プロボクサーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
チャンピオンになれば人気者になるのも夢ではない職業でもある、プロボクサー。テレビで見ているプロボクサー達の世界は日々の地道な努力を続けて成り立っています。今回はプロボクサーの仕事内容の特徴、やりがいや魅力などについてご紹介します。
プロボクサーとはどんな仕事?
試合でファイトマネーを稼ぐスポーツ選手
プロボクサーの仕事はリングにあがり、ボクシングの試合をする事です。日本でプロボクサーとして試合に出るには、日本ボクシングコミッションのライセンスを取得しなければなりません。
現在日本でプロボクサーとして活躍している人はボクシングジムに所属してから練習生として実力をつけて、日本ボクシングコミッションのプロテストを受けて、ライセンスを取得してからプロボクサーとしてスタートしています。
プロテストに合格する事で最初にC級から4ラウンド制の試合に出ることができます。勝利した数によってB級、A級と上がっていきます。
体を酷使する職業であるプロボクサーは20代前半から引退する人が多く、遅くても30代前半で引退する人もいます。若い間に努力と経験を積む事で日本や世界からも立派なプロボクサーとして認められる職業です。
日々のトレーニングを怠らない事が大切なプロボクサー
ボクシングの攻撃と防御の基本を体に染み込ませることも第一条件ですが、それだけではなくボクシングで必要になる技術や試合中の相手との心理的駆け引きなどについても磨いていく必要があります。
さらに1ラウンドが3分間と想像以上に体力が必要になってきます。最後まで戦い抜くためにも日々のトレーニングを怠らずに技術を高めつつ、体力作りもしておく必要があります。
他にも試合中に顎が上がっていると、顎への攻撃で一発ダウンしてしまう場合もあります。特に人間は疲れがたまってくると顎が上がりやすくなり、そこを狙われるとすぐにやられてしまいます。そのため、トレーニングを怠らずにスタミナを養う事が大事になります。
上記を踏まえてさらに、プロボクサーとして強くなるには、
- 動体視力
- 防御力
- 早い動きに追従できる能力
もトレーニングで養っていかなないといけないでしょう。
体重管理もボクサーの仕事のひとつ
プロボクサーは体重によって階級が分かれているので、試合の前日に行われる計量で制限体重に収まっていなければ出られません。体重を制限内に収めるためにも厳しい食事制限を行い、計量の日に備えて激しいトレーニングで減量を行う選手が多くいます。
日本チャンピオンにならないと生活するのが難しい職業
プロボクサーは勝っても負けてもファイトマネーは貰えます。ですがファイトマネーだけで生活するには日本チャンピオンにならないと難しいのが現状です。
日本チャンピオンになればファイトマネーも100万円前後貰えるので、ファイトマネーだけでも年間500万円は貰えます。所属ジムから何割かは徴収されますが、それでも生活はしていけるでしょう。
反対に、チャンピオンになれないプロボクサーはファイトマネーだけの生活は難しいです。ファイトマネー以外にもジムから生活費を出される場合もありますが、ほとんどが将来に期待される選手だけに限られます。それゆえに優遇されるのは実力がある強い選手だけです。
年収でもA級ボクサーは15万~50万と勝ち越して賞金を貰えなければ生活するのも難しく、他の仕事と兼業している人も多くいます。
プロボクサーの求められる能力や勤務先
ハングリー精神と闘争心はプロボクサーには必要不可欠
プロボクサーにとって、ボクシングが好きで相手に勝つことや日本チャンピオンは勿論、世界チャンピオンを目指そうとする闘争心が必要になります。
諦めずに挑戦しつづけるハングリー精神がなければ、練習生の段階で音を上げる可能性もあります。さらにプロボクサーになったとしてもチャンピオンにまで上り詰める事は難しいでしょう。
プロボクサーは冷静さも求められるスキルのひとつ
プロボクサーにとって戦う意思も必要になりますが試合中も相手の動きをしっかり観察する事、そして瞬時に分析&判断を下して、自分に有利な試合展開に進めるよう冷静に考える事はプロボクサーに求められるスキルのひとつです。
特に実力が似たような相手の対戦では相手の一瞬のスキをつく事や、試合が長引いた際に自分の体力がまだ持つかどうかなど、ペース配分を考える冷静さは必要です。
恐怖心を抑える力もプロボクサーに必要な能力
格闘スポーツであるプロボクサーの仕事は、危険とも隣り合わせにあります。相手が顔面を狙ってきたとしても目をつぶらずに、相手のパンチをしっかり見ることが大事になります。
相手の動きをちゃんと見ることで、自分自身の攻撃の際にも大きなチャンスがくる可能性もあります。人間は危険を感じると目をつぶってしまいますが、試合中でも目をつぶらないように、日ごろから強く意識してトレーニングする事で、恐怖心を抑える力になるでしょう。
リング以外でも活躍しているプロボクサー
実力がついてきて人気が出てくると、ボクシングの試合以外に新聞や雑誌、テレビ番組の出演やイベントの出演という仕事も増えてきます。マスコミやイベントに出演する事はボクシングがより色々な人に見てもらえるようにするためにも、大切な仕事です。
プロボクサーの仕事のやりがいや魅力
実力があれば高収入も夢ではない仕事
プロボクサーという職業は完全な実力社会であるため、厳しい世界です。ですが勝ち続けることで、ファイトマネーは勿論、賞金やテレビ出演によって高収入が得られる夢のある職業でもあります。
日本チャンピオンから世界チャンピオンまで上り詰めていけば、ファイトマネーだけで余裕のある生活も送れます。さらに世界チャンピオンとして防衛を続ける事が出来たら年収1億~30億も夢ではないでしょう。
多くの人の注目を集められる
地道なトレーニングを重ねながら勝ち続けて、多くの人に注目してもらえる事はプロボクサーにとってやりがいを感じられる瞬間ではないでしょうか。
プロボクサーになってからも体重制限に合わせた調整が必要になる大変な仕事でありますが応援してくれる人が増えることで、自分にとってもその人たちのためにも強くなろうとする気持ちが芽生えてくるでしょう。その気持ちは自信やこれからの活力にもなると思います。
人の心を動かすことができるのも魅力のひとつ
プロボクサーの醍醐味は誰かの心を動かす事です。有名になるにつれ、プロボクサーの生き様がテレビで放映される事もあります。努力を続けた結果が実る瞬間に心を動かされる人は多いのではないでしょうか。
生き様や戦いぶりが、社会全体にも影響を与える事ができる点もプロボクサーの魅力でしょう。
いままでの経験が転職の際に役に立つ事も
ボクシングで鍛えられた力は引退して転職した際に役に立ちます。例えば下記が挙げられます。
- 減量の際のスケジュール管理能力
- 相手の立場になって考える力
- 鍛えられたスタミナ力
- 諦めないハングリー精神や挑戦心
- メンタルやフィジカル面の強さ
- 自分の体力や精神力をコントロールする力
挙げてきた能力は異業種に転職した時や、違う道で独立を目指す際に必要になる力でプロボクサーという仕事の魅力のひとつです。
経験や実力が結果になる仕事
実力がアップするのに伴い自分の理想とする強い自分を実現させることが出来るのも、仕事を続けるやりがいのひとつです。
どんな仕事でもお金を稼ぐことは大事ですが、プロボクサーの世界では純粋に「自分が強くなりたい」からという理由で目指す人が、時代に関わらず多いです。
プロボクサーの仕事内容まとめ
日々の地道なトレーニングと諦めない心が求められる仕事
格闘スポーツ選手であるプロボクサーは多様な技を覚えながらもスタミナを養っていくために地道なトレーニングを積み重ねていかなければいけません。さらに負けたとしても諦めない心が大事な仕事です。
試合を見る観客が感動する瞬間を生み出せる、また勝ち続けて高収入を得られることはプロボクサーとして、なによりのやりがいに感じられるでしょう。
プロボクサーの参考情報
平均年収 | 300万円〜1億円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 免許 |
職業職種 | スポーツ |
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