e-Sportsキャスターになるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説
e-Sportsキャスターになるには、特別な資格こそ要らないものの一定のスキルや適性は必要とされます。e-Sportsキャスターには、e-Sportsイベントを盛り上げるための司会進行力が求められます。本記事では、e-Sportsキャスターになるために必要なこと、向いている人の特徴などを中心にご紹介します。
e-Sportsキャスターは誰でもなれる?
e-Sportsキャスターに資格は不要!誰でも目指せる
近年では若手を中心にe-Sports業界で働きたいと考える人が増えており、e-Sportsキャスターを目指そうとする人も少なくありません。
e-Sportsと関わるためにはプロゲーマーの他、イベントスタッフやコーチ、マネージャーなど、さまざまな仕事がありますが、その中でもe-Sportsキャスターとして活躍したいという理想を持つことは素晴らしいことです。
実際にe-Sportsキャスターになるには特別な資格が必要とされるわけではありません。未経験からでも目指せる職業ですし、学生時代や社会人時代にイベントMCや司会進行などの経験があれば有利に働くこともあります。
「e-Sportsに関わる仕事がしたい」、「イベント会場を盛り上げたい」、「観客に楽しんでもらいたい」といった気持ちや熱意があれば十分に目指せる仕事です。まずは、自分がどういったe-Sportsキャスターになりたいのか想像してみると良いでしょう。
エンターテイナーとしてe-Sportsを盛り上げる
e-Sportsキャスターとして働くためには、エンターテイナーとしてe-Sports業界やイベントを盛り上げる意思を持つことが大切です。e-Sportsキャスターはアナウンサーとは異なり、あらかじめ指定された原稿を読めば良いというわけではありません。
その場の状況や選手の性格、特徴、あるいはゲームタイトルなどによって会場の雰囲気に合った司会進行を行うことが求められます。
エンターテインメント要素のある仕事であることを理解し、臨機応変にコメントを変えられる柔軟性を持つことも大切です。
これは経験によって身につく部分もありますが、e-Sportsキャスターになるにはエンターテイナーとしてスキルアップを目指す意思を持つことがポイントです。
テレビアナウンサーからの転身も可能
e-Sportsキャスターは自身の声や司会進行力を売りにする仕事であり、テレビアナウンサーやキャスターから転身することも可能です。実際にテレビアナウンサーからe-Sportsキャスターに転身した方もおり、それまでのスキルや経験をe-Sports業界で活かすこともおすすめです。
e-Sportsキャスターとして働くためには発生練習をして活舌を良くしたり、観客が声を聞き取りやすくしたりすることも重要です。
そうした点において、基礎的なスキルが身についているテレビアナウンサーはe-Sportsキャスターとしても活躍しやすい土壌があると言えます。
ゲーム会社やイベント会社への就職
実際にe-Sportsキャスターとして働く上では、まずゲーム会社やイベント会社へ就職することがポイントです。
ゲーム会社やイベント会社では専属のe-Sportsキャスターを募集していることも多く、そうしたポジションを勝ち取ることができれば、仕事を通してキャリアや実績を積むことができます。
一定の経験を積むことで、個人事業主として独立したり別会社を立ち上げたりすることも可能です。個人として契約してもらうことで、より柔軟にキャスターの仕事を行いやすくなる部分もあるでしょう。
まずは会社に就職して経験を積み、その後のステップをどのように判断するかは個人次第です。
オーディション形式の採用も
ゲーム会社やイベント会社での採用に関してはオーディション形式となることも珍しくありません。エントリー期間やオーディションスケジュールがあらかじめ設定されており、複数回の選考を通してe-Sportsキャスターを目指すというパターンです。
エンターテインメント性が求められることに触れましたが、選考の考え方としても芸能人を目指すような考え方に近い部分があります。
オーディションではコミュニケーション力や司会進行スキル、人前に立つ適性などが見られます。自分なりにどういったスキルで勝負するかを検討して、オーディション当日に全力を出し切ることが重要です。
信頼や実績を勝ち取る
e-Sportsキャスターになるためにもそうですし、実際になってから継続的にお仕事をいただくためには1回1回のイベントで信頼や実績を勝ち取ることが重要です。
「〇〇さんがキャスターを務めたイベントはとても盛り上がった」などと評判になれば、他のイベントからも声をかけてもらえるチャンスが広がります。
また、e-Sportsは日本国内にとどまらず世界各地で行われています。英語をはじめとした外国語での司会進行ができれば海外で活躍するチャンスも広がります。
最初のうちは小さなイベントを任されることが多いですが、そうした1つ1つのチャンスをものにして大きな仕事を得られるように努力することがポイントです。
e-Sportsキャスターに向いている人、適性がある人
ここからは、e-Sportsキャスターに向いている人や適性がある人の特徴について紹介します。e-Sportsキャスターは未経験からでも目指すことができる職業ですが、一定の適性があるとより周囲からの評価も受けやすくなります。
個人としても、どういった適性を持っているかによって仕事に対する向き不向きが決まってくる部分があります。その具体的な内容について確認しましょう。
コミュニケーションスキルがある人
まずは、コミュニケーションスキルがある人が挙げられます。e-Sportsイベント当日の司会進行もそうですが、それ以外の部分でも多くのスタッフや関係者とやり取りしながら1つのイベントを作り上げていきます。
その中で円滑にコミュニケーションを取り、多くの関係者でイベントを成功させるという気持ちを持つことが重要です。自分の意思を伝えることはもちろん、相手の意思や考え方もしっかりと聞き、双方向で気持ちの良いコミュニケーションを取れることが重要です。
とにかく話すことが好きな人
とにかく話すことが好きな人もe-Sportsキャスターに向いています。イベント当日のMCでは1日中話し続ける根気強さが必要です。
イベントの時間にもよりますが、試合ごとに選手紹介をしたり試合状況を伝えたり、場内を盛り上げたりするなど、とにかく自分の言葉で話し続けることが求められる仕事です。
寡黙な人ではなかなか務まらない仕事であり、普段からおしゃべりが好きだったり、発声することが好きだったりする人の方が充実感を持って仕事を行えます。その中で人に対してわかりやすく物事を伝える習慣があると、なお適性があると言えるでしょう。
体調管理できる人
e-Sportsキャスターとして働くためには体調管理を徹底することも重要です。自身の声を売りにする仕事であり、観客が聞き取りやすい声を出すことが求められます。風邪をひいたり体調を崩したりして、思うように発声できないと仕事になりません。
普段の生活から体調管理には人一倍気を遣い、食事、睡眠、運動などの生活習慣を意識的に高めることがポイントです。
e-Sportsやゲームへの理解力がある人
e-Sportsやゲームへの理解力がある人もe-Sportsキャスターに向いています。もともとプロゲーマーを目指していた方がe-Sportsキャスターになることも多く、自身の得意なゲームの実況や解説を務めることも珍しくありません。
見ている人たちにわかりやすく説明するためには、ゲームやキャラクターに関する知識や理解力が求められます。作品固有の用語や技の名前、テクニックやスキル的な部分も知らないよりは知っていた方が良いでしょう。
ゲームに関する知識がない方でも楽しめるようにアナウンスすることがe-Sportsキャスターに求められる役割であり、1つ1つのゲームに対する理解力を高めることも重要です。
エンターテイナーとしての素養がある人
e-Sportsキャスターにはe-Sportsイベントを盛り上げる役割があります。その点において、エンターテイナーとして会場全体や観客を巻き込んで雰囲気を作り上げる素養がある人は向いています。
キャスターの一言や発する言葉、声の大きさやリズムによって場内の雰囲気をがらりと変えることができます。照明や音響をはじめとした演出の力も借りますが、その中でもe-Sportsキャスターが持つ力は大きなものがあります。
人を楽しませることが好き、イベントが好き、エンターテイナーとしてスキルアップしたいといった志がある人は適性があるでしょう。
現場を仕切る力がある人
現場を仕切る力がある人もe-Sportsキャスターの適性があります。事前の準備に関しては多くの方と協力してやり取りしますが、イベント当日は基本的に1人でステージに立って司会進行をする必要があります。
場合によっては複数人でMCをすることもありますが、それでも1人1人に求められる役割は大きなものがあります。自分の声で会場を仕切り、雰囲気を作り上げる必要がある仕事です。
現場を仕切るためのリーダーシップや気持ち、自分の発言に自信を持つといったメンタリティがあるとe-Sportsキャスターの仕事を行いやすくなるでしょう。
e-Sportsキャスターになるための学校や講座
ここからは、e-Sportsキャスターになるための学校や講座について紹介します。
テレビアナウンサーやプロゲーマーからe-Sportsキャスターに転身することも可能ですが、未経験の場合は学校などで知識を学んでから目指すこともおすすめです。
e-Sportsキャスターになるためにはe-Sportsに関する知識や理解を深める必要があります。そうした学びができる学校や講座について確認しましょう。
e-Sportsキャスターになるための専門学校
e-Sportsキャスターになるためには、e-Sportsに関する専攻や講座のある学校に通うことがポイントです。一般的な高校や大学ではなかなかe-Sportsについて学ぶことができないので、専門学校に入学して研鑽を積むことが重要です。
e-Sports関連の専門学校は全国にあるので、お近くの学校を探してみることも悪くありません。主な専門学校は以下の通りです。
- 札幌デザイン&テクノロジー専門学校
- 仙台デザイン&テクノロジー専門学校
- 新潟コンピュータ専門学校
- 東京デザインテクノロジーセンター専門学校
- 東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校
- 代々木アニメーション学院
- 名古屋デザイン&テクノロジー専門学校
- 大阪デザイン&IT専門学校
- 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校
- 総合ヒューマンアカデミー
- 福岡デザイン&テクノロジー専門学校 など
専門学校によって専攻や学科が異なるので、キャスターを目指せそうな専攻を選択することが重要です。直接的にキャスターの勉強ができない場合は、「e-Sportsマネジメント専攻」や「イベントスタッフ専攻」などを選択すると良いでしょう。
いずれにしてもe-Sportsやゲームに関する知識や理解、経験を重ねることが重要です。興味がある場合は体験入学やオープンキャンパスを通してそれぞれの実情について確認してみましょう。
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校
東京都内や関東近郊にお住まいの方でe-Sportsキャスターを目指したいのであれば、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校への入学がおすすめです。
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校にはパフォーミングアーツ科の中にe-Sportsワールドがあり、その中の専攻として「ゲーム実況&キャスター専攻」を選択できます。
他にもプロゲーマー専攻や動画配信専攻がありますが、e-Sportsキャスターを目指すのであれば、「ゲーム実況&キャスター専攻」で学ぶと良いでしょう。
2年間の学びの中でキャスターとしての基本的な知識やスキルの習得、実際のe-Sportsイベントでの職場体験などもあり、充実したカリキュラムの中で必要なスキルを身につけられます。
基礎カリキュラム
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校のe-Sportsワールドでは、e-Sportsに関わる仕事に就くために必要な実習やカリキュラムが組まれています。その中で仲間と切磋琢磨したり自己研鑽を積んだりすることで、夢に向かっての歩みを進められます。e-Sportsキャスターを目指す場合でも、プロゲーム実習などを行います。
ゲームへの理解を深めるという意味で貴重な時間であることは間違いありません。主なカリキュラムとしては以下の通りです。
- プロゲーム実習
- e-Sportsビジネス
- 英会話
- ストリーマー実践
- フィジカルトレーニング
- 業界研究
- キャリアプログラム
- コミュニケーションスキルアップ
- メンタルトレーニング
- ゲーム概論 など
就職システム
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校では在校生の就職サポートや卒業生のサポートにも力を入れています。独自の就職ルートなどを活用して学生にアドバイスを送ることもあれば、個人カウンセリングを通して学生の進路相談に乗ることもあります。
2年間の学びを通して社会に出た時に通用するレベルまで引き上げることが特徴であり、しっかりと学べば安心して就職できます。学生としては就職システムも含めて上手く活用することがポイントです。
主に以下のような就職システムが組まれています。
- 就職カウンセリング(個人カウンセリング)
- 就職対策授業
- 企業プロジェクトへの参加
- 合同企業説明会への参加
- インターンシップ(業界研修)
- 卒業後のサポート(キャリアセンター)
代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院でもe-Sportsキャスターを目指すためのカリキュラムや実習が充実しています。「eスポーツ実況科」に入学することで、e-Sportsキャスターへの道のりを確かなものへと変えられます。
巧みな表現力や語彙力を身につけることを目指しており、実践の場で役立つキャスター力を身につけられるでしょう。e-Sportsキャスターを含めても以下のような仕事を目指すことも可能です。
- e-Sportsキャスター
- ゲームキャスター
- ストリーマー
- 解説者
- アナリスト
- ライター
- 実況・配信者
- イベントスタッフなど
1年次
代々木アニメーション学院では2年間にわたってe-Sportsキャスターになるために必要な知識やスキルの習得を目指します。1年次は基礎的な部分を学びつつ、e-Sports業界の研究も欠かさずに行います。
2年間はあっという間に過ぎてしまうので、1年生の時から基礎を徹底的に詰め込むことが重要です。
主に以下のカリキュラムが組まれています。
- ゲーム実況基礎
- eスポーツ研究Ⅰ
- 発声活舌
2年次
2年次には、1年次に学んだ内容を活かして応用的なスキルや発展的なスキルを磨きます。より実践に近い学びの場を提供してもらい、e-Sportsキャスターとして羽ばたくための知識やスキルを身につけます。
主なカリキュラムとしては以下の通りです。
- ゲーム実況応用
- ストリーミング配信
- ゲームキャスタープレゼン
札幌デザイン&テクノロジー専門学校
北海道地域でe-Sportsキャスターを目指すのであれば、札幌デザイン&テクノロジー専門学校への入学がおすすめです。札幌デザイン&テクノロジー専門学校でもエンターテイメント総合科の中に「e-Sportsキャスターコース」があります。
e-Sportsキャスターコースで目指す業界としてはゲームプロダクションやイベント会社などで、e-Sportsに関わる仕事をしたい方にとっては最適です。
また、e-Sportsキャスターを含めて以下のような仕事を目指すことができます・
- ゲーム実況・MC
- プロゲーマー
- e-Sportsプロデューサー
- e-Sports監督
- e-Sportsマネージャー
- e-Sportsアナリスト
- e-Sportsライター
- e-Sportsイベントスタッフ など
さまざまな可能性があることを踏まえつつ、必要なスキルを習得することがポイントです。
e-Sportsキャスターコースで学ぶ3つのポイント
札幌デザイン&テクノロジー専門学校のe-Sportsキャスターコースでは、以下の3つのポイントに焦点を当てて学びの機会を提供しています。
- e-Sportsを知る
- e-Sportsを学ぶ
- e-Sportsを実況する
上記の3点を踏まえたカリキュラムを組んでおり、学生としても2年間にわたって有意義な学びの時間を得られます。基礎的な部分から発展的な部分にいたるまで、スキルを伸ばしながら実践経験を積むことが重要です。
e-Sportsキャスターコースで学ぶ科目
札幌デザイン&テクノロジー専門学校のe-Sportsキャスターコースではさまざまな科目の授業を受けながら、e-Sportsキャスターとして必要な知識やスキルの習得を目指します。まずは基礎を学び、その後専門性を磨きながら実習で経験を積むといったステップに分かれています。
主な科目としては以下の通りです。
基礎科目
- 映像演技
- ナレーション
- ラジオパーソナリティ
- MC
- 活舌
- アクセント など
専門科目
- 舞台演技
- 発声
- 表現基礎
- アニメアフレコ
- 外画アフレコ
- 動画編集 など
実習科目
- センスアップ
- オーディション対策
- ボイス&ボディートレーニング など
自身の進路などを考える際、e-Sportsキャスターを目指したいのであれば専門学校に入学することも検討してみましょう。
e-Sportsキャスターになるには?まとめ
e-Sportsキャスターになるにはエンターテイナーとしての意識やスキルが必要
e-Sportsキャスターになるために必要な資格はありませんが、エンターテイナーとしての高い意識やスキルを持つことは大切です。
e-Sportsイベントは選手や観客を含めて、多くの方で会場の雰囲気を作り上げていくものです。その中心的な役割を果たすのがe-Sportsキャスターであり、イベントの盛り上がりを左右させる存在と言っても過言ではありません。
e-Sportsキャスターは、単純に指定された原稿を読めば良いというわけではなく、場内の雰囲気やゲームの進行状況に合わせて臨機応変に話し方やリズムを変える必要があります。
経験を重ねれば重ねるほど仕事に面白みが出てきますし、常に新しい発見がある職業でもあります。e-Sportsに関する仕事がしたい、e-Sportsイベントの司会をやってみたいといった意思がある方は積極的に挑戦してみましょう。
e-Sportsキャスターの参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | マンガ・アニメ・ゲーム |
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