鳶職人になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

鳶職人になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

建設現場で必要不可欠な鳶職人になるには、一体どんなスキルや資格が必要なのでしょうか。今回はこの記事で鳶職人に必要なスキルや持っていると役立つ資格、向いている人の性格的特徴をご紹介します。

鳶職人になるには何が必要?

鳶職人になるにはいくつか必要な要素が考えられますが、まず一つは仕事を続けられる根性を持ち続けられるかどうかです。

鳶職は現場で体を使った厳しい仕事です。鉄骨で足場を組んだり、資材を運んだり、親方からの叱責も多く、真夏の炎天下でも真冬の凍える日でも仕事をする根性が必要になるのです。根性が求められる仕事なので、辛いからといってすぐに諦めてしまう人は鳶職人には適していません。

気がつける力が鳶職の仕事に役立つ

鳶職の仕事は足場ができると高い場所で作業を行うことになります。高い場所での作業になると周囲の状況に対して、気がつける力が必要になります。

職業柄安全といえる仕事ではないため、作業しながらでも注意深く気が付ける事が危険回避に繋がります。さらに重量感のある足場部材の受け渡しにも真下に通行人がいないかなど瞬時に察知出来る能力が求められます。

行動力も鳶職人の大切な要素

鳶の世界では考えることよりもまずは行動。現場に出て実地で働くという意識が必要になります。色々考えて行動に移せないようだと全体的な作業が遅れてしまいます。

鳶職のスキルは手を動かして身につくものが多いです。親方や先輩の指示に従う事も大切ですが、とりあえず手を動かせる行動力がある事が鳶職には求められます。

体力も必要な鳶職の仕事

鳶職の仕事はかなりハードなので基礎代謝がある事は大切です。建物の組み立てをするには資材を運んだり、高い場所での作業をするので1日中動きっぱなしです。

勤務先によっては早朝から出勤して作業する事もあり、新人の頃は親方に叱責されたり雑用がメインになる事から長時間の労働になりやすくなります。鳶職人として働くためにも体が資本です。自己管理をして体調を崩さないようにする事が必要です。

絶対必要ではないが鳶職に関する資格があるほうが有利

鳶職になるには何かの資格が必須という訳ではありません。それでも、資格を持っていれば一定のスキルの証明になるので転職でも有利に働く可能性があります。将来的に独立して自分が親方として鳶職人をするにも資格は取得しておく事が大切でしょう。

鳶職として働く人が取得する資格はいくつもあります。代表的なものは玉掛け、足場、鉄骨で、この3つは三種の神器とも呼ばれて鳶職人として大切な資格です。鳶職人としてマルチに活躍したいと考える際にはこの3つは取得しておくべきです。

他にもとび技能士免許は、国家資格になり難易度も高く、国に認められた鳶職人の証明にもなります。国家資格のとび技能士免許を取得することは、将来的に独立して親方を目指す場合には必須になる事を覚えておきましょう。

鳶職人に向いている人、適性がある人

鳶職人になるには、持って生まれたセンスや性格的な要素も影響すると言われています。

バランス感覚は鳶職人の適性のひとつ

鳶職人求められる適性として、まずはバランス感覚があげられます。バランス感覚とは、足場の悪い場所での作業でも身のこなしが出来る身体的な事もそうですが、精神的な面でもバランス感覚は必要です。

黙々と集中して仕事が出来る自主性と足場部材を受け渡す際に声がけが出来る協調性を持ち合わせているかどうかが、精神的なバランス感覚と言えます。精神的にも身体的にも鳶職にはバランス感覚がある人が向いています。

鳶職人は仲間意識が必要な仕事

鳶職人は一人で行う仕事ではありません。集団行動で多くの人が関わり、建物を作っていきます。親方や先輩の指示を聞いたり、同じ鳶職人と協力し合う事もあります。

時に同じ仲間同士でのコミュニケーションも大切で長く仕事を続けていく上では必須と言えるでしょう。仲間意識を持って仕事が出来る人が鳶職人として適性があると考えられます。

高所恐怖症ではない事も鳶職人向き

鳶職人の仕事は足場を組んで高い場所でする作業が多いです。現場によっては足がすくんでしまうような高さでの作業もあるので、高所恐怖症でない事が必須の要素です。

現場で高いところでの作業をしていれば慣れてくるものですが、元々高所恐怖症の人は鳶職人に向いていないでしょう。多少高さのある足場を縦横無尽に駆け回る事が出来る人が鳶職人の適性があります。

手先が器用な人も鳶職人向き

建物を建てるには大きな資材を使うイメージがありますが、細かい取り付けや採寸もしなければいけないので、手先の器用さも求められます。手先が器用な人程、上達も早く、あらゆる仕事を任せてもらえる可能性は高いです。限られた時間で細かい作業をこなせる力も鳶職人になるには有利でしょう。

情熱を持って仕事が出来る人が鳶職人の適性がある

鳶職人に大切な事の一つに自分が職人としての情熱がある事です。どんな雑用も元気よくこなして、積極的に動ける事が大切。先輩の動きを観察して吸収したり、建築について自分で学習出来る情熱があると鳶職人として多くの現場を任されたり、将来的に親方としても活躍できるでしょう。

鳶職人になるための学校

鳶職人になるために学校に通うことは自分と同じように鳶職人を目指す仲間に出会える魅力があります。お互い仲間としてライバルとして切磋琢磨して、刺激し合う事が出来ます。

鳶職人の基礎が学べる専門学校

鳶職人になるには専門学校で建築について学ぶために通う人も中にはいます。職業柄、現場で覚える事が多い仕事ではありますが、専門用語や資格などの知識やスキルも必要になります。

専門学校に通う事で、鳶職人が扱う建築についての基礎知識を学びスキルを身に付ける事が出来るでしょう。感覚に頼り実戦で身につける事も大切ですが、理論的に建築について学習する事も重要になります。

カリキュラム内容を比較して学校選びを

鳶職人になるための専門学校は全国的にあまり多くはありません。ですが現役の職人から指導を受けられる事もあるでしょう。プロの指導があれば現場に近い雰囲気を感じる事が出来ます。

現場で修業を積み鳶職人になることも可能

鳶職人になるには専門的な学校で知識や技術を学ばないといけない訳ではありません。中学卒業や高校卒業後に鳶職人や土工などの建設会社で見習いとして働き始める事が一般的です。見習いは現場で親方や先輩からの指示に従い、現場で働き方を学びながら雑用をこなします。

一人前になるまでは長期的な時間がかかる鳶職人ですが、見習いとしてすぐに現場で修行が出来る事は魅力の一つと言えます。10代で鳶職人を目指して修行する人は多いですが、18歳未満は高所作業が法律で禁止されているので、18歳未満は地上での作業がメインになる事は覚えておきましょう。

求人情報を検索すれば、全国的に求人があります。未経験でも採用される可能性は高く、気軽に鳶職人の世界に飛び込める環境です。

鳶職人になるには?まとめ

資格の取得は大切。情熱や体力が鳶職人を続ける原動力に

学び続ける情熱や体力。鳶職人になるにはどんなに仕事が辛くても続けられる力が必要です。加えて、根性や行動力がある人は職人の世界で強い武器になると考えられます。メンタル面の強さは、鳶職人として活躍していくために必須のものとなるでしょう。

未経験で仕事に就く事は可能で、多くの人は中学や高校を卒業してから鳶職人として修行をします。専門学校で建築について学ぶ選択肢もあり、必要な資格も多いのが鳶職人という仕事です。理想の鳶職人を目指して現場の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

鳶職人の参考情報

平均年収300万円〜600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種建築・不動産

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