忍者の資格試験とは?忍者資格試験の開催概要と受かるための条件

忍者の資格試験とは?忍者資格試験の開催概要と受かるための条件

日本文化の表れ、忍者。子どもに限らず大人だって、外国人だって忍者に憧れている人は多いものです。そんな方におすすめなのが忍者資格試験、つまり忍者の検定試験を受けることです。自分が忍者に関してどのくらいの知識を持っているのか確かめることができますし、また新しい知識を増やすためにも役立ちます。この記事では、忍者検定試験の種類や必要な資格について説明しています。

忍者の資格試験とは?

日本人だけに限らず忍者に憧れている人は多いですが、忍者になるには幾つかの方法があります。その中で一番魅力的な方法なのが、忍者の資格試験を受けることです。

正確には忍者検定試験と言われており、2018年で第11回目の開催となります。年に一度、忍者の里ともいわれる甲賀市で開かれており、年々申し込み人数も増えているといいます。

資格といっても国家資格のような威力のあるものではありませんが、忍者のパフォーマンスやアクロバットショーに出演するなど、忍者に関連した仕事に就く人であれば必ず役に立つ資格検定です。

忍者資格試験の種類

忍者の検定試験といっても、種類があります。忍者といえば有名な土地は甲賀と伊賀ですが、その二箇所で忍者検定試験が行われています。

いわゆる甲賀忍者検定と伊賀忍者検定ですが、多少の違いがありますので受験の際には事前にチェックしておくことをおすすめします。

甲賀忍者検定試験

2008年から開催され、10年以上の歴史を持つ甲賀忍者検定試験。どちらかというと伊賀の忍者検定試験よりも高度な質問が多いことが有名で、甘く見ているとあっさり不合格になってしまうほどです。

上級検定試験ともなると、忍者マニアと言われるひとたちでさえ苦しむ難問がズラリ。かなり準備して望まないと中級、上級の試験合格は苦戦するでしょう。

すっかりご当地検定として有名になっているため、最近では前夜祭に忍者ミュージカルが行われたり、試験当日にも人気講師の忍者講義があったりしてイベント盛りだくさんです。本気で忍者検定試験に受かりたい人も、ちょっと試してみたいという興味本位の人も共に楽しめる検定試験と言えるでしょう。

伊賀忍者検定試験

こちらは2013年夏から開催されるようになった、伊賀忍者検定試験。その名も忍たま入門試験、3級、2級が開催され、翌年2014年に1級試験が開催されました。ですが、残念ながらそれ以降伊賀忍者検定試験は開催されていません。

この伊賀忍者検定試験の目玉は、監修が甲賀伴党21代目宗家である川上仁一先生だということ。忍者マニアなら知らない人はいないほど有名な方です。忍たま試験、3級、2級はマークシート方式なのですが、1級の場合は川上先生の講義と論文試験となり、それが目当てで難しい1級試験に挑んでいた人も少なくありません。

多くの忍者ファンを集める目玉を持っていた伊賀忍者検定試験ですが、いまはもう開催されず、伝説の検定試験になりつつあります。

忍者検定試験に必要な資格

忍者になりたいという願いを持った人は、子供から大人まで様々な年齢層に見られます。ほとんどの場合、何かの資格を得るために受ける試験には、受験のための条件や必要となる資格が定められています。

では、忍者検定試験にはどのような資格が必要なのでしょうか?事前にチェックしておきましょう。

初級編

基本的に試験を受けるための細かい規則はなく、年齢も制限はありません。

ある意味、子どもでもきちんと問題を読むことができ理解できるなら問題ありませんし、年配の方でも十分基礎的な忍者の知識があり、決められた点数を取れる見込みがあるなら、忍者検定試験を受けることができるのです。

誰でも受験できるというのは嬉しい限りですね。

中級編

初級と同じく、年齢やその他の受験資格は必要ありません。ただ一つだけ、過去に初級検定試験に合格したことがある方だけに限られます。

上級編

こちらも初級、中級と同じく年齢やその他の資格は必要ありませんが、過去に中級検定試験に合格したことがある方だけに限られる試験になります。

忍者検定試験の概要

甲賀忍者検定は滋賀県甲賀市で毎年開催されている、検定試験です。2008年から開催され、去年2017年は記念すべき第10回目という事で、初めて東京で開催されました。主催は甲賀忍術研究会で、問い合わせ事務局は甲賀市観光協会です。

毎年、初級、中級、上級の3レベルに分かれて試験が行われており、初級が受かれば中級、中級が受かれば上級に進めるようになっています。初級の場合は、手裏剣打ちとコスプレ加点があり、筆記だけで点数を稼がなくていいので比較的多くに人が受かりやすいと言われています。

ですが体験者曰く、中級はまだそうでもないが、上級はかなり難しいとのこと。忍者に関しての知識を持っている人でも、過去問をおさらいしてきた人でも苦戦するくらいのマニアックさのようです。

忍者検定試験申し込み期間

甲賀忍者検定試験を受けるためには、事前に申し込みを行っておかなければなりません。専用の用紙をFAXか郵送で送り、申し込みを済ましておきます。

甲賀忍者検定試験は先着順で決まり、あらかじめ決められた定員に達すると自動的に閉め切られますから、もたもたしていたらすぐに終わってしまいます。早いもの順ですから、受け付け開始日にすぐに申し込めるように準備しておくと良いでしょう。

初級 先着110名
中級 先着40名
上級 先着20名

忍者検定試験の開催日時

甲賀忍者検定試験は年に1回行われていますが、2018年は6/17(日)に行われました。2019年の日程はまだ公表されていません。

場所は甲賀市甲南町の忍びの里プララです。毎年この場所で甲賀忍術研究会が主催となり、検定試験を行っています。

検定受付 09:00〜
検定開始 10:00〜
特別講演 13:00〜

忍者検定試験の受験料

忍者検定試験を受けるには、決まった金額の受験料を支払う必要があります。受験料は各級ともに、3,000円。この金額には当日の昼食代も含まれているので、とてもリーズナブルな金額と言えるでしょう。

ただしこれは当日に支払うのではなく、申込用紙に記載されている口座に事前に振り込まなければなりません。これを忘れてしまうと受験票が届かず、試験を受けれなくなりますのでご注意ください。

どんな人が忍者検定試験を受験するのか

忍者検定試験には受験条件が定められていませんから、どんな人でも受験することが可能です。そのため実際に受験する人の年齢や背景も様々。

例えば、親子で初級の検定試験を受ける子供や、普段は会社員や自営業をしている忍者の雰囲気のかけらもない若い女性、日本文化に興味があるホームステイ中の外国人、友達同士で参加した定年後の中年男性など多岐にわたります。

中には、忍者アクロバットを目指している学生や舞台演出や殺陣の指導・演出などもしている人、すでに忍者に関係した仕事に就いている人などもいます。いろんな人がいるからこそ刺激があり楽しく、忍者検定試験が盛り上がるのかもしれません。

忍者検定試験の内容

忍者検定試験は初級・中級・上級の3段階に分かれ、忍者や忍者に関する歴史的背景の問題を中心とする筆記試験を受けることになります。もちろん初級の試験は簡単な問題が多く、受かる人も多いですが、中級、上級と上がると難易度もアップするのは当然のこと。

初級検定試験では筆記試験だけでなく、手裏剣投げと吹き矢といった実技試験と、忍者のコスプレ審査があり総合的に採点が行われます。実際にはどのような問題が出題されるのでしょうか?

過去の出題にはこのようなものがあります。

織田信長の四天王の一人で甲賀武士でもある滝川一益は忍者大名とも言われているが、武術にも優れていた。その得意とした武術の中で、特に織田信長に認められたのは何か。

  1. 鎖鎌の術
  2. 鉄砲術
  3. 逃走術
  4. 居合術

これは学校の歴史の試験より難しい…なんて思った方も多いのではないでしょうか?

これはほんの一例ですが、中にはとてもマニアックな問題もあるようで、かなり試験勉強をしていないと一発合格の最低ラインは見えてこないかもしれません。

初級検定試験

忍者の初級検定試験の内容は以下の通りです。

筆記試験 選択問題4択50問方式
試験時間 30分
合格基準 60点以上
その他加点対象 忍者衣装コスプレ・手裏剣・吹き矢の実技

甲賀忍者検定試験の中では一番簡単な初級編。とはいえ甘く見てはなりません。大抵ほかのご当地検定などでは初級で90%くらいの人が受かるようになっており、中級受験へと誘導するのが一般的ですが、そこが違うのが甲賀流検定。

昨年の第10回検定試験では、初級合格者が半数以下という事態に。初級だからといって事前の試験勉強に手を抜かないようにしましょう。

中級検定試験

忍者の中級検定試験の内容は以下の通りです。

筆記試験 選択問題4択70問方式
試験時間 45分
合格基準 70点以上

各級の中でも特別に受かりにくく、難しいことで有名な中級試験。初級に受かったのだから中級も大丈夫!なんて甘い考えはすぐに打ち砕かれます。

合格基準の点数も初級の時より10点上がり、70点以上取らなければなりません。かなりマニアックな問題も多いようなので、試験準備のテキストを隅々まで読み込んでおくことをおすすめします。

上級検定試験

忍者の上級検定試験の内容は以下の通りです。

筆記試験 1次試験…記述式50問
2次試験…後日レポート提出
試験時間 1次試験60分
合格基準 70点以上

初級や中級と違い、穴埋め問題という難関の上級検定。問題自体が難しいのはもちろん、記述式というのがかなりのネックになりそうな様子。

また今までと違うのは、近くの甲賀忍者ゆかりの史跡を訪ねたのちに、後日レポートが課されるという特徴的なもの。忍者の歴史や知識を得ておくのはもちろんですが、文章力や要点を簡潔にまとめる力も必要になりそうです。

忍者検定試験合格への一歩

忍者検定試験に合格し、忍者の資格を取ることは決して簡単な事ではありません。忍者検定試験に受かるということは、日本の文化の象徴ともいえる忍者に関して詳しく知っていることでもあるからです。

だったら難しいのは当たり前。でも何としてでも忍者検定試験に合格したい!という方のために合格のために秘訣を紹介します。

忍者検定試験用のテキストを読み込む

実は甲賀忍者検定試験には、受験の公式テキストがあります。主に初級向きのものですが、必要な知識を得るという面では中級でも上級でも役立ちます。

【甲賀流忍者検定 読み本】は料金を銀行振り込みをして自宅に郵送してもらうこともできますし、甲賀市観光協会や甲賀市ひと・まち街道交流館、新名神甲南PA(上り)でも購入することができます。

郵送の場合は、受験申し込みの時に一緒に申し込み、送料込み1200円が必要となります。お近くの方なら自分で買いに行くこともできますが、地域がかなり限定されているので郵送で頼む方法を取り、事前に読み込んで試験に臨む人がほとんどのようです。

もちろん中には、このテキストに頼らず自力で勉強したという気合十分な方もいますが、甲賀流忍者検定読み本には、過去の問題集、解答集などもあるので試験の雰囲気を事前に知っておくには役立つかもしれません。

忍者資格試験まとめ

忍者として仕事をするには、まず忍者の作法や教え、技術を習得し、それなりに資格を備えなければなりません。そのためにもお勧めなのが、忍者検定試験です。この資格試験は国家試験のような本格的なものではなく、もともとご当地検定として始まりました。

とはいえ、今年で11回目の開催になり認知度が上がり、年々検定を受ける人の数も増えつつあります。忍者検定試験では忍者に関しての基礎的な知識と、忍術などの技術面が評価されますが、初級から中級、上級とレベルによって分かれており、自分の忍者知識を試してみるにはいい機会になるでしょう。

また忍者に関係した仕事に就きたいと思っているなら、履歴書にも記載できるので比較的有利に働くはずです。

忍者の参考情報

平均年収260万円~320万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種その他

役立ったら応援クリックお願いします

にほんブログ村 資格ブログへ

忍者の関連記事

その他に関する他の職業KANREN JOB