証券会社社員になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

証券会社社員になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

証券会社社員は、証券外務員として有価証券(株式や債券など)の売買の取次ぎや引受けなどを行う職業です。証券会社社員になるには、特別な資格や試験が必要で、どのような能力が求められるのでしょうか。本記事では、証券会社社員(証券外務員)になるために必要なスキルや資格、向いている人の特徴などについてご紹介します。

証券会社社員になるに何が必要?

証券会社社員の仕事は株式、投資信託、債券などの有価証券の募集、売買を主な業務にしています。

証券会社の社員として働くためにはどんな能力が求められるのかをまず紹介します。

経済に関する豊富な知識

顧客の資産を運用するという仕事なので、有価証券だけに限らず、様々な金融商品に関する幅広い知識が必要です。

また国内のみならず世界の政治・経済の流れも株価に大きく影響します。国内外の政治・経済に関する知識も持ち合わせていなければなりません。

そのために、ニュースに通じていることはもちろん、経済専門誌やアナリストの分析結果など様々な媒体から情報を収集し、それを仕事に活かす姿勢が求められます。

分析力・洞察力

株式は企業が資金を集める方法のひとつです。成長する見込みのある企業を知り、その株式の購入の顧客に勧めるのも証券会社社員の仕事のひとつです。

ですから大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業も含めて、どの企業に将来性や拡大の見込みがあるのか分析する能力が必要です。

株価の動きには、戦争や自然災害も含めていろいろな世界の出来事が影響を及ぼします。世界で起きている出来事が株価にどんな影響を及ぼすのかを見通す洞察力も求められます。

機転が利く

先ほど紹介したように、証券会社の社員は世界で生じている出来事などを分析し、株を売るか買うかを判断する必要があります。目まぐるしく変化する社会や経済の動きに合わせて機転を利かせて物事を判断するという能力も大切です。

楽観的な姿勢

多額の資産を顧客に代わり運用するわけですから、度胸も求められます。取引がいつも成功するとは限りませんから、継続してこの仕事を行うためにはある程度の楽観的な姿勢も求められます。

語学力

外資系の証券会社で働く場合は、英語が話せることが必須です。国内の証券会社であっても、国外の出来事が日本経済に影響を及ぼすこともあるので、外国語で情報を収集するためにも語学力を養うことが大切です

経済のグローバール化が急速に進展する中で、海外の企業情報もついても知る必要があります。こうした点からも証券会社社員には英語力が求められると言えます。

営業力

証券会社員としてリテール部門で働く場合、個人投資家向けの株式や投資信託、債券などの営業販売を行います。

営業活動の方法としては電話営業、訪問営業などがあります。新規開拓の場合は見ず知らずの家に電話をしたり、訪問したりするので断られるケースも多くあり、精神的なタフさも求められます。

さらにお客様の側からすれば、株式購入のための手数料の違いはあれど、有価証券はどこの証券会社から購入しても最初の価値は同じです。各証券会社の販売する商品にそれほどの差がないので、営業成績を上げるには営業マンとしての営業力や人間性に依存する部分も多々あります。

証券会社社員に向いている人、適性がある人

次にどんな性格の人が証券会社社員に向いているのか、適性があるのかを紹介します。

情報収集が好きな人

情報収集が好きな人は、経済情報だけでなく、国内外の政治ニュースなど幅広い情報を収集し分析する必要のある証券会社社員に向いています。

ニュースを見たり、経済新聞を読んだり、金融系の雑誌や専門書、会社四季報などを読んだりするのが好きな人は適性があります。

金融商品は幅広く、証券会社によっては保険なども扱う場合があります。扱う商品に関しても常に新しい情報を仕入れる必要があるので、勉強が好きで、インプット・アウトプットの能力に秀でている人はこの仕事に向いています。

メンタルの強い人

株の取引に関しては常に儲けが出るというわけではありません。営業や売り上げのノルマを達成しなければならないというプレッシャーとも戦わなければなりません。

ストレスと上手に向き合うことができ、物事を客観的に見ることができる、楽観的に考えられるというタイプの人は、この業界のなかでも比較的離職するケースが少ないので、この仕事に適していると言えます。

自分で物事を判断できる人

顧客からの要請を受けて株式を取引する場合、株式投資に関する適性も必要です。これまで紹介した情報収集力の高さ、メンタルの強さも投資家として必要な要素です。

他にも、株取引に向いている人の適性として、自分で情報を分析し判断できるという能力も必要です。ネットで真偽のほどは定かでないものも含めて情報があふれるようになり、情報過多と言われるようになった時代ですから、そうしたたくさんの情報の中から本当に価値のあるものを見つけてそれを活かす能力が求められます。

さらに、人の情報や行動に振り回されることなく、自分で物事を判断できる能力も必要です。こうした能力をすでに兼ね備えている人は、証券会社社員に向いていると言えます。

証券会社社員になるための学校・教室

証券会社の採用はたいていの場合、大学卒業者が対象になっています。ですから大学で、経済学部・商学部などに在籍し、そこで経済学、経営学、金融学などを学ぶことができます。

慶應義塾大学

証券会社や不動産系の会社への就職に強い大学として有名なのが慶應義塾大学です。

慶応義塾大学の経済学部では証券会社などへの就職に役立つ幅広い知識と教養、さらに経済学を用いて論理的に考える能力を身に着けることができます。

実際に慶應義塾大学経済学部の卒業生が、野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券、大和証券などの有名証券会社に就職しています。

千葉経済大学

千葉経済大学には金融コースがあります。証券会社で就職するために必要な経済、経営、金融に関する幅広い知識が学べるだけであく、証券会社で働く際に役立つ証券外務員の資格取得を目指すこともできます。

例えば、金融コースでは「フィナンシャル論」に関する授業を受けることができます。

企業が安定した経営を続けていくためには安定した資金調達が必要です。この授業では、どうやって資金を調達するのか、企業形態として株式会社が一般的な理由、安定して高い利益を得るために投資が必要ですが、投資の決定はどのタイミングでどのように行うのかなどを実際的に学ぶことができます。

大阪商業大学

大阪商業大学経済学部経済学科には、資産活用コースがあります。

このコースの目的は、金融・財政・統計学・都市経済や都市開発などの専門的な知識を学習し、その知識を金融や不動産などの資産を有効活用し、地域経済の発展に貢献できる人材を輩出することにあります。

大阪商業大学では学生の就職やキャリアアップを支援するために資格取得のための対策講座を積極的に開催しています。

証券会社への就職を目指す学生にとって証券外務員やフィナンシャルプランニング技能検定の資格取得は就職に有利な条件になります。大阪商業大学ではこれらの資格取得に向けた対策講座を受講することができます。

証券会社社員になるには?まとめ

情報収集力と判断力が求められる仕事

顧客の有価証券の取引や新規顧客の開拓営業などを行う証券会社の社員の仕事には、その仕事内容ゆえに正確な情報収集と、それに基づく冷静な判断力が求められます。

株取引は常に儲けが出るわけではありません。またノルマ達成などの目標もあります。ですからこの仕事を続けていくためには精神的なタフさも求められます。

しかし、企業の資金調達と投資家資産運用の間を取り持つというその仕事柄、会社の成長に貢献している、個人の生活を豊かにする助けになっているというやりがいも感じることができる仕事です。

大学などで金融学を学び、証券会社での仕事を人生の目標にするのはいかがでしょうか。

証券会社社員の参考情報

平均年収500万円~1000万円
必要資格
  • 証券外務員二種
  • 証券外務員一種
資格区分 公的資格
職業職種企業

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