トリマーになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
動物と触れ合うことが好きな人にとって、トリマーという仕事は憧れの強い職業です。実際はただ動物が好きなだけでは成り立たない厳しさもあるようで、性格的にも向き不向きがあるようです。今回はトリマーになるために必要なものや、適性のある人についてまとめました。
トリマーに必要なことは、まずは動物好きであること
ずっと好きでいられる気持ちが大切
トリマーは業務時間のほとんどが犬と関わる時間になるため、動物好きの人からすればとても魅力的に感じるかもしれません。犬も人間と同じで色んなタイプがあり、落ち着きがなく狂暴であったり、大型犬で扱いが大変であったりと、大変なことも多いのです。
トリマーは女性が多い職業ですが、小柄な女性にとって大型の犬を扱うことは体力も必要で負担に感じることもあるでしょう。テレビや雑誌で見るような可愛い犬ばかりではない、ということも理解しておかなくてはなりません。
しかし、どんな時でも動物が好きという気持ちを持ち、優しい心で動物と寄り添うことが大切です。
動物と上手にコミュニケーションが取れるか
トリマーという仕事は動物といかに上手くコミュニケーションを取れるかが大事になってきます。言葉が通じない動物だからこそ心を通わせたコミュニケーションが大切です。
動物とコミュニケーションを取るにはやはり動物好きであることが大前提になってきます。ただカットをするだけではない、犬のシャンプーや排泄物の処理なども行うトリマーは、好きという気持ちがないと続けていくことは難しい仕事でしょう。
慣れない場所で怖がる犬が安心できるような施術を行うことも大切です。
器用さも大事
トリマーは色んな犬種に対応できる器用さも大切でしょう。犬の種類は色々あり、毛並みや体格もそれぞれ違うため、その犬に合ったトリミングを行う必要があります。
トリマーによって得意な犬種というのもあるようですが、どんな犬でも対応できる器用さは求められます。
細かい作業に耐えられるか
トリマーの仕事は、カットはもちろんですが、その他にもシャンプーや爪切り、犬の健康チェックも行います。意外と細かい作業工程が多いことも特徴で、そんな作業を毎日繰り返すことが苦にならずに続けられる精神力も必要です。
お店の衛生面を保つために毎日の掃除も欠かせません。犬はよく毛が抜け落ちるため毎日の掃除も大変ですが、そんな基本的な作業にも耐えなければいけません。
トリマーに向いている人、適性がある人
センスが良い
トリマーとして大事なことにセンスの良さがあります。人間のカットと同じく、犬のカットも少しの違いで見栄えがかなり変わることがあります。中には強いこだわりを持った飼い主もいることでしょう。そんな飼い主の要望に応えられる技術とセンスの良さが求められる仕事です。
強いこだわりがある飼い主がいる一方で、あまり犬のカットの知識がない飼い主もいることでしょう。そんな場合はその犬に最適なカットを提案することもあるでしょう。
飼い主が自宅でお手入れしやすいようにする工夫も必要で、見栄えの良さやお手入れしやすさ、犬が健康でいられるように、色んな観点から最適なトリミングを行うためにはセンスが必要となります。
常に勉強しておくことが大事
ペットを飼うスタイルは昔にくらべ多様化しており、実際に飼育されている犬にも色んな犬種が増えてきています。どんな犬を担当することになっても対応できるように常に新しい知識と技術を持っておくことが大切です。
体力がある
トリマーには大型犬や暴れまわる犬にも対応する体力が必要です。
かなり大きい犬を飼う人も増えてきていますが、自宅でのシャンプーは大変であるためお店に連れてこられることも多いです。そのぶんトリマーの需要も増えますが、体力的にはかなりの体力を使う大変な作業になります。
一人で対応できる体力を身に着けておく必要があります。
立ち仕事が多い
トリマーは立ったままでの作業が多く、続けて予約が入っている場合などは長時間立ちっぱなしなんてこともよくあります。そんな時でも一番に配慮しないといけないのは動物の安全と丁寧な作業です。
どんなときでも落ち着いて作業するために、疲れを感じている場合ではありません。テレビなどでは小型犬をカットしているイメージも多いトリマーですが、意外と体力仕事な面が多いのです。
接客力も大事
トリマーは接客力も必要です。犬と関わることが中心ですが、まずは飼い主との関わりからスタートするためです。飼い主の要望を聞くことや相談などを行うことも多いです。トリミング後に飼い主に日頃のケアのアドバイスをする必要もあるでしょう。
将来的に個人でお店を構えたいと考えている場合も接客力はとても大事です。一定の顧客を持つためには信頼される接客能力が必要なのです。
飼い主とも上手くやっていかなくてはならない
飼い主とも上手くコミュニケーションを取ることができれば、気に入られて指名してもらえる、なんてこともあるでしょう。自分の担当が増えれば仕事のやりがいにもつながり、給与が上がることもあるかもしれません。
トリマーになるための学校・教室
トリマーの仕事には国家資格がありません。そのためトリマーとして働くのに必ず卒業しないといけない学校もないのですが、民間が認定しているトリマー資格というものが存在します。
その認定トリマー資格を取得できる学校を紹介します。
認定トリマーの養成機関
ジャパンケネルクラブという一般社団法人が認定している認定資格が取れる機関です。犬に関する活動を行う日本でも大きい団体で、トリマーを目指す人が多く通っていることで有名な機関です。
ジャパンケネルクラブが指定する機関で学ぶことで受験資格がもらえます。指定機関は全国にいくつかあるので自宅から通える学校が見つかりやすいでしょう。
認定トリマー資格を取得できる学校
- 東京愛犬専門学校
- ロイヤルグルーミング学院
- ロイヤルグルーミング学院 神戸分院
- スカイ総合ペット専門学校
- 横浜トリミングスクール
- 九州サンシャインドッググルーミングスクール
- 愛犬美容看護専門学校
- SJDドッググルーミングスクール
- SJDドッググルーミングスクール 大宮分院
- 静岡グルーミングスクール
- ナンバペット美容学院
- ナンバペット美容学院 静岡分院
試験はC級~A級、トップレブルになれば「教士」といって学校で教えられるほどのランクの資格を取得することも可能です。
養成機関ではまずはC級からの取得になるようですが、真面目に学び知識と技術を身に着けていくことでほとんどの人が合格でき、トリマーとして活躍できるようです。
大学と専門学校
トリマーになる方法にドッググルーミングスペシャリストという資格を取得する方法があります。こちらは日本動物衛生看護士協会が認定している資格で、指定の学校を卒後することで受験資格が与えられます。
指定の学校は大学と専門学校の2つです。
指定学校
- ヤマザキ学園大学
- ヤマザキ動物専門学校
4年制か2~3年制か
大学は4年、専門学校の場合は2~3年で学ぶスタイルになります。資格の合格率は毎年90%台と高く、どちらに通う場合でもきちんと学習することでほとんどの人が資格取得を目指せるようです。
トリマーになるには?まとめ
動物好きであることは大前提、器用さやセンスも問われる仕事
トリマーになるには動物が好き、という気持ちを持ち続けることが何より大切であるということが分かりました。言葉の通じない犬と関わる仕事です。単純なカット作業だけではない、実際は大変な部分もたくさんある職業です。
また、どんな犬でも対応できる器用さやセンスを持ちあわせておくことも必要な仕事です。トリマーは体力を使うことも多い大変な仕事ですが、動物が好きな人にとっては喜びも大きい素敵な仕事でしょう。
トリマーの参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 自然・動物 |
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