研究者の給与・年収は?収入は勤務先の研究機関ごとに大きく差が出ている

研究者の給与・年収は?収入は勤務先の研究機関ごとに大きく差が出ている

研究者は、一流大学や大学院を卒業し、研究や開発を目的としてその道を選んだ方々です。さぞや高収入ではないだろうかとイメージしてしまいますが、給与・年収は一般の職業の人々とそれほど違いはありません。高い収入よりも,好きな研究をして社会に貢献したいという熱意によって、研究という活動を行っているのが研究者の方々の生き方なのかもしれません。

研究者の初任給

高学歴の研究者、その学歴に見合うのだろうか?

研究者として就職する職場や仕事は、理化学研究所に代表される国立の研究所や大学、一般企業の研究員などが挙げられます。

研究者になろうとする人々は、一流の大学を卒業したり、大学院の修士課程や博士課程を修了したりしている人がほとんどです。そのような高い知識やスキルを持っている人々の初任給なので、かなりの高額を期待したいところですが、実はその一般的な給与額は18万円。ごく普通の職業に就職した人々と、あまり変わりはないというのが実情のようです。

大手になるほど高い給与

研究開発の分野でも、医療系や製薬会社などの大手の企業は高い収入を得られるようです。20代前半でも年収が500万~600万円という企業もあり、それらの企業では初任給もそれ相応の金額だといえるでしょう。

大手のメーカーでは、研究開発に力を入れており、若手を育てる高い意欲も持っているのと同時に、人材育成のために投資する資源(経済力)も十分にあるので、よりよい待遇で新入社員を受け入れることが可能なのでしょう。しかし、このような高待遇を用意しているのはほんのわずかな有名企業のみ。

学生時代から研鑽を積み、高い意欲をもって就職活動に臨んで難関を乗り越えるために、並々ならぬ努力を積み重ねることで、研究者として高い収入が得られる仕事を勝ち取ることができるのです。

研究者の平均給与の統計

研究者というと、特別や専門知識や高いスキルを持っているため、かなりの収入があると思われがちですが、その立場は大学や研究所、企業に勤めるサラリーマンです。だから一般的な会社や公務員と比べて、特に高給というわけではありません。

世代別にみる研究者の平均月収

研究職の平均年収は、20代、30代、40代と、年齢を重ねるにつれてアップしていきます。研究者の給料は、平均すると20代で20万円、30代で25万円、40代で28万円ほどです。日本国民の平均給与は、20代が24万円、30代が32~33万円、40代が37~38万円なので、それに比べても決して高いとはいえないのが現状のようです。

一般企業の研究員が給料の面で不利なのは、残業代と出世に原因があります。メーカーの研究職員は、みなし労働、裁量労働制で、基本的に残業代が出ません。また、大手メーカーの給料は役職によって決まっています。研究職には大学院修了者や一流大学の卒業者が集まり、その中での出世競争があるので、基本給が上がるのは難しいようです。

教育職も兼ねる大学の研究者

研究者が研究しながら勤める職場には、大学もあります。大学に勤める研究者の給料はどのくらいなのでしょうか。ここでは,助教授の給与をご紹介します。

助教授の年代別の平均給与は、20代前半で27.6万円、20代後半で32.6万円、30代前半で37.4万円、40代前半で43.5万円、40代後半で48.7万円、50代前半で52.1万円、50代後半で57.1万円となっています。

大学には国立、公立、私立の大学があり、私立大学はそれぞれの大学によって若干の違いはあるものの、企業の研究員よりは高い収入が得られる職業といえるでしょう。また、書籍の執筆や講演会などの副業収入も得られるので、その分高い収入を得ることができます。

研究所で勤務する研究者の給料

研究所には、理化学研究所のような国立のものもありますが、多くは大企業や研究者個人で立ち上げて運営されている民間のものがほとんどです。民間のものは、研究所によって給与額にも大きな違いがあります。

国立の理化学研究所の研究者の給与

理化学研究所ときくとそのイメージとして、働く人すべてがエリート中のエリートで、その収入もかなり多いように思われます。では、実際はどうなのでしょうか。理化学研究所で勤務する人の給与は、平均35万円だといわれています。

20代の研究員の給与は年収200万~250万円のこともあります。これでは、月収で計算し直すと、20万円以下になることもあるという計算になってしまいます。その一方で、チームリーダーになると、年収1,000万円を超えている人もいるようです。月ごとの給料でいうと90万円前後といったところです。

民間の研究所の給料

民間の研究所には、NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」に出てくるような、研究者がたった一人で立ち上げ、自分が研究開発したい分野について追求しようとする目的のものや、大規模な企業が新商品を開発するために運営しているものまで、さまざまな規模のものがあります。

ここでは、その中からある有名な化学研究所についてご紹介します。こちらの研究所の年収の推移は最低で408万円~最高で504万円、平均年収は441万円とのことです。年代別には、20代で20.9万円、30代前半で23.9万円、30代後半で24.8万円、40代前半で27.8万円、40代後半で31.2万円、50代では33万円台となっています。

こちらの研究所では、給与額に男女の開きがあり、20代後半の男性の平均は22.7万円であるのに対し、女性は17.3万円、30代は男性が26.3万円~27.3万円であるのに対し、女性は19.9万円~20.6万円、40代~50代は男性の34万~36万に対し、女性は23.1万円~27.5万円と、5万円から10万円近くの開きがあります。

この傾向は、こちらの研究所に限らず、多くの研究者が働く職場に見られる実態のようです。

研究者の平均年収の統計

研究者の年収は、大体いくらくらいになるのでしょうか。その研究所の規模や経営体制によって大きな違いはありますが,その人の実績や上げてきた成果によって、年収をあげていくことは可能です。

実際、若くても高い年収がある研究者も存在します。しかし、成果を上げるためにはそれ相応の経験が必要なため、やはり年齢が上がれば上がるほど昇給のチャンスも多くなるということができるといえます。

ここでは、企業の場合と学士号を持つ大学の研究者の年収について紹介します。

企業の規模による年収の違い

年収700万円も夢じゃない、大手コンサル会社や大手・準大手の製薬会社

研究者として高給を得るなら、大手のコンサルティング会社や大手製薬会社に勤めるとよいでしょう。しかし、特に製薬研究職はかなりの狭き門です。

大手の会社には、国立大学よりもずっと良い環境の研究環境が整っており、優秀な人材も集まっています。大手企業は30歳手前の新卒博士にも寛容で、技術・研究能力が見合っていれば、社会人としての資質のようなものはそれほど求められません。

コンサルティング会社に就職するには、研究能力や取得能力自体よりも、それをいかに素晴らしく説明できるかが重要らしいです。仕事自体はものすごく多忙のようです。

年収500万円以上をめざすなら中堅の製薬会社

中堅の製薬会社になると、待遇は大手よりも少し下がりますが、それでも並みの上場企業よりもずっと上です。しかし、新しい薬の開発に携わる機会が多いとはおおいとはいえないので、博士号を持っていてもよほど専門性がマッチされない限り、あまり歓迎されません。バイオ系の博士が就職できそうな会社は試薬メーカーや医療機器メーカーなどです。

年収が300万~500万円と幅広いバイオベンチャーの研究職

健康医療分野が国家成長戦略の柱の1つに位置付けられていることなどにより、現在医療分野で注目され、研究成果も上がってきているバイオベンチャーは、研究者の職場としてこれからますます発展していくことが期待されます。

バイオベンチャー企業の中でも、大手など特に高待遇のところは年収が500万円以上のところも多くありますが、中には一般企業と同じレベルの400万円前後や、かなり苦しい300万円台のところもあるのが実情です。

正式に研究職に採用されて安定した収入が得られれば良いのですが、中には実験助手など派遣のスタッフとして働く人もあり、生計をたてるのもままならない状況の人もいるとのことです。

大学で研究を行う講師~教授の年収

大学教授や准教授、講師などは大学で学生の授業を担当しながら研究を行う研究者です。大学には国立大学、公立大学、私立大学があり、どの大学に勤務するかによっても年収は異なりますが、ここでは全体の平均的な年齢と年収額を紹介します。

大学教授の平均年齢は57.6歳で、平均年収は10,512,600円です。月に平均164時間勤務し、平均勤続年数は16年~17年ほどです。大学准教授の平均年齢は47.8歳で平均年収は8,618,000円。月間の平均労働時間は166時間で、平均勤続年数は11.2年です。

大学講師の平均年齢は43.5歳で平均年収は7,084,200円。月間の労働時間は164時間です。この数値は平均値なので一概にはいえませんが、講師から准教授、教授と出世していくためには経験年数によって研究成果をあげることや多くの実績が求められると考えられます。

また、月間の労働時間は教授、准教授、講師という立場による違いはほとんどないため、一単位時間あたりの対価の違いが、年収の違いに反映されているといえそうです。

研究者の副収入

大学教授や研究所の研究員などは、職場から得られる給与の他にも、幅広い活動を行うことによって得られる副収入があります。

研究内容を書籍として著作して出版したり、専門誌や新聞で解説などの記事を執筆したりして得られる印税や原稿料、自らの専門分野を学ぶ学校や団体に招かれて指導や講演をしたりすることによって得られる講師料や講演料などです。

研究を志す人々は、自分の研究を通して世の中の役に立ちたいという志を持っているため、このような活動は理想の実現のためにも役立つものであることから、意欲的に行う研究者も数多くいます。

研究者の給与・年収まとめ

収入よりもやりがいを大切に

研究者の給与・年収は、所属する企業や研究機関、その立場によって大きな開きがあります。

この記事で高収入として紹介した例は研究職のなかでもごく一部のもので、低い収入ながらも好きな研究に打ち込んでいるというやりがいに活路を見出しているというのが、この職業を選んだ方々の思いや生き甲斐であるといえるでしょう。

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研究者の参考情報

平均年収300万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種教育・保育

統計情報 出典元:

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