数学者になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

数学者になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

数学者になるために最も一般的な方法は大学の数学科を卒業して大学院で博士の学位を取得することですが、学位だけではなくずっと数学に取り組み続けられるくらい数学好きであることも必要です。大学院での専攻など、数学者になる方法について紹介します。

数学者になるには何が必要?

大学院の数学研究科で博士の学位を取得するのが一般的

数学者になるためには大学か研究所などの研究機関に所属して専門分野の研究をする必要があります。数学を研究する機関に所属するためには、大学を卒業して博士の学位を取得していることが求められる場合がほとんどです。

大学に就職して教授になることが多くの数学者の理想

数学者、数学者になりたいと思っている多くの人の理想は大学に就職して教授になることです。ですが、大学の教授のポストは志願者の数に対してかなり少ないです。そのため、教授になりたい人はまず講師、助手、助教授などのポストを経験してから准教授、そして教授へとステップアップしていくことが一般的です。

また、大学以外でも高等専門学校や専門学校など数学の特定分野を研究する教育機関に所属している数学者もいます。教育現場で数学者になる人は自身の研究以外でも学生に対する教育、指導などが主要な業務になります。自分の好きな研究だけをしていればよいというわけではありません。

純粋に自分の研究だけに没頭できる研究所も

大学などの教育機関に比べて極めて少数ですが、数学専門の研究所に所属している数学者もいます。日本国内で数学専門の研究所は京都大学の数理解析研究所の一か所のみです。この研究所に所属している数学者は50人ほどで、日本を代表する有名な数学者ばかりです。

この研究所は日本の数学研究の中心として機能していて、学生への指導や事務仕事などの数学に関係ない仕事はほとんどやる必要がなく、自分の研究に没頭することができます。ある意味、数学者の理想ですが、所属するのは非常に難関の研究所です。論文などで日本を代表する数学者であることを証明できないと採用試験に合格することはできません。

数学者に向いている人、適性がある人

数学者に向いている人は数学を心から好きであり続けられる人です。当たり前ですが、数学者は寝ても覚めても数学という学問と向き合い続けます。特に研究のために歴史的な難問に取り組む数学者などは、1つの問題に一生をかけて取り組んでも答えが出ないことは珍しいことではありません。

有名なフェルマーの最終定理という証明問題では、問題が学会に投げかけられてから完全に証明するまでに360年以上の年月が必要でした。この間歴史上に名前を残している有名な数学者たちがこの問題に取り組んでいましたが、それでも途方もない時間がかかりました。

このように自分が生きている間に解決できない可能性が高い問題であっても、根気強く取り組むためには数学という学問そのものへの愛情がなければ絶対にできません。そして答えを出すための苦しい過程ですら、楽しいと思える精神力が求められます。数学へのとてつもない愛情を持っていることは数学者に向いている人の最低限の条件と言えます。

常識にとらわれない柔軟な思考ができる人が向いている

数学者が挑む難問の多くは通常の思考や定石では全く歯が立たない問題ばかりです。多くの人々が考えつく解き方はすでに過去の数学者が取り組んで解けなかったものばかりなので、固定観念にとらわれて今までにない柔軟な発想ができない人は数学者になることができても、難問を解くことは非常に難しいといわれています。

また、難問を解くために柔軟な思考以上に大切だといわれているのが、ひらめきです。これまでに数学の歴史的な難問を解決してきた数学者の多くは、ある時突然解法をひらめいて難問を解決したと話しています。

今までに証明された法則や証明を使って、まだ解決していない難問の解き方を思いつくためには膨大な知識量とそれを実際に使った経験。そして、それらを組み合わせて新しい証明方法を自分で構築していくためには、今までの常識にとわられずに新しい方法を思いつけるひらめきが大切です。

どんな状況でも諦めない精神力が求められる

数学には現在も解決していない歴史的な難問がたくさんあります。そのような難問の中には、問題が社会に発表されてから何百年も経過している問題も少なくありません。10代の頃から亡くなる80代まで、同じ問題に一生取り組んでいる数学者も沢山います。それでも答えがわからない問題が数学界ではありふれています。

何度自分で答えを出しても間違っていたり、答えにたどり着けないと普通の人ではすぐに投げ出してしまいそうになります。昨日まで自分が正しい方法だと信じて問題に取り組んでいても、次の日には全く違った方法で他の人が同じ問題を証明することも珍しくありません。

そういった時は誰でも深く落ち込んでしまいがちですが、数学者に向いている人は、絶望してしまいそうな状況にあっても決して諦めることなく答えを探し続けられる人です。自分が信じていたものが事実と異なっていても、違う解き方があったことを素直に認めて自分のものにしようとする前向きな人や問題に対する集中力、投げ出さない忍耐力を含めた強い精神力のある人が数学者に向いているといえます。

数学者になるための学校・教室

数学者になるためには大学院に進学することが絶対必要条件です。数学者を目指す人は大学院に進んだあと、修士課程に留まらず博士課程へ進学するのが普通です。

数学者を目指している人の一般的な学歴は高校卒業後に大学の理系学部の数学科に進学し、その後大学院の数学研究科に進学する人が大多数です。もちろん、数学者になった人の大半がこのような学歴というだけであり、他にも数学者になる方法はあります。

ですが、これ以外の方法で数学者になるには歴史に名を残すほどの天才的な数学の才能がなければ難しいので、一般には大学院への進学が勧められています。

数学の中でも専攻を早いうちに決めておくほうがいい

現在の数学科は細分化が進んでいて、それぞれの専門分野が高度なレベルに発展しています。同じ数学者であっても、分野が違えば全く話がかみ合わないことも珍しいことではありません。また、専門分野が高度に発展しており、複数の専攻を研究し続けるのは不可能ではありませんが、あまり現実的ではありません。

そのため、できるだけ早いうちから自分が将来専攻したい分野を定めておいて、その専門分野の勉強に取り組むのがよいといわれています。早いうちから取り組んでいれば、自分に向いていないと思った時でも専攻を変えることもできます。

しかし大学院の博士課程に在籍している段階では、専攻をコロコロ変えたりすることはできません。そして、専攻を変えるとまた違った専門分野の勉強をしなければならないので、最先端の研究に取り組めるようになるまでは時間がかかります。

また、どれだけ自分がやってみたいと思っていても、その分野を研究している大学や研究機関が存在しなければ、その分野の数学者になることはできません。給料をもらいながら研究することができなければ、他に仕事をしつつ趣味で研究するしかないからです。最近では大学への補助金なども減らされていることが多いので、教授や講師になれる人数も年々減ってきています。

自分の専攻したい領域で将来的に数学者になれるかどうかも含めて、専攻は早めに考え始めることが必要です。

大学時代に教員免許を取得する人も多い

数学者になるために必須というわけではありませんが、資格が取れるということ、そして将来学生に教える立場になることを考えて、大学在学中に教員免許を取得する人も多いです。

奨学金を借りて大学院に進学している人も多く、博士課程で研究を続けながら、塾や学校などで非常勤で数学を教えるアルバイトをすることもあります。その際にも教員免許があれば時給が高くなりますので、学費や生活の足しになります。

数学者になるには?まとめ

数学者になるためには大学の数学科を卒業した後に大学院の数学研究科の博士課程に進学することが必須といえます。また、高校生や学部生時代から数学者になると決めて一人でも難問に取り組み続けられるほど数学のことが好きであることが大前提です。

粘り強い精神力がある人が向いている

数学は同じ難問に何十年も取り組み続けることが珍しくない学問です。そんな数学を研究し続けるためには、粘り強い精神力が必要不可欠です。

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