ボディガードの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説
依頼人の安全を守るために警護をするボディガードという職業の平均給与や年収はいくらくらいなのでしょうか?自身にも危険が及ぶ可能性があることなどから、ボディーガードの収入は日本人の平均年収を上回ることがほとんどです。本記事では、ボディーガードの初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。
ボディガードの初任給
ボディガードの初任給は22万円前後
ボディガードとして働く場合の初任給は、およそ22万円前後です。
依頼人の警護をするボディガードの仕事は、命の危険を伴うこともありますが、給与に関してはそれほど高くないのが現状です。
ただし、就職先によっては高い初任給をもらえることもあるので、就職活動をするときには、基本給がどのくらいかをチェックしておきましょう。
給与に対する対価はそれほど高くはない
ボディガードとして働くためには、警護に関するさまざまな知識や技術が必要です。
依頼人と良好な関係を築くためのコミュニケーションの技術、どんな攻撃からでも依頼人を守るための技術、電子機器や銃器を使用した攻撃を未然に防ぐための知識などを習得しなければなりません。
勤務時間も依頼人の希望によって異なり、一日中警護にあたることもあれば、休憩時間中でも常に周囲に気を配らなければならないこともあります。
このように、かなりの体力を必要とする仕事と考えるとボディガードの給与に対する対価はそれほど高くはないといえるでしょう。
ボディガードの仕事は持っているスキルも大切
ボディガードは、持っているスキルや経験によって待遇が変わることもあります。
ボディガードの仕事は「依頼人を危険から守る」ことです。そのため、相手の攻撃を防ぐためには柔道や空手などの格闘技の基礎を身につけている必要があります。
大学や専門学校で格闘技の経験がある人や格闘技の主要な大会での入賞経験のある人は採用の可能性が高くなるでしょう。
未経験でも採用する企業はある
ボディガードとしての経験や知識がない人でもボディガードになることは可能です。
民間のボディガード専門の会社や警備会社などでは、未経験の人を積極的に採用しているところもあります。ただし、注意点として未経験の場合は採用後に厳しい研修が待っていることを覚えておきましょう。
ボディガードは命にかかわる仕事なので、研修に関してもかなりハードです。そのため、ボディガードを目指す場合には、どんな研修でも耐えるという覚悟を持つことが重要です。
また未経験の場合は初任給に関しても、平均より低めになることもあります。スキルや知識を習得すれば給与もアップしていきますが、最初の数年間は仕事内容が給与に反映していないと感じることもあるでしょう。給与面だけでなく、人の命を守るという、仕事に対するやりがいをもつことも大切です。
ボディガードの平均給与
ボディガードの平均給与は30~60万円
ボディガードの給与は、勤務する場所によっても大きく異なります。ボディガードの平均給与は、およそ30~60万円前後です。
厚生労働省による「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータによると、大企業の平均給与は34.6万円、小企業の平均給与は26.9万円という結果が出ています。
一般的な企業と比較した場合、ボディガードの給与は高めといえるでしょう。
ボディガードとして働く警察官の平均給与は33万円
日本では公務員として働くボディガードと民間企業で働くボディガードがいます。公務員の場合は、警視庁の警備局で地方公務員として働く場合と、警察庁の警備部で国家公務員として働く場合があります。
総務省による「地方公務員給与実態調査」によると警察官の年収は516~813万円です。すべての警察官の平均給与は33万円となっており、ボディガードとして働く警察官も同様の給与といえます。
民間のボディガードの平均給与は33~66万円
ボディガードの中には、民間の会社で就職している人もいます。国内には、ボディガードを派遣しているセキュリティ会社や警備会社などがあります。
国や地方公共団体による、民間のボディガードの給与に関するデータはありません。ただし、一般的には400~800万円が民間のボディガードの年収です。
給与に換算すると月給33~66万円です。民間のボディガードの給与も公務員のボディガードと同じように、一般的な企業の給与よりも高めであることがわかります。
ボディガードの仕事内容で給与が変わることもある
民間のボディガードの仕事は、依頼内容によって収入が大きく変わることもあります。
子供や高齢者の送迎など、危険がそれほど伴わない仕事が中心の場合は、収入がそれほど多くはありません。一方、有名人の警護など危険を伴う仕事が中心の場合は、収入が大幅にアップすることもあります。
ボディガードで給与アップを考える場合には、希望する就職先の企業がどんな仕事を中心に行っているのかを確認しておきましょう。
また、スキルや経験を重視する企業については、ある程度の勤続年数がないと大きな仕事をさせてもらえないこともあります。そのため、民間企業でのボディガードとして働く場合には、就職選びを慎重に行いましょう。
ボディガードの平均年収
公務員として働くボディガードの年収は516~813万円
ボディガードの年収は、公務員のボディガードとして働くか民間会社のボディガードとして働くかによっても異なります。
公務員のボディガードの年収は、総務省による「地方公務員給与実態調査」のデータによると516~813万円です。身辺警護という重要な任務を務めるボディガードの年収は高めといえるでしょう。
公務員として働くボディガードの中には、首相や大臣など政府の要人の警護を務める人もいます。警護の重要度は高くなりますが、給与に反映することはあまりありません。公務員として働くボディガードの年収は、警備の内容より勤続年数や階級で異なります。
民間企業で働くボディガードの年収は350~500万円
民間企業のボディガードの年収は、およそ350~500万円前後が相場となっています。公務員のボディガードに比べて民間企業のボディガードの方が年収水準は低くなっています。
警備会社やセキュリティ会社によっては、時給制を採用しているところもあります。時給制の場合は、3,000~7,000円が相場です。危険が伴う仕事については時給が高くなる傾向があります。
年収が1,000万円以上のボディガードもいる
ボディガードの中には年収1,000万円以上の人もいます。世界中の100カ国以上にネットワークを持つ、民間のセキュリティ会社IBA(国際ボディガード協会)など、世界的に有名な警備会社の年収は高めの傾向となっています。
ボディガードとしてキャリアアップやスキルアップを図るなら、TOEICスコアでビジネス英語レベルを目指したり、有名な警備会社や海外の警備会社へ転職するのもおすすめです。
独立開業をするボディガードもいる
ボディガードの中には経験やスキルを積んだあとに、独立して開業をする人もいます。ストーカー対策や子どもの通学の安全のためにボディガードを雇う人も多く、これからもボディガードの需要は高まっていくことでしょう。
ボディガードの給与・年収まとめ
ボディガードの給与レベルは高め、国際的な警備企業に就職すれば年収1,000万円も可能
ボディガードの平均給与は、民間なのか公務員なのか、勤務場所や形態によっても異なります。
公務員として働く場合でも民間企業に就職した場合でも、平均給与は30万円以上になり、一般の企業と比較して高めの傾向にあります。ただし、仕事によっては危険が伴うこともあるため、対価レベルはそれほど高くないといえるでしょう。
世界的に有名な警備会社やセキュリティ会社で働く場合は、年収が1,000万円になることもあります。経験やスキルを積んでいけば、転職してスキルアップを図ることも可能です。
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ボディガードの参考情報
平均年収 | 400万円~800万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 保安 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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