で作られた家具や調度品などの呼び方です。

この学科では、組手の基本から勉強し、のみ、かんな、のこぎりなどの道具を使い、組手を実際に制作し、最終的には家具のデザイン、木材の調達、製材、組み立て、漆仕上げまでを学ぶことができます。

家具職人になるには?まとめ

ものづくりが好きな人は家具職人になる適正あり!?

手作り家具の持つ美しさやぬくもり、耐久性が見直されるようになり、手作り家具がブランド化するという現象も起きているなかで、家具職人の需要は今でも健在です。

家具を完成させるまでのたくさんの工程の中には、集中力の必要とする細かな作業がいくつもあります。家具職人は、ものづくりが好きな人にはぴったりの仕事です。

親から子、子から孫へと受け継いていく程長く愛されるそんな家具を作る職人を目標の仕事にするのはいかがでしょうか。

家具職人の参考情報

平均年収250万円~400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種建築・不動産

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