研究者の資格・試験とは?持っていると有利な資格、取得するために必要な試験

研究者の資格・試験とは?持っていると有利な資格、取得するために必要な試験

研究者として最も必要なのは、その研究分野に関する深くて広い知識と探究心、あるいは新しい製品を開発しようとする情熱ですが、研究や開発を進めるために持っていたほうが有利な資格があります。この記事では、それらの資格と取得するために必要な試験について紹介します。

研究者にとって必要な資格やスキル

研究者になるためには、特に必要な資格はありません。しかし、それぞれの専門分野についてより深く研究したり新商品を開発したりする仕事なので、高いレベルでの専門知識や専門の技術が必要とされるのは言うまでもないことでしょう。

大学教授や研究所では高い学歴が必要

主な研究者の職場として真っ先に頭に浮かぶのは、大学や国立等の研究所、大企業の研究職等でしょう。これらの機関に就職するためには、トップレベルの大学を卒業していることが必要です。その多くは大学の博士課程を修了し、海外留学の経験がある人もよく見られます。

また、その分野に関しては深い知識や高い技術力が求められるので、学生時代からその研究で頭角をあらわしていることも重要なポイントです。

分野によって異なる学歴や経歴

研究者の活動分野は多岐にわたっているため、その内容によっては高い学歴が必要ではない場合もあります。例えば工業機械系のメーカーの研究所は、高等専門学校を卒業し、そこで身に付けた知識や技術を生かせる職場として就職することがあります。

また調理科学の分野では、栄養士や調理師の専門学校を卒業し、個人で料理研究家として活動することもあります。その分野に関する知識や技術を生かし、さらに研究を深めたいという思いによって、研究者としての道は拓かれていくのです。

持っていると研究者に有利な資格

大学や研究所で研究者になるために必要な資格はありませんが、持っていると有利な資格はあります。

研究を進めるために取り扱う必要のあるものの中には、有資格者でないと扱うことができないものや、研究内容によってはその分野の研究に必要な基礎知識を持っていることを証明するための資格もあります。

放射線取扱主任

放射線を取り扱うために必要な国家資格です。放射線を取り扱う施設では、この資格を有する人が必ず必要であり、かなりの研究所や施設でニーズがあります。医学、薬学、食品、電力、生命科学、化学など、あらゆる分野で放射線や放射線を出す物質を利用した研究が行われているため、この資格を持っている人は研究機関にはなくてはならない存在です。

獣医師

ペットや家畜などを診る獣医ではなく、研究者としての獣医師です。獣医学部だけではなく製薬会社や大学の薬学部でのニーズが高い職種です。獣医師は動物に関する豊富な知識を持っているので、動物実験実施者や動物実験施設管理者として必要とされます。

弁理士

弁理士は、特許や商標などの知的財産に関する業務を行う国家資格です。研究成果は科学論文が特許として公に公開されますが、企業や個人の発明家、研究者から依頼を受けて特許庁への特許申請を代行します。企業は特許が命であり、知的財産に関するミスやトラブルが企業経営や国家的な利益に及ぼす影響が大きいため、弁理士の社会的役割は非常に高いのです。

技術士および技術士補

技術士とは、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行います。技術士補は技術士になるのに必要な技能を修習するため、技術士の業務の補助を行います。

危険物取扱者

一定量以上の危険物を貯蔵したり、取り扱ったりする化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置くことが義務付けられています。研究施設ではこのような危険物を取り扱うことが多いので、持っていると有利になる資格の1つといえるでしょう。

基本情報技術者

情報処理技術者試験は経済産業省が主催する「高度IT人材となるために必要な知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象にした国家資格です。基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報セキュリティスペシャリスト、データベーススペシャリストなど、13の区分の試験が用意されています。

研究者に役立つ資格の試験難易度

研究者になるために有利な資格を取るためには講習や試験を受けたり、場合によっては大学などで単位を取得したりしなければなりません。どのような方法でそれらの資格を取得できるのか、具体的に見ていきましょう。

放射線取扱主任者

放射線取扱主任者は「放射線同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」に基づく国家資格の1つです。この主任者資格には、第1種、第2種、第3種があります。資格取得の難易度は第1種が最も難しく、試験合格率は20%程度です。

第1種と第2種は原子力規制委員会登録機関が主任者試験を行い、合格者はさらに原子力規制委員会登録講習機関の資格工数を受講することによって資格を取得することができます。

獣医師

獣医師は「獣医師法」に基づく国家資格です。受験資格は大学の獣医学科を卒業、または卒業見込みの者です。合格率は80%以上と高く、大学でしっかり学べば合格できる試験です。

弁理士

弁理士は「弁理士法」に基づく国家資格です。受験資格には、学歴や年齢などの制限がありませんが、難易度が高く合格率は10%以下となっています。

具体的な試験内容と日程は、5月に短答式筆記試験、7月に論文式筆記試験が行われ、これらの筆記試験を合格した人を対象に10月に口述試験が行われます。

難易度の高い試験なので、資格取得のために何年も時間をかけて勉強し、何度も試験を受ける人が多いのもこの試験の特徴です。科学技術の特許に関する内容が出題されるので、理工系の方の方が有利な傾向があります。

技術士

技術士は「技術士法」に基づく国家資格です。第1次と第2次の試験があり、第1次試験は誰でも受けることができます。第1次試験に合格すると、技術士補の資格が与えられます。技術士補は、指定された教育課程の修了者(文部科学省が指定した大学等)にも資格が与えられます。

第2次試験の受験資格は、技術士補の資格を有するとともに、一定期間以上の業務経験があることも定められています。業務内容によって、4年から10年の経験が必要となります。

危険物取扱者

危険物取扱者は「消防法」に基づいて、危険物を取り扱ったりその取り扱いに立ち合ったりするために必要な国家資格です。この資格を保有する証明として、試験を行った都道府県の都道府県知事から「危険物取扱免状」が交付されます。

この免状には「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があります。「甲種」は、全種類の危険物を取り扱うことができる資格で「丙種」は、ガソリン、灯油、軽油、重油に限って扱うことができる資格です。「乙種」は第1類からだい6類まで、細かく扱うことができる危険物が定められています。

乙種と丙種は誰でも受験することができますが、甲種を受験するためには、大学や高専で化学に関する学科や課程を修了したり、化学の専門科目を15単位以上履修したりするなどの学歴が必要です。また、乙種の資格を取ってから2年以上の実務経験があるか、乙種のうちの4種類以上の資格を持っていれば甲種の受験をすることができます。

試験の難易度は、甲種が最も難しく合格率も30%台です。乙種の合格率はおおよそ60~70%台で、きちんと勉強すればそれほど難しい試験ではありません。

基本情報技術者

基本情報技術者は「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格です。ITの分野で働いたり、その知識を生かして仕事に活用したりしようとする人なら、誰でも受験できます。難易度はやや高めですが、独学で受験して合格することも可能です。合格率はおおよそ20~30%台です。

その他の研究者が持ちたい資格やスキル

MBA

MBA(Master of Business Administration)は、日本語では経営学修士と呼ばれる学位です。

現在日本の技術系の大企業の経営層は、ほとんどが文系出身者です。つまり、経営開発職を経験して経営学に精通した人材が不足しているのです。そのため、経営学を学び経営学の知識を有しておくことは、会社のマネジメントのためにも生かされ、出世や転職など将来の選択肢を増やすこともできます。

英語

理系の研究者に必須なのが英語です。実は理系の研究職は、文系よりも英語が多く用いられます。研究論文を読んだり書いたりするために読み書きの力が必要ですし、会話やスピーチ力などの話す力や聴く力がとても重要です。

外資系企業では「博士号はあればベター、英語はマスト」、といわれているように、就職の面でも英語が出来る方が有利である場合が多いのです。

研究者の資格・試験まとめ

研究者に有利な資格や試験は多数ある

研究者が研究を進める上で必要な活動には、資格を持っていなければできない内容のものもたくさん含まれます。また、資格を持っていることで有利に研究を進められるものもたくさんあります。

そのため研究者にとっては、研究に関連する知識や技能を習得するために幅広く学び続けるとともに、その技能を生かして実践するために欠かせない資格を取得することも必要です。

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