登録販売者の給与・年収は?医薬品販売の経験や実績を積むことで、より高い年収を目指せる
専門的な職業として人気の登録販売者。平均の給料や年収はいくらくらいなのでしょうか?今回は登録販売者の平均給与や年収とともに、給与アップの可能性や手段についてご紹介します。
登録販売者の初任給
新人登録販売者の給料は平均17~19万円
登録販売者として働く場合、初任給は17~19万円前後が相場と言われています。
人気の高い職業としても男女ともに支持されている登録販売者ですが、給料面では意外と厳しい現実が待っているようです。
働く場所によって多少の差がありますが、特に新人のころは仕事を覚える必要もあるので対価は低めと考えておくほうがよさそうです。
転職したときの給料は経験や役職で左右されやすい
登録販売者の世界では、転職する人も多く転職した場合の初任給は登録販売者の経験や採用予定の役職によって決まるのが一般的です。
リーダーとしての採用であれば、20万円以上の給料でスタートするケースが多いと言われています。基本的に登録販売者として10年以上働いているなど、一定の経験年数があれば新卒採用者と同じ給料になる事はないでしょう。
店長としての採用であれば勤務先にもよりますが大幅な給料アップが見込めます。勤務先によって異なるので確認しておくべきポイントでもあります。
登録販売者の平均給与の統計
登録販売者の平均給料は約24万円
厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」 のデータ によると、登録販売者の平均給与は、全国平均が約24万円となっています。
薬剤師ではありませんが、医薬品を販売できる専門家として豊富な知識が必要になる登録販売者は、多くの商品を扱えるようになるまで時間がかかり給料レベルは低めと言えます。
雇用形態によって給料に大きく差が出る
登録販売者の給料は雇用形態によって大きく異なります。正規雇用の正社員の登録販売者や非正規雇用の契約社員の登録販売者、パートやアルバイトの登録販売者など様々存在しています。
契約社員の平均給与は転職サイトの求人情報からみると正規雇用者の正社員の6割程度の月収です。働き方はそれぞれのライフスタイルに合わせて出来るのが魅力ですが雇用形態によって給料が変わる事は覚えておいてください。
男女でも平均給料に差がある
多くの雇用形態がある登録販売者ですが、厚生労働省の統計一覧によると男性と女性とでも平均給与に差があるようです。男性で考えると平均給与は約26万円、女性は約19万円となっています。
男女で給与に差が出やすいのでは、女性の場合には結婚や出産で一時的に職場を離れることも多く、落ち着いてから復職するケースが多いためと言われています。
その分男性では経験を積んで転職をしたり、役職が上がったりと昇格することもあるために平均給与の差があるのです。
年齢を重ねるごとに給与は上がる傾向にある
登録販売者の初任給は雇用形態によって異なり、約18万円といわれていますが、年齢を重ねるごとに給与は上がる傾向にあります。
最大月収を迎える50代の給与は約30万円ほどと言われています。働き盛りの30代の月収は20万円前後と20代とほとんど変わりません。20代と30代の給与はあまり変化ありませんが、年間賞与に差があるために年収も差が出てきます。
20代の月収は約18万円、50代の月収は30万円と大きくではないですが確実に上がっています。
大手のドラッグストアの方が給料水準は高めの傾向
登録販売者の勤務先の中でも一般的なのがドラッグストアですが、大手でチェーン展開しているドラッグストアで働く方が給料水準は高めの傾向です。
パートや契約社員、正社員など様々な雇用形態がある登録販売者ですが、大手のドラッグストアの正社員として経験を積んで店長まで上り詰めれば、一般的な登録販売者の年収よりはもらえると言えます。
一般用医薬品のほとんどを販売することが出来る登録販売者は、インターネットで販売することも出来るようになったので、自身のサイトを立ち上げて顧客がつけば新しい可能性も広がるでしょう。
経験や実績によっては給料アップにつながることも
登録販売者の給与は一般的に考えても高い方ではないですが、高い実力があれば大幅な給料アップを見込める仕事でもあると言われています。
アルバイトで経験を積んで正社員として働くことが出来れば給料も上がりますし、転職をする場合に今までの登録販売者としての経験や知識をアピールして大手のドラッグストアに入社する事が出来れば大きく給料のアップにつながる可能性があります。
登録販売者の年収統計
登録販売者の年収は430~480万円前後
厚生労働省の統計一覧の平均給与と年間賞与から算出した登録販売者の平均年収は約450万円になります。新人の場合には月々20万円弱で年収200万円台ですが、経験を積んで年を重ねるごとに年収も上がってきます。
正社員の登録販売者の年収が約450万円に対して、契約社員の登録販売者の年収は約266~288万円、アルバイトやパートは180~240万円と大きな差があります。
薬を扱う専門家として登録販売者は経験を積むことで給料アップは見込めますが、薬について常に学び精神的にもハードな仕事内容と比較して年収レベルは低い傾向にあると考えられます。
登録販売者の年収は都道府県によっても異なる
登録販売者の年収は都道府県によっても差があります。厚生労働省の都道府県の平均給与比率から、各都道府県の登録販売者の平均年収で一番高額な都道府県は東京の532万円です。
次いで大阪の456万円、愛知の418万円と続きます。都道府県で平均年収が低いのは沖縄と宮崎で304万円という結果になります。人口が多い都心の方が登録販売者としての年収が多いという傾向が分かります。
最終学歴によっても年収は異なる
登録販売者の年収は最終学歴によっても大きな差があります。人事院の民間統計調査によると一番年収が高くなる50代では、大学卒だと約500万円、短大卒で約430万円、次いで高卒が365万円になっています。
もちろん働く職場によって年収の差がありますが、大卒のほうが高卒に比べると100万円以上の差があります。登録販売員として働く際には、大卒の方が統計的には年収が高い傾向にあるので覚えておくと良いかもしれません。
アルバイトで経験を積んで正社員になる人も
登録販売者としてアルバイトで経験を積んでから正社員として働く人も多くいます。アルバイトで働くメリットは多くの職場で経験を積むことが出来ますし、雇用面では不安定さはありますが働いた時間はきっちりと給料が出ます。
さらに登録販売者になれば普通のアルバイトよりも時給が高い傾向にあり、お店によって異なりますが普通よりも多くの時給が期待できます。加えてアルバイトであれば時間も多く使えるので、自分の時間も正社員と異なり作りやすいです。
将来的に独立や開業を目指して経験を積みたい場合には、正社員以外の働き方も選択肢のひとつかもしれません。
登録販売者の給料・年収まとめ
登録販売者の年収レベルは低め。給料以上にやりがいが得られる仕事
登録販売者の平均給料や年収レベルは、精神的・肉体的なタフさが求められる仕事内容と比較すると、低めの傾向と言えます。各種手当や残業代が出る就職先かどうかでも差が生まれやすいでしょう。
薬の専門家として経験を積むことで年齢を重ねることで給料アップも見込めます。他の資格を身につけたりすれば好待遇で転職が出来る可能性もあるでしょう。
登録販売者という職業は、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる経験を積むことで大きな可能性もある夢のある仕事と言えるでしょう。
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登録販売者の参考情報
平均年収 | 400万円~500万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 医療 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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