研究者になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

研究者になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

研究者になるには何が求められるのでしょうか?認められ必要とされる研究者を目指すことです。では、具体的にどんな取り組みが必要でしょうか。今回はこの記事で、そんな研究者になるために必要な情報をご紹介いたします。

研究者になるには何が必要?

普通以上の学習能力と大学卒業以上の学歴が必要

自称研究者になろうと思うのであれば、何であれ好きなことを追求していくことでそれは成り立つのかもしれません。ですが、職業としての研究者を目指すのであれば、求められるのは、優秀な人材であるということです。

研究で目指すのは、誰も見つけていない、見つけることができないものを見つけることです。そのために、普通以上の専門的な知識、高度な学習能力を持っている大学卒業以上の学歴が必要とされるのです。

特に、トップクラスの有名大学の学生や大学院の修士、博士課程で専門的に学んでいる高学歴者が優先的に必要とされるという傾向にあります。

在学中に熱心に取り組むことが大切

研究者になるには、同じ優秀な学生の中から選ばれるのですから、高い学歴さえあればいいというものではありません。

学生時代の論文、研究室の研究実績などが重視されたりするので、例えば良い論文を数多く発表したり、大学の交換留学を通して研究を深めたり、国際的視野も入れて英文で論文を書くといった積極的な取り組みが高評価に繋がります。

ですから、在学中から真剣に専門的な知識を高めつつ研究に取り組むことが、後の進路を決定しかねないということを忘れないでいなければなりません。

社会に貢献したいという気持ち

研究者が研究しているもののほとんどが、今よりもより良い生活、健康、安全といった、皆が必要としていることを追い求めているのではないでしょうか。誰かのために役立つ何かを熱意をもって追い求めるには、やはり「社会に貢献したい」という熱い思いがその後の研究を支えるはずです。

研究は、出口の見えないトンネルを手探りで進んでいくようなものです。出口があるのか無いのか、分岐点に差し掛かってはどちらへ行けばよいのか、といった迷いの繰り返しです。光が見えては消えて結局最後まで見つけられずに、他の人にバトンタッチをするかもしれません。

それでも諦めないで研究し続ける力になるのは、やはり誰かのためを思う「社会に貢献したい」という気持ちです。世のため人のためにしているという自覚を持つことは、自分のためだけに何かを目指すということよりも物事を真摯に受け止め、誇りと責任感を抱きつつ研究に没頭できるようになるに違いありません。

人とのネットワークを大切に

研究者は、一般的には研究班、研究室単位といったチームで役割分担をして仕事を行うことが多いので、密なコミュニケーションが大切になってきます。

そうした仲間との交流も大切ですが、学会、研究会、シンポジウムに積極的に参加してそこから学ぶと同時に、そこで知り合った人との結びつきを大切にした結果、後々それが助けになったという経験をしている研究者が多いです。

また、違う分野の研究者と情報交換やアイデアを語り合うことも、そこから何かに気づかされたり何かのヒントを得たりと互いにとって良い刺激を受ける存在となります。

ですから、人とのネットワークを積極的に広げそれを大切にするなら、それはなくてはならない一つの財産となるでしょう。

研究者に向いている人、適性がある人

探究することが楽しいという気持ち

研究者に求められるのは物事を掘り下げていくことですから、そうした探究が楽しくて仕方がないと思えるなら、そうした作業を苦に感じることはないでしょう。

何事もそうですが、苦に感じるようでは大抵長続きしませんから、遅かれ早かれ途中で投げ出してしまうという事態に発展してしまうのです。小さなヒントを見つけられた時、なかなか解けないパズルが解けた時のような喜びを感じ、また次の何かを模索するという過程を楽しむ余裕が必要です。

研究者になるということは、生半可な気持ちで目指すものではありません。探究することを楽しめる気持ちをずっと大切にして取り組むべきなのです。

論理的、理論的思考力がある

研究者は、仮説を立て、裏付けるために必要な実験、調査をします。研究をどのように進めていけば良いか?どうすれば効率よく進めて行けるか?これまでの経緯から何が導き出せるか?など、論理的な思考によって答えを導き出します。

論文を書いたり、プレゼンを用意したりするには理論的な準備が必要でしょう。ですから、論理的、理論的な思考力を常に働かせるわけで、それが苦手となると研究者としての役割を充分に果たすことはできないでしょう。

語学力がある

研究者としての関わりが国内のみに限られるとしたら、新たな構想や発見は乏しくなることでしょう。海外の論文、資料の中には発想の違いや新しい知識を深める自分にとって、貴重な何かが眠っているということもあります。

そのように、積極的に海外と関わるためにはどうしても語学力が必要になります。また、国際的な活動を視野に入れているのであれば、海外で論文を発表していくために必須となるでしょう。

研究者になるための学校・教室

どんな研究者になるとしても専門的な教育に積極的に携わることが研究者になるための第一歩となります。

研究機関などの研究者として携わることを目指しているのであれば、必要とされる学歴によって就職先が限定されやすい傾向がありますので紹介いたします。

大学の博士号の取得

公的研究機関(理化学研究所、産業総合研究所、などの大規模研究開発法人から特定の特化した少人数組織の研究所など)や大学の研究者(助教授、准教授、教授)になりたい人は、博士号取得者であることが必須条件となっています。

公務員試験に合格する必要がある場合も

科学警察研究所や国立感染症研究所などの各省庁に関係する研究所や都道府県所属の研究機関で働く研究者になりたい場合は、国家公務員総合職試験、または地方公務員の公務員試験を受験し、合格する必要があります。

ただ、医療系の研究で国家資格が必要な研究テーマの場合は、筆記試験と面接のみで選考されることもあるので、必ずしも公務員試験を受けなければならないというわけではありません。

大学の修士号の取得

企業によっては特定の学部の卒業生が採用されるということもありますが、新卒の修士号取得者の方が、採用率が圧倒的に高いということです。ですから、民間企業の研究部門で研究者として携わりたい人は、大学の修士号の取得を目指すのが一般的といえます。

最近の傾向として、先ず民間企業の研究員として携わってから改めて大学の博士課程に進む人も多くなったようです。ですから、将来の可能性を広げるためにも、大学の修士号を取得しておくことは大きな備えになります。

専門的に学べる学校

高等専門学校や専門学校での積極的な取り組みが研究者としての道を開くこともあります。

企業は、即戦力となる人材を必要としていますから、専門的な学習に意欲的に取り組んで「将来は何を研究したいのか」ということを具体的な目標として励むなら、研究者になるための良い足掛かりになるでしょう。

例えば、高等専門学校でロボット制作に熱心に取り組むことが機械メーカーの技術開発部での研究者に、栄養士の専門学校などでの栄養士資格取得によって食品メーカーの食品開発部や料理研究家になるなど、研究者としての様々な道を開くことになります。

研究者になるには?まとめ

意欲的に取り組んで研究者を目指す

研究者としての人生を歩もうと志すのであれば「社会に貢献したい」という熱意と探求心をもって、積極的な取り組みをすぐに始める必要があります。

新しい発見で誰かの役に立てるということを仕事にできるのは素敵なことです。様々な問題と向き合わなければならないとしても、誇りをもってぜひ必要とされる研究者を目指してほしいと思います。

研究者の参考情報

平均年収300万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種教育・保育

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