サッカー選手の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
多くの男性が一度は夢を見たことがあるかもしれないほどに人気の職業、サッカー選手。憧れの職業だと考える人も多いと思いますが、才能と努力がないと続けることができません。この記事では、サッカー選手の具体的な仕事内容ややりがいについてご紹介します。
サッカー選手とはどんな仕事?
プレーヤーとしてチームの勝利に貢献する仕事
サッカー選手の中心的な仕事は、サッカープレーヤーとしてチームの勝利に貢献することです。
プロスポーツは実力主義の世界
サッカー選手に限らず、スポーツ選手の世界は実力主義です。結果を残している間は億単位の収入を得られることも夢ではありませんが、結果を残せていない場合は収入が無くなるだけでなく、仕事すら無くなることもあります。
3年間で結果を残せず戦力外通告
高校や大学を卒業してすぐ、Jリーグ(日本のプロサッカーリーグ)に入団した選手は、最初にC契約を結びます。C契約は年棒の上限が480万円なのですが、トップチームの試合出場も可能で、既定の出場時間を満たせば、さらに条件の良いB契約やA契約を結ぶこともできます。
しかし、C契約は在籍4年以降の選手とは結ぶことができません。つまり、せっかくJリーグに入団しても3年間の間に結果を残すことができないと、戦力外通告され、強制的に人生の転機を迎えることになります。
怪我でプレーができなくなると人生が激変
サッカー選手が最も苦労をするのは、怪我をしてプレーができなくなることです。サッカーは激しい接触や多い運動量などといった理由で、怪我や故障が多いスポーツなので、選手は骨折や肉離れなどをしてしまう機会が多いです。
サッカー選手の仕事の具体的な内容
サッカーシーズンは試合に出場して勝利に貢献
サッカーシーズンのサッカー選手の仕事は、1週間に1~2試合ある公式戦でサッカーをプレーして、チームの勝利に尽力することです。試合の日以外のスケジュールは、1週間に1日が休日で、それ以外の日はチームの練習があることが多いです。
個人の能力を上げる努力も仕事のうち
チームの勝利に貢献するような結果を残すためには、まず、11人の先発メンバー、または、7人の控え選手に選ばれなくては始まりません。そのためには、個人の能力を上げる努力をし続けることが重要となります。能力とは、具体的には以下のようなものです。
- キック・トラップ・ドリブルなどの基礎技術の精度
- 90分間の豊富な運動量を維持できる体力
- それぞれのポジションの役割を高レベルで発揮できる力
- チーム戦術を理解して一員として動くことができる能力
- 試合で発揮できる自身の個性的な長所
- どんな状況でも最高の動きができる精神力
能力向上のためには、チームの練習だけでなく、積極的に個人的なトレーニングに取り組むことも大切です。
シーズンオフには契約交渉
シーズンオフの時期には、各チームと契約交渉を行います。この交渉は次のシーズンもサッカー選手としての職を得られるか否かが決まる、重要なものです。
チーム側から契約の意志を提示されることがあれば、契約内容や年俸を決めていきます。しかし、戦力外通告を受けた場合は、他チームからのオファーを待つ、または、トライアウトに参加して移籍先を探すことになります。
社会貢献やサッカーの普及活動も仕事のうち
Jリーグは、サッカーを中心としたスポーツ文化の普及と振興を理念に掲げているため、選手の社会貢献は義務となっています。
シーズン期間でも、小学生向けのイベントやサッカー指導者へ向けた講習会、障害者サッカーへの参加や地元のお祭りなどへの協力、福祉施設や学校への訪問を行います。
サッカー選手の1日
ホームの試合に出場する日
サッカー選手の1日は、試合日か練習日か、ホームでの試合かアウェーでの試合かなどによって、大きく違います。まずは、ホームの試合に出場する日を紹介していきます。
まず、起床してから何時間後に最も身体がよく動くかを把握し、試合開始時刻から逆算して起床します。朝食を済ませると、自分や対戦相手のプレーのビデオを見て、動きをチェックし、イメージを描いたり、音楽を聴いてリラックスしたりします。
昼食を摂ってから、自宅を出発して、チームのクラブハウスでミーティングをし、チームの狙いや相手チームの戦術などを再確認します。ミーティング後はスタジアム近くの特設コーナーでファンを相手にサインや握手をすることもあります。
そして、ウォーミングアップをしてから試合を行い、試合後はマスコミの取材を受け、クラブハウスを出発して帰宅し、食事や身体のケアをしてから眠りにつきます。
練習日
次は、練習日を紹介します。
起床して朝食を摂り、自宅を出発してクラブハウスに向かいます。練習日には個人的にウェイトトレーニングをする人も多く、トレーニングが混雑するため、朝早くからクラブハウスに行ってウェイトトレーニングをする人や、外部のスポーツジムを利用する人もいます。
シーズン期間の練習メニューにはランニングがあまり含まれていないことが多く、個人的に時間を作って走る人が多いです。シーズンオフは練習メニューにランニングが多く含まれるようです。
チーム練習では、ウォーミングアップからの戦術練習が中心となります。試合前日は、相手チームを意識して戦術を練習します。練習回数は、試合前日は1回、試合まで日数があれば午前と午後の2回です。
午前の練習後には、昼食を摂り、休憩を取りますが、テレビなどからインタビューの依頼が来ると、休憩時間に行うこともあります。午後のチーム練習は、ウォーミングアップと、シーズン中は戦術練習であることが多めです。
チームでの練習後は、居残りをして、パートナーと一緒に練習をしたり、1人で練習をしたりすることもあります。また、チームの担当記者の都合で取材が入ることもあります。練習を終えると、気分転換として食事や遊びに行くこともあります。
サッカー選手の仕事のやりがい
チームが試合で勝つと嬉しい
サッカー選手の最大のやりがいは、チームが試合で勝利したときに感じるものです。
サッカーは得点によって勝敗がしっかりと決まるスポーツであるため、相手チームよりも1点でも多く得点を決めて勝つことが目標となります。
自分が勝利に貢献できるとさらに嬉しい
チームが試合に勝利したときに、さらにやりがいを感じることがあります。それは自分がチームの勝利に貢献できたときです。
それは逆をいえば、チームが試合に勝利した場合でも、自分がミスを重ねていたり、実力を発揮できていなかったりする場合は、悔しい思いをするともいえます。その場合は、悔しさをやりがいへと昇華させ、翌日からの練習や試合などをより一層頑張る人が、素晴らしいサッカー選手といえるでしょう。
チーム内での地位が向上すると嬉しい
チームの主力としてプレーしているサッカー選手の年齢は、ほとんどが20代前半から30代半ばであるため、20歳前後でリーグの契約を結んでも、最初からトップチームの試合に出場することは難しいでしょう。
地域の育成リーグやアマチュアとの試合などといった与えられた場所で結果を残し、周りに少しずつ認められ、トップチームの試合に出場できるレギュラーに少しずつ近づいていることを実感できれば、やりがいを感じられるはずです。
地位の向上に伴い年棒が上がるとさらに嬉しい
Jリーグの契約には、年俸の上限がないが1チーム25人以内のA契約、C契約での所定の出場時間を満たせばなれる、年俸の上限は480万円で人数制限のないB契約、先ほども述べた、年俸の上限が480万円で3年間のみ契約できるC契約があります。
契約がCからB、BからAへと上がれば、年俸が上がり、大きなやりがいとなります。
サッカー選手の仕事内容まとめ
サッカー選手は実力の世界。努力が求められる仕事
サッカー選手は試合で結果を残せるかどうかという実力の世界です。実力の世界で生きていくためには、他の選手を超える努力が必要となり、それができない場合は実力の世界を後にするしかありません。
サッカー選手に様々な人が憧れるのは、実力の世界で生きていくことができるサッカー選手の強さへの憧れなのかもしれません。
サッカー選手の参考情報
平均年収 | 200万円~1億円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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