e-Sportsアナリストの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
e-Sportsアナリストとして働く場合、資格取得を目指して努力することもおすすめです。他のe-Sportsアナリストと比べて自分だけの強みや特徴を持っていると、チームや選手からの信頼度も高まります。本記事では、e-Sportsアナリストに役立つ可能性が高い資格試験などについてご紹介します。
e-Sportsアナリストに役立つ資格は?
e-Sportsアナリストは資格がなくてもなれる
e-Sportsアナリストになるために必要な資格はありませんが、e-Sportsアナリストになってから活躍するために資格の取得を目指すことは重要です。
個人としてどういったキャリアを積みたいのかを意識すると、自然と必要な資格が見えてくるでしょう。MOS資格などは一般の会社に勤める場合も有効な資格です。その他の資格取得も含めて、積極的にチャレンジする意思を見せることがポイントです。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格
e-Sportsアナリストは資格がなくても目指せる仕事ですが、取得しておいて役立つ資格もあります。その1つがMOS資格です。
MOS資格とはマイクロソフト社が開発したWordやExcelといったアプリケーションソフトに関する知識や操作スキルを問う試験であり、一般の社会人にも人気のある資格試験です。
現代のビジネスパーソンはパソコンを使って仕事を行うことがほとんどであり、アプリケーションソフトを扱うスキルに長けている方が仕事の効率も上がります。一定のスキルがあることを証明するために有効なのがMOS資格であり、e-Sportsアナリストとして働く場合もおすすめです。
e-Sportsアナリストはデータ収集や分析が主な仕事です。その際にWordやExcel、PowerPointなどを利用して情報をまとめることも多いので、一定のスキルを持っておくことが大切です。自身のキャリアアップにつなげるという点でも取得しておきたい資格試験の1つです。
統計検定
e-Sportsアナリストの仕事に役立つ試験として「統計検定」も挙げられます。統計検定とは統計データに関する知識や活用力を問う試験のことであり、実生活のさまざまな分野のデータ解析スキルが身につく試験です。
e-Sportsアナリストとして働く場合も対戦相手のデータや自チームのデータ、選手ごとのデータなど、さまざまなデータを閲覧しながら分析を行います。
その基礎的なスキルを身につける上で統計検定の取得を目指すことは悪くありません。データや表、グラフ、確率といった基本的な知識も身につけられるので、実際の仕事にも大いに役立つでしょう。
e-Sportsアナリストに役立つ資格「MOS資格」
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格の試験概要・合格率
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格に関してはWordとExcel、PowerPointとAccess、Outlookの5種類の試験が用意されています。ここではその中でも代表的なWordとExcelの試験について紹介します。
それぞれの試験には一般レベルとなるスペシャリスト試験と上級レベルのエキスパート試験があります。まずは一般レベルの合格を目指して勉強することがおすすめです。
MOS資格は全ての試験で合格率が公開されていませんが、スペシャリスト試験の合格率は約80%程度、エキスパート試験の合格率は約60%程度と言われています。いずれの試験も合格率は高めですが、合格に向けて自己研鑽を積むことが重要です。
合格率
非公開
受験資格
- 年齢・国籍を問わない(未成年の場合は保護者の同意が必要)
- 2回目以降の受験は前回の受験から24時間待つ必要がある。
- 3回目以降の受験は前回の受験から48時間待つ必要がある。
受験費用
- MOSスペシャリスト試験:1万780円(税込)
- MOSスペシャリスト試験(学割価格):8,580円(税込)
- MOSエキスパート試験:1万2,980円(税込)
- MOSエキスパート試験(学割価格):1万780円(税込)
※学生の方は受験当日に学生証の提示が必要
出題範囲(Word2016スペシャリスト)
- 文書の作成と管理
- 文字、段落、セクションの書式設定
- 表やリストの作成
- 参考資料の作成と管理
- グラフィック要素の挿入と書式設定
出題範囲(Word2016エキスパート)
- 文書のオプションと設定の管理
- 高度な機能を使用した文書のデザイン
- 高度な機能を使用した参考資料の作成
- ユーザー設定のWord要素の作成
出題範囲(Excel2016スペシャリスト)
- ワークシートやブックの作成と管理
- セルやセル範囲のデータの管理
- テーブルの作成
- 数式や関数を使用した演算の実行
- グラフやオブジェクトの作成
出題範囲(Excel2016エキスパート)
- ブックのオプションと設定の管理
- ユーザー定義のデータ表示形式やレイアウトの適用
- 高度な機能を使用した数式の作成
- 高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成
e-Sportsアナリストに役立つ資格「統計検定」
統計検定の試験概要・合格率
続いては統計検定の合格率や受験資格、受験費用や出題範囲について取り上げます。統計検定は1級から4級までの階級があり、2級から4級についてはマークシート方式での試験です、2級から4級は100点満点中70点以上で合格です。
準1級はマークシートと記述の混合での出題です。1級は「統計数理」と「統計応用」の2つの試験から構成されており、記述式の出題となります。
どちらか一方のみの合格も可能ですが、1級の資格を取るには「統計数理」と「統計応用」の両方に合格する必要があります。
準1級と1級は合格基準点が公表されておらず、試験ごとに基準点が定められます。
合格率(2019年)
1級「統計数理」 | 23.0% |
---|---|
1級「統計応用」 | 15.8% |
準1級 | 21.0% |
2級 | 43.4% |
3級 | 65.2% |
4級 | 63.7% |
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はない。
受験費用
- 1級「統計数理および統計応用」:1万円(税込)
- 1級「統計数理のみ」:6,000円(税込)
- 1級「統計応用のみ」:6,000円(税込)
- 準1級:8,000円(税込)
- 2級:5,000円(税込)
- 3級:4,000円(税込)
- 4級:3,000円(税込)
出題範囲(1級:「統計数理」)
論述式:5問中3問を選択
- 確率と確率変数
- 種々の確率分布
- 統計的推測(推定)
- 統計的推測(検定)
- データ解析法の考え方と各種分析手法
出題範囲(1級:「統計応用」)
論述式:5問中3問を選択
- 共通した事項
- 社会科学分野
- 人文科学分野
- 理工学分野
- 医薬生物学分野
出題範囲(準1級)
- 確率と確率変数
- 種々の確率分布
- 統計的推測(推定)
- 統計的推測(検定)
- マルコフ連鎖と確率過程の基礎
- 回帰分析
- 分散分析と実験計画法
- 標本調査法
- 多変量解析
- 時系列解析
- 分割表
- 欠測値
- モデル選択
- ベイズ法
- シミュレーション・計算多用手法
出題範囲(2級)
- データソース
- データの分布
- 1変数データ
- 2変数以上のデータ
- データの活用
- 推測のためのデータ収集法
- 確率モデルの導入
- 推測
- 線形モデル
- 活用
出題範囲(3級)
- データの種類
- 標本調査
- 実験調査
- 統計グラフ
- データの集計
- データの代表値
- データの散らばり
- 確率
- 時系列データ
出題範囲(4級)
- データの種類
- 統計グラフ
- 時系列データ
- データの集計
- データの要約
- クロス集計表(2次元の度数分布表)
- 確率の基礎
e-Sportsアナリストの資格・試験まとめ
資格を取得して選手や監督、コーチから信頼されるe-Sportsアナリストを目指そう
紹介してきたようにし資格がなくてもe-Sportsアナリストになることは可能です。
学生時代は専門学校での学びが優先することも多く、なかなか資格取得に向けて時間が取れないこともあるでしょう。
それは社会人になってからも同じですが、何とか自身のタイムマネジメントを行って、MOS資格や統計検定の資格を取得することがおすすめです。
資料作成1つを取っても、第三者が見た時にわかりやすい資料を作った方が信頼感も高まります。なぜそのデータを抽出して資料を作ったのかなどを論理的に説明できると、選手や監督、コーチからの信頼度も一気に高まるでしょう。
チームスタッフからの信頼を勝ち取って自身のキャリアアップにつなげるためにも、自分に必要な資格は何かを考えて積極的に行動してみましょう。
e-Sportsアナリストの参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | マンガ・アニメ・ゲーム |
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