理容師になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

理容師になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

人の髪を扱う職業の代表格とも言える理容師。理容師は髪を切ることでお客さまのなりたい姿に近づけるためのお手伝いをすると共に、気持ちのリフレッシュを促すこともできる職業と言えます。この記事では、理容師になりたい人にチェックしてもらいたい情報について紹介しています。

理容師になるには何が必要?

理容師として働くには国家資格が必要です

理容師になるためには「理容師国家資格」という国家資格に合格する必要があります。理容師国家資格を受けるためには受験資格があり、理容師の養成課程のある専門学校で2年学ぶか、通信制の学校で3年間の養成課程を修了することが求められます。

理容師になるために年齢制限は特にありませんが、一般的には高校卒業後に専門学校へ進学し、そこで一定の期間学んだ後に国家資格に挑戦するというのがベターです。無事に国家資格に合格することができれば、いよいよ理容室で働くことができます。

国家試験ではどんな問題が出題される?

理容師の国家試験は学科(筆記試験)と実技の2つに分かれており、学科は毎年3月と9月、実技は2月と8月の2回行われるようになっています。

学科では理容師と働くために知っておくべき関係法規・制度、公衆衛生や環境衛生・感染症・衛生管理技術などの衛生管理部門、人体の構造や機能、皮膚科学に関する理容保健、理容に関する物理・化学、理容理論が問われます。

学科試験は実技に比べて合格ラインが高く設定されており、1課目でも0点があると不合格になると言われています。そのため、学校などで勉強すると共に日ごろから予習・復習などを行っておく必要があります。

実技試験課題はカッティング・シェービング・顔面処理および整髪並びなど基礎的技術が問われ、減点が40点以下であることが合格ラインとなります。また、衛生上の取扱いも問われ、こちらは減点30点以下が合格条件になります。

これらすべての課題において合格点数を満たせば合格となりますが、どれか1つでも成績が悪いものがあれば不合格となります。それぞれの課題の合格ラインをクリアできるように、バランスのとれた技術習得を心がける必要があります。

理容師の国家試験の合格率は?

理容師の国家試験の合格率は、平成28年8月では60.5%となっており、同じ年度の2月試験は75.1%となっており、およそ6割強の人が合格していることがわかります。また、実技試験と筆記試験の両方を受験した人のうち、どちらか一方のみにしか合格しなかった人は、次回の試験のみに限って合格した方の試験は免除されるようになっています。

また、2月実施の理容師国家試験合格率を年度ベースで見ていくと、22年度までは65%程度の合格率になっています。しかし、それ以降は70%前後を推移しており、多くの人が合格できるようになっているのがわかります。

これに対して8月実施の理容師国家試験合格率は、どの年度を見ても50~60%付近を推移しており、平成29年度8月実施の試験合格率は62.9%と少しですが上昇傾向にあります。

ケア理容師という新たな需要も生まれています

少子高齢化の影響で理容師の業界でも平均年齢が上がってきており、若い理容師の存在は需要があると言われています。しかし、最近では低価格でカットできる理容店が増えており、価格帯で見ると理容室全体の売上は厳しいところもあります。

そこで、サービスの多様化の一環として理容室も一般客だけを相手にするのではなく、全国理容生活衛生同業組合連合会によって「ケア理容師制度」という新しい制度を設けています。

ケア理容師制度は理容店を訪れる高齢者・障害者へのサービス、在宅・施設での訪問理容サービスに焦点を絞ったもので、そのサービスを提供するために必要な研修をまとめたものです。高齢化社会のため理容師に足を運びづらい人を見越した制度であり、今後よりケア理容師の存在には注目が集まることが予想されます。

また、東日本をはじめとする震災や各地域を襲う豪雨などにより、理容サービスを受けられない人に理容師が派遣されるケースもあります。こうした些細なサービスを受けるだけで被災された人の気持ちを軽くできる点も、理容師ならではの技術として注目されています。

理容師に向いている人はどんな人?

髪をカットできる確かな技術を持つ人

理容師として求められるのは、やはり来客してきたお客さまの期待に応えるだけの技術力です。そのため、ある程度デザインのセンスがある人や、手先が器用な人のほうが理容師には向いているといえます。

ベテランほど技術よりコミュニケーションを重視する人が増える

理容師として働くのであれば、お客さまの求める髪型にカットできるのは「当たり前」と考える人が多いようです。プロの理容師としてそれよりも重要な能力として挙げるのが「コミュニケーション能力」です。

どれだけ高い技術力を持っていたとしても、相手が求めている髪型を引き出せないのであれば意味がありません。カット中に不快な思いをさせしまうのであれば、それはサービス業を営む職業としては十分な仕事をしているとは言えません。

理容師は確かな技術をお客さまに提供するのはもちろんのこと、カット後だけでなくその最中も不快感なく過ごしてもらうためにも、コミュニケーションによってお客さまの状態や気持ちを汲み取ることが重要です。常に同じことをするだけでなく、カット毎に自分ができることを考えるようにしましょう。

聞き上手のほうが理容師としてはやりやすい

また、理容室にやってくる年齢層はバラバラで、特定の年齢の人だけがくることは稀です。そのため、どのような人の話にも耳を傾けられる人でないと、カット中の会話に困る可能性があります。

理容師の人にも得意・不得意な人がいるかと思いますが、聞き上手になってどのような人の話にも耳に傾けられるほうが、この仕事には向いていると言えます。

あらゆる物事に「丁寧さ」を求められる人

理容師はお客さまの髪に触れる仕事であり、その髪型がその人の印象も左右します。そのため、髪を切る行為に対して丁寧さが自然と求められます。

特に女性には多いですが、異性でなくても髪を触られることに抵抗を覚える人も少なくありません。髪を切るために触らないわけにはいきませんが、何度もベタベタと触っていると女性でなくても不快感を覚えることもあります。

こうした所作1つとっても、お客さまに対する「丁寧さ」が求められるのが理容師の仕事です。髪型を整える丁寧さはもちろんのこと、お客さまの気持ちに対しても丁寧に接することが重要です。

そして、理容師を支えるのは技術だけでなくハサミやクシ、洗面台などの道具類です。こうした道具たちのメンテナンスを丁寧に行うことができないと、最高のサービスを提供することは難しいです。そのため、道具に対しても丁寧であることが理容師には求められます。

理容師になるための学校・教室

各都道府県にある専門学校に行くのが一般的

理容師になるためには、高校卒業と共に理容師専門の専門学校に行くのが一般的です。専門学校は各都道府県にあることが多く、無い場合でも近隣地域や東京などに進学するという選択肢もあります。また、学校によって就職率や合格率も違うので、理容師になりたい人は各学校の情報を調べた上で自分に合う学校を選びましょう。

理容組合のバックアップがある専門学校もあります

たとえば、専門学校には「東京理容専修学校」のような理容組合が運営する学校があります。 理容組合が運営していることもあり、組合に所属する講師から就活セミナーを受けられるので、より実践的なスキルを学ぶことができるようです。

また、東京理容専修学校の学校後援会が「就職セミナー&個別相談会」を開催しており、およそ50店舗の理容室オーナーによる面接さながらのシミュレーションを行っています。これにより具体的な職場体験を学生に経験してもらうことができ、これによって高い就職率を実現しています。

近くに学校が無い場合は通信制の学校に通える

もし近くの専門学校に通えない場合でも、通信制の学校に通うことで理容師になることも可能です。通信制の学校は4月と10月の2回の募集期間があり、スクリーニングやカリキュラムの説明を受けた後に勉強をスタートします。

通信教育では8課目の必修課目と5課目の選択課目があり、3年間で36通の報告課題を教育センターに提出し、添削指導を受けることになっています。また、長期休暇などを利用して何度かスクリーニングを受けながら、国家試験の合格を目指すことになります。

理容師になるには?まとめ

理容師に求められるスキルを学校で学ぼう

理容師として働くには理容師の国家試験に合格する必要があるので、まずは資格取得に向けてしっかりと勉強しましょう。

もちろん、技術だけではサービス業は成立しないので、その中でどのようにお客さまと接すればいいのか「ふるまい」についても身に着けていくことが重要になります。

理容師の参考情報

平均年収250万円〜400万円
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  • 理容師
資格区分 国家資格
職種美容・ファッション

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