声優の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
声優を目指すのであれば、プロダクションに入ることが事実上必須です。そのために必要な資格・試験はありません。それでも、専門知識やスキルを高めるためにも、資格を取っておいて損はないでしょう。この記事では、声優の仕事に役立つ資格試験情報を紹介します。
声優に役立つ資格は?
声優に関する国家資格や公的資格はありません。ちなみに、民間資格では日本声優検定協会と日本声優能力検定協会という2つの団体が認定試験を主催しています。
声優に関する資格試験
資格名称 | 主催団体 |
---|---|
声優検定 | 社団法人日本声優検定協会 |
声優能力検定 | NPO法人日本声優能力検定協会 |
資格は必須ではないが、検定試験を受ける意味はある
声優の仕事は完全実力主義です。声優養成所への入所後・入所して正式所属になったあとも実力があれば仕事を獲得できるので、資格試験を受ける必要がないという人もいます。
それでも、上であげた声優検定や声優能力検定を持っておく意味はあるのです。
一部養成所ではオーディションを受けるための必須資格
最初に、声優になるために必要な国家資格・公的資格はないこと、実力主義なので実力があれば仕事を獲得することができると解説しました。
声優の仕事は完全実力主義のため、実力を認められれば仕事を獲得しやすいのは確かです。しかし、なかなか仕事を獲得できずにそのまま諦めてしまう人が多い職業でもあります。
ただし、新人声優は声優プロダクション(事務所)に所属していないと、仕事を獲得すること、仕事を獲得するためのオーディションを受けることが難しくなります。そのため、まずはプロダクション(養成所)に入るための入所審査を受けて通過することがその第一歩です。
声優養成所の一部には「声優能力検定・声優検定の資格を持っていること」という条件を設けているところも見受けられます。これらの資格を持っていないと入所審査を受けられない養成所の審査をどうしても受けたいのであれば、この資格への合格がスタートですね。
資格を持っていることで客観的な指標になる
声優能力検定では実技試験が、声優検定では筆記試験と実技試験の両方が課されます。
特に声優検定は、ことわざや慣用句、熟語、敬語などといった日本語の常識など、いわば「日本人なら知っていて当たり前」ともいえるような内容を問われる資格試験です。その他、声優業界の歴史、実技では滑舌や発声、アクセントなど声優であればできていて当たり前ともいえる基礎知識が試されます。
つまり、声優としての基礎訓練を積んでいて、かつ社会人としての一般常識がないと合格できない試験なので、声優としての基礎ができているかどうかが試される試験ともいえるでしょう。
実際、声優能力検定や声優検定の合格者の中から、アニメや洋画吹き替えの声優としてデビューした人も出てきています。
声優検定であれば2級が、声優能力検定であれば2級と1給はプロレベルとも言われています。本気で声優を目指すのであれば、声優検定でいうと2級、声優能力検定では2級もしくは1級に合格できれば、養成機関のオーディションに合格できる可能性があるといえるでしょう。
声優に役立つ資格「声優検定」
声優検定は、声優としての知識も問われる資格
声優検定は社団法人日本声優検定協会が主催している資格試験で、2009年頃より実施。毎年1月と7月に試験が行われ、2019年現在で22回実施されています。
声優は特別な資格は必要なく、オーディションに通過すれば声優プロダクションなどに所属できます。ただ、それまでは客観的な能力をはかる指標のようなものがなく、その到達度をはかるための目安を作る目的で誕生した資格です。
資格の等級には3級、2級、1級の3種類ありますが、現在は3級と2級の2種類のみ実施されています。なお、2級は3級に合格していないと受験できないので、まずは3級を取ってから2級に挑戦する形になります。
声優検定のホームページにも記載されているとおり、まだそこまで知名度の高くない声優ながら、この検定に合格後にアニメや吹き替えの仕事が決まった人もいます。彼らの活躍次第では、当検定の知名度向上も期待できるでしょう。
声優検定の難易度・合格率
声優検定の合格率・合格ラインとなる正答率ともに公表されていません。
ちなみに、主催団体の社団法人日本声優検定協会は、実績のある声優やアナウンサー、養成所の講師などが集まって構成された協会なので、どちらかといえば声優教育に寄った資格といえます。
3級は声優関連や技能に関する基礎知識などについて、筆記問題で問われる試験なので、声優の勉強をしていないと合格が難しい試験であることは確かでしょう。
2級は、これに加えて声優の仕事や演技に関する基礎知識も問われます。その他にも、実技試験があります。そこでは、自己アピールや原稿読みなどを通して、発音・アクセント・滑舌など声優の仕事をする上で大切なことが身についているかどうかを問われるので、基礎訓練を積んでいないと合格は難しい試験です。
声優検定の試験概要
合格率
不明
受験資格
■声優検定 3級
制限なし
■声優検定 2級
声優検定3級合格者
受験費用
■声優検定 3級
7,700円(税込)
■声優検定 2級
6,600円(税込)
出題範囲
■声優検定 3級
- 声優関連業界の常識
アニメ・映画・ラジオ、テレビ放送・ゲーム業界の常識 - 声優技能の基礎知識
発声・発音・滑舌・アクセントなど - 日本語の常識
ことわざ・慣用句・熟語・敬語など - インターネットの基礎知識
インターネットの歴史・ブログの基礎知識
■声優検定 2級(一次試験)
3級の試験分野を含む
- 声優の仕事
ラジオ番組制作・アニメ制作の基礎 - 演技の基礎知識
肉体トレーニング・ストレッチ・エチュード
■声優検定 2級(二次試験)
※一次試験合格者のみ
- オーディション形式の実技試験
自己アピール・原稿読みなど
※発音・アクセント・滑舌など
声優に役立つ資格「声優能力検定」
声優能力検定は、声優の技能が問われる資格
声優能力検定は、NPO法人日本声優能力検定協会が主催する資格試験です。スタート年は記載されていません。ただ、ホームページにはスタートから7年目と記載されているので、比較的新しい資格といえるでしょう。
この検定は、声優検定と違って実技試験のみで筆記試験はありません。実技試験のみで、声優に求められる声の表現力を判定するものです。
声優能力検定の特徴は、携帯電話やスマホがあればどこでも受験できることにあります。電話を使って声を録音して、その録音された声を審査員が判定して合否を決定します。
これに合格したからといって声優になれるというわけではないものの、声優になりたい人にとってはその第一歩としてピッタリな試験です。例題も公式サイトで紹介されているので、興味のある人は一度体験してみてはいかがでしょうか。
声優能力検定の難易度・合格率
NPO法人日本声優能力検定協会が主催する声優能力検定は、固定電話や携帯電話・スマホがあれば、全国どこでも受験できる資格試験です。
自宅の電話や携帯電話・スマホから指定された電話番号に電話をかけ、それぞれの級に応じた課題を録音する形で行われます。その録音された音声を、審査員(※)が滑舌や発声・発音、アクセントなどがきちんとできているかどうかを聞いて合否判定します。
※審査員は、声優、ナレーター・専門の担当者が務めています。
合格率は1級と2級が2割前後、3級は35%、4級と5級は48%と半分近い確率で合格している試験です。申し込みを行って受験料を納めたら、郵送で問題が届きます。試験前に問題を読んで練習ができるので、準備・練習をしっかりと行った上で受験するといいでしょう。
試験の録音時間は5級と4級は約5分~6分ほど、3級は6分~7分、2級と1級は約8分~9分ほどなので、受験するときは余裕を見ておいてください。
声優能力検定の試験概要
合格率
等級 | 合格率 |
---|---|
声優能力検定 5級 | 48% |
声優能力検定 4級 | 48% |
声優能力検定 3級 | 35% |
声優能力検定 2級 | 21% |
声優能力検定 1級 | 18% |
受験資格
制限なし
受験費用
- 5級 2,200円
- 4級 3,300円
- 3級 5,500円
- 2級 7,700円
- 1級 11,000円
※いずれも消費税込。
出題範囲
■声優能力検定 5級
※録音回数3回
- 滑舌(30秒)
- 声の使い分け(2分)
- 朗読(2分)
■声優能力検定 4級
※録音回数3回
- 滑舌(30秒)
- 声の使い分け(2分)
- 朗読(2分)
■声優能力検定 3級
※録音回数4回
- 滑舌(1分)
- 声の使い分け(2分)
- ナレーション(1分)
- 朗読(2分)
■声優能力検定 2級
※録音回数5回
- 滑舌(1分)
- 朗読1(小説)(2分)
- 朗読2(詩)(1分30秒)
- ナレーション(1分30秒)
- ドラマ(2分)
■声優能力検定 1級
※録音回数5回
- 滑舌(1分)
- 朗読1(小説)(2分)
- 朗読2(詩)(2分)
- ナレーション・口上(1分)
- ドラマ(2分)
※()内の時間は標準録音時間です。
その他、声優の仕事に活かせる資格
声優に直接関わる資格以外にも、声優として働く上で持っていると役立つ資格があります。資格について書いていく前に、声優に必要なスキルについて考えてみましょう。
声優に必要なスキルとは?
声優の仕事に活かせる資格に何があるかを書いていく前に、声優として仕事をしていく上で必要なスキルについてまとめていきます。
滑舌・アクセント
役柄なども関係してくると思いますが、ゴニョゴニョと話していて聞き取りにくいと決していい気持ちはしないでしょう。また、アクセントに癖があるとやはり違和感を覚える人もいるかもしれません。
滑舌やアクセントについては、どちらかというとナレーターやアナウンスの仕事で大切な要素ですが、アニメのアフレコや映画の吹き替えでも意識していくことが大切ですね。
台本を読む力
声優の仕事は、役になりきってセリフ(声)に気持ちを込めて伝えることにあります。気持ちを込めるためには、台本をしっかり読み込んで理解することが必要です。
そのためには、そのセリフに込められた登場人物の心情を考え、その感情を言葉に表すことが求められます。演じる人物の心情や心理がわからければ、台本を読んでも演じることもできないでしょう。
その他、台本を読むためには漢字が読めること、四字熟語やことわざの意味を理解しておくことも求められます。
対応力・アドリブ
事前に台本を読み込んで、役作りを行って演じたとしても要望が出ることがあります。
もちろん、自分で考えた役のイメージに自信を持つことは大切です。しかし、周囲の意見に耳を傾けて素直に聞き入れること、それに対応して変えることのできるアドリブ力も大切な要素です。
日本語に関する資格
資格名称 | 主催団体 |
---|---|
日本語検定 | NPO法人日本語検定委員会 |
日本漢字能力検定 | 公益財団法人日本漢字能力検定協会 |
アナウンス検定 | NPO法人日本話しことば協会 |
話しことばとコミュニケーション検定 | NPO法人日本話しことば協会 |
声優は声で役を演じるのが仕事です。そのため、「言葉・表現のプロ」とみなされています。また、周囲からは正しいアクセントできれいな日本語を使えることが当たり前と思われているでしょう。
少なくとも、常識とされる常用漢字が読めること、一般的な敬語や不快感を持たれないような言葉遣いができていないと制作会社などから敬遠される可能性もあります。そうなったら、どんなに能力が高くても起用されにくくなることも。
日本語検定でいえば3級~2級、漢字検定でいえば準2級が高校在学、2級が高校卒業~大学一般教養程度とされています。日本語検定は、敬語や漢字、語彙・表現などの正しい使い方ができているかがわかる資格、漢字検定は漢字の読み書きや四字熟語の意味などをきちんと理解できているかをみる試験です。
上記2つについては、上であげた級に合格できれば十分仕事に活かせます。このあたりであれば、公式テキストや問題集で勉強すれば十分に合格できます。中学生や高校生であれば、普段の勉強の中でしっかりと覚えていけばいいでしょう。
アナウンス検定はアナウンスに必要な発声や発音・表現などを見る試験になります。基礎訓練が身についているかどうかを見るためであれば、2級の合格を目指してみてください。話しことばとコミュニケーション検定はビジネス分野寄りですが、敬語や一般常識を見る意味ではピッタリと合う試験といえます。
いずれも声優の仕事に直接結びつくわけではありませんが、共通語のアクセントで発音することが求められるアナウンスやナレーションの仕事に活きてきます。いずれも実技試験があるので、できれば1級を最低でも2級を目指してみてはいかがでしょうか。
語学に関する資格
語学系の資格は、特に映画の吹き替えを希望している人が持つといいでしょう。
映画の吹き替えは、海外映画の音声を日本語に置き換えて録音する仕事です。吹き替えの際に話すセリフについては、映像・字幕翻訳家がその尺(秒数)に合わせて作成しています。そのため、声優がセリフの翻訳などに携わることはありません。
ただ、役作りを行う際に日本語に訳された台本だけを読むよりは、元の言語を聞いて理解できたほうがその心情の理解も早いのではないでしょうか。
映画の製作国は、中国や韓国、アメリカ、イギリス、フランスなどさまざまです。語学系の資格は数多くあるので、必ずしもすべてを目指す必要はないでしょう。また、外国語のすべてを理解できるようになる必要もありません。
主要言語である英語、近隣の中国語や韓国語の資格を持っておくといいでしょう。ただし、語学に関する資格は持っているだけでは意味がありません。常にニュースや歌、ドラマなどを原語で聞くようにして、しっかりと聞く練習をしておきましょう。
声優の資格が取れる学校や講座
アミューズメントメディア専門学校・総合学院
アミューズメントメディア専門学校は大阪府にある「学校法人吉田学園」が運営する専門学校で、総合学院は株式会社アミューズメントメディア総合学院が運営するスクールです。学校名はちょっと長いので、普段は略称の「AMG」で呼ばれています。
ゲームやCG、アニメ、マンガなどといったエンタテインメント業界で活躍するクリエイター・アーティストの育成を目的として1993年に設立されました。
学校所在地は東京と大阪で、設立当初は学校法人格を取得していない無認可校でしたが、2016年からは大阪府に新しくできた「学校法人吉田学園」が経営することになったことで、大阪校のみ専門学校となりました(東京校は従来どおり無認可校)。
声優は声優事務所もしくはプロダクションに所属しなければ仕事を獲得することも困難です。そのため、声優にとっての就職とは、どこかの事務所・プロダクションに所属することといえるでしょう。
そういう意味では、声優になりたい人が専門学校・スクールを進学先に選ぶ上でもっとも大切なポイントは、カリキュラムや学費ではなく、どれだけの生徒が卒業後声優事務所・プロダクションに所属できているかという点になります。
AMG東京校では声優事務所の所属審査が年1回行われている
AMGの東京校では、卒業生の7割以上が事務所・プロダクションに所属しています。「声優にとっての就職が、どこかの事務所・プロダクションへの所属が決まっているかどうかである」と考えたら、同校の教育力が高いことを何よりも証明する根拠となるでしょう。
では、どうしてこれだけの実績を残すことができているのかというと、同校で年1回行われている声優事務所の所属審査にその理由があります。
このオーディションに参加する事務所・プロダクションは、なんと70社以上。これだけ参加していたら、能力を認められたらどこかから声がかかる可能性も高くなるでしょう。
声優養成所であれば、その養成所付属の事務所・プロダクションの1社だけです。声優事務所やプロダクションにも、それぞれのカラー(特徴)があります。つまり、どんなに実力があってもカラーに合わなければ審査で落ちてしまう可能性が出てくるわけです。
また、卒業後も仕事の紹介やスキルアップのための勉強会も開催しているので、卒業後も安心できる学校といえます。
専門学校東京アナウンス学院
専門学校東京アナウンス学院は東京都中野区にあり、学校法人東放学園が運営する専門学校です。他にも映像制作や放送技術の専門学校も運営しており、1972年に日本ではじめて声優育成のための教育課程を作った学校としても知られています。
授業では、ナレーションやアテレコの実技のレッスンが受けられる他、ボーカルレッスンで喉(声帯)に負担をかけない発声や正しい発音・アクセントを学ぶことが可能です。
ベテラン声優・俳優が講師陣に入っている
放送声優科には、アテレコと舞台公演について学ぶことができるゼミがあります。その他にも、ベテラン俳優・声優など10人の講師陣がそれぞれの専門に合わせてレベルの高い授業・指導を行っているのが特徴です。
授業では、実際に放送で使われたアニメ素材を使用してアテレコの実習を行っており、学生は本番での収録の雰囲気をイメージしながら練習を行うことができます。
それだけでなく、声優が仕事を得るために必要な自分の声を録音したボイスサンプルを録音するためのレコーディングスタジオを完備しており、その作成に関してもサポートが得られます。
通常授業以外でもデビューのチャンスがいっぱい
いくら声優になりたいと思っても、オーディションに合格できなければ、デビューするチャンスさえ与えてもらえません。
東京アナウンス学院では、在学中の学生にデビューのチャンスを与えるために劇団の演出家や俳優、声優プロダクションによる模擬オーディションや特別講座を実施しています。
プロダクションには、それぞれのカラーがあります。どんなに実力があっても、「このプロダクションには合わない」と判断されれば、オーディションに落ちることもある厳しい世界です。
実際に、多くの劇団や声優プロダクションが来校して授業を行っており、その中では最新情報も得られるので、モチベーションも上がります。
専門学校東京声優アカデミー
専門学校東京声優アカデミーは東京都渋谷区にある専門学校で、学校法人東京メディアアカデミーが設置者です。
専門学校の場合、いくつか学科がある中に声優の技術を学ぶことのできる学科があるというのが一般的ですが、東京声優アカデミーでは声優に特化した学科のみが設置されています。
1年次は、声優に求められる基礎的な技能の練習や、個人面接・模擬オーディション、実際のアフレコやアテレコを体験するスタジオ実習などを行います。
2年次は、ビジネスマナーやファッション、ヘアメイクなどの授業・講習が行われ、実際のオーディションに合格するためのバックアップも万全です。後期からは、アニメアフレコや洋画アフレコ、ナレーションなど8つの専攻の中から2つを選択。
少人数制により、個々の学生に目の届きやすい環境で、学びたい技能をより深く学んでいくことが可能です。
徹底的に基礎教育と実践教育を行っている
東京声優アカデミーの大きな特徴は、徹底した基礎教育と現場で活躍することを目指した実践教育にあります。
声優業界で長く活躍するためには、安定した発声・発音・アクセントを保てることが必要です。そのため、1年次には発声や発音、滑舌、鼻濁音、感情表現といった演じる上での基礎となる部分を徹底的に鍛え上げます。
2年次になると、今度は鍛え上げた土台を実践で活かせるよう、付属のレコーディングスタジオを使い、現場に近い雰囲気で実践できるように学んでいきます。
学内オーディションやラジオ番組でのデビューなど恵まれた環境がある
東京声優アカデミーでは、希望する学生全員が声優デビューできるよう、講師による指導が行われる他、担任からのアドバイス、クラスメイトとの意見交換など、一人ひとりが自分の良さを相手にアピールするためのサポートをしっかりと行っています。
オーディションには多くの声優プロダクション・事務所、養成所の審査担当者が集まり、学生全員の演技を真剣に見ています。関係者の目に止まったら、卒業後から声優事務所(プロダクション)に所属する、もしくは声優養成所への入所が可能です。
声優のオーディションでは、受験者の技能は当然見られていますが、同時に「事務所のカラーに合うかどうか」も判断されます。実力が高い人でも、カラーに合わないと判断されると落選することもある厳しいものです。
通常のオーディションは1社だけなので、落ちたらまたさらに次を探さないといけませんが、多くのプロダクション・事務所が来校して審査を行うので、それだけチャンスも広がるでしょう。
声優の資格・試験まとめ
声優の仕事に役立つ資格を取得して、オーディション合格を目指そう
声優を目指す上で、取得が必要とされる特別な資格はありません。声優事務所やプロダクションが実施するオーディションに合格して、合格したプロダクション・事務所に所属することが声優への第一歩です。
ですので、まずはオーディションへの合格が声優として仕事を行うための資格といえます。
声優になるための道としては、声優養成所やスクール、専門学校がありますが、多くのプロダクション・事務所の目に触れる機会が多いことを考えると、声優学科のある専門学校やスクールを選んだほうがいいでしょう。
また、当記事で紹介した資格には、漢字検定や話し言葉とコミュニケーション検定などがあります。これらの資格は、直接声優の仕事に役立つものではありません。
しかし、ふりがながなくても漢字を読める、台本を読み込んで内容を理解する力があることを資格で証明できます。そういう能力を見てもらえることで、制作者からの信用を得られる可能性はあります。
こうした小さい努力が声優デビューへの近道だったというのは、よくある話です。通常の基礎訓練を行った上で、当記事で紹介した資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
声優の参考情報
平均年収 | 200万円~350万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 芸能 |
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