携帯電話会社社員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
携帯電話会社社員になるために資格が必要ないとはいえ、業務の上ではIT知識が求められます。そのため、ITパスポート試験に合格しておくと、入社後に役立つでしょう。ここでは、仕事に役立つ資格や採用試験の選考についてご紹介します。
携帯電話会社社員に役立つ資格
最初にも書いたように、特別な資格・スキルがなくても、採用試験に合格すれば携帯電話会社社員として働くことができます。
特に新卒採用の場合は、一部を除いて総合職や一般職などとして一括採用されるのが一般的なので、応募・採用時点では特別な資格・スキルを求められないのが一般的です。
携帯電話会社ではIT知識が求められる
先にも書いたように、特に新卒採用では応募・採用時点で特別な資格・スキルは求められません。
しかし、入社後はほとんどの部署でIT知識を求められます。
そのため、現役学生であれば業界研究を進めていく中で携帯電話会社社員になりたいと思ったとき、もしくは採用内定を得て就職することを選んだときにIT関連の入門的な資格といわれている「ITパスポート試験」を取得しておくといいでしょう。
実際、携帯電話会社の多くでこの資格を就職希望者に推奨していますし、IT知識はどの業界でも求められます。現役学生、新卒枠での応募を考えている既卒生ともに、携帯電話会社への応募を考えた時点で受験・資格取得をおすすめします。
ITパスポート試験は、情報処理関連資格の基礎
情報処理技術者試験など、情報処理関連の資格試験は従来ITエンジニアを目指す人が取得する試験でした。
しかし、システム開発担当者だけでなく、多くの業界・職種でIT知識が必要となったことで、幅広い層に正しい知識が求められるようになったことで2009年4月に新しく設置されたのが「ITパスポート試験」です。
事務系・技術系ともに持っておくと有利
このようにITパスポート試験は、「エンジニアを目指すのであれば知っていて当然」と思われがちですが、エンジニアを目指す上で必要な知識が含まれるとも考えられます。
将来技術職を目指したい人はもちろんのこと、営業やカスタマーサポート、経理など事務系を目指す人も情報リテラシーやセキュリティの基礎を知っておいて損はないので、しっかりと勉強しておくといいでしょう。
その他携帯電話会社社員が活用できる資格
ITパスポート試験以外にも、携帯電話会社社員になりたい人が持っていると役立つ資格があります。
IT系の国家資格
将来、エンジニアなど技術系の職種でキャリアを積みたいと考えている人は、IT系の資格取得が必須です。
【IT系職種全般】
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
【エンジニア系】
- 情報セキュリティスペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- システムアーキテクト
【マネジメント系】
- ITストラテジスト
- システム監査技術者
- プロジェクトマネージャー
どのような知識が求められるかは、入社後の配属先によって変わります。IT関連の資格はこれ以外にもさまざまあり、中には相応の実務経験がないと合格が難しい資格もあるようです。
すべての会社で整備されているとは限らないものの、携帯電話会社でも関連資格取得の費用サポートや難易度などに応じて資格手当が加算される可能性があります。
給料を少しでも上げるという意味でも、特に技術系職種に就いた人はこれらの資格を取得する価値は十分にあるでしょう。
語学に関する資格
携帯電話会社社員の活躍するフィールドは国内外問わずたくさんあります。特に、大手携帯電話会社は海外にも多くの支店があり、日本からも多くの社員が海外支社へ赴任しています。
実際、海外とやり取りする機会も多いので、社員は部署に関係なく英語などの語学力を求められるケースもあるようです。
携帯電話会社に限らず、どの企業でも一般社員であれば600点以上、国際部門での業務遂行には700点以上が一般的な目安となります。さらに海外赴任を目指す場合は800点~860点以上を課されるのが一般的です。
近年は、どの大学でもTOEIC受験を推奨しています。大学卒業時点までに600点~700点を目指して勉強していくといいでしょう。
簿記・会計に関する資格
特に事務系を希望する人であれば、簿記の資格を取得すると役に立ちます。
経理を目指す人が目指す資格と思われがちですが、設備投資などの意思決定でも活かされる資格なので、経理以外の職種を希望する人でも取得して損はありません。
経理の仕事を目指す人であれば、日商簿記1級や税理士試験科目合格などを狙うといいでしょう。経理以外の営業職を考えている人でも、2級を持っておくことをおすすめします。
携帯電話会社社員に役立つ資格の難易度・合格率
ここでは、携帯電話会社が就職希望者に取得を推奨していることが多い資格の難易度・合格率について解説します。
携帯電話会社が取得を推奨することが多い資格「ITパスポート試験(iパス)」
ITパスポート試験は、以下3つの分野から出題されます。
- ストラテジー系(経営全般) 35問程度
- マネジメント系(IT管理) 20問程度
- テクノロジー系(IT技術) 45問程度
試験はCBT方式といって、コンピュータ上に表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを使って解答。
出題数は全100問で、全問四肢択一です。そのうち92問が採点対象となり、IRT(項目応答理論)に基づいて、回答結果から分野別に評価点が算出されます。
合格基準は下記のとおりです。
総合評価点 | 600点(1,000点満点) | |
---|---|---|
分野別評価点 | ストラテジー系 | 300点(1,000点満点) |
マネジメント系 | 300点(1,000点満点) | |
テクノロジー系 | 300点(1,000点満点) |
試験は全国47都道府県で毎月実施。会場によって異なりますが、午前・午後・夕方の3つから選ぶことができ、試験時間は120分で行われます。
受験者は毎年増加しており、2018年度は約95,000人が受験。合格率は40%台後半~50%台で推移しており、2018年度は51.7%でした。
全体の合格率は47%台~52%台で、CBTに移行した2011年11月以降の平均は48.7%なので、IT系国家資格の中では比較的合格しやすい資格といえます。
ITパスポート試験の概要
合格率 | 51.7%(2018年4月~2019年3月) ※情報処理推進機構(IPA)発表 |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験可能 |
受験費用 | 5,700円 |
出題範囲 |
【ストラテジー系】
【マネジメント系】
【テクノロジー系】
|
携帯電話会社社員に必要な資格が取れる学校や講座
多くの携帯電話会社で、就職希望者に取得を推奨している「ITパスポート試験」は合格率が50%近くで、数あるIT関連資格の中でも比較的取得しやすい資格です。
そのため、テキストなどを使って独学で取得する人も多くいます。ただ、一発で効率よく取得したいと思ったら各種講座を利用する方法もあるでしょう。
LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドは株式会社東京リーガルマインドが運営する総合資格学校です。
ITパスポート試験の場合は、WEB受講もしくはDVDによる通信講座があり、2万円ちょっとで受講することができます。
すべてがテキストと講義を使って行われるので、苦手分野があればそこを重点的に聞き直しながら学習することができるので、より効果的かつ短期間での合格も夢ではないでしょう。
その他、多くの資格講座が用意されている
総合資格学校なので、ITパスポート試験以外にも応用情報技術者や情報セキュリティマネジメント、日商簿記など携帯電話会社社員として働くために役立つと考えられる各種資格取得を目的とした勉強が可能です。
資格取得を目指せる試験の例
- 応用情報技術者
- 情報セキュリティマネジメント
- 日商簿記(1級・2級)
- 税理士
- 司法試験
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは多くの資格取得講座を開講している資格学校です。
資格の種類にもよりますが、通信・通学で多くの講座があり、ライフスタイルに応じて選ぶことができます。
ちなみに、ITパスポート試験では通信(eラーニング)のみ提供されています。
講座が開口されている資格の例
- ITパスポート試験
- 日商簿記(1級・2級)
- プログラミング
- IoTエンジニア
- TOEIC
携帯電話会社社員に役立つ資格まとめ
携帯電話会社社員としてどうなりたいか考えて資格試験の選択を
新卒で携帯電話会社に応募する場合、社員として働くために特別に求められる資格はありません。また、就職経験があっても30歳未満まで応募が可能など、既卒者も幅広く採用しているため、特に激戦となりやすい傾向にあるようです。
そのため、採用過程では「携帯電話会社社員としてどうなりたいか」という点が選考では重視、入社後の研修やOJTを通して業務に必要な知識、各種資格取得をサポートしています。
携帯電話会社社員に役立つ資格には、ITパスポート試験や日商簿記などがあります。入社後どの部署に配属されるかは、それぞれの適性によるので、できれば学生のうちに仕事をしていく上の基礎として、これらの資格取得を目指すといいでしょう。
携帯電話会社社員の参考情報
平均年収 | 600万円~900万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 企業 |
携帯電話会社社員の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします