住職の給与・年収は?住職の昇級や年収の額なども規模の大きいお寺の方が好条件

住職の給与・年収は?住職の昇級や年収の額なども規模の大きいお寺の方が好条件

葬儀や法事などでお世話になることが多い住職。全く想像が出来ない住職の仕事としての給料・年収はおいくらなのでしょうか。住職の給料・年収の実態、そしてやりがいについても触れていきたいと思います。

住職の初任給

住職の初任給をご説明する前に、住職と僧侶の違いについてまずは知っておいていただければと思います。

住職とは、自身のお寺に住み込みでお寺の管理や維持、運営を行う人のことをいいます。

僧侶は俗世間から離れ出家して修行している人たちのことです。お経を唱え、葬儀や法事に関わるだけに終わらず、普段の暮らし全てで厳しい修行に取組む人たちのことを指します。

住職になるにはまず僧侶として修行を積まないといけません。僧侶として修行を積んでから住職としての活動が活動が出来るようになります。

ここからは僧侶の初任給についてみていきたいと思います。

初任給は会社員とそう変わらない

サラリーマンは就職する企業によって初任給は様々だと思います。住職の場合も同じで、そのお寺の規模や地域によって初任給は異なります。ここでは、住職を同じサラリーマンに近いものとしてイメージしていただければと思います。

住職も会社がお寺になるだけで、お寺の収入が住職の給料に直結するということです。では住職の初任給は大体いくらぐらいかといいますと、15万円~18万円くらいが相場だといわれています。初任給としては、思っていたより少ないと感じる方が多いと思います。

その後、修行を積んで経験年数が長くなればサラリーマンのように月収も年収も上がっていくというわけです。昇級の仕方も大手企業の方が良いのと同じで、住職の昇級や年収なども規模の大きいお寺の方がよくなります。

相場は20代で15万円~18万円、30代で18~20万円、40代で25~30万円といわれています。

住職の主な収入源

では住職の主な収入源とは一体なんなのでしょうか。それは、お布施と葬儀や法事の際に発生する寄付金や檀家です。葬儀社から依頼があって支払いが行われる場合もありますが、遺族から直接支払いを受けるケースも当然あります。

収入源を考えると普段から地域とどのように関わるかがポイントになってきます。また大きなお寺になると駐車場や幼稚園の経営、寄付金が多く集まる大きな仏閣所有者などで収入を得ることができ、観光地のお寺になるとさらにその財源は大きくなってきます。

そもそもお布施と檀家とは

お寺の一番の収入源は知られてはいませんがお布施とされています。お布施とは葬儀や法事、厄払いやお宮参りなどにお経を読み上げた際にいただく寄付金のことです。

檀家もお寺を維持していく上で大変重要な存在になります。檀家とは、特定のお寺に所属してお寺を支援するお家のことを指します。檀家が葬祭供養の一切をそのお寺に任せる代わりに、お布施として経済支援を行うことが檀家制度なのです。

費用は以下の通りです。

名目 費用
入壇料 10万円~30万円
維持費 年間5千円~2万円前後
お布施 3千円~1万円
修繕費負担 1口1万円、2口以上

上記のような項目が挙げられます。

これだけでも檀家の人は結構なお金を支払っていますが、これとは別に葬儀や法事を行う際には別途費用が必要となります。

通夜から葬儀の読経や供養、1周忌や3回忌などの費用も必要となりますが、檀家の場合は葬儀などの対応が手厚いなどのメリットはあります。また檀家を辞める際は離檀料も支払いとして必要です。

こういった檀家が複数あればもちろん収入も上がります。そのため、住職はこの檀家を基本的に募集しているのです。

住職という仕事に税金はかからない?

俗説的にですが、住職には税金がかからないと言われています。実際に税金がかからないと思っている人も多く、坊主丸儲けという言葉もあるぐらいです。厳密にいいますと、住職であっても幼稚園の経営や駐車場などの営業利益に関してはきっちりと所得税がかかります。

では税金がかかない部分はどこなのでしょうか。それはお布施や寄付金の領収書です。これには公益業務として印紙税法上、不課税扱いにできます。

ここまで聞くとサラリーマンと違い手取り額が増えるじゃないかと思われたかも知れませんが、そうではなくこの不課税扱いにできるお金は法人のもので個人が好き勝手に使用できるわけではありません。

法人としての資金である以上、維持管理団体の負担費用や維持費用に使用しなくてはいけません。このようなことから、課税はされない仕組みになっているのです。

逆に住職の給与の月給はサラリーマンと同様に支払われます。給料なのであくまで個人収入です。そのため市町村民税や県民税、健康保険、厚生年金も当然納めることになり、年末調整を行い税金の申告を行う必要があります。

住職という仕事をしていても税金がかからない訳ではない事は覚えておきましょう。

住職の年収統計

住職の年収は600万円~700万円が平均的で、生涯年収は2億5800万円~3億100万円です。サラリーマンの平均年収が432万円ほどで、生涯年収が2億5,000万円といわれています。

こう見ると住職の方がサラリーマンと比べると得られるお金は高く思いますが地域によって当然異なります。葬儀などは突発的に予定が入るため、実質24時間営業をしている状態になります。またお盆や年末年始は繁忙期のため休みを取ることはできません。

金額的には魅力的ですが体力的にも精神的にも負担の大きい職業なのです。雇用形態等が異なるので当然収入はサラリーマンと違いがあります。

住職で高年収になるには

住職で高年収になるにはというとあまり良いイメージはないと思いますが、当然この仕事はお金儲けが目的の仕事ではありません。しかし、住職も収入がなくてはお寺の維持やそもそも生活の維持ができません。

一般的に考えれば高年収を期待できる住職ですが、宗派のうち7割のお寺が満足のいく給料を払えていないという現状もあり、年収200万円前後で暮らしている住職もたくさんいます。

住職という仕事はそもそも人に尽くす仕事なのでお金は必要ないという意見もあるかもしれませんが、お寺の繁栄のためには必ずお金が必要になります。逆に年収1,000万円以上で外車に乗っている住職もいるのも事実です。

このように住職は地域や環境によって収入差が大きくなります。都心部で壇家の数が多くお墓の売り上げがよい、お参りや経営している幼稚園の評判がよい、などこういったお寺は地方などのお寺よりも収入の条件が良いため、年収にはやはり差がつきます。

住職ならではの本を書いてその印税や原稿料で稼ぐことや、いろんな地域で講演会を開いて年収を上げていくことも一つの手としてあるそうです。他にも住職自身が仏具屋などで副業をしているケースや、お寺を維持するために住職をしながら兼任で僧侶を行っているケースもあります。

住職は幅広い収入の仕組みを作れる仕事である事がわかります。修行するお寺によって収入が異なりますが、住職は厳しい修行に耐え、仏の教えに沿って正しい道を追求します。こういった住職は迷える人々を導き、人生の師として人々から尊敬される存在として、感謝や尊敬される人々の人生に潤いを与えてくれます。

故人を安らか成仏させることは住職の特別な責務です。葬儀を行い、遺族の悲しみの寄り添い慰めることで感謝され、その葬儀を行った家系とは長く付きあっていく歴史があるようです。

感謝されることにやりがいを感じ事や気を引き締めてこの仕事の責務を果たし僧侶として生きる意義を見出す事が僧侶の本質ではあります。やりがいを持って高年収を稼ぐ事が出来るのが住職の仕事と言えます。

住職の給料・年収まとめ

住職は人々に感謝され、とてもやりがいのある仕事である

普段我々がお坊さんを見かけたときに住職や僧侶の見分けが一見つかないことが殆どです。

加えて年収なども想像できないと思いますが僧侶として仕事をする規模にもよって異なりますが一般的なサラリーマンに比べると年収は高めと言われています。人々の役に立てる仕事として住職を修行を経てなってみることもおすすめです。

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住職の参考情報

平均年収600万円〜700万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種葬祭・宗教

統計情報 出典元:

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