科学者の資格・試験とは?科学者は博士号や修士号の学位を持っていることが一般的

科学者の資格・試験とは?科学者は博士号や修士号の学位を持っていることが一般的

科学者になるために取得しなければならない資格や試験はありません。ただし、科学者として活躍する人は、大学を卒業して大学院に進み「博士や修士の学位」を取得するのが前提とされています。今回はこの記事で、博士や修士課程がどのようなものか、科学者になるための学校選びなどについてご紹介します。

科学者の資格とは?

理系の学位が必要

科学者に求められる資格や試験はありません。科学者として生活していくためには、それまでの実績や活動が認められること、研究所や大学施設などの研究ができる場所の確保をすることが重要です。

ただし、科学者であるなら博士や修士の学位を持っていることが一般的とされています。希に、理系の学士(大学の卒業)があれば良いとされている研究所もみられます。いずれにしろ、科学者は大学または大学院以上の学歴を求められます。

理系の博士の学位

「博士」は学位の中でも最も上位に値する学位の称号です。博士過程は大学を卒業して2年間の修士課程を修了した後に進む場所です。また、その学位は原則3年間(限度は6年間)の博士課程を終え「博士号」を取得した人だけに与えられるものです。

博士を取得するために用意されている方法は、「課程博士」と「論文博士」の2つがあります。「課程博士」とは学校に通いながら研究を行うスタイルのことで、修士課程を卒業してそのまま博士課程に進む「課程学生」もいれば、企業に勤めながら大学で研究をする「社会人学生」も存在します。

両者とも「自身の研究をもっと深く掘り下げたい」などが進学の主な理由ですが、社会人学生の場合は特に所属している企業から「博士号取得」の必要性を迫られる場合が多いとされています。一方「論文博士」は学術論文を提出し、認められた場合に博士号が与えられる方法です。

科学者になるための最高称号の博士課程は原則3年とされていますが、課程を終えるころには早くとも20代の中盤を過ぎています。そのまま大学に残り博士研究員として科学者の道を歩むなら問題はありませんが、そのころには民間企業での採用の幅が狭くなっているのが現状です。

博士号の取得は科学者としてのブランド力としては抜群ですが、その道に進むなら自分がどのような場所で研究をしたいのかを見据えて進路を決定することが重要です。

理系の修士の学位

「修士」は「博士」に続く学位の称号です。大学卒業後、大学院に入学して2年間(限度は4年間)「修士課程」をおさめることによって得ることができます。修士課程をおさめるには決められた単位の取得と修士論文の作成が必須で、修士論文は教授会の審査をクリアしなければなりません。

例外として、大学が6年制の薬学部・獣医学部・医学部・歯学部の場合は、卒業時点で修士に値するものとして見なされます。よって、大学を卒業して次の道へ進む場合は、修士課程ではなく博士課程からのスタートとなります。

科学者の資格の難易度・合格率

修士よりも博士の方が難易度は高い

「博士」と「修士」の学位の称号は簡単に取得できるものではありません。それぞれの課程に進もうとするには、今まで以上に深く研究をしたいという意思の表れでもあるといえるでしょう。博士課程と修士課程を比較すると、修士課程の方が卒業の難易度は低いとされています。

修士課程での主な作業は単位を取得すること。最終的に「修士論文」を仕上げて教授会での審査に通過することが必要ですが、担当教官の指導のもとに取り組むので、きちんと勉強や研究に取り組んでいれば学位の取得はそれほど難しいものではありません。また、取り組む研究内容も上級生のテーマを引き継いだり、担当教官の指示であったりする場合が多いので、そういう意味では課題に取り組みやすい環境ともいえるでしょう。

一方博士課程では、修士課程で培った自分の専門分野をより深く研究するために「どこを攻めたら掘り下げることができるか」「どのようなアプローチ方法が有効的か」「研究の解決方法はあるのか」などを考えながら、修士課程よりもさらに自身の判断力に頼る研究をしなければなりません。

よって、博士課程では自律的・能動的に専門分野に向き合い研究をする力が求められるようになります。さらに博士課程では最終的に提出する「博士論文」以外にも、授業の合間に学会や大学に提出する論文も多くあります。博士課程は原則3年間の期間が設定されていますが、最大6年間在学することが可能です。

3年間で学位の取得ができず、4年目以降も在学する人のことを「オーバードクター」と言います。このような言葉が存在するほど「博士」の称号を得るのは大変難しいこととされています。

その他の科学者に関連する資格

TOEIC・TOEFL・IELTSなど

幅広い研究分野がある科学者ですが、全ての科学者に共通して言えることは「英語力」が絶対に必要とされることです。まず一つは、科学者になるために進学する大学院の入試で英語力が試されます。

大学のシステムによっても異なりますが、入試では基本的に専門科目の数科目・英語・面接などが試験として出されます。英語の試験では独自に試験を課している大学もあれば、TOEIC・TOEFL・IELTSなどの受験結果(スコア)の提出を求める大学もあります。

入試全体に占める英語の割合は大きく、英語力が大学院の入試の合否を左右すると言っても過言ではありません。進みたい大学院によって英語の試験の対策方法は違ってきますが、科学者になるために大学院に進もうと考えているなら、高校や大学のうちにしっかりと英語を勉強することはもちろん、早いうちにTOEIC・TOEFL・IELTSのスコアを伸ばしておく必要があります。

英語力は科学者になってからも重要

科学者として活躍するには大学院の試験の時だけでなく、その後も英語力を保ち続けることが重要です。科学者として研究を続けていく場合は、英語とは切っても切り離せない生活になることでしょう。科学者になれば研究に必要な英語の論文を読んだり、自分で出す論文を英語で書いたりする必要があります。

国際社会は英語が基本です。たとえ日本国内で優秀な研究を行っている科学者でも、英語ができないと世界的にその研究結果を正しく判断されない場合があります。また、英語の読み書き以外でも国際会議・国際学会などの発表や質疑応答では英語で話したり、相手の英語を聞き取ったりする必要も出てくるでしょう。

一般的に使われている英語は理解できるとして、専門的な用語の場合は目にする機会はあっても、耳にする機会はあまりないかもしれません。数をこなして慣れることも必要ですが、科学者としての高みを目指していくのなら、「書く・読む・話す・聞き取る」全ての英語力をアップし続けることが求められます。

科学者の資格が取れる学校

大学の理系学部に進む

科学者になるための第一歩は「大学の理系学部」に進むことです。理系学部の中でも、生物学・地学・天文学・物理学・化学などを勉強できる学部や学科のある大学を選ぶとよいでしょう。また、これら以外の医学・薬学・農学からも科学者になることが可能です。

まずは自分がどのような分野で研究をしたいのかをよく考えて、学部専攻を決めることが大切です。

大学から大学院へ進む

科学者になるために「博士」や「修士」の学位を取得するなら、大学院への進学が必要です。4年間または6年間学んだ大学の大学院へそのまま進むこともできますが、他の大学の大学院に入学することも可能です。

いずれの場合も、大学院の入試を突破する必要があります。研究したい分野が他の大学にある場合は、指導教員に相談して志望先の研究室の教員にアポを取り訪問をするなどして、多くの情報を集める必要があります。

科学者には大学偏差値よりも実績が重要

大学や大学院での勉強や研究を経て科学者になる場合、学校の偏差値の高さはそれほど重要視されません。

科学者が「どのような研究をしてきたか」「どんな学術誌で掲載されたか」など、「それまでにどのような研究過程を歩み成果を出してきたか」ということが重要視されます。

科学者の判断材料は、限られた時間の中で残してきた実績や結果が全てとされています。

科学者の資格・試験まとめ

科学者は理系の博士や修士の学位取得が必要

科学者になるための資格としては「理系学部の博士・修士の学位取得」が必須と言えるでしょう。ただし一番大切なのは、自分がしたい研究の分野を模索すること。

ある程度の分野を絞ると目指す大学や大学院が決定してくるので、おのずと将来の目標とする道筋が見えてくるでしょう。また「英語力」を向上させておくことも忘れないようにしましょう。

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